神喰らう無色の反逆者   作:COLD

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新種

「断る。」

 

「言うと思った。」

 

「いいじゃないですか。しかも新種ですよ。」

 

リンドウの提案で新種アラガミの討伐を第一部隊で行うこととなり早速ライはコウタとアリサにその旨を伝えた。2人は即答で参加したがもう1人の第一部隊員であるソーマは不参加の意向を示した。

 

「俺も忙しいんだよ。それにリンドウ達も参加するなら戦力は申し分ないだろ。」

 

「そう言うことじゃなくてさ。久しぶりに全員で討伐なんだからさ。」

 

「そうですよ。ソーマが最近忙しくしているのは知っていますがたまには息抜きしましょうよ。」

 

「……討伐を息抜きというのはどうなんだ?」

 

なんとかソーマを説得しようとするコウタとアリサ。だがその説得はうまくいきそうにない。

 

「ソーマの言う通り戦力は申し分ない。というか当人が行く気ないなら生存率が下がるだけだしむしろいない方がいい。」

 

「それに仮に僕たちがやられた場合にアナグラの戦力が下がるのは少しでも避けるべきだ。」

 

「リーダー…」

 

「えっ?全滅する可能性あるの?」

 

「すると思うよ。アナグラから離れてるから通信はできないだろうし未知のアラガミだからどういう行動をするかも分からない。」

 

「あ…確かに…」

 

「新種アラガミの対策は分からないことが多いことからあらゆる選択肢を用意する必要がありますね。」

 

「チッ…そういうことか。」

 

ソーマはライが言おうとしていることを察したのか舌打ちをする。

 

「……そういう訳だから参加してくれるかい?」

 

「狸が…あのおっさんに似てきたな。お前。」

 

「それは少し心外かな。」

 

「あれ?いつに間にか説得されてる?」

 

「すごいです。あの堅物ソーマをいとも簡単に説得するなんて…」

 

「お前らのはただお前らの願望をぶつけてただろ。」

 

「説得する時は相手の言い分を肯定しつつ自分の意見を交えて妥協点を見つける。2人は子供のように自分の言い分を相手に押し付けてる感じだからソーマには響かなかったんじゃないかな?」

 

ライの指摘に押し黙ってしまうコウタとアリサ。押し黙るということは自分達でも分かっていたのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こうして全員が揃うのは久し振りだな。」

 

「そうね。」

 

未知のアラガミ討伐に訪れたライ達第一部隊。リンドウがそう言うとサクヤも同意する。

 

「こんな場所があったんですね。廃墟となってますが見た感じこの場所も街みたいですし。」

 

「そう考えると俺達って本当に極東の一部しか知らないんだなぁ。」

 

「サクヤさん達はこういう場所を周ってるんですね。」

 

「そうね。人類がいづれ住める場所の目星をつけるのが目的かしら。今のところだけど。」

 

「ここに居住地を造るにしてもそれはまだ先だろう。サカキ博士曰く技術不足と人材不足その他諸々不足している。だから今は住める場所の目星を付けとく。あとは今回のような未知のアラガミの偵察が今の俺たちの任務だ。」

 

「技術不足に人材不足…」

 

「あ、リーダーとソーマが戻ってきた。“釣り”がうまくいったみたいだよ。」

 

サクヤとリンドウの話を聞いているうちに偵察に出ていたライとソーマが戻ってきたのを伝えるコウタ。

 

その先にはライとソーマが“青い巨人”に追われていた。

 

「あれが新種?なんかカッコいい!!」

 

「サカキ博士曰くKMFとやららしいぞ。」

 

「なんですか?それ。」

 

「さぁな。詳しくはサカキ博士かリーダーに聞け。」

 

その会話をあと、接敵、戦闘の火蓋が切られた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「つ…疲れた…」

 

「なんなんですかあの機動は!?」

 

「まさかここまでとはな…ハンニバルよりもタチが悪いぞ。」

 

 

戦闘が終わったものの第一部隊の面々が疲労が顔に出ていた。

 

「まぁ無理な機動が祟って足が壊れてからは多少は戦いやすくなったとは思うけど。」

 

「というか身を隠してるのになんで居場所がバレたの!?」

 

「ファクトスフィア。簡単に言うと索敵機能だよ。」

 

「ファクト…なんだって?」

 

「リーダー。あのアラガミについて知ってるんですよね?」

 

「知識としてはね。でもアラガミに成り果ててるから索敵として機能してるかは分からないけどね。」

 

「クアトリガのような足は?」

 

「確かランドスピナーだったかな。高速機動ができる上に小回りもきくから厄介だね。まぁこれもアラガミになったからうまく使えてるかは疑問だけど。」

 

淡々とKMFに対する問いに答えるライ。この後もスタントンファやスラッシュハーケンなどの説明した。

 

「それでこういうタイプはまだ沢山いるのか?」

 

「どうだろう。寧ろ少ないんじゃないかな。沢山いるならアナグラ近辺で発見されてただろうし。」

 

「確かに…」

 

「少なくともトウキョウにはいるだろうな。できればアラガミ化してない状態を一体くらい確保できれば儲けものだな。」

 

「ですね。アラガミとの戦いではあまり役に立たなかったみたいですが人類の技術の結晶であるのは事実ですし。」

 

 

「そもそもだけどKMFって俺たちに動かせるの?」

 

「お前じゃ無理だろ。」

 

「そうですね。コウタじゃ直ぐに壊しそう。」

 

「ひでぇ。否定出来ないけど。」

 

そんな話をしてるうちに迎えのヘリが飛んできた。今回は討伐がメインだったが目的地であるトウキョウは直ぐそこに迫っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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