本当に申し訳ありません‼︎
現在日本におらず、留学中でして…というのはただの言い訳ですね
それでは今回も最後までお読みいただけると幸いです
アルフレット
「次の話に移ろうか
これからのことについて少し話しておこうと思う
まず、日番谷に訊きたいんだけど護廷十三番隊はどこまで把握している?」
「現世で何かあった程度にしか把握できていない」
何かあった程度…何かあったことしか把握していないということか
「隊首会は?」
「開かれたが、詳細がわかり次第もう一度開くことになった」
調査するとしたら動くのはあの隊かな
「十二番隊はどのくらい調べられた?」
「さぁな…明日、隊首会が開かれる
そこでわかるだろう」
遅い…
もっと優秀だと思っていたのに結界を感知できないせいだろうか
「遅いですね…もうあれから日が経っています」
「いつもならもっと早くわかるはずじゃがの」
「今ここで瀞霊廷に文句言っていても仕方ないですし、動きがある前に天が血盟者を作ったのは助かりましたし結果的に良かったこともありますし
で、日番谷…」
「言いたいことは大体分かるが、何だ?」
さすが、オレの血盟者
言わんとしていることがわかるなんて
「君に現世に、天のもとに行ってほしい」
「ハァ…だと思った
努力はするが保証は出来ない」
「信じてるよ」
ため息まじりに了承してくれる
他の人を信用していないわけではないが、信頼は出来ない
天にとってもきっと日番谷の方がいいだろうし
日番谷の方はまぁ大丈夫だろう
何だかんだ言ってなんとかしてくれるし
あと問題は…
「さて、三人…というより一護くんにはある訓練をしてもらう必要がある」
「何のだよ?」
「結界を見えるようになってもらわないといけない」
「結界って見えんのか?」
「ものによる
攻撃とか戦闘で使うようなやつは君たちでも大抵見える
ただ、そのために訓練はしないといけないけどね」
父さんと母さんの血盟者だった喜助さんと夜一さんはまたすぐに見えるようになるだろうけど、一護くんはそうはいかないだろうな
「どうしたら見えるようになるんだよ?」
「それは天に訊いて
実際に訓練をつけるのはあいつだからね」
「天にか…」
天に説明させると聞いた瞬間一護くんの顔が曇った
一護くんだけでなく喜助さんや夜一さんの顔まで曇る
気持ちはわかるが自分の妹をそんな風に思われているのは少し…いやかなりショックだった
「…心配なのは分かるよ
大切なことはしっかりと説明するはずだから…たぶん
そんなに心配なら止水に任せればいいよ
止水なら安心でしょ?」
「まぁ…そうっスね」
「冬獅郎はどうすんだよ?」
「日番谷は前にオレが訓練つけているから大丈夫
少し感覚を取り戻すために訓練しないといけないかもだけど
現世に行ったら天に訓練つけてもらって」
「あぁ」
日番谷のことはあまり心配していない
少し訓練すればすぐに見えるようになるだろう
そんなことを考えていたら意識が遠のくような感覚がした
どうやらもうそろそろらしい
「さてと…そろそろ時間切れかな
最後に日番谷、例のもの、頼むよ」
「あぁ…」
例のもののためにも日番谷には天のもとに行ってもらわなければいけない
「そして一護くん、天に伝言を頼めるかな」
「伝言?」
「うん…これでオレは完全にこの世から存在を消すことになる
だから天に伝えて欲しい
『約束を守れなくてごめん。もう諦めることは何もない。しっかり生きろ』と」
「わかった、伝えておく」
「頼むよ」
オレの唯一の心残り…
自分の口から伝えることが出来ないのは悔しいが、伝えないのはもっと嫌だ
「喜助さん、夜一さん、天のこと見守ってやってください」
「ハイ」
「わかっておる」
天のことをオレたちの代わりに二人には天を導いてほしい
今のあいつには道を示してくれる存在がいない
本来はオレや父さんたちがすべきことだが、もうそばにいてやれない
それがどれだけきついか、オレはよく知ってる
そんな思いを天にはしてほしくない
もう頼むことはないかと探していたとき、
「間に合ったか…」
「止水…!?どうやってここに…?」
「小太刀を通じてだ」
なるほど
あいつなら出来るだろう
だけどそれなら天の精神でも割り込みは可能なのに…
止水が来たことに少しがっかりしてしまった
「自分が来てしまえば泣いてしまい、また君に心配をかけてしまうだろう、と天は考えていたな
だから私が行くように天が言ったのだ」
「そうか…」
オレの考えを読んだのだろう
止水は訊いてもいないのに教えてくれた
「天から伝言を預かってきた」
「天から…?」
天からの伝言…
「うむ…『私のせいでごめんなさい』と」
「そうか…」
俯いて自分の手を見る
また、あいつに謝らせてしまった…
謝る必要なんてないのに…
人の気持ちばっかり考えて、
