天地燃ゆ   作:越路遼介

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忍び登場です。


藤林一族

 加賀大聖寺城の合戦以降、一向宗門徒たちの動きは鈍くなり、越前への国境を脅かす事はなかった。

 戦後処理を終えると、隆広は主君勝家に二日間だけ休みをもらった。養父長庵、水沢隆家が死ぬ間際に残した『美濃藤林山にいる木こりの銅蔵を尋ねよ』と云う言葉。隆家が死ぬ間際に言った事ならば、それは重要な事かもしれぬと勝家も見て、快く二日間の休みを与えた。隆広は部下の松山矩三郎と高橋紀二郎を供にして、一路美濃の藤林山に向かった。

 

 藤林山の木こりと聞いていたので、主従三人は特に何の警戒も持たずに山に入った。そして戦慄した。気がつけば隆広は部下の二人とはぐれていたからである。道中に視線もいくつか感じた。見張られていると気付く隆広。だが部下とはぐれた以上、一人で帰ることもできない。

「うかつだった…。ここは隠れ忍者の里じゃないか!」

 そろそろ夕方に差し掛かったころだった。山奥で呼び子が鳴った。すると隆広の周囲の視線はサッと消え去り、奥へと消えた。

「なんだ…?」

 とにかく部下を残して引き返せない。隆広は笛の音の方向に歩いた。そして見つけた。いや誘導されたと言っていいかもしれない。たどり着いた集落を見て驚いた。田舎の農村のような集落ではない。小規模な城下町を思わせるような集落だった。田畑は広がり、しっかりした家が何件も軒を連ねていた。山奥にこんな緑豊かな集落があったとはと隆広は驚いた。そしてその集落の中央に旗が上がっていた。それは『歩の一文字』の旗だった。

「あれは…父の旗!」

 

「そう、我らが主君。水沢隆家様の旗でございます」

 隆広のすぐ背後にその男はいた。ハッと振り向くと、またその男はいなかった。

「誰だ!」

「ふふふ、あなた、たわむれが過ぎますよ」

 一人の女が隆広の元に歩んできた。

「あ、あなたは?」

「初めまして…ではないですね。赤子の竜之介様に乳を与えた事もございますから」

「え!?」

「覚えていないのも無理はありません。わたしはお清、あなたの養父の水沢隆家様に仕えていたくノ一でございます」

「父上に…?」

「いかにも」

 お清の夫がやっと姿を見せた。

「大きゅうなられましたな、竜之介様、いえ水沢隆広様」

 

「御大将~ッ!」

 矩三郎と紀二郎が隆広に駆け寄ってきた。

「面目ございません。御大将の後ろを歩いていたら、いきなり頭をポカリとやられてここに」

「そうであったか、無事で良かった」

 周りを見ると、腕に覚えのありそうな老若男女がズラリとそろい隆広を見ていた。若いくノ一の中には頬を染めて美男の隆広を見つめる者もいた。

「では貴方が?」

「さよう、藤林銅蔵と申します。お父君の隆家様に忍びとしてお仕えしておりました」

「そうですか…。実はその父なのですが…」

「聞いております。お亡くなりになられたのでしょう」

「ご存知だったのですか」

「情報収集は忍者の特技にございます。立ち話もなんです。私の屋敷にお越しを」

「は、はあ」

 

 隆広は銅蔵の屋敷に入った。かなり広く、さながら堺商人の屋敷のようだった。里の忍者たちも同席した。

「粗茶ですが」

 隆広と同年ほどの少女だった。矩三郎と紀二郎は思わず見とれてしまった。

「こんな山奥にはもったいないほどに美しいな」

「ああ、連れて帰りたい」

「山奥で悪かったわね」

 二人の後ろに、長い髪をたらす気の強そうなくノ一がいた。

「「いっ?」」

「連れて帰られるものなら連れて帰ったら? ナニをチョン斬られても知らないよ」

「舞、よさぬか」

 隣に座る、白髪の老人が孫娘を叱った。

「は―い、お爺さま」

 

