遊戯王EXTRA CCC   作:藏条絵識

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第三話

何故一気に運ぶことのできる「船」ではなく何回かに分けて運ぶ「ヘリ」を使用したことについてはオーナーに小一時間ほど問いたいと思ったのは気のせいだ。中ではワイワイと会話をしている。ちょっとうるさいがこんな五月蝿さも学園生活の一部なのだろうと考えるとこんな雰囲気もいい気がした。

 

《ご主人様とは別のヘリで大変、それはもう大変不服ですが、くじで公平に決まったことなので仕方ないですね。ーー幸いこの「露出暴君」とご主人様が同じヘリに乗ることはなかったわけですし。まぁ後はアカデミアにいた場合ですけどご主人様によってくる女どもを呪......いえ交渉して寄り付かせないようにします》

 

《さっきキャスターが言ったことについては大変不服だが、......その奏者はちょっと旗を立てすぎるからな。余もそれについては大変困っている。どうしてそこまで旗を立てられるのだ? 奏者よ。そしてよってくる「かわいい」女の子は余が欲しい‼》

 

とりあえずキャスターは何をするのかよくわからないがとにかく怖い。ーーそうだな悪寒が走ったよ。TRPGのクトゥルフでいうならSAN値が減ったよ。あとセイバーは自重してね。どれだけ女の子が好きでも犯罪は越えないでください。あと二人に共通していっていることがあるけど僕にそんなに女の子ってよってくる? 遠坂とかラニとかジナコとあと君ら二人じゃないの? しかもみんなって僕にそんな好意とかもってないよね?

 

《全く......奏者は何故気づかんのだ。ジナコはともかく何故他の好意に気づかんのだ。鈍感ならいいがそれが一級フラグ建築士ときた。ーーこれは本当にラニの言っていた「フラグ・ブレイカー」の作成を考えなくてはならんな》

 

《今回ばかりは暴君と同じ意見ですね。そろそろ奥義の「一夫多妻去勢拳」を開放するときがきたようです。ーーでもぉご主人様と学園生活を送れるなんて聖杯戦争の時やサクラメイキュウの攻略の時には全く予想していませんでしたよ。ーーあの爺さんにも感謝しなくてはなりませんねぇ》

 

そうあのゼル爺がいなかったら僕はこの世界に存在することもできず、こんな平和かどうか分からないけどこれから学園生活を送ることはできないのだから。ーーでもねキャスター、セイバー、なんでそんな恐ろしいものをくらわなければならないのかな。僕の体が全部吹っ飛ぶ気がするのか気のせいかな?現在は念話で話しているので他の人に会話が聞こえないことを感謝しておこう。

 

「ちょっとそこの坊や。プロ模倣デッキに勝ったっていう岸波白野よね」

 

あ、はい僕の名前は岸波白野ですがどうかしましたか。ーーそれとプロ模倣デッキって何? 初めて聞いたんだけど。そして僕ら同い年だよね。何故に坊や扱い?

 

「知らなかったの? 貴方が実技試験で戦ったデッキは元はプロ決闘者のデッキのレシピを模倣したもので他の人達とは次元が違うデッキだったのよ。それを倒した貴方は注目を浴びるのはしかたないじゃない」

 

いやあれは相手が「スキルドレイン」を引かなかったことが功を奏じて勝てただけだしあの時「サモンチェーン」をドローできなかったら負けてたしね。「リミッター解除」はあったけどエンドフェイズに死んでしまうデメリットもあるしあのターンに決められなかったら「次元エアトス」のことだからどうせ除去カードが大量に入っているだろうしかてなかった確率のほうが高いからね。

 

「あら坊やは謙虚なのね。あのデッキにノーダメージで勝ったうえにあのクロノス教諭が使うと言われている「古代の機械」の中でもレアカードの「古代の機械巨竜」を使いこなしていたのに。そして確実なプレイングは誇っていいと思うわ。だって手札に「サイクロン」や「大嵐」、「ナイト・ショット」といった魔法、罠の除去カードがあるというのに先に発動しない子もまだまだ多いわ。今回の実技を見ててそのことを感じたわ」

