インフィニット・ストラトス~蒼の天使と紅の騎士 作:武御雷参型
今後も更新が滞ってしまう可能性がありますが、何卒、今後もよろしくお願いします。
格納庫に二人の声が重なり合う様に響き渡った。
「「出来たっ‼」」
「漸くか……」
「簪ちゃん、格好良かったわ‼」
格納庫にはキラ、アスラン、簪、楯無の四人が居た。そして、四人の前には一機のISが鎮座していた。
「型式については後々に決めるとして……一旦、待機状態にしようか」
「そうだね」
簪はそう言うと、鎮座されているISを待機状態にする。因みに、待機状態に関しては無難なネックレス型である。
「さてと、次に君の機体を完成させよう」
「そうだったね、おいで打鉄弐式」
簪は左中指に挿している指輪が光り、一機のISがハンガーに鎮座する。
「さて、今回で完成させるとして、僕なりにアレンジした武装があるんだけど見る?」
「見る‼」
キラの声に簪は反応し、キラは苦笑いしながら量子変換し武装を展開させる。
「これが僕なりに考えてアレンジした武装、高エネルギー連装荷電粒子砲。まぁ、春雷の強化版と考えてくれたらいいよ。因みに、連装式だから火力、使い易さに関してはお墨付き」
キラが出した高エネルギー連装荷電粒子砲の形状は、ランチャーストライクのアグニを一回り小さくし、砲門が二つある事である。尚且つ、火力は墜ちていない。
「注意点としては、ISのエネルギーを馬鹿食いする事だね。バカスカ撃っていたらエネルギーが尽きるから気を付けてね」
「うん、判った」
簪はそう言うと、高エネルギー連装荷電粒子砲《アグニ改》を打鉄弐式に取り込んでいく。
「それと、ビット兵器に関しては現在試行錯誤中なんだ。早くて臨海学校でお披露目になると思う。でも、君自身に空間認識の能力は低い。それを補うものを作ったんだ」
キラはそう言うと、足元に丸い形をしたロボットを展開する。
「ハロハロ、デヤンデェイ‼」
「おっ、ハロか。懐かしいな」
ハロを見てアスランは懐かしく思えた。ハロを作り出したアスランからすれば懐かしいのも頷ける話である。
「まぁ、アスランの作ったやつを基に、僕なりに作り上げたものだからね。まぁ、アスランには敵わないけど」
「そうは言ってもな、俺の場合はハード面でしかキラに勝てないしな」
「そんな事は無いよ。僕にだってソフト面でしかアスランに勝てないしね」
なんだかんだ言って、仲良しのキラとアスランである。
「それで、キラ。ハロにどんな改造をしたんだ?」
「改造って……まぁ良いや。ハロを打鉄弐式にインストールして」
「う、うん」
キラに言われるがままに簪はハロを打鉄弐式にインストールする。
「インストールし終わったら、今度は纏って」
「判った」
簪の言葉と同時にインストールが終了し、簪は打鉄弐式に乗り込む。
「乗り込んだね………はい、これで行けると思うよ?」
「な、なにこれ………」
簪が驚くの仕方が無い事である。本来、ISの武装を展開する時は事前に形状を思い浮かべながらである。しかし、簪の打鉄弐式にはハロが搭載される事により、目視で武装が展開する事が可能になった。
「まぁ、これで疑似ラビットスイッチだね」
「やり過ぎよ、キラ君⁉」
「まぁ、こうでもしないと簪さんにはビット兵器は難しいしね。ハロは基本的にビット兵器の操縦をする事になります。そうでないと簪にはセシリアさんみたいな操縦になってしまいますからね」
「そうかも知れなけど………」
「大丈夫、お姉ちゃん。私にはこれ位が丁度良い」
簪の言葉に楯無は何も言えなくなる。
「それで、武装に関しては早くても臨海学校の時に渡す事が出来ると思うよ」
「判った」
キラの言葉に簪は強くうなずく。
「良し。これで武装関係は終了したね。もう時間だし帰りましょう」
キラの言葉に全員が頷き格納庫から出て行くのであった。
その日の夜。キラとアスランは一夏からシャルロットが大切な話がしたいと申し出があり、二人は一夏の部屋に来ていた。