 隆広は出された茶を一気に飲んだ。ノドが乾いていたのである。

「毒が入っているとは考えませんでしたか?」

 銅蔵の問いに隆広は笑った。

「なぜです? それがしなど殺しても何の得にもなりますまい」

「ふふふ、それで、本日は何の用で?」

「それが…」

「それが?」

「分からないのです」

「はあ?」

「いえ、父は死ぬ間際に苦悶しながらも『藤林山の木こりの銅蔵に会い、わしの死を伝えよ』と言いました。それがしはそれを伝えに来ました。しかし銅蔵殿は父の死を知っていました。それがしは父の死を伝えに来ただけなのです」

 銅蔵の屋敷にどよめきが起きた。

「『わしの死を伝えよ』、確かにそう言われたか?」

「はい」

「なるほど、分かりました」

「…?」

「隆広殿、この里を見て最初にどう思ったかな?」

「はい、まずみんな強そうだなと、どこの大名を支持している忍者衆なのだろうと…」

「わしらはどの大名にも仕えておりませぬよ。我らにとり主君は隆家様のみ。斉藤家ではなく我らは水沢隆家様にお仕えしていたのです」

「で、ではどうやってみなさんは糧を得ていらっしゃるのです? 田畑や養鶏などもしているようですが、これだけの集落を存続させるには相当なお金が!」

 

 銅蔵は一人の男を指した。

「城壁修築以来ですな、水沢様」

「げ、源吾郎殿! なぜここに!」

 隆広が北ノ庄城の城壁に割普請を行った時に協力をしてくれた北ノ庄城下町の市場の長、源吾郎がそこにいた。彼は商人衣装を解いて忍びの黒装束に瞬時に身なりを変えた。隆家の死と養子の隆広が柴田家に仕えたと里に知らせたのも彼である。

 藤林一族は隆家と養子隆広の事を気にはかけていたものの、自分たちが関わってはすでに僧門に入っている主君の迷惑になると考え、藤林の方からも連絡を取る事はなかった。ゆえに主君と思慕しつつも隆家と隆広の近況はまったく知らなかったのである。だが養子が織田家の柴田勝家に仕えたと知り、再び忍びとして働けるかもしれないと一族は歓喜した。

 今日ここに隆広が来ると云う事も源吾郎が掴み里に知らせた。棟梁の銅蔵は畿内に散っている部下たちを呼び寄せ、新たな主君となるかもしれない若者の器量を一族みなで見分するつもりだった。

「私は柴舟(さいしゅう)と申します。北ノ庄での源吾郎は私の仮の姿でございます」

「驚いたな…」

「隆家様は我ら忍びに課す条件が、それはお厳しい方でした。我らは商人や僧侶に化けて敵勢力の内偵をするのが仕事ですが、付け焼刃の商人や僧侶では必ず敵の忍びに正体が分かってしまうというのが隆家様の持論でした。だから我々は本物の商人や僧侶となったのです。あまり羽振りはよくない北ノ庄市場の主の私ですが、商人としても一角と自負しています。これも隆家様の下された厳しい条件のおかげと我らはみな感謝しているのです」

「なるほど、それが…」

 銅蔵が答えた。

「さよう、この里が飢えずに繁栄している理由でございます。主を失っても主より受けた恩により、我らに今がございます。かく言う私も美濃と尾張周辺の杣工(木材を育成、伐採する木こり)の棟梁でもあります。織田家に材木を卸す生業をしておりますよ。ゆえに美濃の支配が斉藤家から織田家に変わっても織田家にこの山を召し上げられる事はなかったのです。信長公には何度かお会いしていますが、一度も忍びと察せられたことはございませぬ」

