インフィニット・ストラトス~蒼の天使と紅の騎士   作:武御雷参型

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第四十四話

一方、キラ達は戦闘空域に到着するが、そこには、キラ達同様に全身装甲型ISが十機も停空していた。

 

「キラ、艦隊の他に見た事のある機体が居るんだが…………」

 

「本当だね~………僕達以外にもこの世界にきた住民がいると言う事だね」

 

「なに、呑気に話をしてるの⁉」

 

キラとアスランは目の前にいる機体が、見た事のある機体と知って呑気に話をしていた。シャルロットとしては、呑気に話をしている二人にツッコミを入れるのが精一杯であった。

 

「シャルロット、肩の力を抜いて」

 

「そうだぞ、幾ら実戦だからと言って俺達は油断をしているほど、マヌケでは」

 

「「無い‼」」

 

キラとアスランは、ビームライフルで先制攻撃をする。しかし、相手も手慣れの様で、回避されてしまう。

 

「まぁ、うまく行かないよね………アスラン」

 

「ああ、行くぞ‼」

 

キラとアスランはそれぞれの武装を持ち、未確認機体へと向かって行った。

 

「あれ? 僕必要なのかな?」

 

取り残されたシャルロットはそう呟くしかなかった。

 

 

 

 

キラ達と戦っている部隊の他にもう一つの部隊がIS学園へと向かっていた。その数は10機ほどであるが、その全てが、全身装甲型ISであり、その姿はキラ達の知っている機体であった。

 

「隊長、我々の任務は何ですか?」

 

「あそこにいる織斑一夏の抹殺だ」

 

「やったね‼ イレギュラーを排除するんだね‼」

 

「ああ、私達は神聖あるIS学園に男は不要。ならば、排除する他無い‼ 各員、行くぞ‼」

 

『ハッ‼』

 

部隊隊長の言葉に、隊員は返事をするとIS学園へ攻撃を仕掛けるのであった。

 

 

 

IS学園は、攻撃を受けてからサイレンを鳴らした。

 

『全学生に通達‼ 学園は攻撃を受けている、専用機持ち以外は直ちに、シェルターへ向かえ‼ 専用機持ちは全員、第一アリーナに集合せよ‼ 繰り返す―――――』

 

いきなりのサイレンに戸惑いを見せる生徒がいたが、放送しているのが千冬と言う事もあってか、直ぐに避難を始めた。

一夏達もすぐに指定されたアリーナへ向かっていた。

 

「なんだよ、これは‼」

 

一夏が叫ぶが、誰もその事に咎めようとはしなかった。

 

「一夏、今はそれを言っている時間は無いのよ」

 

「判っている‼」

 

一夏達が第一アリーナに着くと、楯無を始め簪が既に待機しており、その近くには千冬の姿もあった。

 

「遅いぞ、お前たち‼」

 

千冬は出席簿ではなく、打鉄の待機状態である指輪が握られていた。

 

「千冬姉………もしかして出るのか?」

 

「当たり前だ。私とて、一人の教師だ。生徒だけを行かすほどの愚か者では無い」

 

千冬はそう言うと打鉄を起動させる。

打鉄を身に纏った千冬だが、その打鉄はそこらへんの量産機とは違っていた。腰には両方合わせて6振りの日本刀が装備され、背部には後付けの様なラックが取り付けられていた。そのラックには日本刀よりも一回り大きな刀が2振りが装備されていた。

 

「千冬姉………どんだけ近接格闘型なんだよ…………」

 

「私にはこれで十分だ。銃など扱いきれんでな………さぁ、行くぞ‼」

 

千冬の言葉の後に、全員が専用機を起動させる。

 

 

 

キラ達は未確認機体と交戦を始めていた。

だが、どの機体もキラ達にダメージを与える事無く、撃墜されてしまう。

 

「キラ、どの機体も連合の機体しか無いな………」

 

「そうだね…どうも引っ掛かるんだよね」

 