要らないことを覚えさせてしまった
「そしてこうも言っていた
『ずっと護ってくれてありがとう
兄さんの妹でよかった』と」
「そうか…」
あぁ…やっと謝罪より聞きたい言葉が、口にしてほしかった言葉が聞けた
涙で手がぼやけて見える
あいつの笑顔付きではなかったのは残念だがそんな贅沢を望むことはオレには許されない
あいつとの唯一の約束を破ってしまったのだから
ならば、オレからも伝えなければ…
「一護くん追加で伝えてほしい
『お前を今まで護れてよかった。オレに護らしてくれてありがとう』と」
「あぁ…わかった」
涙を拭き、一護くんの顔を見て頼む
今まで天との約束を守りきれなかったことへの罪悪感しか天に対して抱けなかったのが嘘みたいに心はとても清々しい
傍から見れば泣き笑いのような顔に見えるであろう顔を次は止水に向ける
「止水、これからも天のことを頼むよ」
「心得ている」
止水は微笑を浮かべてオレの言葉にしっかりと頷いてくれる
それに安心した時、再びさっきよりも強く意識が遠のく感覚がした
本当に時間がない
「あぁ…時間切れだ…
天のことをお願いします!!オレの代わりに護ってくれ…!!」
「任せろ!!」
「あぁ、約束は守る」
「ハイ」
「任せておけ」
「心配せずともよい」
五人の頼もしい顔を最後に見回して目を閉じる
すると自然と天が瞼の裏に映った
父さんたちが死んでからよく見るようになった無表情の天がそこには立っていた
(ごめんな…こんな兄貴で
でもお前の兄貴でいられて良かった
お前を護らせてくれてありがとう)
瞼の裏に映る天に向かって心の中で言う
その声が聞こえたのか天が驚いたような顔をしたあと、父さんたちが死んでから一度も見せることがなかった笑顔を浮かべた
最後に見たのは随分と昔なのにはっきりと鮮明に浮かんできた
そして笑みをさらに深めてオレが天に笑顔で言ってほしかった言葉をくれた
(先に父さんたちのところに行くよ
お前はまだ来るなよ
ゆっくりおいで
お前を迎える用意を父さんたちとしておくから)
これを最後にオレの意識は完全に遠ざかって行った
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次に目を開けるとそこは何もない、ただ柔らかな光が差していた
初めて来たはずなのに妙に懐かしさを感じ、心が温かくなる
心地よくて目を閉じる
「龍…」
「ついにお前まで来てしまったか…」
声がする方を向けば懐かしい、会いたかった人たちがそこにいた
二人とも複雑そうな顔をしている
「やぁ、父さん、母さん…ひさしぶりだね
ごめん…約束、最後まで守れなかったよ」
「そんなことないわ
今まで天を護ってくれてありがとう
お疲れさま」
今、出来る限りの笑みを浮かべるが、目には涙が浮かんでくる
結局、泣き笑いのような感じになってしまった
そんなオレに二人は近づいて頭を撫でて抱きしめてくれた
懐かしい温かさにずっと心に沈んでいた気持ちが沸き上がってくる
「オレ…結局、あいつを独りにしてしまった…!!」
涙が溢れ、下を向くオレに父さんがやさしい声音で言い聞かせるように言う
「龍…たしかにお前は天を独り残してこっちに来てしまったのかもしれない…
だが、そもそも父さんや母さんが最後までお前たちを護れなかったんだ、そばにいてやれなかった
本当ならまだお前も…」
「そうよ…あなたもまだここに来ていないはずなのよ
私たちがしっかりしていれば今ごろ四人で楽しい毎日を送っていたはずなのだから…」
二人の声にはやさしさが滲んでいたがその一方で悔しさも滲んでいた
父さんの手がオレの頬に添えられそれに促されるように顔をあげる
「それに天が今まで生きてこれたのは間違いなくお前のお陰だ」
「龍が今まで天を護ってくれたお陰であの子は今も生きている
そして、血盟者を見つけることが出来たの
私たちはそばにいてあげられなくなったけど私たちの代わりにそばにいてくれる人を見つけたわ
だから、もう自分を責めないで
あなたは本当によくやったわ」
もう二人の顔には複雑そうな表情も、声に悔しさもなくただただやさしさだけしかなかった
その表情に声にさらに涙が溢れる
「父さん…母さん…」
オレが二人を呼ぶとよりいっそうやさしく微笑んでオレを抱きしめてくれた
心地よい温かさに包まれながら残してきた天のことに心の中で語りかける
(天…ここで父さんと母さんとお前のことを見守ってるから、精一杯生きろ
十分、生きたらこっちにおいで…また四人一緒に過ごそう
そのときにお前の話をたくさん聞かせて
お前の心からの笑顔を見せてな)
最後までお読みいただきありがとうございます
なるべく次話を早く投稿できるように頑張ります…
次回の投稿も読んでいただけると嬉しいです
アルフレット