BLEACH 結界争闘篇   作:アルフレット

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黒崎家第四話です
ついに天とコンを絡ませることができました‼
今回も楽しんでいただけると幸いです

アルフレット


第九話

「お兄ちゃん‼朝ですよ〜」

 

遊子のそんな声で眼が覚める

いつの間にか寝てしまっていたようだ

完全に寝不足だが仕方ない

着替えてリビングに向かう

 

「おはよう‼お兄ちゃん」

「一兄、おはよう」

「…おはよう」

「おう」

 

遊子と夏梨、天が挨拶してくれる

天は昨日のことはなかったように、いや目が少し赤いようだったが、

そのほかは変わらない様子だった

その姿にとりあえず一安心する

よく見ると親父がいない

 

「親父はまだか?」

「お父さんなら朝早くから出掛けたよ

 晩御飯までには絶対帰ってくるって言ってた」

 

そう言えば医師の集まりとか何とか言ってた気がする

すっかり忘れてたけど

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

一護さんが起きてきた

昨夜のことがあってどういう顔をすればいいのかわからない

とりあえず短く挨拶だけしておく

一護さんはチラッとこちらを見ただけで席についた

何とか誤魔化せたみたい

顔がいつもより眉間にしわが寄っていて怖かったけど

昨日の夜のせいだろうか…

 

「今日、俺と天は昼過ぎから出かける

 晩飯までには帰ってくるつもりだ」

 

一護さんの発言で今日の予定を初めて知る

 

「わかった

 天さん、今日の晩御飯楽しみにしてて‼」

「うん…楽しみにしてる」

 

遊子ちゃんは気合いの入った顔で腕捲りして言った

そんなこんなで朝食の時間は過ぎていった

 

朝食を食べ終えて歯を磨いて、お皿を洗うのを手伝う

それが終わるとすることが無くなる

手持ち無沙汰になり、昨夜の様にソファの上で膝を抱えて座る

窓に目を向けると外はとてもいい天気だ

柔らかな日差しが入ってくる

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

俺は歯を磨き終えて、自分の部屋にいた

ベッドに腰掛けているとドアをノックする音が聞こえた

 

「お兄ちゃん、ちょっといい?」

「どうしたんだ、遊子?」

 

ドアの向こうから遊子の声が聞こえてドアを開ける

そこには少し暗い表情をした遊子がいた

そしてキョロキョロして誰もいないのを確認すると切り出した

 

「ねぇ、天さんって何かあったの?」

「どうしたんだ?急に」

「朝ね、お父さんが早く出かけるから

 朝ごはん作らなきゃって思って、起きてキッチンに行ったら

 リビングのソファの上で丸くなっている天さんがいたの

 目が真っ赤だったからどうしたのって聞いても何でもないって

 お兄ちゃんなら何か知ってるかと思ったんだけど…」

「わかった俺からも話聞いてみるな

 ありがとな」

 

そう言って遊子の頭を撫でてやる

すると嬉しそうにエヘヘと笑っていた

遊子はリビングに戻って行き、部屋のドアを閉めた

ベッドに寝転び考える

 

(あのままずっとリビングで泣いてたのか)

 

「俺に任せろ‼」

「はぁ?」

 

コンが突然叫んだ

意味がわからない

 

「だから俺に任せろ‼」

「はぁ?何をだよ⁉」

「天ちゃんが悲しみにくれてるんだろ?

 こんなときこそ俺様の出番だ‼」

 

関わると面倒だ

こんなときは無視が一番

 

「ほら、俺様が癒してやるから天ちゃんを連れてきやがれ‼」

「誰が連れてくるか‼」

 

コンを黙らすために押さえつけているとドアをノックする音が聞こえた

 

「…一護さん、私…入ってもいい?」

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

ソファに座りながら窓を見つめる

温かな日差しが入ってきていた

その日差しに誘われるように窓のそばに行った

窓のそばに行くと日差しが当たるところに座る

そのまま外を眺める

外では小鳥たちが遊んでいて、微笑ましい

それを眺めているとだんだん眠くなってきた

うとうとしてるとリビングのドアが開く音がした

声をかけられてハッと目を開ける

 

「天さん?何してるの?」

「…何もしてない」

 

声がする方を見ると遊子ちゃんが立っていた

今朝もソファの上で丸くなっていたことで

心配をかけてしまったらしい

遊子ちゃんの表情がくもるのを見てまずいと思って付け足す

 

「日差しが温かそうだったからここに座ってるだけ」

「そうなんだ!確かに今日は暖かそうだね」

 