「すごいな…」

「いえいえ、隆家様にお会いするまでは我らも夜盗同然でした。我ら元は武田に滅ぼされた信濃平賀家の忍びだったのですが主家を失い、かつ武田の追撃それは厳しく、信濃を越えてこの美濃に逃げ込み、食うに困り夜盗をしていたところを当時領内の治安維持を道三公に任されていた隆家様に捕らえられてしまいました。

 もはやこれまでと観念したところ隆家様は我らを罰するどころか、『小数なれど、その統率の取れた戦いぶり褒めて取らす。さすがは猛将平賀源心入道殿に仕えた忍びよ。今そなたらに主君なくばワシが召抱えたいがいかがか?』と申され、ご自分の領地にあったこの山を我らに与え、直属の忍びとして登用されて下された。感激した我らは、それ以後隆家様にお仕えしたのです。この娘の名付け親にもなって下さいました」

 銅蔵の傍らにいる美少女がペコリと隆広に頭をさげた。

「すずです。生まれたばかりの娘を抱いて『丈夫に育てよ』と言って下さいました。だがその隆家様ももはやおらぬ…」

 忍者たちからすすり泣く声が聞こえた。

 

「すごいなあ…父上は…」

「斉藤家が滅び、隆家様は野に下りました。織田家からも武田や上杉からも家臣にと望まれましたが隆家殿はすべて拒否して僧となりました。それが隆家様のご決断ならと我々は隆家様から暇をいただきました。しかし今でも我らの主君は隆家様お一人。こうして里が裕福に暮らしていけるのも、隆家様が我らを商人としても歩める技量を会得させて下されたからです。米や野菜も自給自足できるよう、農耕の知識も教えてくださいました。主君であり、恩人であるのが貴方のお父上なのです」

「…初めて聞きました。父は昔を語らない人でしたから…」

「ある日、御歳一歳にも満たない隆広殿を連れてきて、しばらく私の家内の乳を吸わせた時期がございましたが、そのおりに隆家様は言いました。『さる方から預かった大事な男児。立派にお育てしてお返しするつもりだ』と」

「そうですか…」

「この藤林山を含め、隆家様は斉藤家より二万五千石ほどのを領地をいただいておりました。隆広殿も稚子の時は隆家様の屋敷で過ごされたのですよ」

「幼いころゆえ、確かな記憶はございません。物心ついた時には、すでに正徳寺の小坊主でした」

 隆家が隆広への本格的な修行を行いだしたのは正徳寺からである。隆広には『武将・水沢隆家』の記憶はほとんどない。

 

「『わしの死を伝えよ』と云う隆家様の言葉の意味は分かっております」

「…え?」

「『せがれがお前たちの目にかなうものならば助けてやって欲しい』と云う意味でございます」

「すごいや御大将! こんな忍者集団が味方についてくれれば!」

「そんな簡単に味方につくわけないだろう!」

 はしゃぐ紀二郎に舞が怒鳴った。

「いやだって…たった今銅蔵さんが」

 舞の迫力に腰が退けている紀二郎。

「確かに隆家様のご遺命ならば、我らはたとえ養子の隆広殿がどんなに暗愚だろうとお助けするのが使命とも言えるでしょう。しかし忍者は権力にではなく人に仕えるもの。隆家様と同じように隆広殿に心からそう忠誠を誓えるものではない。しばらくは隆広殿をじっくり観察させてもらおう。我らは畿内一円に商人としても僧侶としても点在する。私からも他の忍びたちから見ても、隆広殿が父上に匹敵する将器を備えていると見たならば喜んで犬馬の労を取ろう。だがダメ息子と分かった時は我らの主君の名を汚す者として容赦なく殺す!」

 銅蔵は瞬時に隆広へ刀を突きつけた。隆広は眉一つ動かさず、ニコリと笑った。

「分かりました。その時はどうぞお斬り下さい」

「よいお覚悟だ。水沢姓と『隆』の字を受け継ぐものにはそれほどの重みがあると分かっておいでだ」

 銅蔵もニコリと笑い、刀を納めた。

「客人がお帰りだ。舞、藤林山の外までお送りしなさい」

「はっ!」

 

