インフィニット・デカレンジャー~クールで熱い戦士たち~ 作:憲彦
サブタイトルで大体の予想がつくかも知れませんが、最後まで飽きずに読んでください。
それでは今回もゆっくりしていってね。
魚
「さーてと、何を買うか……。」
IS学園が休みの日、今日は司が暇潰しで料理をしようと考えていた。その為の日本署周辺の店を回っていた。
「オッ!署長さん!!良い魚入ってるから見てよ!!」
「魚か……。」
行き付けの魚屋の旦那に声をかけられ中に入った。入った魚と言うのは……
「何でフグとタイ……。」
「イヤ~、知り合いが釣りに行ったら天然のフグが釣れたみたいでな~。でも俺免許持ってないし、署長さん確か持ってたよね。フグの免許。」
確かに司はフグを捌く免許を持っている。とったのは数年前だがな。しかもとって以降は1度も捌いていない。
「代金要らないから貰ってくれないかな?」
結構大きい天然のフグを2匹。それを代金無しで貰える。かなりお得だ。しかし長い間捌いていない。本来なら不安すぎて無料でも貰わないが、
(貰っちまった~!!イヤ、タイも居るけど大丈夫か!?……まあ、何とかなるか。)
誰もいない日本署の厨房で1人で包丁を研ぎながら頭を抱えていた。しかしこの光景、端から見れば犯罪者にしか見えないな。
「さてとまずは……、マジで天然だった……。」
まな板の上でのフグを捌く為に持ち上げると、天然の証拠である前歯が残っていた。あの人が嘘を付かないのは分かっていたが、天然と言うのは冗談かと思っていた司は、少なからず驚いている。
「あっ、ボス!」
捌こうとした時、厨房の外から声をかけられた。一夏に鈴、それに簪にラウラ、真耶、シャルロットにオルコットとIS学園の面子が集合していた。遊びにでも来ていたのか?ここ警察関連の場所なんだけど……。
「フグ?捌くんですか?」
「ああ。行き付けの魚屋の旦那に貰ってな。こんなに立派な物を貰うとは思ってなかったがな……。」
「なら見学させてもらっても良いですか?俺もその内フグの免許取りたいと思ってるので!」
フグの免許。これだけを聞けば調理師の免許も欲しいと思われるが、実際は各都道府県によって違うので、必ず必要と言う訳では無い。だが持っていない場合は免許持ちの元で最低2年の実習等が必要になってくる。
それに、持っていたとしても取得した県と別の県では使えない場合もある。例えば、山形県で採ったフグの免許は東京では使えない。みたいなヤツだ。
「構わんが、俺の捌き方は参考にならないと思うぞ。」
そう言うと、フグを掴み、上に投げた。そして自分の目線の高さに来たときに包丁を横に1振りすると、まな板の上に落ちたときには可食部分と非可食部分にキレイに別れていた。
『手品か!!?』
参考にさせろと言っていたが、司の捌き方があまりにも独特だったので一斉に突っ込んでしまった。
「あの、普通にお願いできませんか?」
「まあ、それなら……。」
一夏のリクエストで次は普通に捌くようだ。
「まずはヒレを取る。背鰭、尻鰭、胸鰭の順番で取っていく。次はくちばしを取っていくぞ。最初に横のラインに1本。これを両サイドにやる。その後に鼻の上から包丁を入れる。包丁が入ったら頭を前の方に押す。丸いのが見えるが、これを切らないように周りを落とせよ。」
捌きながらかなり丁寧に教えてくれた。長い間捌いていないとは言え、知識などは体に染み付いている様だ。
「次は皮を取るぞ。まずは白と黒の真ん中のラインに1本入れろ。両方ともだぞ。その後は背中の皮からだ。尻尾の方から包丁を入れて、ゆっくり剥がしていけ。ヒレのあった部分は固いから気を付けろよ。次は腹側だ。腹側はヒレの所まで包丁を入れれば、後は力技で良い。皮を取ったら頬骨に包丁を入れる。まずは小さい方の骨。次に大きい方の骨だ。そしたら小さい方に切れ込みを入れて、引っ張る。」
切れ込みを入れた頭を掴みながら引っ張ると、身と内蔵がキレイに別れた。
「頭は目玉を取り除いて、縦に真っ二つにする。脳みそは食べれないから取り除けよ。この後が試験で1番重要な内蔵鑑別だ。そしてかなり難しい。まずはメスかオスかだな……。卵巣だからメスだな。卵巣は勿論毒だから食えないぞ。これは必ず半分に割れ。これをやらないと即不合格だ。卵巣は中が空洞になっている。たまに白子の形なのに卵巣って言う時もある。見分ける為にしっかりと卵巣も白子も割っとけよ。」
その後も、胆嚢、肝臓(食ったら死ぬ)、エラ、心臓、腸、脾臓、腎臓(血合いも含む)を順に説明しながら捌いた。
「毒は適切な場所に持っていって処理しろよ。昔廃棄したフグの毒を使った事件があったからな。悪用されないように気を付けろ。」
分かりやすい……
「身は当然刺身にするぞ。まず薄皮を剥がす。結構簡単に剥がせるぞ。薄皮を取ったら赤い部分を取るぞ。これは食えるが、刺身にしたとき見栄えが悪いから取ることをおすすめするぞ。身は極力薄く、皿に円を描くように並べていけ。皿が空いたときは薬味でも乗せておけ。」
皿2枚分の刺身を作った。タイの方は片方を煮付け、片方を刺身にした。同じ味だと飽きるので炙ったヤツと炙らないヤツの二種類を作った。
「身以外の場所はどうするんですか?皮とか頭とか……。」
「フグのアラとかは全部鍋にする皮はてっぴにして。タイは……味噌汁にでもするか。ヒレはヒレ酒にしよう。皆にはまだ早いけどな。」
真耶の質問に答えると、フグのヒレ以外を鍋に詰めて、鍋料理に。タイは味噌汁に。実に手際が良い。
「一夏。これを魚屋の旦那に渡してこい。」
小さめの皿に盛ったフグとタイ、そしてヒレを2枚を袋に詰めて一夏に手渡した。魚屋へのお礼のようだ。まあ、無料で貰ったからこれくらいは当たり前だろう。
その後は皆で司の捌いた魚を食べた。結構な量があったが一気に無くなったようだ。酒を飲める司と真耶はヒレ酒を閉めに飲んでいた。
酒を飲めない未成年組はフグ雑炊を食っていた。
ラウラ結構ハシャイでいた。
ギャグ第1段はこんな感じです。書き方を少し変えてみました。会話は序盤以外大体司と一夏です。
フグとタイ……。季節あってるかな?スゴい不安……。
フグの免許の話はネットで調べた物なので、信じないで下さいね。合ってるのかは分からないので。
次回は……、未定!もしかしたら季節外れネタかも……。
次回もお楽しみに!感想もよろしくね。