間に合ったようだ

遊子ちゃんは笑ってくれた

思い出したように遊子ちゃんは言った

 

「そういえばお兄ちゃんが呼んでたよ」

「一護さんが…わかった

 ありがとう」

 

お礼を言って一護さんの部屋へと向かう

一護さんの部屋からは何だか騒がしい音がしていた

 

(一護さん以外いないはずなのに…)

 

不審に思いながらもドアをノックする

部屋の中の音が止んだ

 

「…一護さん、私…入ってもいい?」

「あ、あぁいいぞ」

 

何か慌てているようだったけど気にせずにドアを開けると

一護さんは少し疲れた顔をしていた

息も少し切れているような気がする

部屋を見回すと男の人の部屋と思えないほど片付いていた

 

「どうしたんだ?」

「それはこっちのセリフ…

 遊子ちゃんが呼んでるって言ったから来た」

「俺がか?」

 

頷く

どうやら一護さんは私を呼んだ覚えはないらしい

でも、心当たりがあるのか小さくため息をついていた

 

「遊子のやつ…」

「?用事がないなら帰る」

 

そう言って背を向けて部屋を出て行こうとしたとき

 

「ちょっと待ったーーーー‼

 俺の存在を忘れてもらっては困るぜ‼」

 

一護さんとは違う声が聞こえてきた

見回しても誰もいない

気のせいだと思って部屋を出ようと再び背を向ける

 

「おいおい‼ここだここ‼

 俺を無視するな!」

「コン‼お前は黙ってろ‼」

 

もう一度振り返るとライオンのぬいぐるみと格闘する一護さんの姿があった

さっき話していたのはライオンのぬいぐるみというわけ?

気のせいだそんなことあるわけない

 

「そこのお嬢さん…

 このコン様があなたの心の傷をいやしてあげましょう」

「だからお前は黙ってろ‼」

 

ライオンのぬいぐるみ、コンは私を癒すと言っている

正直、一護さんとコンのコントを見ているようだった

 

「何これ?」

「コン様だ」

 

しゃがんで目線を合わせて見る

コンの目をジッと見つめる

そのまましばらく見つめ合う

ぬいぐるみを指さしながら一護さんに聞く

 

「これ、ロボット?」

「俺はロボットじゃねぇ‼」

「あなたに聞いてない」

 

私が一蹴するとコンはあからさまに肩を落としていた

一護さんはため息をつきながらも答えてくれた

 

「義魂丸がなかに入ってんだよ」

「…なるほど」

 

義魂丸が物の中に入るとこうなるのか

初めて見た

おもしろい

とりあえず色々なところを触ってみる

やはり、入れ物はただのぬいぐるみらしい

触り心地は…あまりいいとは言えないような気がした

 

「そのまま俺様を抱きしめてもいいんだぜ!」

「何で?」

「何でって…」

 

何故かへこんでいる

私に抱きしめてほしいということか…?

 

「抱きしめて何か得がある?」

「おう!癒されて元気になるぜ‼」

「お前がな」

「お前は黙ってろ‼」

 

なるほど…抱きしめられてぬいぐるみは元気になるのか

ということは私自身には得はないと

一護さんはまたコンと取っ組み合いが始まった

はたから見ればオレンジ髪の顔が怖い男の人が何故か動くぬいぐるみと

じゃれているようにしか見えない

なかなかおもしろい光景だった

そんな様子を見ているとつい笑ってしまう

 

「フフッ」

「「っ‼」」

 

二人?の動きが止まった

ジッと顔を見られる

 

「…何?」

「あ、いや…何でも」

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

天が笑った…

一瞬だけだが気のせいではないはずだ…

コンまで固まってやがる

 

「やっぱり俺のおかげだな‼」

「どこがだよ⁉」

 

コンが騒ぎ始めたからまた抑え込もうと取っ組み合う

そんなことをしていると遊子の呼ぶ声が聞こえた

 

「お兄ちゃん!天さん!お昼ご飯できたよ~」

 

取っ組み合いをやめて天を見る

天の顔からは笑みは消えていて、いつもの無表情に戻っていた

 

「飯、食いに行くか」

「うん…」

 

天に声をかけてドアに手をかける

 

「おい!無視するな」

 

後ろで喚いてるコンを無視して天と一緒にリビングに向かった

 




今回もお読みいただきありがとうございます
次回も読んでいただけると嬉しいです
それでは、この辺で失礼します
次回の投稿は一週間後の19日予定しています。

アルフレット
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