インフィニット・ストラトス~蒼の天使と紅の騎士   作:武御雷参型

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今回は戦闘シーンが難しかったですが、書けていると思います………多分


第三十七話

翌日、キラ達は学園長である笠松に呼び出された。

 

「キラ・ヤマト以下IS学園所属秘匿機動部隊“アークエンジェル”です」

 

「入って下さい」

 

キラ達は断りを入れつつ、学園長室に入室する。

 

「忙しい中、集まっていただきありがとうございます。今回の呼び出しの件について、心当たりはありますか?」

 

「僕達の部隊に配属になったシャルロット・デュノアのご両親の事について、ですよね?」

 

キラの言葉に笠松は静かに頷いた。

 

「そうです。ニュースとして大きく取り上げられていますが、犯人が判っていないのが現状です。ですが、君たちならば、今回の事件についての真相を知っていると思い、呼び出させて頂きました」

 

「そんな気はしていました。僕達もニュースを見てある物を見付けました」

 

キラはそう言うと笠松に一枚の写真を差し出す。それはニュースの一部を現像した写真であった。

 

「…………私には何も見えないのですが…」

 

「ここをよく見て下さい」

 

アスランに言われた通り笠松は写真に目を凝らした。

 

「これは⁉」

 

笠松の目に写った物は、キラのストライクに似たISが小さく映し出されていたのであった。

 

「この機体について僕達も考えました。そして一つの結果に辿り着きました」

 

「それは………」

 

キラは笠松の言葉でもう一枚の写真を差し出した。それは、拡大し鮮明にした写真であった。

 

「形状、配色からしてストライクです。ですが、僕が使っているストライクとは何かが違う気がするんです」

 

キラが言う様に、キラのストライクと写真に写っているストライクとは何かが違っていた。それは形状である。キラのストライクとは違い、肩部にスラスターが増設されており、腰部に至っては小型のビームガンが装備されていた。また、バックパックにはストライクのランチャーストライカーを強化・改装されたような形をしていたのである。

 

「これがもし、学園に来たとした時、誰が対応できますか?」

 

笠松の質問に誰もが答えられなかった。なぜならば、キラとアスラン、ヒルダを始めとするドムであれば対応出来るであろう。しかし、学園に所属する生徒だけでの対応となれば、話は別である。

ストライクには実弾を弾く装甲“フェイズ・シフト装甲”が装備されている。もし、この機体がフェイズ・シフト装甲を装備されていると言う事であれば、実弾装備のラファールなど、敵ではないと言う事である。

 

「僕達だけでしか対応が難しいと思われます」

 

「俺達の機体にはビーム兵器が標準装備されています。しかし、この学園で管理している機体にはビーム兵器おろか、レーザー兵器が装備されていません。と言う事になれば、この機体に対応できる機体は皆無です」

 

「………やはりそうでしたか…………では、もし学園からの援助でビーム兵器は作る事は可能ですか?」

 

「「ッ⁉」」

 

笠松の言葉にキラ達は息を呑む。それもその筈である。全世界、どこを探してもビーム兵器を作る事は出来ないのである。唯一、レーザー兵器が製造できるイギリスだけは話は別である。もし、イギリスの技術力を持てば、ビーム兵器を製造出来る事は可能である。しかし、それではイギリスだけが全世界で優勢になる。となってしまっては、戦争への道が近づいてしまう。

キラ達はそれだけは避けたかった。

 

「製造する事は可能です。ですが………」

 

「判っています。私としても避けたい事です。戦争への道は………しかし、そうは言ってられない事態が今、学園に近付いているのです。それだけは判って下さい」

 

笠松はそう言うと、徐に立ち上がりキラ達に頭を下げた。

 

「…………判りました。ですが、こちらからも条件があります」

 

「良いでしょう。言ってください」

 

「現在、この学園に所属する専用機持ち達を集めて下さい。それから機体の性能を見る為の許可を下さい。そして

僕達の本来の機体を使用する許可を下さい」

 

キラの条件を笠松は考えた。一つ目と二つ目に関しては許可は出来る。しかし、三つ目の条件は呑む事が出来ない。

 