 

 

 

古代機械巨竜

効果モンスター

星8/地属性/機械族/攻3000/守2000

このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。

以下のモンスターをリリースして表側表示でアドバンス召喚した

このカードはそれぞれの効果を得る。

●グリーン・ガジェット:このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、

その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。

●レッド・ガジェット:このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、

相手ライフに400ポイントダメージを与える。

●イエロー・ガジェット:このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、

相手ライフに600ポイントダメージを与える。

 

 

サイクロン

速攻魔法

フィールド上の魔法・罠カード1枚を選択して破壊する。

 

 

大嵐

通常魔法(制限カード)

フィールド上の魔法・罠カードを全て破壊する。

 

ナイト・ショット

通常魔法

相手フィールド上にセットされた魔法・罠カード1枚を選択して破壊する。

このカードの発動に対して相手は選択されたカードを発動できない。

 

 

 

あれ? 僕久しぶりに褒められてる?嫌味とか貞操が危険になるとかそーいうのを無しで。僕褒められてる。ーーでもさ、ね、坊や扱いは少し嫌かな。なんかね。

そう僕はあの月の裏の事件の黒幕である「殺生院キアラ」と少し似た雰囲気が出ているこの少女は苦手なのだ。あそこまで変態で欲を求めてはいなさそうだが何かといままでの経験上で何かと苦手だという認識だ。ーーそうあの手の女性は僕の天敵になりつつある。ーーというよりは天敵なのだろう。

 

〈この女あの快楽主義尼に雰囲気が似てますねぇ少し背中が寒気がします。ご主人様? 絶対にきをつけてください〉

 

わかってるよ。それにしてもやはり孤島にある本校までは時間がかかるなぁ。確かにあの「三幻魔」を封じるためという目的が最優先なのだからこのくらい本島から離れた離島がちょうどいいのかもしれない。ーー「三幻魔」デュエルアカデミアのある場所に封印されている途轍もない力を持ったカードだ。何故か「遊城十代」が在学していた時は何度か盗まれ、様々な計画に利用されかけていたがまた「遊士郎十代」が決闘に勝つことによってそれらの計画は水の泡になった。このことを「殺生院キアラ」のサーヴァントであったキャスター、ーーアンデルセンにいったら恐らくはただ物語の中心である運命に愛されたいや巻き込まれるのだからーー嫌われているのか?まぁろくでもない礼をかえりみない馬鹿とでも皮肉風にいうのであろうか。ところでさっき僕を坊や呼ばわりした女子の名前を聞いていなかったな。ーー名前はなにかな。僕の名前は君は知っているけど僕は君の名前を知らないんだ。ーーだから教えてくれないかな?

 

「藤原雪乃よ。よろしくね坊や」

 

やっぱり坊や呼ばわりはやめてくれないようだ。ーーやはりなんかこうもどかしいな。さっさと名前か苗字で呼んでもらいたいものだ。じゃないとなんか僕が藤原よりも年下に感じてしまうじゃないか。

 

〈ご主人様? その呼んでもらいたいというこはどういう意味でしょうか? 返答しだいでは私の「一夫多妻去勢拳」が炸裂しそうなのですが〉

 

やめてよね。そんなもん食らったらサーヴァントにでさえ大ダメージを与えたそれをただの人間である僕が受けたら多分木っ端微塵になってしまうじゃないか。別にそういう好意を持って欲しいとかそういう意味じゃないよ。なんかね同年代なのになんか僕が年下というか下に見られているというのが嫌でまぁちゃんと対等に見て欲しいっていうことだよ。だからそんなやましい理由はないよ。ただ、ただ対等に見て欲しいっていうだけ。わかったかいキャスター。

 

〈そういうことに私の中ではして置きます。ーーでも何度も申しますが決して、絶対、フラグを簡単に建てて回収しないでくださいね。短い期間の月の裏側で散々フラグを建てたのに今度は月の裏側のときよりも遥かに長い三年間ですからね。下手したらデュエルアカデミアの女子の半分くらいはご主人様にフラグを建てちゃうとか想像するとーー〉

