「・・・・・ここは?」
俺は目を覚まし周りを見るとそこはすべてが青に染まった空間だった....
「どこだここ?・・・それに俺は確かコカビエルに・・・」
刺されて死んだはず......ということはここは...
「黄泉の世界?」
「違うわよ」
俺は突然の声に驚き後ろに振り向くと、そこには青い西洋のドレスを着ていて、目は青より深い蒼色の目そしてなりより印象的なのはドレスや目の色と違う赤黒い髪のリアス部長さんや朱乃先輩と同じぐらいグラマーな女性がいた。
「あなたは?」
と、訊いてみたが.....あれ、今の声どこかで・・・・
「もう忘れたの?記憶力低いわね。ならこれで思い出しなさい『力が欲しい?』」
「あっ!!思い出した・・・確かフリードと初めて戦っていた時の・・・」
俺に力を気体を操れる力をくれた人の声
「やっと思い出したわね。そうよ。その時の声の正体が私よ。名前はルルナ」
ルルナか....んっていうことはここは....
「もしかしてここは神器の空間なのか?」
「そうよ。私があなたが死ぬ前にここに連れて来たの。それと一応あなたはまだ生きているは」
ルルナの言葉に俺は心の中で歓喜した。まだ皆のところに戻れる。そう喜んでいたが
「まだ?」
ルルナが言った『まだ生きている』という言葉に俺は気になった
「そう。今はあの金髪の女の子の力で延命しているけど、そう長くは持たずにあなたは死ぬわ」
今の俺はアーシアさんのおかげでなんとか生きてるのか。でも、どうすれば....
「助けてあげましょうか?ただし条件付きだけど」
「頼む!条件を飲むから助けてくれ!」
俺はすぐに懇願した。俺は早く戻って皆を助けに行きたい。その為なら条件ぐらい飲んでやる。
「早いわね。決めるの。そんなに仲間のところに戻りたいの?」
「当たり前だろう。俺が死んだら皆が悲しむ、そんな想いは誰にもしてほしくないんだ。だから、頼む。助けてくれ」
俺はルルナに頭を下げ頼んだ。するとルルナは
「わかったわ。助けてあげる・・・その代わり、今回の戦いが終わったらリアス・グレモリーと協力して二度と神器を使えないように封印しなさい。」
「えっ・・・ちょっと待て!何で神器を封印しなきゃならねぇんだ!?そんなことしたらもう皆と戦えなくなるだろう!それに封印するとルルナまで封印されちまうだろ!?」
「いいの、そのほうが私の為にも、あなたの為にもあるの。それに例え戦えなくなってもきっと彼女たちなら変わることなく接してきてくれるはずよ。力が目覚め始めた今ならまだ間に合うからお願いいうとうりにして」
「・・・・力が目覚め始めた?どいうことだ?」
ルルナの蒼い目からにはうっすらと涙が見え、悲しげな表情をしていた。
「・・・・そうね、説明しなきゃいけないわね。私がどういう存在か・・・」
どういう存在?イッセーの神器のなかにいる赤龍帝みたいになにかあるのか?と考えているとルルナは決意したかの表情をし、自分のことを話し始めた。
「さっきも言ったけど私の名前はルルナ・・・・神々から存在をなかったことにされた神殺しの水神よ」
「・・・・神殺しの水神?」
水神って確か水を司る神だったよな?存在をなかったことにされた?神殺し?どういうことだ?
「どういうことって考えてるでしょう?考えなくてもちゃんと説明してあげるわ。まず存在をなかったことにされたから・・・」
俺の頭を丸見えかのように話を進めた.....そんなにわかりやすいのかな?
「水神はわかるでしょ?私はその水神から生まれた突然変異なの」
突然変異って確か親とまったく違った形質をもつことだったよな?
