インフィニット・ストラトス~蒼の天使と紅の騎士   作:武御雷参型

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今日は休みと言う事もあり、書く時間がありました。

最近の悩みなのですが…………以前にアンケートとしてヒロイン追加をしました。
その際、キラは楯無とシャルロット。アスランは簪とラウラとなったのですが………
どうやってくっ付ければいいんだ? まぁ、ラウラに関してはアスランと簪の娘としてする事も可能なのですが………シャルロット‼ お前だけは扱いが難しいんじゃぁぁぁぁ‼
自業自得ではあるのですが………と言う事で、以前にしたアンケートは無しにします。
アンケートに答えて下さった、皆さま。誠に申し訳ありません‼
不甲斐無さすぎるぞ、俺…………

それと、今回の話は過去最大の文字数です‼ まさか自分でも数時間でこんなに書き上げられるとは思いもしませんでしたww



第八十三話

キラ達は事件に巻き込まれたが、無事にアークエンジェルへと帰還する。

 

「キラ・ヤマト始め、アスラン・ザラ、シャルロット・デュノア、ラウラ・ボーデヴィッヒの四名、無事に戻りました。マリューさん」

 

「ええ、お帰りなさい。みんな………事件に巻き込まれたと聞いた時は肝を冷やしたけど、無事で何よりだわ」

 

「ボウズ共、ハッチャけやがったな?」

 

「「あはははは」」

 

マリューはキラ達が事件に巻き込まれたと聞いた途端、アークエンジェルを緊急発進させようとしていた。だが、ムウはキラ達が簡単に死ぬほど軟では無いと説得した事により、焼け野原になる事を回避できたのである。

ムウ自身もマリューとデートを楽しんでいたが、事件に巻き込まれる事は無かった。しかし、ムウクオリティーが発動し、マリューがいない隙を見ては至る女性に声を掛けナンパしていたのである。だが、マリューにしては判り切った事であった為、速攻でムウを見付けては、その場でお仕置きと言う名の物理攻撃をし、アークエンジェルに戻って来てからは、ムウの精力を絞り切っていたのである。

 

「ところで、ムウさんはどうしてそんなにゲッソリしてるんですか?」

 

「その一方で、マリューさんはテカテカしてる………」

 

「「気にしたら負けよ?」」

 

「「あっはい」」

 

シャルロットとラウラが、ムウとマリューの姿に驚き尋ねたが、ムウとマリューは気にしてはいけないと真剣な眼差しを二人に送った。そんな視線に二人は何かを悟るのであった。

 

「それで、マリューさん。僕達はこのまま学園へと戻るんですか?」

 

「ええ、そうよ……補給も終わったし私達はこのまま学園へと戻ります。総員に通達‼ これよりアークエンジェル隊はIS学園へと戻ります。各自、持ち場に就きなさい‼」

 

『了解‼』

 

マリューの指示ですぐにアークエンジェルは、横須賀基地を出てIS学園へと戻るのであった。

だが、それを見つめる一人の少女がいたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アレが………敵……………」

 

「そうよ、アレが私達の敵よ」

 

「敵は全てやっつける」

 

「良い子ね………そうよ………私達の野望を邪魔する奴らはみんなやっつけなさい」

 

「はい…………お母さま」

 

少女の傍らにはリオ・コナーの姿があったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから幾分か時間が過ぎ、IS学園は夏休みへと突入していた。

一夏は自宅へ戻り、掃除をすると言って帰って行った。箒も篠ノ之神社で行われる祭りの準備の為、帰省していた。セシリアもイギリス国家代表候補生と言う事もあり、母国へ戻り自分に課せられた仕事を熟していた。

鈴に至っても、母国へと戻り専用機のデータを渡しに戻っていたのである。

 

一方、キラ達はと言うと…………

 

 

「わぁ~、おっきな家‼ これ、ママの家なの?」

 

「そうよ、明日菜ちゃん。私の家よ」

 

「……何で僕まで来てるんですか………」

 

楯無に連れられて、更識家へと連れて来させられていたのである。

 

「だって、両親にキラ君の事を報告したかったからよ」

 

「…………だからと言って急では無いですかね?」

 

「そうかしら? それに元々、家の方には言ってたのよ?」

 

「え?」

 

まさかのカミングアウトである。楯無は既に実家にキラの事を伝えており、また義娘である明日菜の事も伝えていたのである。

その時、楯無の両親は驚きの余り三日ほど、食事が喉を通らなかったらしい。

 

「さ、入るわよ」

 

「はーい‼」

 

「ちょっと‼」

 