「一つ目、二つ目の条件に関しては呑みます。しかし、三つ目の条件の意味を教えて下さい。君たちの本来の機体は緊急時のみ使用を許可している筈です。ですが、君たちが言っている条件は、常時使用すると言っている様にしか聞こえないのですが?」

 

「まさしくその通りです。僕達の本来の機体。ストライク・フリーダムとインフィニット・ジャスティスを常時使う事を示しています」

 

「それは許可できません」

 

「どうしてですか? では、緊急時と言っていますが、どこまでが緊急時なのですか? 学園が襲われた時にですか? 笠松学園長も判っている筈です。既に戦争への道に進んでしまっていると言う事に………」

 

「…………」

 

アスランの言葉に笠松は何も答えられなかった。笠松自身も判っていた。既に世界が戦争への道に進んでしまっている事に。

だが、キラ達の機体を使うと言う事は、戦争への道にもっと近づいてしまう事に判っていた。

 

「君たちの機体は強力な機体です。それを晒すと言う事は、戦争への道に一歩以上に近づく事は判っているのですか‼」

 

笠松は怒声を挙げながらキラ達に迫る。しかし、キラ達は怯む事無く笠松の眼をを見つめる。

 

「それでも護りたい者があるのです」

 

「それが今のです。俺達に出来る事はします。幸い、俺達の機体の動力源は“核”です。無尽蔵に動かす事が来ますが、それに対してのリミッターを掛ける事も了承するつもりです。判って下さい。学園を護るには必要な事なのです‼」

 

「…………判りました。使用の許可はしましょう。しかし‼ この学園に所属する専用機持ち、代表候補、代表生に勝てればの話です。そして、リミッターは掛けさせて頂きます。これが条件です」

 

「「判りました‼」」

 

キラ達は敬礼をしながら立ち上がる。

 

「では、一週間後に行います。準備を怠らない様にしてください。これが条件です」

 

「「ハッ‼」」

 

キラ達はそう言うと学園長室を後にするのであった。

 

 

笠松はキラ達が出て行った扉を見つめながら呟く。

 

「これで良かったのでしょうか? 学園を護る者としての判断は…………どうなんでしょうか? ウズミ様(・・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

キラ達は学園長室を後にすると真っ直ぐに整備室へ向かった。キラ達の本来の機体であるストライク・フリーダムとインフィニット・ジャスティスをベッドに固定させると、コンソールを叩き始めた。

 

「キラ、学園長の条件とはなんだ?」

 

「これだよ、アスラン」

 

キラは笠松に渡された紙を渡す。

 

「…………これだけか(・・・・・)余裕だな」

 

「でも、油断は出来ないよ?」

 

「判っている。俺達が出した条件だ。それに沿って勝つしかないだろ?」

 

「そうだね」

 

キラ達の作業は夜明けまで続いたのであった。

 

その条件とは

1、ハイパーデュートリオンエンジンの機動力を半分

2、ビーム兵器の出力を半分

3、機動力を半分

 

この三つが条件として挙げられる事になったが、それでもキラ達は勝てる自信があったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、運命の一週間後。キラ達は既に機体を展開してアリーナで待っていた。その姿は天使と騎士の様に見えた。しかし、これから起きる事はそんな生緩い事では無いと言う事は、キラ達から発せられるオーラで判ってしまうほどであった。

 

キラ達の前に一夏を始めとする専用機持ち達が登場する。

 

「どうしてこの機体が……」

 

「ほう、これはやりがいがあるな」

 

「勝てるのかしら?」

 

「勝つしかないわ‼」

 

「………」

 

上から一夏、ラウラ、セシリア、鈴、シャルロットの順番であった。しかし、シャルロットに関しては何も発言していない。否、出来ないのだ。漸く両親と和解できたと思っていたが、襲撃に遭ってしまった事により、両院を亡くしてしまった。それを割り切れと言うのも酷な話である。

 

『では、これよりストライク・フリーダムとインフィニット・ジャスティス対一年生専用機持ちとの模擬戦を行う‼ 開始‼』

 

