インフィニット・ストラトス~蒼の天使と紅の騎士   作:武御雷参型

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お待たせ致しました。完成したので投稿いたします。
今回は一話のみの更新となります。



第六十八話

キラとアスランは真っ白な空間に立っていた。

 

「アスラン…僕達はIS学園を狙ったデストロイの攻撃を受けたんだよね」

 

「ああ……俺達は死んだのか?」

 

キラとアスランは自分達が居る空間を死後の世界と思っていた。しかし、二人の男女の声でそれは否定される。

 

「キラ、貴方は死んでいないわ」

 

「アスラン。まだお前は死ねない筈だ」

 

キラ達二人の前に、二人は現れた。

 

「フレ……イ………」

 

「ハイネ………なのか………」

 

フレイとハイネはそれぞれ軍服姿で、キラ達の前に現れる。

 

「私達はこの時を待っていたわ」

 

「お前達の本当の剣を渡す為に」

 

「どう言う……事……?」

 

「ハイネ……言っている意味が判らないぞ……」

 

フレイとハイネの言葉の意味を理解しきれていなかった、キラ達であったが、二人が差し出した手にはそれぞれ違ったネックレスが置かれていた。

フレイの手にあるのは、対になった蒼い羽に淡いピンク色のターフェアイトがはめ込まれたネックレス。

ハイネの手にあるのは、紅い剣にオレンジに輝くオレンジサファイアがはめ込まれたネックレスを持っていた。

 

「貴方達の新たな剣よ」

 

「君たちは、まだこの世界に来るべき人では無い………」

 

キラ達はそれぞれの機体色のネックレスを手に取ると、頭の中にそれぞれの機体の名前が浮かび上がる。

 

「ストライク・フリーダム・フェニックス」

 

「インフィニット・ジャスティス・セイバー」

 

キラ達が名前を呟くと、ネックレスが輝きキラ達を包み込んだ。

そして、光が消え去ると、そこには新たな剣を手にした二人の姿がった。

 

「貴方達の帰りを待っている人がいるのよ」

 

「もうここにいる必要は無い。戻れ。そして、二人が幸せに生きれる事を願っている」

 

「フレイ……僕は‼」

 

「ハイネ……俺は‼」

 

キラとアスランはフレイとハイネに声を掛けようとしたが、二人は首を振ってそれを遮った。

 

「私達に対する謝罪は要らないわ………でもこれだけは忘れないで」

 

「俺達はいつまでもお前達二人の事を見守っていると言う事に」

 

フレイとハイネの言葉にキラ達は強く頷く。

 

「それなら」

 

「行ってこい‼」

 

「「行ってきます‼」」

 

キラ達はフレイ達に声を掛けると、機体を発進させるのであった。

 

「行ったな………」

 

「ええ……私達もここにいる必要が無くなったし、私達も行きましょう」

 

「そうだな」

 

フレイとハイネはそう言うと、その場から姿を消すのであった。

そして、そこに残された真っ白な空間は何かを待つかのように、崩れる事は無かったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デストロイの攻撃を受けたキラ達であったが、爆煙が晴れるとそこには新たな機体を身に纏った二人の姿があった。

 

「キラ君‼」

 

「アスラン‼」

 

楯無と簪はキラ達が無事である事に驚き、嬉しくもあった。

 

キラ達は機体をデストロイへと向かわせ、ビームライフルでデストロイに攻撃をするが、デストロイはバリアを展開させビームを相殺させようとした。だが、ビームはバリアをすり抜けデストロイ本体へ当たり、ダメージを与える。

デストロイはそれに怒り、ビームをばら蒔きに放って行くが、どれもキラ達に当たる事は無かった。逆にデストロイにはキラ達の攻撃が当たるだけであった。

 

「これで」

 

「最後だ」

 

二人はそう言うと、支援用アームド・モジュール“ミーティア改”を展開させる。

そして、キラとアスランはデストロイに狙いを定め、一斉掃射する。

デストロイはその巨体の所為で、回避する事が出来ずにキラ達の攻撃によってその巨体に穴を空けられ生みに沈み爆発するのであった。

既にガーティー・ルーは撤退済みであった為、深追いする事は出来なかった。だが、IS学園は護られたのであった。

 

 

 

 

そしてキラ達はIS学園へ戻り、学園長の元へと向かったのだが、扉をノックしても返事が無く中に入ると、そこには置手紙が机の上に置かれていた。

置手紙の内容は

 

『私はこの学園内部に潜んでいるであろうスパイの存在に気付き、地下施設へ向かいます。この手紙が机の上に置かれていた場合、私は死んだものと思っていて下さい。

私が死んだ後、この学園を運営するには実績を伴った人物にして頂きたい。なので、これを遺書として書き残す。私の死後、この学園の学園長として織斑千冬を推薦する。既に国際IS委員会には提出済みであり、委員会からも承諾を得ている。

私が死んでいたら、織斑先生にこの学園を任せる所存である。尚、この手紙を隠蔽や破棄したとしても、後日、委員会からの正式な書面として織斑先生を次期国際IS学園の学園長にすると言う旨の辞令書が渡される事になっている。

もし、この手紙を織斑先生が読んでいる事を願い、書き残す。

笠松 東二』

 

キラ達はすぐに地下施設へと向かうと、そこには血だまりの上で倒れている笠松東二の姿があった。

 

「学園長‼」

 

