俺は今、尋常じゃない量の荷物を持ち、山を登っている。
「ひーひー・・・・・」
そして、俺より少し遅れてイッセーが息を切らしながら、俺と同じぐらいの量の荷物を背負って歩いてきている。
「イッセー、大丈夫か?」
俺は、イッセーと歩調を合わせ、きいてみると、
「・・・な、なんで、ショウは・・・へいきなんだ?」
「まー、一応、鍛えているからな・・・」
インドアには、きついだろうな....と、思いつつ再び歩き始めた。それにしても凄いことになったな......
あれは、今日の朝のことだった....いつもどおり、朱乃先輩が俺のベットに潜り込んできて、理性を保ちつつ、朱乃先輩を起こし、朝食を作って食べていた時だった。
「今日から、十日間、山へ修行をしに行きますので準備してください」
「・・・・・はい?」
突然のことに、間の抜けた声を出してしまった。朱乃先輩の話を聞くと、先日部長さんの婚約者であるライザー・フェ二ックスという上級悪魔が来て、結婚の話を持ちかけてきたが、部長さんはそれを、嫌がり、断ったが、ライザー・フェ二ックスは、キレて、一触即発の状態になったが、グレイフィヤさんというメイドが止めて、レーティングゲームで決着をつけることになり、その修行期間として今、山を登っている。
(ちょうどいいや、俺も確かめたいこともあるし)
この前、フリードの戦いで、俺は使えなかった気体が突然できるようになり、それがどこまでいけるか知っておきたかった。と、考え事をしていると
「・・・・・お先に」
俺やイッセー以上の荷物を持って歩いている小猫ちゃんがいた。
「うおりゃぁぁぁぁ!」
後方からイッセーが一気に山を駆け登って行く。大丈夫か?あいつ
そして、俺たちは、部長さんの別荘に着き、修行が始まった。
レッスン1 小猫ちゃんと組手
最初に子猫ちゃんと組手から始まり、攻撃をされたら躱して反撃し、攻撃をしたら躱されの繰り返していた。
「・・・・・当たってください」
「小猫ちゃんって
「それに、そー言う小猫ちゃんだって当たってくれないんじゃん!」
「・・・・・当たったら修行になりません」
俺と小猫ちゃんは、そのままではキリがないので、一旦、休憩を取ることにした。
「・・・・ショウ先輩は、強いですね。
小猫ちゃんは褒めてくれるが、俺は首を横に振った
「いや、そんなことないよ。人間の俺なんか、一撃で終わるし、こっちの攻撃が当たったとしてもたいしたダメージにもならないしな」
「・・・・・あれだけできれば上出来です」
「ありがとな。じゃあ、もう一回やるか」
俺は小猫ちゃんの頭を軽く撫で、立ち上がった。
「・・・・はい」
もう一回、俺と小猫ちゃんの組手が始まったが、決着はつかなかった。
レッスン2木場と剣術
「・・・・とうとうできるね」
木場は嬉しそうに木刀をかまえた。木場はバイザーの時から、たまに、組手をしようと誘ってきていたが、俺は毎回断っていたため今、すごく嬉しそうだ.....
「そういえば、ショウくんは、槍と剣、どっちが得意なの?」
「ああ、どっちかというと、槍だな」
俺は、神器を氷の槍と水の剣で分けて使っていたから木場がわからないのは無理がないな、
「でも、剣で相手させてもらうぞ」
俺は、木刀をかまえ、木場と向かい合ったが木場は、不服そうだったが、何も言ってこなかった
「それでは、始め」
いつのまにか、みんな集まり俺と木場の試合を身に来ていて、部長さんの合図と同時木場が消えたが
カンっ!
「おっと」
背後から来ていた木場の攻撃を防いだ
「やっぱりやるね」
すると、また、木場が消えるように動いた
(そうか...
木場は今度は横から攻撃してきたが、防ぐと同時
がしっ!
「なっ!」
木場を捕まえそのまま押し倒した
「俺の勝ちだな」
「・・・僕の負けだよ」
木場は素直に負けを認めると、そこで試合は終わった
「でも、よく僕を捕まえられたね」
「ああ、普通は無理だがお前は攻撃を防がれた瞬間動きが止まるからな。その瞬間を狙ったんだ」
木場は速い。でも、俺にとってはそれだけだ。木刀で防げば、木場動きが止まり捕まえられる。
試合が終わるとみんな自分の修行に戻った
レッスン3朱乃先輩の魔力講座
「そうじゃないのよ。魔力は体全体を覆うオーラから流れるように集めるのです。意識を集中させ、魔力の波動を感じるのです」
俺、イッセー、アーシアは今、朱乃先輩から魔力の使い方を習っている。
(意識を集中....)