 舞が隆広主従を連れて山の外へ案内していた。

「なるほど、本当に隠れ里だ。何度来ても我々じゃ迷子になるな」

 隆広は周りの木々を見つめて笑った。矩三郎や紀二郎は舞の胸やお尻ばかり見ていたが。

「ふん、そんな部下を持っているようでは、そう遠くない先にお前はお頭に殺されることになりそうだね」

 舞の言葉に二人は小さくなった。

「ははは、二人はこう見えても頼りになる男ですよ。まあ彼らの視線を不快に感じたのなら主のそれがしがお詫びいたします」

「ふん…」

「ところで舞殿は父と会ったことは?」

「…あるよ、一度だけ。もっとも記憶にほとんどない。ちっちゃい子供の時だったから」

「なるほど」

「でも、私を抱き上げてくれた時の温もりは覚えている。お前はあの温もりを一身に受けて育ったんだろうな。うらやましいよ。私は物心ついたときから祖父に辛い修行ばかり課せられていたから、あの一瞬の温もりが支えだったようなものだ」

「そうですか」

「さあ着いたよ! 今度死体でこの山に来ないことを願っておいてやる! ありがたく思え!」

「ありがとう、それでは二人とも北ノ庄に帰るぞ!」

「「ハッ」」

 隆広主従は山の外に繋げておいた馬に乗って藤林山から去っていった。

「ちぃ、いい男だね」

 舞は頬を少し朱に染めていた。美男と云うだけで好意が生じるほど単純な女ではない。隆広の人物に何かを感じたのだろう。また会えるといいなと胸に思いながら、舞は里に走り戻った。

 

「白、隆広殿をどう見た?」

 白は隆広と同じ年の美童で、源吾郎こと柴舟の一人息子で里屈指の忍者である。銅蔵の問いに白が答えた。

「はい、私は父の柴舟と共に北ノ庄の城下で隆広殿のやりました割普請を見ました。いかに割普請が羽柴筑前の真似と言えども、それなりの才覚と統率力がなければ実行不可能です。しかも当時のあの方には兵もおりません。まったく何も持たない状態からわずか千五百貫の資金で、かつ二日で成し遂げました。私は将器を備えていると思いました」

「ふむ、すずは?」

「武田信玄の戦略を用い、万の門徒を退かせ寡兵だった柴田軍に逆転勝利をもたらした軍才は評価に値すると思います。また鉄砲を接収するために打った一手も見事。補佐するに値する将と私は見ました」

「ふむ…柴舟は?」

「隆広殿は以前にこう言いました。『民からの搾取のみで国の資金を調達する時代はそろそろ終わりにしなければならない』と。今までにいない、本当に民の事を考えた大将となるかもしれないと私は見ました。忍者としてはまだ彼を補佐はできないかもしれませんが、商人としての私は彼への支援を惜しまないつもりです」

「ふむ、幻庵は?」

 幻庵は舞の祖父で、銅蔵と共に水沢隆家の両翼として活躍した忍びである。普段は岐阜の町で好々爺として過ごしている。

「お前の抜刀に隆広殿は顔色一つ変えなかった。胆力も申し分ないと思うが」

「みんな乗り気だな。困ったぞお清、これでは話し合いにならぬ」

「あなたとて、もう分かっておいでなのでは? 私の乳を飲んだ男児。そう安物に育つわけがございませぬ」

 自分の両の乳房を誇らしげに叩いてお清は笑った。

「そうだな、しかしもう少し隆広殿を見分させてもらおう。だが我らが再び『歩の一文字』を掲げて戦場に出るのはそう遠くなかろう、皆の者!」

「「ハハッ!」」

「よいか、隆広殿に助勢となれば当然のことながら敵は一向衆門徒、ひいては上杉との戦いもありうる。それをふまえ、これより一層に修行に励め!」

「「ハハ―ッッ!」」

 後に隆広直属の忍びとして、戦国の世に暗躍する藤林一族はこうして隆広と知己を得た。

 少数ではあるが戦国屈指の忍者衆と呼ばれ、戦国後期最強の軍団と呼ばれた水沢隆広軍の黒子として主君隆広を支え、あの手取川の撤退戦では主君水沢隆広と共に、軍神上杉謙信の本陣に突撃する事になる。

