9月も第二週に入り、来週からテスト週間が始まってしまいます
そんなことは関係なしに来週も投稿する予定です
しばらく確認していない間にUAが5300越え、お気に入り30件越え…
本当にありがとうございます!!
これからもがんばってまいりますので、応援よろしくお願いします。
それでは今回も最後までお読みいただけると幸いです
アルフレット
四時半になり、猫姿の夜一さんと浦原商店を出る
足は自然と動いて、兄さんがまだいたころ通っていた精肉店へと向かっていた
「いらっしゃい‼」
私のことは覚えていないらしい
自分で記憶を消したのだから当たり前だが、安心したのと同時に少し悲しくなる
「鶏肉、ください」
「毎度あり!おつかいかい?
偉いね!これサービスだよ」
そう言って揚げたてのコロッケを一個くれた
前もこうやって買い物に来るとコロッケをくれた
「…ありがとう」
「いいんだよ!おばちゃんからのおこずかいさ
また来てね!」
精肉店を後にして八百屋に向かう
その途中もらったコロッケを半分に割り、片方を夜一さんに渡して自分ももう片方を頬張る
あのころと変わらずおいしかった
夜一さんは私の少し後ろをついてきていた
八百屋でも買い物を終える
こっちでも私に関する記憶はしっかりと消えていた
「あとはどこに行くんじゃ?」
「スーパーで調味料を買う」
「食材もそこでよかったんじゃないのか?」
「少し遠いけどあそこの精肉店と八百屋の方がおいしい」
傍から見れば、猫と会話しているのに気に留める人は誰もいなかった
そして買い物を終えて、黒崎家に帰る
「ありがとう…」
「構わん、気にするな
一護が帰ってくるまでは家の近くにおるから何かあったら呼べ」
「わかった…じゃあね」
「うまい飯を作ってやれ」
「わかってる」
そして夜一さんに背を向けて家の中に入った
リビングは静かで誰もいなかった
キッチンに材料を置き、早速取り掛かる
黙々と作っているとリビングのドアが開く音が聞こえた
「お、おいしそうなにおいがするな!
天ちゃん悪いが少し出てくる
ごはんまでには帰ってくるよ」
「わかった…いってらっしゃい」
「おう!いってきます」
一心さんがキッチンを覗いて言う
そして、リビングから出ていき、やがて玄関が閉まる音がした
静かになり、また作り始める
それから少し経ち、玄関のドアが閉まる音が聞こえ、
リビングのドアが開く音がした
「ただいま」
「ただいま~!天さん本当に作ってくれてるんだ
ありがとう‼」
「…おかえりなさい」
遊子ちゃんと夏梨ちゃんが帰ってきた
カバンを置いてくると言ってすぐにリビングを出て行く
普段は自分が迎えてもらう側だったのが今日は自分が迎えていることが少しこそばゆい
そう思っていると遊子ちゃんが戻ってきて言ってくれた
「ありがとう、天さん!
何か手伝うことない?」
「大丈夫…ゆっくりしてて」
そう言うと遊子ちゃんはソファに座って夏梨ちゃんとテレビを見始めた
それからすぐに一心さんも帰ってきて一緒になってテレビを見ていた
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俺たちは学校を終わり、今日もまた井上に急かされて浦原商店に向かった
「浦原さん!天ちゃん!来たよ~」
「ハイハーイ!いらっしゃい皆サン」
今日の浦原さんは小声ではなく普通だった
「今日は天ちゃん、寝てないんですか?」
「ハイ
それに天サンはもう帰りましたからここにはいませんよ」
「えっ!帰っちゃったの?」
俺も驚いた
あいつを一人で帰らせても大丈夫なのか…
「ハイ
なんでも今日は夕食当番だとか
もちろん一人では帰らせていないので安心してください」
そう言えば昨日の夜、そういうことになってたな
でも誰があいつについてるんだ?
と思っていたら石田も同じことを思っていたらしく訊く
「誰が彼女についてるんです?」
「夜一さんがついてますよ
黒崎サンが帰ってくるまでついてくれることになっているので心配いりません」
夜一さんがついてくれているなら安心だ
「今日はどうします?