「それで、大切な話ってなんだ?」
「僕を、キラ達の部隊に入れてほしい‼」
「「………」」
シャルロットの言葉はキラ達にすれば、予想通りの言葉であった。
「僕達がしている事は、君が思っているほど甘い世界じゃないよ?」
「俺達は戦場を知っている。この場所を戦場に変えたくない気持ちで部隊を設立している。そこに入隊すると言う事は………判っているな?」
「………覚悟はあるよ」
キラとアスランの言葉にシャルロットは気持ちの籠った声で答えた。
「…………判った。良いだろう。俺達の部隊に入隊する事を認める。だが、その前にしないといけない事がある」
「しないといけない事? なにそれは……」
アスランの言葉にシャルロットは言っている意味が判らなかった。
「君の両親の言葉だ」
「ッ⁉」
シャルロットは言葉を失った。シャルロットからすれば、父親はあまり話す機会が無く、義理の母親はシャルロットの事を嫌っており、顔を合わせれば嫌味の言葉が出て来るほどであった。
「キラ、準備は出来ているのか?」
「もう少しだと思うよ……来たね」
キラの言葉と同時に一夏の部屋の扉がノックされる。
「開けてあげて、一夏」
「お、おう」
キラの言葉で一夏は扉を開けた。扉の先には一夏の姉である千冬とキラの恋人である楯無。そして、マリューとムウの四人が立っていた。
「ち、千冬姉⁉」
「織斑先生だ………いや、今はこんな会話をしている暇はないな。ヤマト、ザラ‼ 後で詳しく話を聞かせてもらうぞ?」
「「了解‼」」
千冬の言葉にキラ達はオーブ式の敬礼で答えた。
「さて、と。シャルロットちゃん。君の言葉は私達は聞いていたのよ」
「ええ⁉」
シャルロットが驚くのも仕方が無かった。キラの服には楯無達に聞こえる為に盗聴器が仕込まれていたからである。この事はアスランとキラは知っており、一夏とシャルロットは知らなかった。
「どう言う事だ‼ キラ、騙したのか‼」
「僕達の言い分も聞いてほしいな、一夏?」
「ッ⁉」
一夏はキラに詰め寄るが、キラの殺気の籠った声に一夏は黙る他無かった。
「シャルロット、君には聞いていてほしい。特に君の両親の本当の想いを……」
「本当の……思い?」
シャルロットにはキラの言っている意味が判らなかった。思い返してみても、義理の母はシャルロットに対し嫌味嫌っている節があり、父にしてもどこか他人行儀の所があった。今更、両親の言葉を聞いたところで自分にはなんの得にもならないと考えていた。
「楯無さん、準備は?」
「万全よ」
キラの言葉に楯無は扇子を開くと、そこには達筆で(準備万端‼)と書かれていた。すると、楯無は徐に青いハロを取り出す。ハロは自分がする事が判っているかの様に、口を開くと電子モニターが浮かび上がり一人の男性とその後方にいる女性を映し出した。
「こちらIS学園独立武装隊隊長のキラ・ヤマトです。アドミラーフ・デュノアさんですね?」
『…………ああ、そうだ………そこにシャルロットはいるのか?』
「はい、います」
キラの言葉にアドミラーフは「そうか」と呟くだけであった。
『シャルロットに代わってくれないかね?』
「判りました」
キラはそう言うとズイッとシャルロットを前に押し出す。
「お、お父………さん……僕……」
『………先に謝らせてほしい。シャルロット。申し訳なかった‼』
アドミラーフは頭を下げた。それと同時に後方にいる女性も一緒に頭を下げていた。そして、顔を上げると今までの事を静かに話し出すのであった。
両親の本当の気持ちを知る事になったシャルロット。だが、魔の手が既にシャルロットの両親に伸びていた。
キラ達は護る事が出来るのか⁉
次回、三十六話『気持ち』
魔の手から救い出せ、ガンダム‼
誤字脱字、感想、指摘、質問等ありましたらよろしくお願います‼
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