楯無はキラの手を握って家の中へと入って行く。

 

「お帰りなさい、楯無」

 

「はい、お母さま」

 

「?」

 

「……………」

 

玄関先で出迎えたのは、楯無の母親であった。明日菜は玄関先に立っている女性に頭を傾げ、キラはどう言って良いのか判らず無言でいた。

 

「それで、そちらにいる子が貴女の義娘である明日菜ちゃんですか?」

 

「はい。明日菜ちゃん、自己紹介して」

 

「うん‼ 明日菜です‼ ええっと…………」

 

楯無に言われて明日菜は自己紹介をするも、楯無の母親に対してどう呼んで良いのか判らずアタフタする。

 

「フフ、おばあちゃんで構いませんよ。明日菜ちゃん」

 

「お、おばあちゃん………」

 

「はい。明日菜ちゃん」

 

楯無の母親の言葉で、明日菜はおばあちゃん呼びして受け入れられて事に喜んでいた。

 

「それで、そちらにおられる殿方が………」

 

「は、初めまして……キラ・ヤマトです」

 

「初めまして。楯無の母で更識琴音と言います。貴方のお話は娘から聞いております。私は娘が決めた事に反対するつもりはありません。ですが、これだけは約束してください。娘や貴方と楯無、明日菜ちゃんを泣かせないと」

 

「はい‼」

 

琴音の言葉にキラは強く頷くのであった。

 

「では、お上がり下さい」

 

琴音に言われ、楯無達は家へと入って行くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

居間へと通された楯無達は、静かに座って目を瞑る男性の前へと座らされた。

 

「ただいま、戻りました。お父様」

 

「………ああ、お帰り。楯無」

 

楯無の父は瞑っていた目を開き、楯無を一瞥する。そして、今度は明日菜の方へと視線を送った。

 

「ヒッ⁉」

 

鋭い目に睨まれたと勘違いした明日菜は、楯無の背中に隠れた。

 

「お父様、明日菜ちゃんが怖がっています」

 

「………元からこの目つきだ……直せと言われても直せん」

 

「もう……」

 

父の言葉に楯無は頬を膨らませる。

 

「それで、お父様………以前にお話した事ですが………」

 

「判っておる………君が娘と付き合っていると言う……」

 

「キラ・ヤマトです。初めまして」

 

「ああ、ヤマト君だったな………私は先代楯無で、現在は元の名になっている更識時政だ」

 

楯無(現)の先代である時政は、鋭い視線をキラに送るが、キラには生温く感じていた。

 

「ほう、私の視線に動じないとは………肝が座っているな」

 

「これでもある部隊を率いる隊長を務めています。殺気の籠っていない視線には動じません」

 

キラもいつもと違った口調で答える。

 

「…………よろしい。では、少し手合わせを願えるか?」

 

「構いません。ですが、僕の場合、組手が出来ません」

 

「どう言う事かね?」

 

キラは近接戦が苦手なのである。ザフトの軍学校を卒業した身であっても、射撃は得意でも近接戦だけは苦手なままなのである。

 

「お恥ずかしい話ですが、近接戦が苦手なのです。僕が得意とするのは中距離戦だけです」

 

「それでも構わない。手合わせを願えるかな?」

 

「…………判りました」

 

キラも自分が得意とする戦闘スタイルでも良いと言う事であれば、手合わせする事に決めたのである。

 

「では、道場へと向こう」

 

そう言って時政は立ち上がった。だが、キラは見逃さなかった。時政の足の動きにぎこちなさが見えているのを。

だが、キラはそれを指摘するつもりは無かった。相手が真剣勝負を挑んでいるのにそれに水を差してしまうのは、間違いだと言う事を知っているからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

道場へと着いたキラと時政は各々の武器を見繕っていた。

時政は木刀を二本持ち、キラは実物に近いハンドガンを二丁選んだのである。

 

「………では、審判は楯無。やってくれ」

 

「判りました。お父様」

 

楯無は明日菜を安全な場所に座らせると、キラと時政の中央に立った。

 

「これより更識時政対キラ・ヤマトの勝負を執り行います。勝利条件は相手の武器を落とすか、降伏を宣言するまでとします。両者、それで構いませんか?」

 

「ああ、大丈夫だ」

 

「僕もです」

 

楯無の確認に時政とキラは頷いた。

 

「では制限時間は無し。両者、試合…………始め‼」

 

楯無の合図で、まず始めに動いたのは時政であった。時政は瞬歩を使い、キラに迫った。だが、キラは威嚇射撃を持って先制する。しかし、時政もキラが威嚇射撃をしてくることは十分に理解していたのである。