千冬の言葉でキラ達は動きは無く、立っていただけである。しかし、一夏達は何も作戦を考えておらず、ただ闇雲に突っ込むだけであった。

 

「うおぉぉぉぉぉぉ‼」

 

一夏は雪片弐型を大きく振りかぶってキラに斬り付けようとした。しかし、キラは冷静にビームシールドを展開させると、雪片弐型を白羽取りする。そして、それと同時に腰部に装備されているクスィフィアスを一夏に向けて放つ。

 

「ぐわっ⁉」

 

それにより一夏は雪片を離してしまい後方に下がってしまう。

 

「てりゃぁぁぁぁ‼」

 

今度は鈴が双天牙月を振り回しながらキラと対峙する。しかし、キラはビームライフルの引き金を引くとビームは双天牙月の刃と持ち手の間を撃ち抜き、使えなくさせた。しかし、それでも鈴は衝撃砲“龍砲”を乱射した。

ストライク・フリーダムはヴァリアブル・フェイズ・シフト装甲を使っている為、実弾系統の攻撃には意味が成さない事を知っているキラにしては痛くも痒くもない攻撃だった為、龍砲の攻撃をもろに受けていた。

 

「決まった⁉」

 

鈴はそこで終わったと油断してしまった。それが仇となってしまう事を判らなかった。

セシリアの専用機であるブルー・ティアーズ同様のビットが鈴の周りに包囲されてしまっていた。

 

「やばっ‼」

 

鈴は逃げようとする。だが、ドラグーンはそれを許さず、鈴を撃ち抜き、爆煙が拡がった。

煙が晴れると、そこには一夏と鈴が戦闘不能状態で待機していたのであった。

 

 

 

 

一方、アスランの方ではと言うと、ラウラがレールカノンを一発目に放つ。しかし、実弾であった為、インフィニット・ジャスティスの装甲を削る効果は得られず、アスランはビームライフルを掲げ、ラウラに照準を合わせた。しかし、そこにオレンジの疾風が舞う。

シャルロットはすぐにラウラの前に現れると、シールドを掲げビームを防いだ。しかし、ビームの熱量に耐えられずシールドは融解する。

シャルロットはすぐにシールドを外すと、アサルトライフルを展開しジャスティスに撃ちかけた。しかし、装甲の所為ですべての弾丸は弾かれてしまう。

 

「弾が弾かれるッ⁉ なら‼」

 

シャルロットはアサルトライフルを仕舞うと、本来は使う事は無かった西洋剣を二振り手に持ちジャスティスに斬りかかった。

しかし、それはアスランにとって有利な展開になった。ジャスティスのビームサーベルを手に持つと一気にシャルロットに向かってイグニッション・ブーストを掛けすれ違い狭間に斬り付け、シールドエネルギーを枯渇させた。

 

「一回だけでこんなダメージが‼」

 

「デュノア‼」

 

ラウラはすぐにシャルロットに駆け寄ろうとした。しかし、アスランがそれを許す筈が無かった。ビームサーベルをマウントさせるとビームライフルでラウラをけん制する。

 

「クソッ‼ これでは近寄れないではないか‼」

 

ラウラは逃げる為にジグザグに飛び回った。しかし、それも既にアスランの計算内の話である。ラウラが目標にしていたポイントに着いた瞬間、ジャスティスはファトゥムをパージしラウラに突撃させた。

 

「外せるものなのか⁉」

 

ファトゥムはビームブレイドと両翼に付いているビームサーベルでラウラを斬り付けシャルロット、ラウラ共に戦闘不能に陥れたのであった。

 

セシリアに至っては、キラのドラグーンによって戦闘不能になってしまったのであった。




笠松との交渉の末、本来の機体の使用する事を許可してもらったキラ達。しかし、それには条件があった。しかし、一夏を始めとする一年専用機持ちを軽々と撃破したキラ達。
次に待っている者達とは‼

次回~愛する者達との戦い

愛する者達を護る為に力を入れろ‼ ガンダム‼



誤字脱字、感想、指摘、質問等受け付けております‼









「俺が……俺達がガンダムだ‼」

君はお呼びじゃないです。




一部、追加しました。

作品の今後について

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