Fate/zero【つらぬきの騎士が召喚されました】   作:4256巻き

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求めるものがないとやっぱり自分で書くっきゃないよね
今日もそう思ったこの頃


1話 それは理性的だった

あるところに由緒正しき王家が統治する国があった

 

名はボーレタリア

魂を司るソウルの業を知り、それ故に滅亡へと至った国

今は怪物と精強な亡骸達の住まう居城と化している

 

そしてそれらが起こす被害は他国へも徐々に広がり

その居城を潰そうと様々な素性の者達が向かい行くが

誰一人として帰りはなく、かつての英雄の形を得た

強き巨大な怪物が原因となっていた

 

塔の騎士

正に塔の如き巨大な体とそれを隠す程の大盾と長い槍を持ち

単純な力押しや大軍などものともせず全て叩き潰した

 

もはや誰もかもが武器を、心を折られ動かぬ中

ふらりと一人の戦士が現れ塔の騎士に挑み始めた

 

しかし相手は塔の騎士、幾度と戦士は死に目を見るが

決して折れず、何度も立ち上がり続け、何度でも学び続け

ついに戦士は塔の騎士を打ち倒したのだ

 

そして戦士は居城へと続く道を進み行くと

道を阻む次なる怪物と相対し、また戦士の挑戦が始まる

 

つらぬきの騎士

つらぬきと銘打たれた長大な直剣を使い、卓越した技量と剛力は

一振りで頑丈な石像を砕き、一突きで重鎧の兵を五人刺し殺し

つらぬきの剣にソウルの光りが帯びれば全てを刺し貫く

 

このつらぬきの騎士に戦士は何度も倒されているのだが

ふとした事で、戦士はつらぬきの騎士が物言わぬ怪物達とは

根本的に違う存在であるのだと知った

 

なにせそいつは物を言うのだから

 

 

 

 

ジメジメと暗く、なにかが絶えず蠢く気配を感じる広い地下室にて

一人の男が地面に倒れ、血反吐を吐き、呆然と前を見ていた

 

「なんで、サーヴァントが出ないんだっ・・・・!」

 

地面に倒れている男、間桐雁夜はサーヴァントが現れるだろう

場所を見るも薄い霧が出てそれが室内に散っただけだった

 

「ここまでの段取りをして失敗とはの・・・・

まぁ一度で駄目なら二度目に望むまでの事よ」

 

少し離れた位置で浅黒く小柄な老人

間桐臓硯はこの失敗に焦った様子もなく話す

 

「だが未熟なお前がそう失敗を重ねられると思うでないぞ

なにせ、足りない魔力を虫と血肉で補っておるのだからな」

 

「このクソジジ・・・・い・・・・」

 

雁夜は苦痛に苛まれながらも臓硯を睨み、悪態を吐くが

それらを一時忘れるような異様な変化に気づいた

 

幾ら多くの蟲が潜み高い湿度であるとは言え

この蟲蔵の壁が霞んで見えるほどの霧が埋め尽くし

いつ、そこに居たのか臓硯の背後にて雁夜を見下ろす

巨大な人の形をした霧の塊に

 

「まさか・・・・サーヴァントなのか」

 

「なんじゃと?」

 

臓硯が振り返ると2メートルは優に超える

人の形をした霧の塊が音も立てず静かに佇んでおり

見た瞬間、臓硯はそれのなにかを感じ取り、理解した

 

これは英雄と呼ばれる人の一種などではなく

化け物と呼ばれる人に仇なすものであると

 

「(ふぅむ・・・・予定していた物とは違ったが

そこらの英雄などよりも余程使い道がある)」

 

そして臓硯の短き思考が終わると霧の塊は

倒れたままの雁夜の近くまで歩き、声を掛けた

 

【お前が召喚者か?】

 

男性と女性が声が同時に重なった奇妙な声色に驚き

雁夜は少し遅れて濃霧の塊に答える

 

「あ、ああ・・・・召喚した」

 

【名前を】

 

「雁夜、間桐雁夜だ」

 

【雁夜か・・・・ではこちらも名乗ろう】

 

そう言って霧の塊は腕を上げ、振り払うと

その体と部屋を包んでいた霧が一瞬にして消え去り

頑強さ、美しさを両立させた鎧の騎士が姿を現した

 

【クラスバーサーカー、つらぬきの騎士

召喚者雁夜の生存に協力する】

 

倒れたままの雁夜に視線を合わせるよう

つらぬきの騎士は片膝を着き、手を差し伸べる

 

「え・・・・ああ、起こしてくれるのか」

 

雁夜はその手を取り、体を起こして座り込むと

つらぬきの騎士が声を掛ける

 

【一つ、召喚者たるお前に問う】

 

「問うって・・・・俺になにを問うんだ?」

 