すると、俺の手のひらに青白い魔力の塊が出てきた。隣を見てみるとアーシアも俺と同じぐらいのサイズの淡い緑色の魔力が出ていた。イッセーは......赤色の米粒サイズの魔力だった。
「魔力の源流はイメージ。とにかく頭に思い浮かんだものを具現化させることこそが大事なのです」
すると、イッセーは何か閃いたのか、朱乃先輩に耳打ちをすると朱乃さんは、大量のたまねぎやジャガイモなどをイッセーに渡した
イッセーのことだから、またエロいことだろうな....なにをするかわかんねえが
そして、夕食の時間
テーブルには、グラタン、ポテトサラダ、オニオンスープを中心とした料理を並べた
「これ・・・・全部、ショウが作ったの?」
「はい。イッセーの修行で使っていた物をそのまま捨てるのはもったいないので、できるかぎりいろんなものを作ったんで飽きたりはしないと思いますが・・・」
「うふふ、彰君は料理がとっても上手ですの。」
「・・・・おいしそう」
そして、みんな自分たちの席に着き
「「「「「「いただきます」」」」」」
みんなの口にあったのか、「おいしい」とみんな言ってくれた。そして、料理を食べているとき、部長さんは
「さて、イッセー、ショウ。今日一日修行してみてどうだったかしら?」
俺とイッセーは食事から手を止め
「・・・・俺が一番弱かったです」
「俺は、なんとかなるかな....」
「朱乃、祐斗、小猫は実戦経験が豊富だから、感じがつかめたら戦えるでしょう。ショウは神器を上手く扱えているし、祐斗との試合にも勝ってるから、後は本番次第だけど....あなたとアーシアは実戦経験が皆無に等しいわ。それでも、アーシアの回復、あなたのブーステット・ギアは無視できない。最低でも相手から逃げられるくらいの力は欲しいわ」
「逃げるって・・・・・。そんなに難しいんですか?」
イッセーの質問を俺が答えた
「イッセー。逃げるのも立派な戦術の一つだ。聞こえは悪いし、かっこ悪いと思われるけど全然違う。力が拮抗しているならともかく、自分より強敵に背を向けるのは殺してくださいと言っているようなもんだ。だから、逃げるのも立派な戦術だ。」
「そう、ショウの言うとおり。最低でもそれだけの力はつけて頂戴・・・・それから、ショウ」
部長さんは今度は、俺の方に振り向いてきた
「あなたは、いつになったら眷属になってくれるのかしら?」
やっぱりきたか....
「転生・・・・しないといけませんか?」
「そうよ。悪魔じゃないとゲームに参加できないし、私たちと行動を共にするならして頂戴」
確かに、みんなと一緒にいたい。でも.....
「すみません。この修行中には答えを出すので、今は待ってください」
「・・・・・・わかったわ」
部長さんは疑問そうな表情をするが、なんとか納得してくれた。
「さて、それでは、お風呂に入りましょう。ここは温泉だから素敵なのよ」
あ、イッセー(変態)の目が変わった。
覗く気だな....あいつ。
「僕は覗かないよ、イッセーくん」
木場も気づき先制攻撃をした。ついでに俺も...
「覗いてもいいけど、どうなっても知らねえぞ?」
「バッカ!お、おまえらな!」
「あら、イッセー私たちの入浴を覗きたいの?」
部長さんは、クスッと笑い
「なら、一緒に入る?私は構わないわ」
からかってるな。部長さん、まーおもしろいからな。イッセーは
そして、朱乃先輩もアーシアさんもOKを出し、最後に小猫ちゃんは
「・・・・・いやです」
小猫ちゃんは両手でバッテン印を作る。
「じゃ、なしね。残念、イッセー」
上げるところまで上げて一気に落とすとは、部長さんもSだな~
「ほら、諦めていくぞ。イッセー」
俺はイッセーを連れて行こうとするが....
「あら、あなたはこっちよ。ショウ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい?
一瞬頭が真っ白になり、理解をするのに数秒時間がかかった。
「え~と、なぜ?」
「あんなにおいしい料理を作ってくれたお礼よ。みんなもいいでしょう?」
・・・・・・・なるほど、読めましたよ、部長さん。もっともらしい理由をつけ、さっきのイッセーみたいに、落とすつもりですね。残念でしたね。俺は、イッセーみたいに単純ではありませんよ。
「朱乃はいい?」
「ええ。一度彰君の背中流してみたかったですし」
朱乃先輩ならOKを出すだろう。でも、アーシアさんや小猫ちゃんはそうじゃないだろう
「アーシアもいい?」
「えっと・・・・ショウさんなら、大丈夫です」
アーシアさんまでOKを貰えるのは正直驚いたが、だが、これも想定内!そして、最後の小猫ちゃんは
「小猫は?」
「・・・・・・・ショウ先輩なら構いません」
「じゃあ、決まりね。行くわよ、ショウ」
「ちくしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!なんで、ショウはいいんだよ!?」
俺の予想を大きく超えた......まさか、小猫ちゃんまで、OKを出すとは....
「ほら、ショウ、行くわよ」
部長さん達はジワジワと寄ってくるが.....
「り、理性が持ちませんよーーーーーーー!!」
俺は、正直な気持ちを叫びながら逃げた.....