インフィニット・デカレンジャー~クールで熱い戦士たち~ 作:憲彦
あまり期待せずにゆっくりしていってね。
ラウラの怪我が完治した次の日、
司
「もう怪我は良いのか?」
ラウラ
「はい!すっかり良くなりました!父様!」
司
「そうか。……ん?」
ラウラ
「それと、3日間看病ありがとうございました!母様!」
真耶
「いえいえ。元気になって何よりですよ。……ん?」
おかしい。いつも通りの会話の筈だが何かがおかしい。クラスのみんなも何かがおかしいと思い悩んでいる。
司
「ラウラ。父様と言うのは?」
真耶
「私も、母様と言うのは?」
ラウラ
「はい!副隊長のクラリッサから2人の事をどう呼ぶべきか相談した結果、これが1番しっくり来ました!彼女からもこれが良いと言っていました!!」
澄んだ眩しい程の笑顔で言われたこの発言に、2人は、と言うか数名の生徒が頭を抱えていた。ラウラにでは無い。クラリッサと言う副隊長にだ。
若干何名かは別の意味で頭を抱えている。
司
「ちょっとドイツまで行ってきます。」
一夏
「何しに行くつもりですか?ボス。」
司
「クラリッサと言う奴に少し話をしてくるだけだ。」
一夏
「それならディーソードベガの準備は必要ないと思うのですが……。(逃げて~!クラリッサ超逃げて~!!)」
司の発言に頬を引きつらせているが必死に笑顔を保っている。
まあ、当然そんな理由で授業が向けられる訳が無いので今回は行かずに済んだ。
週の終わりの日曜日。この日、学園に居る殆んどの生徒が、臨海学校で必要な物を買いに出かけた。主に日焼け止めや水着だ。
一夏
「それではボス。行ってきます。」
司
「ああ。気を付けろよ。」
簪
「司は行かなくても良いの?」
確かに水着等は必要だが、SPDで使っていた物(訓練用の重り付き)があるし、日焼け止めが必要と言うわけではない。
司
「ああ。別に必要な物は無いしな。」
一夏と簪が出かけたあと、必要の無い道具を整理しようとしたとき、見付けてしまった。龍馬からもらった遊園地のチケットを。しかも期限が今日。
司
「……仕方無い。誰かを誘うか。」
そんなわけで、司は真耶(妻)とラウラ(娘)を誘った。遊園地だけでは味気無いので買い物もすることになった。
真耶
「誘ってくれてありがとうございます。ちょうど新しい水着が欲しかったので。」
司
「いえ。ついでにラウラの服も買いましょう。制服とジャージだけでは足りないでしょうから。」
ラウラ
「ありがとうございます!!父様!」
3人並んでデパートの中に入って行ったが、端から見れば完全に親子である。
司
「まずはラウラの服からだな。洋服売り場は……、2階か。」
2階の洋服売り場に行くと、そこには普通の服屋よりも多くの種類の服が売られていた。
真耶
「わ~!こんなに種類があると迷いますね!どれにしようかな~。」
非常に楽しそうにしている。やっぱり女性だ。
司
「ラウラ。着てみたい服はあるか?」
ラウラ
「私はこう言うのは良く分からないのですが……。」
真耶
「任せてください!私が選びます!」
女性を連れてきて本当に良かったと心底思う司だった。まぁ、司はデザイン性よりも機能性を重視する。その為大体デザインは同じのモノクロが多い。
「お会計、全部で16200円になります。」
司
「細かいのも持ってきておくんだった……。」
仕方無く諭吉さんを2枚出した。
「20000円お預かりします。3800円のお釣りです。」
たくさん持ってきているのに大体諭吉さんだった。流石地球署署長。財布のなかは暖かい様だ。(作者の財布は常に氷河期)
司
「次は水着だな。3階か。何で同じ服売り場に置いてないんだ?」
水着売り場に来てみたが、圧倒的に女性物が多かった。……こんなところにまで女尊男卑持ってくるなよ。
司
(取り敢えずシンプルなやつを……。ん?)