「水態ってあなたは言ってたわよね。そのとおりよ。私は水神に同じようで違う力を持って生まれてきたの。それも神を倒せるほどの力を持ってね。そのせいで私は他の神々から恐れられていたの」
自分たちとは違う力に恐れる。神も人間もたいして変わらないんだな....
「他の神達は私を恐れ避けるか、私を殺そうと襲ってくる奴しかいなかった・・・でも一人だけ私に話しかけてきた男がいたわ。最初は警戒したけど彼はそんなこと気にせずいつも私に話しかけてきたわ」
ルルナは少し嬉しそうな表情をしていた。きっとその彼との時間がなによりの楽しみだったのだろうな。ルルナは嬉しそうな表情のまま話を続けた。
「私自身、少しずつだけど彼を信じ始めていた。そして、時間は流れて私は彼から告白され、私たちは付き合うようになり私は彼となら幸せになれると信じていた。けど・・・」
ルルナの表情が一気に暗くなりその表情からには悲しみと怒りを感じた
「他の神達は私たちの存在を危険と判断したのか、突然多くの神達は私と彼を殺しにきた。」
「ちょっと待て。その神達には心の底からムカつくが、どうしてルルナの彼氏まで」
話を聞く限りルルナはわかる。でもなんでその彼氏まで?その神も突然変異の神なのか?
「簡単よ。私に関わったから彼まで殺されることになったの。私は何度も彼に謝ったわ。でも彼はそれを笑って許してくれた。私のせいで自分まで殺されるかもしれないのに・・・それからは私たちは逃げ、どこか安全な所を目指し頑張って生き延びようとした」
ルルナの蒼い目からには涙が流れていた。俺は辛いならもういいと言おうとしたが言えなかった。
ここまでルルナの話を聞いたのなら最後まで聞かなければいけないと思ったからだ。ルルナは涙を流しながら話を続けた。
「でも、逃げる生活にも限界が来て、私たちは捕まった。私は必死に彼だけでも助けてもらうように頼んだけど、奴らは聞く耳も持たず私の前で彼を殺した。その時、私は我を忘れそこにいる神たちを殺し、私は死ぬまで他の神たちを殺していた。そのときかな、私の青白い髪が赤黒くなったのは」
ルルナは自分の赤黒い髪を弄っていた。返り血を浴びたせいでその色になったのか....
「そのあと私の魂は神器に封じられ今ここにいるの」
「・・・・・二つ訊いていいか?」
俺の問いにルルナは「どうぞ」とだけ答えた。
「一つ目はルルナは神滅具なのか?」
実際に神を殺しているから神滅具に入っているかと思ったがルルナの答えはNOだった。
「さっきも言ったけど私は存在を消されているの・・・神滅具たちは実際に存在したままその魂を神器に封じられたものばかり例えばあなたのそばにいる赤龍帝がいい例よ」
なるほど、確かに赤龍帝は戦争のときに大暴れしていたのを三大勢力によって封じられたっけ、つまりルルナは神を殺せる力はあるけど神滅具ではない【存在しない神滅具】ってところか....
「わかった。じゃあ二つ目・・・・どうして封印しなければならないんだ?」
この話の本題....ルルナのことはわかったがどうしてそんなことを....
「凛だったかしら・・・・あなたの大切だった人は・・・」
「どうしてここで凛の話になる。お前とは関係ないだろう」
突然の凛の話に俺は少し苛立っていたがルルナは首を横に振った
「関係あるの・・・あなたからその子を奪ったのは私なんだから」
俺は驚いたがルルナの話を聞いた。
「今までの私の所有者達は大切な人を失っているの。それで自殺した人、ショックのあまり植物人間になった人を私はたくさん見てきた。封印するのは、もう二度とそんな想いをしたくないし、させたくもないからよ。だから封印してほしいの。大切な人を失ったあなたならわかるでしょう?私の気持ちが・・・お願い。私を封印して」
....俺はルルナの気持ちは痛いほどよくわかる。もし、俺がルルナと同じだったらそう願うだろう
でも....