「どう言う意味だ?」

 

キラとアスランは攻撃の手を緩めず、会話をしていた。

 

「生命反応が一つもしないんだ」

 

「なに?」

 

キラに言われた通り、アスランはサーモグラフィーを見ると、未確認機から熱源がしない事に気付く。

 

「本当だな………キラ、手加減は要らないと言う事だな?」

 

「そう言う事になるね」

 

キラとアスランは機体のスピードを上げると、ビームサーベルで敵機を切り裂いて行く。

 

「粗方、片付いたな」

 

「そうだね……アークエンジェルは無事だろうね」

 

「大佐がいるからな。アカツキを倒せる機体は、この世界には無いな」

 

「二人とも、何の話をしているの?」

 

キラ達はアークエンジェルが撃沈される事など、全く考えていなかった。そもそも、アークエンジェルには不沈艦と呼ばれる程、しぶとく生き抜いた戦艦である。そんじゃそこらの戦艦等に劣る事等、絶対にないのだ。

 

「シャルロット、アークエンジェルに戻るぞ」

 

「う、うん」

 

キラ達三人はアークエンジェルへと戻るのであった。

 

 

 

 

一方、IS学園では、攻防戦が始まろうとしていた。

 

「オルコット、後方で支援砲撃を、鳳、お前は織斑と一緒に近接攻撃を行え。ボーデヴィッヒ、オルコットと一緒に後方砲撃だ。楯無、遊撃隊として更識妹と一緒に戦え」

 

「織斑先生はどうされるんですか?」

 

「私か? フッ………私はお前たちの教師だ。無様にやられはせん。作戦開始だ‼」

 

千冬の言葉で防衛戦が始まる。一夏と鈴は突撃し未確認機と戦闘を開始し、援護射撃としてラウラとセシリアの二人による攻撃で一夏と鈴は攻撃がしやすくなった。

楯無と簪は遊撃隊として、他の機体に攻撃を開始した。

しかし、キラ達みたいに歴戦の戦士では無い彼らでは、太刀打ちする事が困難であった。

 

「一夏‼ 当てなさいよ‼」

 

「やってるけど………速過ぎるだろ‼」

 

『鈴さん、一夏さん。離れて下さい。ボーデヴィッヒさん。行きますわよ‼』

 

『フン、言われなくても判っている‼』

 

一夏と鈴が、セシリアの声でその場から離れると、セシリアのBT兵器とラウラのレールカノンが通り過ぎる。

BT兵器である“ブルーティアーズ”は独立された動きを見せ、敵を翻弄する。その間に、ラウラのレールカノンで、翻弄する敵を葬って逝った。

 

「やるじゃないの‼」

 

「流石だな………行くぞ、鈴‼」

 

「ええ‼」

 

一夏達もセシリア達に負けじと、勢いよく敵陣へと斬り込んで行くのであった。

 

 

一方、楯無と簪は状況を見ながら、それぞれの敵陣で戦闘をしていた。

 

「簪ちゃん、四時の方向にミサイル‼」

 

「うん‼ お姉ちゃん」

 

楯無の的確な指示で、簪はミサイルを放って行く。

 

「そこ‼」

 

楯無も簪が撃てない場所をカバーしていた。

 

「やるな、お前たち」

 

「「織斑先生‼」」

 

楯無と簪の戦闘を見た千冬は、腰に装備されている刀を手に取った。

 

「援護は任せたぞ‼」

 

「「了解‼」」

 

千冬は背中を更識姉妹に任せると、敵陣へと突っ込んでいくのであった。




学園は未曽有の襲撃に遭ってしまっていた。
キラ達、アークエンジェル隊も出撃して迎撃していたが、学園に直接、襲撃を仕掛けて来た部隊があった。
襲撃に対抗するべく、専用機持ちと千冬は出撃する。

次回、第四十五話
『終焉』

学園を護れ、ガンダム‼



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