インフィニット・ストラトス~蒼の天使と紅の騎士   作:武御雷参型

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英雄達を再度、投稿をしていますので、興味のある方は読んで頂けら幸いです。


第十九話

翌日のホームルームではクラス代表が発表された。

 

「では、一年一組の代表は織斑一夏君になりました」

 

「ファッ⁉」

 

真耶の言葉に一夏はマヌケな声を出して驚く。そして、席を立ち麻耶に質問をする。

 

「待って下さい、山田先生‼ 俺、負けたんですよ? どうして俺g「それはわたくしが一夏さんを推薦したからと、辞退したからですわ」オルコット……」

 

一夏の言葉に重なるようにセシリアが割り込み、一夏は項垂れてしまうのだった。そして、セシリアは一夏から視線を外し、徐にクラス中に頭を下げた。

 

「皆様、申し訳ありませんでした。わたくしは、皆様の事を蔑ろにするつもりはありませんでした。ですが、昨日の試合後、少し考えました。わたくしの言葉でどれだけの方々がわたくしを恨んでしまったんだろうと……わたくしも頭を冷やして考えなおした結果、皆様にちゃんと謝罪をしようと思いました。再度、誠に申し訳ありませんでした」

 

セシリアは綺麗な角度でクラス中の皆に頭を下げた。すると、二つだけであったが、拍手が聞こえ始めた。拍手をしていたのはキラろアスランであった。

すると、皆も顔を見合わせて拍手の数がクラス中に鳴り響く結果になったのだった。

 

「みなさん………ありがとうございました」

 

セシリアの声で拍手の音が先ほどよりも大きくなったのは、必然であった。なんと、千冬と麻耶も拍手をしていたからである。

 

「さて、これで本日のホームルームを終了する。一時限目からISの武装の説明を行う。各自は、準備を怠るな」

 

そう言うと千冬と真耶は教室を後にする。すると、暫しの休息でセシリアの周りにはクラス中の女子達が集まり、セシリアの専用機について、ISの動かし方などを聞きに来るのだった。セシリアは、驚きオドオドしてしまうが、何とか持ち直し、休息の時にレクチャーをするのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、放課後になり一夏はキラとアスランに訓練をしている最中であった。

 

「ほら、一夏。突っ立っていたら的なだけだよ」

 

キラはストライクを纏い、ビームライフルで一夏に当たらない様に攻撃をしていく。一夏も最初は動けなかったが、すぐに対応し今では避けれるレベルにはなっていた。だが、キラやアスランからすればまだまだと言う厳しいお言葉をもらう一夏である。

 

「き、キラ⁉ 少しは手加減してくれ‼」

 

「ん? 何を言っているの一夏は。これでも手加減しているよ。証拠を見せようか?」

 

「?」

 

キラは一夏にそう言うと、ビームライフルを一夏に向けずに違う方向に引き金を引く。

 

「キラ、どこに撃っているんだ? 俺ならこk」

 

一夏の言葉はそこで止められた。なぜならば、キラが撃ったビームが一夏に当たったからである。

 

「これでも手加減していないって言うのかな?」(ニコニコ)

 

「い、いえ。これで十分です」(ダラダラ)

 

キラのニコヤカな笑顔に当てられた一夏は汗を流しながら言うしかなかった。

 

「さぁ、一夏。まだまだ行くよ‼」

 

「いやぁぁぁぁぁぁ」

 

キラの言葉に一夏は悲鳴を上げる他無かったのであった。

 

 

 

 

 

訓練後、一夏はアリーナで仰向けで倒れていた。

 

「だらし無いぞ、一夏」

 

「い、いや………アスラン。これを見てもまだそれを言うのか?」

 

アスランの言葉に一夏は息を乱しながら答える。

 

「はぁ~。キラ。少し機体の調整に付き合ってくれないか?」

 

「ん? そうだね。僕も丁度、アスランに頼もうと思っていた所だから今からしようか?」

 

「そうだな。一夏。お前はカタパルトに戻れ。そうでないと俺達の訓練に巻き込まれるぞ?」

 

「わ、判った」

 

アスランの言葉に一夏は白式を再度、纏いカタパルトまで戻って行く。そして、戻って行ったのを確認すると、キラとアスランは徐に機体を展開する。

 

「行くぞ、キラ‼」

 

「僕も行くよ、アスラン‼」

 

キラとアスランの一騎打ちが始まる。

キラとアスランは小手調べとして、お互いにビームライフルでけん制攻撃を行う。だが、お互いに当てるつもりは無いので、撃っては避けの繰り返しである。

すると、アスランは機体を後方に下げると、ビームサーベルを展開しキラに迫って行く。一方のキラもアスランが何をしようか判ったので、対策として同じくビームサーベルを展開し、アスランと斬り合いに持っていく。

逸れの繰り返しで、いつの間にかアリーナの観客席にはほぼと言って良い程に満席になっていた。キラとアスランとの訓練は教師もそうだが、ここにいる学生には“スポーツ”には見えず、死合にしか見えなかった。だが、それでもキラ達の動き方には、誰も見た事が無かったので新鮮さが大きく、尚且つ、自分達の勉強の一環として見ていた。

そして、漸くキラとアスランの訓練は終了を迎えようとしていた。

キラが一気に機体を上昇させ、それに伴う形でアスランも機体を上昇させた。だが、そこが間違いであった事に気付くアスランだが、既に遅くキラがストライクを捻り返しアスランを後方からビームサーベルで斬り抜いたのだった。

 

「キラに負けたか」

 

「僕も少しストライクに無茶をさせたからね。この動きはやらない方が良いかもね」

 

「そうだな。だが、これは何があったんだ?」

 

「ははは、そうだね」

 

キラ達は観客席から鳴り響く拍手に戸惑ってしまう。キラ達はすぐにカタパルトに向かい機体を解除する。

 

「これは一回、オーバーホールをしないといけない気がするね」

 

「そうだな。キラ、任せても良いか?」

 

「判ったよ」

 

キラはアスランから渡されたイージスの待機状態とストライクの待機状態を持って整備室に向かって行くのだった。因みにストライクの待機状態は首に掛かっている指輪。イージスの待機状態もキラ同様の首に掛けられているオレンジの宝石である。

 

キラは整備室に入ると先客が、既に自分の機体の組み立て作業をしている最中であった。

 

「簪さん?」

 

「ふぇ⁉ ヤマト君‼ どうして………」

 

先客とは簪であった。簪の前には一機のISが鎮座しており、所々にコードが繋がれている。

 

「その機体って………」

 

「私の専用機……打鉄弐式って言うの」

 

簪の専用機である打鉄弐式はまだ未完成であった。機体のフレーム等は完成されているが、内部構造がまだ中途半端なのだ。

 

「倉持技研がね、この子の開発を後回しにして織斑君の白式の開発を最優先にされたの」

 

「そうなんだ………そうだ、簪さん。楯無さんと一緒に製作したら?」

 

「お姉ちゃんと? それも良いかも………キラ君も手伝ってくれる?」

 

「良いよ。僕のストライクのデータと楯無さんの専用機のデータを一緒にすれば完成すると思うよ」

 

「判った」

 

キラの助言を聞いた簪はすぐに携帯端末を取り出し、楯無に連絡するのだった。




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