「ルルナ。俺を助けてくれ。でも、条件は飲まない」
「どうして・・・・私にもっと苦しめって言うの?あなたも私と同じだと思ったのにどうしてそんなことを言うの?」
ルルナは恨めしそうな声で俺に言うが俺はルルナを抱きしめた。
「確かにルルナは大切な恋人を失い、他の大切な人達を奪ったかもしれない。俺もその一人かもしれない・・・でもな」
俺はルルナを強く抱きしめながら言う
「凛を奪ったのはルルナかもしれないけど、俺が一番許せないのは凛を守れなかった自分の弱さだ。
だから俺は強くなりたい。あんな想いを誰にもさせない為にも、そして今仲間を守る為にも俺には力が必要なんだ。仲間の為に、助けてくれた凛の為に、そして自分自身の為にも俺は強くならなければいけないんだ。だから、頼む!その為の力を俺に貸してくれ!」
それから数秒し、ルルナはゆっくりと俺から離れた。
「・・・・どうして、そんなに強いの?大切な人を、自分の心の支えを失っているのに・・・どうして?」
「俺は強くなんてない。俺だって、辛いよ、苦しいよ。凛が死んでから俺はずっと自分を責めてた。今でも後悔している。でも、そんな俺を信じてくれる仲間がいる。こんな俺を抱きしめ慰めてくれた人がいる。たったそれだけなのにすごく救われた感じがしたんだ。だから力を貸してくれ。ルルナ。俺にはお前が必要なんだ。」
頼む!俺は必死にルルナに頼んだがルルナは顔を俯せたまま何かぶつぶつ言っているが、顔を上げ
「わかったわ。私の力をあなたにあげる。その代わり約束して、私達みたいな人がいたら救ってあげて」
「当たり前だ。もちろんルルナ、俺はお前も救ってみせる。今は無理だけどもうお前に辛い想いはさせない。俺は俺自身に今ここで誓う。俺達みたいな人がいたら俺は必ずその人を救うと」
「じゃあ、私も私自身に誓います。あなたがその人達を救うのなら私は喜んであなたの力になりましょう」
俺とルルナは自分自身に誓いを言い合いそのあとお互い笑いあった。そのときやっとルルナが笑っているところを見れた。そして笑いあった後
「じゃあ、仲間のいるところに意識を戻すね。それから今のあなたなら禁手になれるわ。その力で仲間を助けなさい」
「ああ」
そして、俺の意識は皆ところへ戻った瞬間
「いってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッッ!!」
意識が戻ったと同時激痛が俺を襲った。
「ショウ!」
「ショウさん!」
俺の身近にいた部長さんは俺を抱きしめながら涙を流し、アーシアさんは涙を流しながらも俺を治してくれていた。
「ハハ、心配をおかけしました」
「・・・・バカ」
「ショウさん、よかったですぅ~」
部長さんは俺の頭を小突き、アーシアさんは安心したのかその場へ座り込んで泣いていた。部長さんとアーシアさん以外は皆コカビエルと戦っていた。俺もいかねぇと...俺は立ち上がりイッセー達のところへ向かいコカビエルと向かい合った。
「ほぅ、まだ生きていたとは、しかし、その怪我でどうするつもりだ?」
俺の腹はアーシアさんおかげか多少は平気になっているが光のダメージでまた傷口が広がってきたが俺は不敵に笑い
「コカビエル。俺はお前を倒す為に、そして、仲間を守る為に今ここにいる!」
「フハハハハハハ、その怪我でなにができるというのだ」
「なら、見せてやるよ。俺の・・・いや、俺たちの誓いの強さを!禁手ゥゥゥゥゥッ!!」
俺の叫びと同時神器『三態の水零』が蒼く光り輝き俺の右手には二メートル近くある蒼い槍をコカビエルに向けた。
「これが俺の禁手『
再び俺とコカビエルの戦いが始まった。