キラ達はすぐに笠松の元へ向かうが、既に笠松の体は冷たくなっており、息絶えていたのである。

 

「学園長………私はあなたの事を信頼していました。ですが、貴方の様な立派な学園長になれる気がしません‼ 私を推薦された事は嬉しかったです‼ でも、もっと貴方から色々と学んでそれから学園長としての座に就きたかったです‼」

 

千冬は真っ先に笠松の体に寄り添い、自身の想いをぶつける。だが、笠松からの返事は無かった。

 

「学園長……貴方の願いに沿う事は出来ないかも知れない………でも、立派な学園長になれる様に努力します‼」

 

千冬の言葉を受け、キラ達は一層、千冬を支えなくてはいけないと身に刻むのであった。

 

 

 

 

そして、その日には学園長の死が全生徒に知らされる事となった。笠松の存在は、全生徒から信頼を受けていた為、全ての生徒が笠松の死を悲しんだ。

そして、新たに学園長として就任する事となった織斑千冬に対して、不信感を抱く者は誰一人といなかった。

そして、千冬は全生徒をアリーナに呼び、一つの決断を下す事にした。

 

「私はこの国際IS学園の理事長として就任するにあたり、一つの部隊を設立する事に決めた。この学園を護る力を持った者達で構成している。驚くかも知れないが、既にこの学園は何度も襲撃を受けている。それに対処する形で私は決断を下した。この学園を護る部隊‼ 国際IS学園所属特殊武装隊“アークエンジェル”。二番隊“ドミニオン”。三番隊“ミネルバ”である‼ 既に部隊は結成されているので、全員の紹介に入ろう」

 

千冬はそう言うと、アリーナは一気に暗くなった。そして、上空にモニターが展開されるとそこにはIS学園の象徴と言える白騎士のモニュメントが映し出された。

 

「まず初めに、隊長であるキラ・ヤマトである」

 

千冬がキラの名前を呼ぶと、モニターはキラの顔写真と機体を映し出した。

 

「次に副隊長はアスラン・ザラ」

 

同じくアスランの顔と機体が映し出された。

 

「隊員にシャルロット・デュノア、ラウラ・ボーデヴィッヒ」

 

シャルロットとラウラの顔が映し出され、機体も映し出される。ラウラの機体はストライク・アストレイ・フォースブレイクでシャルロットはワイバーン・ドラグーンが映し出される。

 

「次に専属艦として部隊名にもなっているアークエンジェル級強襲機動特装艦一番艦“アークエンジェル”」

 

モニターにはアークエンジェルの姿が映し出される。

 

「次にアークエンジェル隊二番隊、“ドミニオン”の説明を行う。隊長はトール・ケーニッヒ」

 

モニターにはトールの顔とヴァンセイバーが映し出される。

 

「次に副隊長にニコル・アマルフィ」

 

ニコルの顔とネブラブリッツが映し出される。

 

「隊員にオルガ・ザブナック。シャニ・アンドラス。クロト・ブエル」

 

モニターにはオルガたちの顔が映し出され、次にカラミティ、フォビドゥン、レイダーの三機が映し出された。

 

「専属艦はアークエンジェル級二番艦“ドミニオン”」

 

ドミニオンが映し出される。先の戦闘でキラ達によって撃ち抜かれたローエングリンは、IS学園の地下ドックにて束監修の元、急ピッチで修復作業が執り行われている。

 

「次に三番隊“ミネルバ”の説明をする。隊長はラウ・ル・クルーゼ」

 

ラウがモニターに映し出されるのだが、仮面は付けておらず素の顔がモニターに出される。その美貌に女子達には受けていた。因みにだが、ニコルたちの紹介の時にも女子達の受けはすごかったと明記しておく。

 

「副隊長にレイ・ザ・バレル」

 

レイの顔が映し出され機体も映し出されるのだが、ラウやニコルたち同様に女子達の受けはすごかった。

 

「隊員にクロエ・クロニクル」

 

クロエの顔が映し出された時、ラウラは驚愕の表情に変わる。なにせ、自分に似た顔をしているからである。後日、自分達が姉妹であると言う事を知り、仲良くなるのだが、それは別の話である。

 

「専属艦としてミネルバ級強襲揚陸艦一番艦“ミネルバ”」

 

ミネルバが映し出される。ミネルバの主砲である陽電子破砕咆“タンホイザー”を展開した時の写真であった。

 

「最後にだが………私が担任をしていた1年1組の担任として山田真耶先生にお願いする事になった。副担任はムウ・ラ・フラガ先生にお願いする事になった。これより、部隊全員を呼ぶ。アークエンジェル隊、出て来い‼」

 

千冬の声でカタパルトからキラを始めとしてアスラン、シャルロット、ラウラが出撃した。そして、トールを始めとしてニコル、オルガ、シャニ、クロトのドミニオン隊、ラウを始めとしてレイ、クロエが順番に出撃した。クロエには専用機が配備されていない事もあって、量産機であるラファール・リヴァイブを身に纏っていた。

 

「これにて、新学園長の挨拶と部隊表記の説明を終了する。尚、この後、専用機持ちはアリーナに来るように。解散‼」

 

IS学園に一つの希望が生まれるのであった。

だが、これは序盤でしか無かった。これから先に続く戦争にキラ達を始め千冬達は知らなかったのである。




誤字脱字、感想、指摘、質問等受け付けております。

次回からは福音編へ移ります。
長かった。

作品の今後について

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