水態の神器使い   作:ユキシア

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過去と前へ

 

 

山にこもり修行が始まり神器についてわかったことがある。

 

空気中の気体をそのまま操れるのは半径5メートル

 

神器で取り込んだ気体はそれがなく自由に操れる

 

そして、この修行で朱乃先輩に魔力の使い方を習い魔力を水に変換するぐらいならできるようになった。

 

(これで戦いはなんとか平気か・・・・問題は)

 

俺はまだ、部長さんの眷属になっていない。ならないと皆と戦えない....でも

 

「・・・・外に出るか」

 

俺はベットから起き上がり外に行こうとしたとき....

 

(あれは、部長さんとイッセー。何してんだ?)

 

テーブルに部長さんとイッセーが座っていた。その時部長さんは

 

「私はグレモリー家を抜きとして、私を、リアスを愛してくれるヒトと一緒になりたいの。

それが私の小さな夢。・・・残念だけど、ライザーは私のことグレモリーのリアスとして見ているわ。そして、グレモリーのリアスとして愛してくれている。それが嫌なの。それでもグレモリーとしての誇りは大切なのよ。矛盾した思いだけど、それでも私はこの小さい夢を持っていたいわ」

 

部長さんの乙女としての小さき夢.....立ち聞きしていいものではないな....

 

俺は二人に気づかないように外に出た

 

「どうするかな・・・・」

 

俺は芝生に寝転がり星空を眺めながら眷属になるか考えていた。

 

眷属になるのはいい....問題は悪魔になったらあいつとの約束を破ることになるかもしれない

 

「ここにいましたか」

 

突然、聞きなれた声が聞こえ上半身を起こし後ろを見ると朱乃先輩がいた。

 

「お隣よろしいですか・・・・・?」

 

「・・・・・どうぞ」

 

朱乃先輩は俺の隣に座り一緒に星を眺めていると.....

 

「・・・・どうして、転生しないのですか?」

 

「・・・・・・・・」

 

突然のことに黙り込んでしまった.....。すると朱乃先輩は視線を星から俺に移した。俺の目をしっかり見て、真剣な表情で言う。

 

「あなたは、親友のイッセーくんを助けるために一緒にアーシアちゃんを助けに行った。そして今回は、イッセーくんやリアス、皆のために修行をしているように見えました・・・・つまり、リアスの力にはなりたいと思ってくれているのでしょう?・・・・・どうして、悪魔にならないのですか?」

 

朱乃先輩は俺の手を取り、真っ直ぐな目で言った。

 

「・・・・教えてくれませんか?あなたのことを・・・・」

 

本当は誰にも話したくない。それが正直な気持ちだ....。でも、この人にならわかってくれるかもしれないと思ってしまう....そんな俺もいる。なら、ここは.....

 

「わかりました。話します・・・・俺が何故、悪魔にならないのか・・・・」

 

正直に話すことにした。もしかしたら、なにか変るかもしれない。そう期待しながら....

 

「俺には恋人がいました。そしてその恋人を・・・・・殺しました。」

 

いきなり核心を言ったせいか....目を見開き驚いていたが、俺はかまわず話を続けた....

 

「その恋人の名前は佐原 凛。恋人と言っても幼馴染なんですけどね。お互い仲が良く、よく遊んでいましたが、問題があったんです....。」

 

「問題・・・・?」

 

朱乃先輩の言葉に「はい・・・」と小さく答えた

 

「あれは、小学校入ったとき、いつものように遊んでいると俺は転んで怪我をしたんです。そのときでした....凛が俺の怪我のに手をかざすとその怪我がなくなったのです・・・そしてその怪我が凛のほうにあったんです。今思えばあれは神器だったんでしょうね・・・・でもそのとき問題が起きたんです・・・・・その光景を凛の父親に見られたのです」

 

「父親に・・・ですか?」

 

「はい・・・それから凛の父親は人が変わったかのように凛に暴力をし始めたんです。「化け物がっ!」とほざきながらね。俺は凛の母親と一緒に凛を庇いましたが・・・大人の力には勝てなかった...それでも俺は凛を守りたかった。だから俺は大切な人を守れるぐらい強くなりたい・・・・そう強く願い一生懸命鍛えました。」

 

「・・・・・・・・・」

 

朱乃先輩はただ、黙って俺の話を聞いていた....

 

「それから、中学に入ってある事件が起きたんです。ある雨の日俺は、いつもどおり凛と帰ろうとしましたが、凛がいなかったんです。俺は、不安を感じ急いで凛の家に行きますとそこには、荒らされた部屋と倒れていた凛の母親がいました。俺は凛の母親に何があったか聞くと凛の父親が暴力団と手を組み凛を攫ったんです。」

 

俺はそれからも話を続けた.....