 

想像するとどうなるんだいキャスター、僕は月の裏側でそんなフラグは建てた覚えはないからね。僕はただやるべきことをやったまでだし、デュエルアカデミアでそんなことはないと思うよ。ーー慎二とかモテそうだし。

 

〈そうですねぇご主人様がフラグを建てた女子を呪殺してからご主人様といっしょに共倒れします。ーー確かにあのワカメは何故かモテそうですけど上っ面だけでモテると思うのでいい女子は全てご主人様がフラグを建ててそうで恐いんですよ。ーーこれはお札を大量に生産するに用心を越したことはないですね。ーーまぁワカメはワカメでもごく稀にいいことをしますし月の裏側のときみたいに〉

 

確かに慎二にはいいところはあるよね。月の裏側のときは本当に助かった。あのレベルカンストの「メルトリリス」を逆にスキルである「メルトウィルス」を自分の身体に毒に近いプログラムをいれて逆にレベルをマイナスカンストすることによって無効にするなんて僕には思いつかなかった。ーーまぁ褒めすぎると慎二は調子に乗るので本人の目の前では言わないが、とりあえずはフラグ何てこれから建てる覚えはないしそれに今までもフラグを建てた覚えはないから。ーーそしていっていること恐い、恐すぎる。流石SGに「独占願望」を持つ英霊だ。まぁあの最初の英雄王と比べ返答しだいで殺すっていうことに至らないだけいいと思うけどそれでもやはり恐すぎる。そのうち噂になっている「闇の決闘」でもし始めるんじゃないかと心配になってきた。ーーいや、「闇の決闘」をするまえに呪殺するから関係ないか。「闇の決闘」さえせずに相手を倒すキャスター恐い。

 

〈ーーでもご主人様と友人らとーーしゃくですがご主人様にくっついてくるあの痴女王とデュエルアカデミアで学園生活を送ること自体は楽しみなのでそのぶんには甘酸っぱい学園生活を送るのはいいんでしすよ。ーーほら私ってよく知られているのが「日本三大悪妖怪」としての「玉藻の前」ですから。まさかこんな平和かはわかりませんが学園生活を送るなんてことはまさに夢のまた夢のことのようなものでしたから。ーーあのオカン紅茶からしたら二度目の高校生生活みたいなもんですけどね。ーーまぁあのオカン紅茶もご主人様のような天然タラシのような気配はありますがご主人様の方がイケ魂なのでオカン紅茶にはそんなことはないと思うのですが。......さっさとご主人様じゃなくてあのオカン紅茶のとこでもいってくださいませ女子共〉

 

〈私が馬鹿にされたのは気のせいなのかマスター、それとオカンと紅茶を同時にいうな。というか私をなぜクラス名のアーチャーと呼ばない‼ 〉

 

 

この苦労性が滲み出た声の主はアーチャーだ。でもさBBにキッチンを用意されて張り切ってたのってどう見てもオカンか執事にしか見えないんだよね。紅茶は別としてオカン呼ばわりされるのは仕方ないような気がするよアーチャー......

 

〈確かに私は執事として働いたことはあるがなぜアーチャーではなく、執事でもなくオカンなのだ。そこを問いたい〉

 

いやあの雰囲気といい、うちのお金の管理やらあの麻婆以外の調理をしたり洗濯物をとりこんだりお小言をいったりとまるでやっていることがおかんじゃないか。

 

〈それは気のせいであることを願いたい。それくらいは執事だってする。ーーむしろそっちのほうが本業だ〉

 

まぁ確かにそうかも知れないけど、やっぱり雰囲気が執事よりもオカンっていうほうが強いから仕方ないね。

 

〈......〉

 

どうやらアーチャーはうちひがれてしまったらしく、黙ってしまった。僕の耳にはいつも通りのキャスターとセイバーの口論が聞こえる。まぁいつも通りの口論なので首を突っ込む必要は無いため、僕はヘリの中で睡眠をとることにした。入試からの疲れがどっとでたのか僕の瞼はゆっくりながらも閉じ、僕は意識をうしなった。

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