【復讐を望むか、救済を望むか】

 

「!」

 

雁夜はこの言葉に思い当たるなにかあるのか

目を見開き、少なくない動揺と警戒が見て取れる

 

【一つを選べ】

 

「選べって・・・・」

 

【お前から強く感じ取れる二つの望みは

一つでなければ非業の先に果てるもの、故に一つだ】

 

「・・・・・・一つ」

 

【だがその前に実行すべき事がある】

 

ヒュ、と空を僅かに裂く音を後にどこから取り出したのか

つらぬきの騎士の背を更に超える細く長大な直剣が

歪んだ笑みを浮かべていた臓硯を既に刺し貫いていた

 

「・・・・召喚者の祖父であるワシにこの仕打ちとはな

一応、理由だけは聞いておこう、なぜにこうした」

 

刺された臓硯は平然とした表情で問う

 

【なぜ召喚者を短命にする要因を生かさねばならない】

 

つらぬきの騎士の手が青白く光り輝き直剣へその光りが流れ

剣の刺さった箇所を起点に臓硯の肉体殆どが光りに消えた




声はアーマードコアのナインボールセラフなイメージ
そしてこのつらぬきの騎士のステータス

つらぬきの騎士 中立・善
筋力A+ 耐久A 俊敏A 魔力B 幸運C 宝具A

【クラス別スキル】

狂化:D
筋力と俊敏のパラメーターをランクアップさせるが、
言語能力が不自由になり、複雑な思考が難しくなる。
しかし色のない霧から作り出されたデーモン故

対魔力:E
魔術に対する守り。
無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。

【保有スキル】

魔力放出(魔力・ソウル):A+
つらぬきの騎士は武器に魔力を帯びさせての威力増強と
魔力の放出による攻撃の二つに特化しており、
肉体に魔力を帯びさせ能力を向上する事はできない。
この魔力放出は異なる世界のデーモンが使う放出方法であり、
ソウルの性質を色濃く残した魔力放出は対魔力による無効は
ランクに見合った軽減にまで落とし込む

古い獣のソウルの体:A
この体には血肉もなく、霊核が必要ない程に体全体が高密度のソウル、魂であり
それ故に急所での即死はなく、この体が崩れ去るまで削られなければ死にはしない。
そしてこの体は少なくとも古い獣のソウルで形作られたものであり、
精神干渉を受けようとも霧の様に四散し
込められた呪いは色のないものへと溶けて行くだろう

このソウルの体は単独行動のような特性を持ち
召喚者や聖杯との繋がりが途絶えた後も体は現存し続ける
しかし体を維持する僅かな魔力かソウルがなければ古い獣へと還る

ソウルの魔法(魔術・奇跡):E~A
ソウルの業、魂を扱う業から誕生した魔法。
この別世界の魔法は特殊な性質を持ち、
決して無効にできず、その効果は軽減しかできない。
故に対魔力スキル等の無効化は軽減にしかならず
相手と自分の魔力ランクによって威力の増減が変わる。

暗銀の盾のような最高質の耐性を持つ特別なもので遮断するか
直接受けなければソウルの魔法を掻い潜れるだろう

可能性の感知(死):B
死に行く者の纏う空気、流れ、思考、関係性を知り、見届け
同じ様に己の死の可能性を経験と思考、状況から予感し、
何度も繰り返し、近く遠くも知りえた死を直感的に予知する。

幾多の死に逝く者達を知り、死の流れ行く先を知る、
その未来予知のような己か、誰かが為の死への慧眼は
一級フラグ鑑定士と言える領域にある

【宝具】

『つらぬきの剣』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:5 最大捕捉:10
ボーレタリアに轟く名高き三騎士の一人
つらぬき騎士メタスの代名詞と言える長大な直剣。
読んで字の如くつらぬきにて本当の威力発揮し、
ランクAに到る刺突は無駄な破壊せずただ一点をつらぬく

『伝承の指輪』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:52
繰り返す死に心折れぬ者達と道を歩んだ26種の指輪と
つらぬきの騎士が討ち取った者達から得た26種の指輪
この指輪全てを二個ずつ持っている

盗人の指輪、墓荒しの指輪、大力の指輪、
剛力の指輪、再生者の指輪、よい香りの指輪、
炎に耐える者の指輪、毒に耐える者の指輪、
病に耐える者の指輪、魔法鋭性の指輪、
魔法鈍性の指輪、鋭い窮鼠の指輪、鈍い窮鼠の指輪、
浪人の指輪、しがみつく者の指輪、猫の指輪、
強欲の指輪、達人の指輪、真摯な祈りの指輪、
敬虔な祈りの指輪、魔法天性の指輪、友の指輪、
仇の指輪、戦い続ける者の指輪、憎まれる者の指輪

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