「新種のアラガミが現れた?」
「うん。リンドウ君達の報告でね。正確に言うとこの辺りには見つかってないアラガミがトウキョウ周辺にはいたということだろうね。」
支部長室に呼び出されたライはサカキから新種のアラガミの話を聞いていた。
「なんかの変異種とかですか?」
「リンドウ君の報告を聞く限り近いのはクアドリガの装甲を付けたボルク・カムランと言っていた。防御力のある高機動型アラガミと言えそうだね。」
「防御力がある高機動型…」
サカキの報告を聞いたライ。すると彼の脳裏に”ある言葉“が浮かんだ。
「……KMF…」
「……君、その名をどこで?」
「え?」
「KMF…通称
「……酷い言われようですね。」
「”例の戦い“以降、軍需産業の縮小を進めた組織…超合衆国の失態と言われている。平和の時代に軍事力は必要ないが自衛力までは奪うことはなかったと今となっては言える。」
「まぁアラガミの発生は”狂王の呪い“とも吹聴する輩もいた時代だ。アラガミに対する恐怖や超合衆国への不安をぶつける場所が欲しかったんだろうね。」
サカキからアラガミが現れる前の時代の話を聞くたびにライは脳裏を刺激する。だがライはその状態に困惑していた。
「ともかく、君たちがトウキョウに行くには新種のアラガミと戦わなければならないだろう。その覚悟は持って置いてくれ。」
「……分かりました。」
「リンドウさん。」
「おう。お前か。」
支部長室を出てエントランスに向かうとちょうどリンドウが寛いでいた。
「サカキ博士から聞きました。新種のアラガミと遭遇したと。」
「なんだ。もう聞いたのか。」
「どんな形をしてました?」
「大きさはボルク・カムラン位だな。それでツノのついた頭とライフルを構えた胴体にまるで車輪がついてるような機動だった。」
「それとなんか青っぽい奴もいたな。顔が開いてなんかレーダーでも探知してるような奴。」
「角ありと青っぽい…“無頼”と“サザーランド”か…」
「なんだ?知ってるのか?」
「いえ、でもサカキ博士からそのアラガミの正体は聞きました。サカキ博士が言うには恐らくKMFを捕食したアラガミだそうです。」
「KMF?なんだそりゃ?」
「博士曰く今となっては負の遺産だそうです。」
「負の遺産?よく分かんねーがどうやらそのKMFのアラガミとやらについてはお前は何か知っているようだな。」
「え?」
「さっきお前が呟いたブライとサザーランドだったか?恐らくKMFの名前かなんかだろう。多分お前の記憶とKMFがなんか関係しているんじゃないか?」
「そう…ですね。」
リンドウの指摘があった通りKMFという単語を聞いてからライの脳裏にはKMFに関する知識が次々と出ていた。
「よし。そう言うことなら討伐に出てみるか。」
「え?」
「当然だろ?未知のアラガミを討伐するのも俺たちの仕事だ。それに
「そうですね。」
「決行日はサカキ博士と決めるが一応第一部隊全員を連れて行く。それでいいか?隊長。」
「それでいいですよ。全く。隊長職今からでもいいですから代わりませんか?」
「それは嫌だ。お前ら我が強くて疲れる。」
いろいろと話を進めるリンドウに苦笑しつつKMF型アラガミの討伐は第一部隊で行われることが決定した。