水態の神器使い   作:ユキシア

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木場の仇敵現る

エクスカリバー破壊団が結成され数日....あれから匙も仲間になり、表の部活が終わる放課後の時間に緑メッシュから貰った魔の力を抑える神父服を着て俺、イッセー、木場、小猫ちゃん、匙でエクスカリバーを捜索しているがなかなか出会えない.....正直、俺はあのイカレ神父に会いたくないが木場や仲間の為にもそんなこと言えねぇよな。

そんなこと考えているともう夕方....今日はそろそろ終わらないと部長さん達にバレるな

 

「ふぅ。今日も収穫なしか」

 

気落ちしながら匙が言う。しかし、そろそろ足をつかまらないと....そんなことを考えていると先頭を歩いていた木場の歩みを止めた。

 

ぞくっ。

 

この殺気は.....

 

「・・・・祐斗先輩」

 

小猫ちゃんも気づいたみたいだな。

 

「上だ!」

 

匙の叫びに全員が上空を見上げると長剣をかまえた白髪イカレ神父フリードだった

 

「神父の一団にご加護あれってね!」

 

ギィィィン!

 

木場は素早く魔剣を取り出して、フリードの一撃を防いだ。

 

「フリード!」

 

「その声はイッセーくんかい?それにショウくんも、へぇぇぇぇ、これは珍妙な再開劇でござんすなね!どうだい?ふたりともパワーアップはしたかい?そろそろ殺していい?」

 

相変わらずなイカレた調子だな....こいつは.....俺たちは神父服を脱ぎ捨ていつもの制服の姿に

 

『Boost!』

 

イッセーはブーステット・ギアを発動し力を溜め始める。今回は俺たちはサポートだか危険になったら木場を助ける。

 

「伸びろ、ラインよ!」

 

匙の手の甲にはデフォルト化されたトカゲの顔らしきものが装着されていてそいつの口からベロが伸びフリード目掛けて飛んでいく

 

「うぜぇっス!」

 

聖剣で薙ぎ払おうとするがトカゲのベロは軌道を変え下に落ちフリードの右足に巻きついた。

フリードは斬ろうとするが実体がないかのようにすり抜けた。

 

「そいつはちょっとやそっとじゃ斬れないぜ。木場!これでそいつは逃げらねねぇ!存分にやっちまえ!」

 

便利だなぁー匙の神器は....確かにあいつは逃げ足は速いからな....

 

「ありがたい!」

 

木場は二刀の魔剣を作りフリードを攻め立てていた

 

「チッ!『光喰剣(ホーリー・イレイザー)』だけじゃないってか!もしかして『魔剣創造(ソード・バース)』でございますか!わーお、レア神器を持っているとはなかなか罪なお方ですこと!だが、俺様の持ってるエクスカリバーちゃんはそんじょそこらの魔剣くんでは」

 

ガキィィン!

 

破砕音を立てて、木場の魔剣が二刀とも砕け散る。やばいっ!このままじゃ...

 

「小猫ちゃん!作戦ITN!」

 

小猫ちゃんは無言で頷きイッセーを持ち上げる

 

「・・・・・・イッセー先輩。祐斗先輩を頼みます」

 

「今だ!行け!イッセーキャノン!」

 

俺の合図と同時イッセーを木場に向かって豪快に投げた

 

「うおおおおおおっ!小猫ちゃぁぁぁぁぁん!ショウぉぉぉぉテメェェェェェェッ!」

 

「イッセーを敵に投げる・・・・小猫ちゃんと打ち合わせして考えた作戦ITNだ!」

 

イッセーが悲鳴をあげながら俺は少しドヤ顔でイッセーに説明した....本人は聞こえていないだろうが

 

「こうなったらやけくそだぁぁぁぁ!木場ぁぁぁぁぁ!譲渡すっからなぁぁぁ!」

 

「うわっ!イッセーくん!?」

 

イッセーが木場に飛びついた瞬間ブーステット・ギアを発動させた。

 

『Transfer!!』

 

音声が発せられ、木場の全身からオーラが迸る。

 

「・・・・もらった以上は使うしかない!『魔剣創造(ソード・バース)』ッッ!」

 

ザンッ!

