インフィニット・ストラトス~蒼の天使と紅の騎士   作:武御雷参型

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気付けば、百話を超えている………今までの作品でここまで書いた作品はあったか‼
答えは…否である‼ これもすべて読者の皆様のお陰である‼
これからも、この作品をよろしくお願い申し上げます。

気が付いたのだが、これで、平成最後の更新になるのですね。
自分は平成の1桁台の生まれです。なんか、まだ20代やのに、おじさんになったなぁーと思ってしまう自分がいる(笑)
明日にも更新しますので、令和最初の更新を楽しみにしてください!


第百六話

四人は近くにある芝生にブルーシートを敷くと、刀奈が作った弁当を開いたのである。

 

「わぁー‼ これ、全部ママが作ったの⁉」

 

「えっへん」

 

明日菜とアリスの喜ぶ顔が見たくて、朝早くに起きて作った弁当だけあって刀奈は胸を張った。その証拠に胸部装甲が「私の胸はこんだけあるのよ‼ 恐れ戦きなさい」とばかりに主張していた。尚、近くでそれを見ていた男性陣は奥さんや彼女によって制裁を下されると言う。

 

「お母さん、凄い」

 

アリスも刀奈の作った弁当に驚いていた。

 

「さ、皆。手を拭いて……食べましょ」

 

「「「「頂きます‼」」」」

 

四人は仲良く弁当を食べるのであった。

 

「さぁて、次のアトラクションへ……ってあれ?」

 

刀奈は普通ならはしゃぎだす子供たちが静かなのに気付き見渡すと、そこにはキラの膝で眠る二人があった。

 

「フフ、弁当も私達よりも食べてお腹いっぱいで眠っちゃったのね」

 

「そうですね。僕も気付いたら二人が寝ていたんでびっくりですよ」

 

キラと刀奈は眠る二人を見て、微笑んでいた。すると、刀奈は徐にアリスと明日菜のほっぺに指を当て、ツンツンとさせ始めた。

 

「う、うーん……もう、お腹いっぱいなのです」

 

「レディーは食べ過ぎないわ」

 

寝言でキャラが違った発言をしているが、所詮は寝言である。二人は二人をそのまま寝かすのであった。

 

「そう言えば、学園の方は大丈夫なのかしら?」

 

「そうですね。今の所は平和そのものです」

 

キラの持つ通信機には緊急を知らせるアラートが鳴らされる事も無く、穏やかである事に安心していた。

 

「平和って、こうしてみると良い物ね………」

 

「そうですね………」

 

二人は平和な一時に身を委ねていた。それもその筈である。学園始まって以来、平和と呼べる平和が無かったのである。イベントの事々に乱入があったり、襲撃があったりと無事にイベントを行う事が出来なかったのである。また、以前に学園祭があった時には明日菜が某国の大統領にって誘拐されると言う一大事件があったばかりである。

二人はこう言う平和が続けば良いのにと言う思いがあった。だが、その平和は撃ち破られる事となる。

 

「キィィラァァァァ‼ よくも見捨てたな‼」

 

「一夏、二人が寝ているから静かにしようか?」黒笑顔

 

「あっはい。すみませんでしたぁぁぁ‼」

 

一夏はキラの殺気と笑顔により、その場でジャンピング土下座を繰り出したのである。

 

「初めて見たわ、ジャンピング土下座………」

 

刀奈は一夏の華麗なジャンピング土下座に舌を巻いたのであった。

 

「一夏、速いぞお前……ハァハァ……あれ? 更識先輩に……えーと、どちら様ですか? それから、なんで一夏は土下座なんてしてるんだ?」

 

いきなり走り出した一夏を追いかけて来た弾であったが、一夏は土下座をしているしニコニコと笑っている楯無、そして先程あった子供たちを膝に乗せて眠らせている男性が居るならば、驚くのも他でも無かった。

 

「そう言えば、自己紹介がまだだったね。キラ・ヤマトです。一夏、君の友人は僕の事を知っているのかな?」

 

「いや、知らない。と言うか、俺が部隊に入っている事も知らないからな」

 

一夏とキラの会話に弾は引っ掛かりを覚える。

 

「ん? 一夏。お前、部隊に入ってるって……」

 

「そうか、弾達には言って無かったな。俺は先日にIS学園に新たに設立された特殊武装隊“アークエンジェル隊”に入隊したんだ」

 

「お前が……死ぬなよ?」

 

「死なねぇよ。それで、この人は俺の部隊の総部隊長だ」

 

「は?」

 

一夏の紹介を受けたキラはニコニコと笑っていたが、弾は信じられなかった。

 

「はぁぁぁぁぁぁ⁉」

 

「静かにしようか」黒笑顔

 

「すいませんでしたぁぁぁぁ‼」

 

弾はその場でジャンピング土下座を繰り出した。

 

「こっちもこっちで綺麗なジャンピング土下座ね……」

 

刀奈は関心すかの様に呟くのであった。

だが、明日菜とアリスはこの騒音の中、眠り続けていた。

 

「因みに歳は………」

 

「一夏達と同じ年だよ」

 

「………もう、俺は驚かねぇ。というか、更識先輩「あら、楯無で良いわよ?」…楯無さんの子供がヤマト「キラで良いよ」…キラさんの膝で寝てますけど……まさか?」

 

「そのまさかよ」

 

「………神はこの世にいなかった」

 

弾はそのまま膝から崩れ落ちorzの状態となった。

 

「さて、そろそろ私達も行きましょうか」

 

「そうですね……そうだ、一夏」

 

「なんだ?」

 

キラに呼ばれた一夏は崩れ落ちている友人を慰めながら、キラの方を向く。

 

「もし、何かあった時はすぐに呼んでね」

 

「解った。アスラン達にも伝えておく。キラ達も楽しんでな‼」

 

「うん、ありがとう。一夏」

 

「一夏君も楽しんでね。それから、お友達もね」

 

刀奈はそう言うとウインクを弾に送るのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから暫らくして、明日菜とアリスは起きるとすぐにアトラクションの方へと走り出したのであった。

四人は遊園地を満喫すると、最後の締めとして観覧車へと乗り込んだ。

 

「パパ、ママ‼ 人が、人が‼」

 

「ゴミの様だな」

 

明日菜の言葉を引き継いだアリスが某大佐のセリフを言って、その場を笑いに変えていた。

 

「ん? ママ、パパ。なんかこっちに来てるよ」

 

「「え?」」

 

二人が明日菜の指す方向を目をやると、そこには黒いISがバックパックに装備されている二門の砲門を向けていたのである。

 

「スローターダガー⁉ 拙い‼ 楯無さん‼」

 

「二人とも、こっちに来なさい‼」

 

キラの指示で刀奈は明日菜とアリスを抱きしめた。キラは観覧車から飛び出すと同時に、ストライク・フリーダム・フェニックスを展開させ、スローターダガーの前に躍り出ると、シールドを展開させたのであった。




誤字脱字、感想、指摘、質問等ありましたら、どしどし送ってください。




どうでも良い話。

サバゲ―に行こうとしています。因みに、装備はM16A2とG3A3、L96‐AWS、デザート・イーグルの四丁を持っていく予定です。
もし、サバゲ―に行ったら、活動報告にでも上げますかね。


では、次回もよろしくお願いします‼

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