昨日と同じように特訓しますか?」
「あぁ!当たり前だろ‼」
「なら、早速始めましょうか」
夜一さんには悪いが特訓してから帰ることにする
浦原さんに続いて勉強部屋に入り、特訓を開始する
昨日始めた時より、明らかに反応できるようになった
昨日と同じように人形との実戦、休憩を数回繰り返し、今日の特訓を終える
特訓が終われば、今日も俺たちは地面に倒れ込んでいた
だいぶ反応が良くなってきたからと途中でもう一段階あげられた
その一段階が一段階じゃないだろというくらい一気に早くなり、昨日より疲れる結果となった
そのまましばらく三人で寝転びながら休憩し、浦原商店を後にした
「今日は昨日より大変そうだったね…」
「まぁな…」
井上の言葉に返事するのも面倒になるくらい疲れていた
石田は昨日よりも死んでいて俺でも心配になるくらいだった
「でも…黒崎君は帰れば天ちゃんが作ったご飯が待ってるんだよね
いいなぁ~
この間のお弁当もおいしかったし今日のご飯もおいしいんだろなぁ」
「まぁ…そうかもな
なら俺んち来るか?天がどれだけ作ったか知らねぇけど」
俺がそう言うと井上は待ってましたと言わんばかりに
笑顔で俺の前に回り込み、顔を近づけて嬉しそうに言った
「いいの?」
「あぁ…余るかはわからねぇけどそれでもいいならいいぜ」
そんな井上に気圧されながらも頷くと、井上は隣で飛び跳ねていた
「お前らも来るか?」
「いいのか?」
「いいだろ
お前らがいた方が天も嬉しいだろうしな」
「それならお言葉に甘えさせてもらおうかな」
そういうことで、チャド、井上、石田が家で夕食を食べていくことになった
しばらく歩き、家についた
すると上から猫姿の夜一さんが降りてきた
「あっ!夜一さん‼」
「なんじゃ、井上たちまで一緒なのか」
「あぁ、天の作ったのが食べたいそうだ」
夜一さんは呆れたように後ろの方を見た
それでも井上はそんな夜一さんの視線に気づいてないみたいだが
「儂は戻るぞ
お主たちも帰ってきたしの」
「おう!ありがとな」
夜一さんは視線をこっちに投げかけただけで立ち去っていった
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夕食が完成した
五人分の量が分からず多めに作ると、かなり多くなってしまった
そんなことを思いながら片づけを終えると遊子ちゃんが声をかけてくれた
「天さん、終わったなら一緒に見よう‼」
遊子ちゃんに誘われ、ソファに座りテレビを見ると
よくわからない心霊番組が流れていた
それをしばらく四人で見る
すると玄関のドアを開く音と賑やかな声が聞こえてきた
「ただいま」
「おじゃましまーす!」
一護さんが帰ってきたみたい
ほかにも誰かを連れて
そのまま私たちが顔を合わせていると一護さんたちがリビングに入ってきた
「おかえり、お兄ちゃん!」
「おかえり、みんなと一緒だったんだ」
「こんばんは、遊子ちゃん、夏梨ちゃん!」
一護さんが連れてきたのは織姫さんだけでなく茶渡さん、石田さんも一緒だった
「…おかえりなさい」
「おう」
「天ちゃん!こんばんは」
「…こんばんは」
一護さんに声ををかけると
織姫さんは会いたかったと言わんばかりに飛んできて満面の笑みで挨拶してくれた
それに気圧されながらも返す
「どうしたの?」
「今日、天が晩飯作るって言ったら井上が食べたいってさ
それならと思ってチャドたちも連れてきたんだが…まずかったか?」
「大丈夫…作りすぎたからみんなの分もあると思う」
私がそういうと一護さんは安心したように息をついていた
織姫さんは嬉しそうで飛び上がるのを直前で踏むとどまっていたのがわかった
そして、三人増えた夕食が始まった
皆おいしそうに食べてくれた
作りすぎたのがちょうど皆で食べるとなくなった
それから内緒で作っていたケーキも皆で食べた
普段より賑やかで楽しい時間はあっという間に過ぎていき、織姫さんたちは帰って行った
そのあとはいつもと同じようにお風呂に入り、寝た
少しの寂しさを感じながら
今回もお読みいただきありがとうございます
次回も読んでいただけると嬉しいです
それでは、この辺で失礼します
次回の投稿は一週間後の11日を予定しております。
アルフレット