遊戯王EXTRA CCC   作:藏条絵識

5 / 5
投稿が遅れてしまったすいません。
投稿しない間にわかめがしにかけるということがおこりました。


第五話

僕らはブルー寮に着いたのだがどうやら三年のブルー生に道を阻まれてしまった。やはりレッドがここに現れることを嫌うらしく、二人がブルー寮の門を阻んでいる。

手にはデュエルディスクを付けておりいつでも決闘が出来るようになっていた。ーーつまりは決闘でなんとか解決が出来そうだ。

 

すいません。もし僕らがタッグデュエルで勝てたら中に入れてもらえますか? もしこのタッグデュエルから逃げたら「レッドから逃げた軟弱者」って皆に言いふらしますけど? どうですか?

隣ではレオは笑っており、まさにこれは面白いことになったと思っているだろう。レオはこのタッグデュエルに賛成でタッグデュエル専用のデッキを持っているようなのでそれを試しに使ってみるようだ。レオのことだからまた外道なな王道を作ってきたのだろうと僕は思う。辞めてくれよ「魔法一色の大逆転クイズデッキ」とか。

 

「くっ......俺らは決闘を断ることは出来ないではないか‼ ーーまるで脅迫だな‼ いいだろう選ばれたエリートでもある俺がオシリスレッドのお前らを叩き潰してやる‼ 」

 

「そうだな.....こいつどこかで見たことがあるんだがーー名前はなんだ? 脅迫犯さん? 」

 

ーー全く......脅迫犯とは失礼な。先輩でもそれは少しひどいな......脅迫なんてしていないだろうに。

ーーあっ僕の名前ですか? 僕の名前はフランシスコザビ......

 

「嘘をつくな‼ そしてふざけるな‼ ちゃんとした名前を言え‼ さぁ‼ 」

 

すいません。遊んでました......名前は岸波白野です。

 

「「岸波白野」......あのプロ模倣デッキを倒したやつだな......ーーふん、俺の相手には不足はないな。そしてそこの金髪の名前はなんだ? 」

 

「僕の名前はレオ・ビスタリオ・ハーウェイです。長いのでレオでいいです」

 

 

「俺の名前は......」

 

あっいわなくてもいいですよ。はやく決闘したいので。

 

「ふざけているのか‼ 俺の名前は......」

 

そう先輩はいいこっちを殺すような眼で見てくる。別に名乗らなくてもいいじゃないかと僕は思う。だって関わることはあまりないのだから。

 

「さぁ決闘しましょう」とレオが言う。どうにもこうにも相手に名乗らせる気はレオもないようだ。ここまでくると愉しくなる。ーー少し、英雄王に毒されちゃったかな。

 

「「くそ......お前らをぎたんぎたんにして耳を闊歩じらせて名をお前らの心臓に刻んでやる」」

 

「「「「決闘‼」」」」

 

レオ&白野

LP8000

 

ブルー生徒2人組

LP8000

 

 

デュエルディスクが展開しレオのライトが光る。どうやらレオからターンが始まるようだ。

 

「まずは僕のターンからですね。ドロー‼ 僕はカードを五枚伏せてターンエンドです」

 

 

レオ&白野

LP8000

手札1 手札5

五枚伏せ

 

そうレオはいい顔をしながらいう。ーー不適の笑みというやつだろう。五枚セットとはなんとえげつないえげつない。これは明らかに相手の機嫌を損ない、サイバー流にあるリスペクト精神の正反対のデッキだろう。なんというかレオの構成からしたらとても嫌な感じしかしない。ブルー生徒2人組の方を見ると先ほどよりも顔を真っ赤にして怒りが頂点に達していることが分かった。ーーこれではレオの思う壺ではないか。ーーだがレオはこんなデッキを使う時に初回で「強欲で謙虚な壺」を引かずに使えなかったことは幸先のいいスタートとは言えないのだろうーー贅沢をいうようで悪いが。

 

「てめぇふざけてるのが‼ セイクリッドはどうした? あれかセイクリッドを使わずとも俺らに勝てるとでもいうのか? ふざけんなよ‼ 」

 

あれまやっぱりめちゃくちゃ怒ってる。ブルー生徒は荒ぶった手つきでドローした。

 

「俺のタァーンドロォォォォォ‼ へっへ、幸先がいいぜ‼ 俺は手札から......」

 

 

するとブルー生徒の叫びを両断しレオは不適な笑みを見せながらも一つのトラップを発動していた。

 

「残念です。その幸先のいいドローカードは墓地へと送らせてもらいます。気持ちが高ぶっているとはいえそんなこといいながらドローフェイズの時に確認しないのが悪いんですよ。そのドローカードに対してトラップカード「強烈なはたき落とし」を発動します‼ 」

 

「強烈なはたき落とし」

カウンター罠

相手がデッキからカードを手札に加えた時に発動できる。

相手は手札に加えたそのカード1枚を墓地へ捨てる。

 

 

空中から巨大な手が出てきてドローして天に掲げているカードが地面に落とされ粉々に砕け散る。ドローフェイズの時に確認するのを忘れたのが相手のミスだ。こっちは五枚も伏せてあるのにこういったドロー妨害カードを気にしないなんて。「強烈なはたき落とし」の絵には木っ端微塵になりかけている「グリーン・ガジェット」が書かれているため複雑な気持ちになる。