 

路面から電柱から壁まで周囲一帯に様々なカタチの魔刃が出現し、四方八方からフリードに飛んでいくが...

 

「うっは!これはおもしろいサーカス芸だね!この腐れ悪魔がぁぁぁ!」

 

キン!キィン!キィィィン!

 

フリードは飛んでくる魔剣を打ち落としていった

 

「俺さまのエクスカリバーは『天閃の聖剣(エクスカリバー・ラビットリイ)』!速度だけなら、負けないんだよッッ!」

 

フリードのもつ聖剣の切っ先がブレだし、ついに消え去った!そして周囲の魔剣をすべて破壊したフリードが木場に向かって斬りかかろうとしたが

 

「やらせるかよ!」

 

匙がトカゲのベロを使ってフリードの体勢を崩した。同時トカゲのベロが淡い光を放ち始める。それは、フリードから匙のほうへ流れていた

 

「・・・・・これは!クッソ!俺っちの力を吸収するのかよ!」

 

「へっ!どうだ!これが俺の神器!『黒い龍脈(アブソーブション・ライン)』だ!こいつに繋がれた以上、おまえさんの力は俺の神器に吸収され続ける!そう、ぶっ倒れるまでな!」

 

厄介な神器だな。ベロに拘束されたら斬ることもできないし、力も吸われ続けるとは....匙と戦うことになったら匙自身を爆発させたほうがいいな

 

「木場!文句言ってられない!とりあえず、そいつを倒せ!エクスカリバー問題はその次でいいだろう!こいつ、マジで危ねぇ!こうして敵対しているだけで危ない気をビシビシ感じるしよ!このまま放置してたんじゃ、俺や会長にまで害がありそうだ!俺の神器で力を吸収して弱らせるから、一気に叩け!」

 

ここは匙の提案に従った方がいいな。確かにあいつは危ないこの場で始末した方がいいだろう。

木場は複雑な表情をしたが匙の提案に乗った。

 

「・・・・不本意だけど、ここでキミを始末するのには同意する。奪われたエクスカリバーはあと二本ある。そちらの使い手に期待させてもらうよ」

 

「ハッ!他の使い手さんより俺さまのほうが強いんだぜ?いいんかい?俺を殺したら満足できる聖剣バトルはなくなるぜ?」

 

不敵な笑みを浮かべるフリード。面倒くさい奴だな

 

「ほう、『魔剣創造』か?使い手の技量しだいでは無類の力を発揮する神器だ」

 

突然の第三者の声が届きそちらに視線を送ると神父の格好をした初老の男が立っていた

 

「・・・・バルパーのじいさんか」

 

フリードの言葉に全員度肝を抜かした。あいつがバルパー.....「聖剣計画」で木場を処分したのは

 

「・・・バルパー・ガリレイッ!」

 

憎々しげに木場はバルパーを睨む

 

「いかにも」

 

バルパーは堂々と肯定した

 

「フリード。なにをしている」

 

「じいさん!このわけのわからねぇトカゲくんのベロが邪魔で逃げられねぇスよ」

 

「ふん。聖剣の使い方がまだ十分ではないか。おまえに渡した『因子』をもっと有効活用してくれたまえ。そのために私は研究していたのだからね。体に流れる聖なる因子をできるだけ聖剣の刀身に込めろ。そうすれば自ずと切れ味は増す」

 

.....因子?そんおかげでフリードは聖剣を扱えるのか?そう考えているとフリードのもつ聖剣が輝き始め匙のトカゲのベロを斬った。そしてフリードとバルパーが逃げようとしたとき

 

「逃がさん!」

 

緑メッシュが俺の横を通り過ぎ、それを追うように栗毛が駆けつけていた。フリードは懐から球体を取り出し路面に投げ放つと眩しい閃光が俺たちの視界を奪い回復したときにはフリード達はいなかった。