怯む事無く、キラへと迫って行く時政は木刀を振り上げ、キラに一閃を入れようとした。だが、キラは後方へと飛び、時政の攻撃を回避する。

 

「中々、やるではないか」

 

「焦りました。普通なら威嚇射撃でもスピードが落ちる筈なのに、落ちなかった事に………」

 

「銃を使う者が初めにするのは威嚇射撃だからな……行くぞ」

 

「はい‼」

 

キラと時政の試合は続くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、アスランと簪はと言うと、近くの遊園地へと来ていた。

 

「アスラン、なんかごめんね?」

 

「なんで謝る必要があるんだ?」

 

入場したした途端、簪はアスランに謝罪した。

 

「だって、高校生にもなって遊園地なんて幼稚な所に付き合わせてしまって………」

 

「なんだ、そんな事か………俺は大丈夫だ。それに好きな子と一緒に出掛けるのも悪くないからな………」

 

アスランは頬を掻きながら簪に言う。簪はまさかの言葉に顔を真っ赤にさせるのであった。

 

「ほら、今日は一日遊ぶぞ」

 

「うん‼」

 

アスランに手を引かれた簪は、楽し気について行くのであった。

 

「まず始めに何から乗る?」

 

「そうだな………ジェットコースターから乗ってみるか?」

 

「うん‼」

 

マップ片手にアスランと簪は始めは何から乗るか相談する。そして、決めた途端に簪は前々から気になっていたジェットコースターに向かう。

しかし、そこでアクシデントが起きる。

 

「ママー、パパー……どこにいるの?」

 

明日菜と同じぐらいの年の男の子が、両親と離れ離れになってしまい探していたのである。

 

「アスラン…………」

 

「先に困っている子から助けるか」

 

「うん………君、どうしたの?」

 

簪が優しく男の子の視線と同じ様に屈み、尋ねた。

 

「ママとパパと逸れちゃったの………」

 

「そうなんだ………ならお姉ちゃんとお兄ちゃんが一緒に探してあげる」

 

「ホント?」

 

「うん。ね? アスラン」

 

「ああ、一緒に探すぞ」

 

簪に言われてアスランも男の子へ微笑む。

 

「ありがとう‼ お姉ちゃん、お兄ちゃん‼」

 

男の子も安心したのか、涙は残っているもアスランと簪に笑いかける。

 

「アスラン、お願いがあるんだけど………」

 

「何と無く察した。男の子を肩車してやればいいのだろう?」

 

「うん……お願いできる?」

 

「仕方ない」

 

そう言うとアスランは男の子の脇に手を差し込み、そのまま自分の肩に載せる。

 

「ワーイ‼ 高い、高い‼」

 

「フフ、お父さんに見えるね。アスラン」

 

「そう言う簪はお母さんと言う事か?」

 

「…………言われていたら恥ずかしくなった」

 

「?」

 

簪とアスランの会話の内容が判らない男の子は、頭を傾げるのであった。

 

「さ、さぁ‼ この子の親を探すよ、アスラン‼」

 

「あ、ああ」

 

簪は周囲に聞こえる声で、男のこの親を探し始める」

 

「この子のお父さんとお母さんはどこですか‼」

 

「パパー‼ ママー‼」

 

男の子も両親を探す為に声を張り上げる。

すると、どこからか一人の女性が男の子を探す声が聞こえる。

 

「ママの声だ‼」

 

「どこだ?」

 

アスランは男の子が落ちない様に細心の注意を払いながら、簪を連れて声がする方へと向かう。

 

「拓真ちゃーん‼ 拓真ちゃーん‼ どこにいるの‼」

 

「この子のお母さんですか?」

 

「え? 拓真ちゃん‼」

 

「ママ‼」

 

拓真は母親の方に手を伸ばす。アスランはすぐに拓真を地面へ降ろすと、拓真は母親の方へと走り出した。

 

「ありがとうございました」

 

「いえいえ、見つかって良かったね。拓真君」

 

「うん‼ ありがとう、お姉ちゃん、お兄ちゃん‼」

 

「今度からは離れるんじゃないぞ」

 

「うん‼」

 

簪とアスランは、頭を下げている母親と拓真に見送られて目的のジェットコースターへと向かった。

 

「なんだか、一時的にもお姉ちゃんの気持ちが判ったかも……」

 

「俺もキラの気持ちが判った気がする……」

 

二人は同じ思いをしていると判ると噴き出した。

 

「なんだかお姉ちゃんとキラさんの事を親バカだなんて言えなくなっちゃうね」

 