 

「凛の母親が意識を失う前に凛はこの近くの廃工場にいると聞いていまして、俺は凛を助けるためにその廃工場に向かいました。そこには、四人のヤクザと凛の父親がいました・・・そしてその奥には縛られた凛がいて、一人のヤクザがにやけながら凛に触ろうとして俺はそこでキレてヤクザ達を襲いました。

不意がつけれたおかげか、すぐに倒せれました。それから凛のロープを切り逃げようとしましたが・・・・背後から凛の父親に心臓を撃たれましたがそれがなかったんです。」

 

「・・・・それって」

 

「・・・・・はい、凛の神器です。俺の代わりに凛が撃たれたことになり、凛はその場で倒れました。凛の父親はまた撃とうとしたのですぐに気絶させ凛のところに行き、すぐに救急車を呼ぼうとしましたが凛はそれを止めた」

 

俺は涙を流しながら話を続けた

 

「凛は、謝ってました。「私のせいでごめんなさい」と俺はそんなことなかった・・・好きな人を守れれば、俺はそれでよかった・・・・凛は涙を流しながら「私は・・・ショウのこと・・・好きになれて良かった・・・」突然の凛の告白に俺は嬉しかった・・・・でも、それ以上に悲しかった。

俺もすぐに「俺も凛のことが好きだよ」と返事をしました。すると凛は、「ありがとう・・」と嬉しそうに笑いながら、静かに逝ってしまった」

 

「俺は呪った。凛を助けてくれなかった神に、凛をこんなめにあわせた凛の父親に、そして自分自身の無力さを呪った。そのとき俺の中にあった神器が目覚めた。そしてそれに誓った。

俺は大切な人を守るため、そして凛の分まで生きると誓ったんです。俺が悪魔にならないのは俺の勝手な約束なんです。人間として生きていくのか、悪魔になってでも生きていいのか俺の勝手な思い込みなんです。」

 

ああ、そうだ。勝手な思い込みだ.....そのせいで今みんなを困らしてる....

 

そんな俺を朱乃先輩は優しく抱きしめてくれた。

 

「あなたは強い人だと私は思います。私は大切な人を失ったとき一人じゃあ耐えられず、それを周りにぶつけてしまった。でもあなたは違う・・・それを一人で受け止め今でも耐えているじゃないですか。だから、強い人だと私は思います。」

 

「・・・・・違う・・・俺は強くない・・・もし俺が、強かったら凛だけじゃない。イッセーだって死ななかった。アーシアさんだって死ななかった。俺はなんも変わってないんだ・・・・あのとき、誓ったのに大切な人を守る為に強くなると・・・・誓ったのに・・・」

 

「あなたは今まで、一人で背負いすぎていたんです。これからは私たちにも頼ってください。みんな力になってくれます。でも今は休んでください。落ち着くまでこうしていますから」

 

朱乃先輩は強くそして優しく抱きしめてくれた。俺は朱乃先輩に抱きしめられながら静かに泣いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ブーステット・ギアをつかいなさい、イッセー」

 

朱乃先輩に慰められた次の日、イッセーに禁止していたブーステット・ギアを使うよう部長さんは言いその相手を木場に頼んでいた。始まる前にイッセーに力を溜めるように部長さんは指示を出し、二分後・・・イッセーと木場の模擬戦が始まった。

 

始まりと同時、木場は高速に動きイッセーに一撃入れようとしたがイッセーはそれをガードした。

次に上空からの攻撃は当たったが、イッセーにはそこまでのダメージはなさそうだった。すると

 

「イッセー!魔力の一撃を撃ってみなさい!魔力の塊を出すとき、自分がイメージしやすい形で撃つの!」

 

イッセーは小さい魔力を木場に向かって放り出した、そのとき.....

 

ドッゴォオオオオオオオオオオオオオオンッッ!!

 

イッセーの米粒ぐらいの魔力が巨大な魔力へと変わり、山を吹き飛ばした。

 

木場との模擬戦でもイッセー自身驚いていた。

 

(イッセーも修行の成果が出てるんだな・・・)

 

イッセーが修行の成果を見せたのなら、俺も覚悟を見せないとな

 

「部長さん」

 

「なに?」

 

部長さんはこちらへ振り向いた

 

「部長さん、俺をあなたの眷属にしてください」

 

それが俺の答えだ。みんなを守る為、俺は強くなる。例え、人をやめても俺自身には変わりない。

部長さんはポケットから駒を出し

 

「やっと、言ってくれたわね。」

 

そして、紅い駒は俺の体に入った。

 

「これからも、よろしくね。ショウ」

 

「はい」

 

そして俺は、グレモリー眷属の悪魔になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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