 

「追うぞ、イリナ」

 

「うん!」

 

「僕も追わせてもらう!逃がすか、バルパー・ガリレイ!」

 

ふたりと木場はフリード達を追いかけて行った。取り残された俺たちは戦闘態勢を解き、息を整えていると

 

「力の流れが不規則になっていると思ったら・・・・」

 

「これは、困ったものね」

 

聞き覚えのある声に俺たちは振り返ると

 

「イッセー、どういうこと?説明してもらうわよ」

 

イッセーの顔が一気に青ざめた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・エクスカリバー破壊ってあなたたちね」

 

額に手を当て、きわめて機嫌のよろしくない部長さん。俺たちは今、近くの公園の噴水の前で正座させられている。横を見てみると

 

「サジ。あなたはこんなにも勝手なことをしていたのですね。本当に困った子です」

 

「あぅぅ・・・す、すみません、会長・・・」

 

危険なほど顔を青くしている匙がいる。そんなに怖いんだな....会長さん。一応気をつけておこう

 

「祐斗はそのバルパーを追っていったのね」

 

「はい。ゼノヴィアとイリナも一緒だと思います。・・・・な、何かあったら連絡をよこしてくれると思うのですが・・・・」

 

「復讐の権化と化そた祐斗が悠長に電話をよこすかしら・・・・小猫、ショウ」

 

「・・・・はい」

 

「はい」

 

「どうして、こんなことを?」

 

「・・・・祐斗先輩がいなくなるのは嫌です」

 

小猫ちゃんは正直に口にした。部長さんはそれを聞き、怒りより困惑の表情をし

 

「ショウ、あなたは?」

 

今度は俺に訊いてきた

 

「俺は木場に前を向いてほしかっただけです。そのためにイッセー達と木場に協力しました」

 

その後部長さんに説教を受け、謝っていると

 

「あなたには反省が必要ですね」

 

「うわぁぁぁぁん!ゴメンなさいゴメンなさい!会長、許してくださぁぁぁい!」

 

「ダメです。お尻千叩きです」

 

ベシッ!ベシッ!と魔力のこもった手で尻を叩かれといる匙がいた。高校生でアレは辛いな。

 

その後の部長さんの話は部長さんの使い魔で木場を探索し、見つけ次第、全員で迎えに行くこと俺たちはそれに返事をした。

 

「・・・・バカな子たちね。本当に、心配ばかりかけて・・・・」

 

やさしい声音で俺たちを抱きしめえようとしたが....

 

「・・・・なんで避けるのよ」

 

俺は避けました。だってなんか恥ずかしいし

 

「まぁまぁ、部長さん。俺はいいですから二人にしてください」

 

部長さんは少し不服そうにしていたがイッセーと小猫ちゃんを抱きしめた。

 

「うわぁぁぁん!会長ぉぉぉ!あっちはいい感じに終わってますけどぉぉぉ!」

 

「よそはよそ。うちはうちです」

 

よく家族漫画で出てきそうなセリフだな

 

「さて、イッセー、ショウ。お尻を出しなさい」

 

ニッコリ微笑む部長さんの右手が紅いオーラに包まれた

 

「下僕の躾は主の仕事。あなた達もお尻千叩きよ」

 

「ちょっと待ってください!部長さん!」

 

「なにかしら?」

 

部長さんは魔力を込めた手のままこちらに視線を向けた

 

「今回俺はイッセーある契約を結んだんです」

 

「契約?」

 

「はい。もし、部長さんにバレたらイッセーが俺の分の罰を受けるという」

 

イッセーは今思い出したかのようにハッ!としていた

 

「悪魔は契約を大事にしなければなりません。よって俺の分の罰はイッセーにお願いします」

 

「・・・・そう。契約ならしかたないわね」

 

ふぅー、危なかった....念には念をいれてよかった....

 

そしてイッセーは二千回尻を叩かれ俺はそれを携帯で撮っていた。

 

そして今日イッセーの尻は死んだ.......南無

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