「ああ、そうだな」

 

二人はそう言って目的のジェットコースターへと乗り込むのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、その頃…キラと時政の戦いは終わりを見せていた。

時政の持つ木刀は、キラが放つBB弾を弾いていた事により消耗で、至る所に傷が見受けられていた。だが、キラも同じであった。キラが持つ銃には木刀で殴られた跡がくっきりと付けられていたのである。

 

「そろそろ私の武器も限界を迎えて来ているな…………」

 

「それは僕も同じです」

 

二人は肩で呼吸をしていた。

 

「これで最後にしよう」

 

「はい」

 

二人はそう言うと、先程までと違った雰囲気を醸し出す。そして、動いたのはキラであった。

キラは時政の木刀を持つ手を狙って引き金を引いた。だが、時政は動体視力を持って木刀でBB弾を弾き返す。これにより時政は動き出した。

時政は木刀を挟み撃ちするかの様に横払いをする。キラはその攻撃を銃で受け止めた。その瞬間、二人の武器は壊れてしまった。時政の木刀は銃と当たった所から折れてしまったのである。キラの銃もスライドが壊れてしまい、弾を撃つ事が出来なくなったのであった。

 

「両者、そこまで‼ この試合、引き分け‼」

 

楯無は二人の武器が壊れたのを見計らい、試合を終了させた。

 

「ふぅ、ここまで熱くなったのは久し振りだ」

 

「僕は冷や冷やしましたけどね………」

 

そう言うと、キラは尻餅をつく。

 

「あ、あれ?」

 

キラは立ち上がろうとしたが、叶わなかった。体に力が入らなかったからである。

 

「キラ君、限界を超えた力を使った所為で、身体に力が入らないのだろう……今は休みなさい」

 

「……はい」

 

時政に言われ、キラはその場に横になった。

 

「パパ‼」

 

明日菜はすぐにキラの元へと駆け寄る。

 

「楯無………良い彼氏を持ったな」

 

「はい。私にとって勿体無い男性です」

 

時政に言われ楯無はキラが今まで以上に好きなったのである。

 

「彼を助けてやれ」

 

「はい、そのつもりです」

 

「後で私の部屋に来なさい。彼と娘と一緒にな」

 

「はい」

 

時政はそう言うと、道場を後にするのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キラの体力も回復した所で、楯無はキラと明日菜を連れて時政の元へと訪れていた。

 

「お父様、連れてまいりました」

 

「入りなさい」

 

時政の許しを得て、楯無達は時政の部屋へと入る。

 

「先程の戦いは実に有意義であった」

 

「僕も近接戦での勉強になりました」

 

二人は先程の戦闘を称えていた。

 

「さて、これから真面目な話になる。キラ君。君は楯無の本当の名を知っているのか?」

 

「いえ、まだ知らされていません」

 

キラは楯無と言う名が本名では無いと薄々と感じていた。だが、キラはそれを問い質そうとはしなかった。

それは楯無本人から言う事であると判っていたからである。

 

「そうか………私の口から話しても良いのだろうか?」

 

「………私の口から直接、彼に言います」

 

時政の言葉に楯無が口を開く。

 

「キラ君は勘付いていると思うけど、楯無と言う名は本名じゃないの。私の本当の名は刀奈よ」

 

「かたな………やっぱりですか」

 

「?」

 

楯無改め刀奈は自分の本名をキラに告げた。キラも判っていた事であった為、本名の方を呼ぶ。一方の明日菜はどう言う話なのか判らずに頭を傾げる。

 

「以前にも話と思うけど、私達の家は代々から日本を裏から支えて来た組織なの。そして、私はその組織の当主として襲名したわ。だから、刀奈は封印しているの」

 

「そうですか………」

 

刀奈からの告白にキラはこの場合、どう言う風に声を掛ければいいのか判らなかったのである。

 

「キラ君。君にお願いがあるのだ」

 

「はい」

 

重い口を開いた時正にキラは頷く。

 

「刀奈と本当の家族になる時、君にはこちらの家の籍に入って欲しい」

 

「判りました」

 

時政の言葉にキラは即答する。

 

「そんな簡単に決めて良いのかい? もっと考える時間があっても………」

 

「僕は既に決めています。刀奈さんを護る。そして明日菜ちゃんも護ると……それがどう言う形であっても僕には異論はありません。二人が護れると言うのであれば」

 

「………そうか………」

 

時政はキラの意志にありがたく感じたのであった。




誤字脱字、感想、指定、質問等ありましたら、どしどし送ってください‼

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