「私と子供を作らないか?」
..................................WHAT?
何言ってるの?この子......子供を作らないか?いや、俺の聞き間違いか.....最近朱乃先輩達が家に住むようになってから溜ってるからな.....気をつけないと......
頭の中で聞き間違いと自己解決していると.....
「ショウ、私と子作りをしよう」
「何言ってんだ!ゼノ、ムグッ!!」
「しー。大きな声を出してはいけない。気づかれる」
驚きのあまりついツッコンだが、ゼノヴィアに口をふさがれた。俺は頷くとゼノヴィアは口から手を離してくれた。
「で、どういうことだ?突然子作りって・・・」
「うん。順を追って話そう」
ゼノヴィアは語る
「子供のころから、これといって夢や目標というものが、すべて神や信仰に絡んだものだったんだ。
たとえば、悪魔を倒すためは主のため、布教させるのもヴァチカンのためだと信じて疑うこともなかったよ。だから、悪魔になったいま、私は目標、夢が無くなったと言えるんだ」
「なるほどな。で、どうして子作り?」
「うん。神に仕えていたときは女の喜びを捨てることにしてた。我が身、我が心はすべて信仰のために封印したんだ。けれど、この通り、現在悪魔だよ。何をしていいか、最初はわからなかった。現主であるリアス部長にそれを訊ねたら」
悪魔は欲を持ち、欲を叶え、欲を与え、欲を望む者。好きに生きてみなさい。
「と、言われたんだ。だから、私は封印していたものを解き放ち、それを堪能しようと思う」
女の喜びを解放するということか......
「そして、私の新たな目標、夢は子供を産むことなんだ」
「・・・・女としてできることをしたくなったということか、で、どうして俺なんだ?俺とゼノヴィアとの最初の出会いは最悪だっただろう?そんな相手でいいのかよ?」
初めて会ったときズタボロにした相手でいいのかよ.....
「確かにあの時はなんて奴だと思っていたが、今となって考えたらアレは無謀で命を捨てようとしていた私とイリナのためにしてくれたんだろう?アレはキミなりの優しさだと私は思っている。それにキミはコカビエルを倒したじゃないか。私は子供を作る以上、強い子になってほしいと願っているんだよ。最初は赤龍帝である兵藤一誠とも考えてみたがリアス部長やアーシアがいる。」
別に俺はあの時はただムカついただけなんだけどな....どうすっか....
どう断るか考えていると突然ゼノヴィアに押し倒された。
「抱いてくれ。子作りの過程をちゃんとしてくれれば好きにしてくれてもかまわない」
抱きついてくるゼノヴィア。俺は理性が爆発して本能のままにしそうになったが....
「ごめん。ゼノヴィア」
俺は抱きついているゼノヴィアに謝った。
「どうしてだ?私では不服か?」
俺は正直に自分の気持ちを話した。
「いや、正直一瞬理性が飛んだよ。俺だって男だし今すぐお前を抱きたいが俺には忘れられない人がいるんだ。他の人と付き合おうと考えるとその人のことを思い出してしまうんだ。女々しいというのもわかってる。でも、無理なんだ・・・」
ほんと.....女々しいな俺は.....全然進歩してねぇ・・・
俺はゼノヴィアから離れ用具室から出ようとしたが....
「待てっ!」
「うおっ!」
用具室から出ようとしていた俺の腕を掴み再びゼノヴィアに押し倒された。
「いったいなんだよ・・・て、おい!」
ゼノヴィアは再び俺を押し倒し水着を脱ぎ始めた。
「ショウに大切の人を忘れられないという気持ちは私にはわからん」
ゼノヴィアは真剣な表情で俺の顔を覗き込んできた。
「それはショウ自身の気持ちだから私にはわからない。なら、思い出さないぐらい私はお前を抱く。何度でも抱く。それが私にできることだと思ったからだ」
ゼノヴィアの何度でも抱くという宣言に俺は驚き、そして苦笑した。
「ゼノヴィア、普通女が男を抱くとは言わねぇぞ。でも、ありがとう」
俺はゼノヴィアを抱きしめると
「何をしているのかしら?」
聞き慣れた声が聞こえ用具室の扉の方を見るとそこには部長さんたちがいた。
「あらあら。ずるいわ、ゼノヴィアちゃんったら。ショウくんの貞操は私が貰う予定なのですよ?」
朱乃先輩....そんな怖いオーラを出さないでください。なにもありませんでしたよ。
「・・・・やっぱり変態なんですね。先輩」
小猫ちゃん!そんな目で俺を見ないで!
「どうした?さあ、子供を作ろう」
「ゼノヴィアァァァァァッ!!お前空気読めぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっ!!」
俺はこの後小猫ちゃんに連行され質問攻めという集中砲火を小猫ちゃんと朱乃先輩にされた。
「大丈夫か?ショウ」
「・・・・なんとかな・・・イッセーも無事でよかったよ」
俺が連行される前にイッセーは鼻血を出しすぎて血だらけとなって倒れていた。
「ああ、でもちょっと眩暈がしてきたから要注意だな」
俺たちは並んで校舎を出ようとしたとき校門で銀髪の美少年が校舎を見上げている。
誰だ?転校生?