シンプルな物をと思い探していると、どこかで見たことあるようなカラーの水着が目についた。
真耶
「どうしました?」
司
「どっかで見たことある色だなと思って……。」
自分の水着を選び終えた2人が、1つの水着をジッと見ている司に声をかけた。
ラウラ
「デカマスターのスーツの色では?全体の色とラインの色がそっくりですけど……。」
司
「ああ、成る程。これにするか。」
司はその水着を手に取りレジに向かった。
真耶
「今度は私が払いますよ!」
司
「イヤ別に大丈夫ですけど。」
真耶
「それでも払います!」
司にとっては別に払っても問題が無いのだが、今回は真耶が払うと言って自分の財布からお金を出した。
真耶
「…………。」
水着を買い終わると、真耶のテンションがガックリと下がっていた。
ラウラ
「水着って以外と高いですもんね……。」
司
「大丈夫ですか?」
水着が思った以上に高かったようだ。IS学園の教師とは言え、少し痛い出費の様だ。
真耶
「い、いえ。お気になさらず……。それよりこの後は何を?」
司
「ああ、ここに行こうかと思ってな。」
司は龍馬からもらった遊園地のチケットを出して2人に見せた。
真耶
「ここって結構人気な場所ですよね?どうやって手に入れたんですか?」
司
「龍馬が買い物帰りに10回引いた福引きで当たったようです。10回とも全部。」
運が良いのか悪いのか。10回引いて10回同じものなのはある意味奇跡だ。因みにこれは3等の商品で、1等は世界1周旅行、2等は海の幸詰め合わせだった。結構豪華な福引きである。他の参加者は全員鉄パイプを当てていたらしいが……。
司
「ラウラは遊園地初めてか?」
ラウラ
「はい!とっても楽しみです!」
現在遊園地。3人とも楽しそうにしている。
真耶
「最初は何に乗りましょうか?」
ラウラ
「ん~。あっ!あれに乗りましょう!!」
メリーゴーランドを指差した。乗ってみると以外と楽しい。その後も、コーヒーカップ、ジェットコースター、逆バンジー等とラウラの乗りたいものを順に乗っていった。
司
「次はどこに行く?」
ラウラ
「ではあそこに行ってみましょう!!」
次にラウラが行きたいと言ったのは、
真耶
「お、お化け屋敷……。」
見るなり真耶は顔を青くした。どうやら苦手な様だ。
「1人700円になります!」
司
「3人分だ。」
「中学生以下は500円になりますよ。」
ラウラの事を言っているのだろう。まあ確かに中学生に見えなくもない。
司
「コイツも高校生ですよ。」
「えっ?し!失礼しました!!ごゆっくりお楽しみください!」
なんか気不味い感じになったので担当の店員はとっとと中に進ませた。
真耶
「い、以外と本格的ですね。」
ラウラ
「母様。くっつきすぎです。」
真耶がラウラにピッタリとくっつきながら進んでいる。中間まで来ると、突然司が通路を半分あけた。前からも後ろからも誰も来ていないのにだ。
司
「あっ、すみません。」
そして誰もいない方向に頭を下げた。
ラウラ
「と、父様?」
真耶
「ど、どうしたんですか?」
不安そうな声で司に聞いた。
司
「通路が狭いと困るなと思って。さっき肩がぶつかったんだよ。……しかし、最近のお化け屋敷はスゴいな。あれはいったいどうやって浮いてるんだ?紐もパイプも見えないんだが……。」
真耶
「さ、さぁ~。ど、どうやってでしょうね……。」
司の見ている方向に2人も目を向けるが、そこには何も無い。おそらく司には2人に見えない何かが見えているのだろう。その事実が2人の恐怖心を煽った。
お化け屋敷から出ると、ラウラと真耶はゲッソリしていた。精神的にそうとう疲れた様だ。
司
「時間的に次が最後だな。何に乗る?」
真耶
「では観覧車に乗りましょう!ここの観覧車は評判が良い見たいですよ!」
最後は真耶の希望で観覧車に乗る事にした。
ラウラ
「スゴい!町が見渡せる!!」
ラウラは大いに楽しんでいる様だ。その姿を司と真耶は嬉しそうに見ていた。
IS学園に戻る途中の電車の中で、ラウラが寝てしまったので、学園までは司が背負って運んだ。遊び疲れた様だ。
そして起きると、
ラウラ
「今日はありがとうございました。とても楽しかったです。」
丁寧にお礼を言った。
司
「別に良いさ。俺も楽しめた。」
真耶
「私もです!とても楽しめました!」
その日1日、3人は十分に楽しんだようだ。
今日の名言、水着って以外と高いですもんね……。←これに名言?(笑)
今回はこんな感じです。完全な家族サービース。そして司。いったい何を見たんだ?
次回 臨海学校。
次回もお楽しみに!感想もよろしくね。
※シャルロットの正体はラウラが眠っていた3日間の内に明かしています。文章に出来なくて申し訳ありません。