 

「くそ......俺は手札から「ゴブリンエリート部隊」を召喚‼ へっどうだ星4にして攻撃力は2200だ‼ 」

 

「ゴブリンエリート部隊」

効果モンスター

星4/地属性/悪魔族/攻2200/守1500

このカードは攻撃した場合、バトルフェイズ終了時に守備表示になる。

次の自分のターン終了時までこのカードは表示形式を変更できない。

 

騎士のような格好をしたゴブリンが何人も出現した。いったい誰に使えているというのだろうか。

 

「ですがここでトラップカード「奈落の落とし穴」を発動します‼ 残念ですが「ゴブリンエリート部隊」は除外させて頂きます‼ 」

 

おいレオ、君なんていい笑顔をしているんだ。君も英雄王に毒されてしまったというのか? なんていい笑顔なんだ。

 

「奈落の落とし穴」

通常罠(準制限カード)

相手が攻撃力1500以上のモンスターを

召喚・反転召喚・特殊召喚した時に発動できる。

その攻撃力1500以上のモンスターを破壊しゲームから除外する。

 

何人もゴブリン達が奈落の底へと落ちていく。ーーいや次元の底といったほうがよいか。

 

「くそっ......くそっ......やりたいこと全て邪魔しやがって。俺はカードを一枚伏せてターンエンドだ‼ (このカードは聖なるバリア・ミラーフォース。相手の攻撃してきたモンスターは全滅だ。へっこれで次のターンまでもつぜ)」

 

ブルー生徒がにやけたこれで顔をしているのがわかるがどうせあの伏せカードはミラフォか何かなのだろう。そのときまたレオがカードを発動していた。ーー初級テクニックであるエンドサイクだ。エンドフェイズに「サイクロン」を発動することで伏せたカードを発動する前に潰す常套手段だ。あんのじょう伏せられていたカードはミラフォだった。

「聖なるバリア・ミラーフォース」

通常罠

相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。

相手フィールド上に攻撃表示で存在するモンスターを全て破壊する。

 

「サイクロン」

速攻魔法

フィールド上の魔法・罠カード1枚を選択して破壊する。

 

 

ブルー生徒の顔は完全に青ざめまるでこの世の終わりをみているかのような顔づらだ。なんだが自分もそれに対して愉しんでいるようだーーいかんいかん、このままでは英雄王と同じになってしまう。確かに愉悦を愉しむとはいったがそれは人の不幸を喜ぶものでなく自分が楽しめることを探すということだったはずだ。危ない、危ない。

 

レオの伏せカードを確認すると残りの伏せカードは相手の攻撃を一切遮断する「和睦の使者」とーーおいおい、これは明らかに僕と組むためにいれたカードだろと思った「血の代償」だった。

 

「僕のターン‼ ドロー‼ 先輩方? 」

 

「なっ......なんだ⁈ 」

 

ブルー生徒の先輩方はどうやらあたふたしているようだ。それもそうだレッドの一年なんかに圧倒されているのだから。

 

「ごめんなさいね? 僕はセットカード「血の代償」を発動します‼ 」

 

カルナのセリフーー使わせて貰うぞーー慈悲は無い。

 

僕はそれから連鎖召喚の呪文を唱え始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は気がつくとライフが5500にまで下がっており場には「ギアギガギガントX」が三体とジェムナイト・パールが場に出ており相手のライフポイントは気が利くようにマイナス数値を出していた。マイナス8400と。自分の墓地を確認するとどうやら何を間違えたのか「リミッター解除」を発動してオーバーキルをしていたようだ。

ブルー生徒の先輩方2人組は完全に伸びており全身から煙を出していた。

 

「ギアギガギガントX」

エクシーズ・効果モンスター

ランク4/地属性/機械族/攻2300/守1500

機械族レベル4モンスター×2

1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。

自分のデッキ・墓地からレベル4以下の

機械族モンスター1体を選んで手札に加える。

また、このカードがフィールド上から離れた時、

自分の墓地のレベル3以下の

「ギアギア」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚できる。

 

「リミッター解除」

速攻魔法(制限カード)

このカード発動時に、自分フィールド上に表側表示で存在する

全ての機械族モンスターの攻撃力を倍にする。

この効果を受けたモンスターはエンドフェイズ時に破壊される。

 

「岸波さん? 大丈夫ですか。さっきまで魔術師のように詠唱を唱えながらモンスターを大量展開しながらも相手をなぶっていましたけど? 」

 

「大丈夫だ、問題ない」

 

「いや絶対に問題はありますーーまぁ見てて面白かったのでいいのですが」

 

いいのかい前生徒会長‼ とりあえずこの人達片付けてからブルー寮に入ろうか? 」

 

「そうですね。とりあえずあの草木の中に投げておきましょうか」

 

そうして僕らはブルー生徒の先輩方だったものを草木の中に投げ捨ててブルー寮に向かった。途中にまたいろいろとあったが先ほどのようなことが二度、三度ありながらも無事に辿り着いた。そうして僕らの目には沢山の色とりどりの美しい料理と共に焼きわかめとして陳列している間桐慎二とカレーを美味しそうに食べているラニⅧの姿だった。なぜ慎二が焼きわかめになっているのかはある程度の予想が出来たが一体どれだけの火力で慎二を焼き払ったのだろうか?


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。