そんな疑問を思い浮かんでいるとこちらに気づいたのか、銀髪の美少年が話しかけてきた。
「やあ、いい学校だね」
ーッッ!!この声・・・なんでこいつがここに・・・
「なんでおまえがここにいる。アルビオン」
「ほお、俺の正体に気づいたか」
「当たり前だ。あの時と声が同じじゃねぇか。それにさっきからお前の体から闘争心が溢れているぞ。そんな奴がこんな平凡な学校にくるわけないだろう」
そう言うとアルビオンは口の端を少し吊り上げて俺に向かって話しかける。
「はは、抑えているつもりなんだがな、そんなに滲み出ていたか?」
「おい・・・ショウ、アルビオンって」
イッセーが俺に訊く前にアルビオンが答えた。
「俺はヴァーリ。白龍皇『
自分から言ってきたか....
「ここで会うのは二度目か、『
身構える俺とイッセーだが白龍皇は不敵に笑う
「そうだな。たとえば、俺がここで兵藤一誠に魔術的なものをかけたり」
白龍皇の手がイッセーの鼻先まで迫ったとき
「今すぐ手を引け。白龍皇」
俺は瞬時に禁手し、槍を白龍皇に向けた。そして木場とゼノヴィアも聖魔剣とデュランダルを白龍皇の首元に刃を突き立てていた。
「何をするつもりかわからないけど、冗談に過ぎるんじゃないかな?」
「ここで赤龍帝との決戦を始めさせるわけにはいかないな、白龍皇」
木場もゼノヴィアもドスの効いた声音だが、白龍皇は少しも動じずに
「やめておいたほうがいい。駿河 彰以外手が震えているじゃないか」
確かに木場もゼノヴィアも手が震えている。
「誇っていい。相手の実力差がわかるのは強い証拠だ。俺と君たちとの間では決定的な差がある。まあ、一人は除くが」
「で、何しに来た?」
「兵藤一誠、駿河 彰。君たちはこの世界で自分が何番目に強いと思う?」
俺の言葉を無視し、突然問いかけてきた。
「未完成のバランスブレイカー状態としたキミは上から数えた場合、四桁千から千五百の間ぐらいだ。駿河 彰は千番ぐらいかな?」
「何が言いたい?」
「この世界は強い者が多い。『
白龍皇は指を一本立てる。
「だが、一位は決まっている。不動の存在が」
「自分だ・・・・というわけじゃなさそうだな」
「ああ。だがいずれわかる。二人は貴重な存在だ。十分に育てた方がいい、リアス・グレモリー」
俺とイッセーの後方に部長さん達が臨戦態勢になってる。
「白龍皇何のつもりかしら?あなたは堕天使側と繋がりを持っているのなら、必要以上の接触は」
「『二天龍』と称されたドラゴン。『
白龍皇の言葉に部長さんは言葉を詰まらせていた。
「今日は別に戦いに来たわけじゃない。ちょっと先日訪れた学舎を見てみたかっただけだ。アザゼルの付き添いで来日していてね、ただの退屈しのぎだよ。ここで『
白龍皇はそれだけを言い残すと踵を返して、この場をあとにしていく。
「・・・・気乗りしないわね」
「心中お察しします。部長さん」
部長さんはため息を吐きながら言う。まあ、紅髪は目立つもんな....
俺は校門に着いたところに部長さん達に会って部長さんをなんとか励ましていた。すると部長さんはこちらに向かって言ってくる。
「そういえば、ショウの両親は来るのかしら?」
「あ~多分来ないと思いますよ。両親海外で働いてますし、授業参観のこと言っていませんしね」
「そう・・・いいわね」
その後俺と部長さんは別れてイッセー達と一緒に教室に入る。
「イッセーやショウの両親は来るのか?」
松田がイッセーに訊いてくる。
「ああ、ていうか父さんもアーシアを観に来るんだと」
「俺は来ないな」
そんなことを話していると
「ショウ」
「どうした?ゼノヴィア」
いつの間にか俺たちのところに来ていたゼノヴィア
「先日は突然あんなことを言って申し訳ない。もっとキミの考えるべきだった」
そう言ってゼノヴィアは頭を下げてきた。
先日?....ああ、子作りのことか。
「いや、気にしないでくれ。アレは俺が悪いんだから」
俺がヘタレなせいで女の子にあそこまで言われたんだからな....
軽く自分の女々しさに落ち込んでいるとゼノヴィアはもぞもぞとポケットから何かを取り出した。それは!!
「まずはこれを用いて練習しよう」
ゼノヴィアは小さな袋に包まれたもの。コンドームを取り出しクラスの視線がそれに一挙に集まった。
「何出してんだぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!ゼノヴィアぁぁぁぁぁぁッッ!!」
俺はすぐにそれを取り上げゴミ箱に投げつけた。突然のことに驚いている俺にゼノヴィアは普通に話しかけてきた。
「あれをつけたほうが日本のお国柄的に都合がいいと聞いてな。それにアレをつけた方がよりキミを抱けるじゃないか」
今のゼノヴィアの言葉に余計に皆ざわめき出した。お前どうすんだよ!!この空気!!
「ゼノヴィア変なこと言うな!俺はお前を抱いてねぇぞ!」
「だが、私はキミを何度も抱くと言ったぞ。今のを使えばより抱けるではないのか?」
何度も抱くという言葉にクラスの皆は余計にざわめき出した。言えば言うほど墓穴を掘ってしまう。
俺はそんな教室の空気に耐え切れなくなって.....
「なんでこうなるんだよぉぉぉぉぉぉッッ!!」
俺は教室から逃げ出した。