 

 藤林山から戻った翌日、隆広は亡き養父の隆家が眠る北ノ庄城下の寺に向かった。父に藤林一族と会ってきた事を報告するためであった。

 隆広は父の墓に月命日も来るし、何か父と語りたいときもやってくる。まだ隆広は父に立派な墓を立てられるほどに裕福ではない。主君勝家や前田利家が遠まわしに負担を申し出たが隆広は断った。自分の稼いだ禄で父に立派な墓を立てたいと思っていたからである。

 しかし、粗末な墓と云っても隆広とさえの手により清潔そのもので、花も絶やさない。隆広が養父を慕うほどが伺える。

 そして、今日も花と水、墓を清掃する道具を持って隆広とさえはやってきた。しかし今日は先客がいた。なんとその人物は柴田勝家であった。

「と、殿…!?」

 隆広とさえは急ぎ平伏した。

「よい、今日は平時である。そんなにかしこまらずともよい」

 墓を見ると、花も新しく、清掃も済んでいた。酒も供え物として置いてある。

「殿が…?」

「なんだ? ワシが墓掃除などおかしいか?」

「い、いいえ!」

「ははは、しかしすまんな。どうやらさえの仕事を奪ってしまったようで」

「そ、そんな」

「花がもったいない。どれ、ワシの献花と一緒に添えるがいい」

「は、はい!」

 

 水沢隆家の墓には隆広とさえの他にも訪れる者は多かった。隆広を嫌う佐久間盛政とて訪れているのである。それほどに織田と柴田の武将たちから尊敬を受けている武将だったのである。その隆家の墓の前で勝家は隆広に訊ねた。

「隆家殿が臨終の際に残した言葉の意味、分かったのか?」

「…はい、それは父が斉藤の武将だったときに用いていた忍者衆の事でした。父は自分の死を伝えさせることで『せがれがお前たちの目にかなうものならば助けてやって欲しい』と忍者衆の棟梁に伝えたのです」

「隆家殿の忍びか…そうとうに鍛え上げられた忍びであろうな…」

「はい、それがしもそう見ました」

「事が忍びの事ゆえ、これ以上ワシはそれについて聞かぬが、その者たちに認めてもらえるよう励むがいい」

「はい!」

「ふむ」

 勝家はニコリと笑い、隆広の肩を握った。

「きっと隆家殿も今のお前の言葉を聞いて喜んでいるだろう」

「…殿はよく父の墓に来て下さるのですか?」

「ん? ああ、たまにな。最初は隆家殿の生前の偉功を思うと、もう少し立派なものをワシの一存で立てようとも思ったが、気が変わった。常に花は絶えず、そして掃除の行き届いたのを見ると、墓は石が豪勢なものが立派ではないと知った。隆広とさえの心づくしに隆家殿も地下で喜んでいるだろう」

 隆広とさえは顔を赤めた。

 

 勝家が立ち去るのを見送り、隆広とさえは改めて養父隆家の墓に墓参した。線香をあげて合掌し、隆広は言った。

「父上…。父上の忍者たちに会ってきました。父上のこと色々聞いてきました。父上はすごい武将だったのですね。誇りに思います」

 隣で隆広の言葉を聞きながら、隆家の墓に合掌するさえ。チラリと隆広の横顔を見て少し頬を染めた。

「そして父上…。オレは勝家様に仕えられた事が本当に嬉しいと思います。これも父上のおかげです。あの世から見守っていて下さい!」


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