俺たちはグレモリー家の所有している列車に乗り動き出して数分。俺はある疑問が生まれ朱乃に訊いてみた。
「なぁ、朱乃。何で魔方陣でジャンプじゃなくて列車で行くんだ?」
「通常ではそれでいいのですけど、ショウたちは新眷属の悪魔は正式なルートで一度入国しないと違法入国として罰せられるのです。だから、ショウたちはちゃんと正式な入国手続きを済ませないといけませんわ」
「嘘ッ!?俺前に部長さんの婚約パーティのときに魔方陣のジャンプで来たんだけど!?」
冥界に着いて一番に行くのは牢獄!?いや、イッセーもそうか....じゃあ俺とイッセーは夏休みは牢獄生活!?
そんな心配をしていると朱乃は微笑み。
「あれはサーゼクスさまの裏魔方陣によって、転移したものですから、特例みたいですわよ?もちろん、二度は無理ですけど」
朱乃の説明に俺は安堵した。
「特例ですから、裏魔方陣の件はだいじょうぶですわ。けれど、主への性的接触で罰せられるかもしれませんわね」
「あっじゃあ、イッセーは牢獄行きか」
部長さんに性的接触なんかもう何回もしてるもんなイッセーは.....。じゃあこの夏休みはイッセーは牢獄で生活するのか.....持っていかせる物はエロ本でいいかな......。
イッセーの牢獄生活の事を考えていると俺の膝に朱乃が乗ってきた。
「あ、朱乃?」
朱乃は俺の手を取り、
「眷属同士のスキンシップは何ら問題ありませんわ。こんな風に」
朱乃は俺の手を自分の太ももに誘導してくる。
ああ、なんてやわらかい太もも......じゃねぇぇぇぇぇぇぇッ!これじゃあイッセーと同じ変態じゃあねぇか!クソッ!イッセーの変態がうつった!それに朱乃もエロいから思わず反応しちまった!
そして俺の手が朱乃のスカートのなかに入りそうな瞬間。
「・・・・・先輩。時と場所を考えて下さい。このまま列車の外に放り投げますよ」
半眼で俺を見てそう言ってくる小猫ちゃんがいた。
「いや、小猫ちゃん?俺は何もしていませんよ?というか今外に放り投げられたら死んじゃうから・・・やめてね?」
「・・・・先輩なら大丈夫な気がしますで平気です」
無理です!死んじゃいます!本当にやめてくださいね!小猫さま!
......何か最近俺、イッセーに似てきたような気がする。やっぱり感染したかなイッセー菌に.....元を消せば治るかな?
そんなこんながあり俺は無事ゲレモリー本邸に到着した。
『リアスお嬢さま、おかえりなさいませっ!』
怒号の声に花火、楽隊らしき人達の音楽、突然のことに俺は驚いた。俺だけじゃなくイッセーもアーシアさん、ゼノヴィアも驚いている。
たかが帰るだけでここまでするか?いや貴族のことなんかまったく知らねぇからそう思うのか?貴族の帰りは皆こうなのか?
そんな疑問を感じていると見知った人が出てきた。
「お嬢さま、おかえりなさいませ。お早いお着きでしたね。道中、ご無事で何よりです。さあ、眷属の皆さまも馬車へお乗りください。本邸までこれで移動しますので」
俺たちはグレイフィアさんの誘導され、馬車のなかで話をしていると本邸に着くと赤いカーペットが城まで伸びていてでかい城門が開かれていく。
「お嬢さま、そして眷属の皆さま。どうぞ、お進みください」
グレイフィアさんに言われ歩き出そうとしたとき、小さな影が部長さんのほうへ駆け込んでいく。
「リアスお姉さま!おかえりなさい!」
紅髪の少年が部長さんに抱き着いてきた。
「ミリキャス!ただいま。大きくなったわね」
部長さんも愛しそうに抱きしめ俺たちに紹介してくれた。
この子はミリキャス・グレモリー。お兄さま、サーゼクス・ルシファーさまの子供なの。私の甥ということになるわね」
「ミリキャス・グレモリーです。初めまして」
「わざわざご丁寧にありがとうございます。リアス・グレモリーさまの『
俺はミリキャスさまに挨拶を返した。にしてもサーゼクスさん子供がいたんだな.....。
「あら、リアス。帰ってきたのね」
声のする方を見るとドレスを着た部長さんに似ている女性がいた。でも髪の色が亜麻色だった。
誰だろう?若いし部長さんのお姉さんか?
「お母さま。ただいま帰りましたわ」
「お、お、お母さまぁぁぁぁああああっ!?だって、どう見ても部長とあまり歳の変わらない女の子じゃあないですか!」
俺が驚く前にイッセーが大声を上げて驚いた。にしても若すぎるだろう!
そのあと部長さんが見た目は魔力で自由に変えることができるみたいで部長さんのお母さまは部長さんと同じぐらいぐらいの年格好で過ごしていると.....魔力すごいな.....。
「リアス、その方たちが兵藤一誠君と駿河 彰君ね?」
「お、俺、僕たちの事をご存じなんですか?」
イッセーの問いに部長さんのお母さまは頷く。
「ええ、娘の婚約パーティに顔ぐらい覗かせますわ、母親ですもの」
......逃げたほうがいいかな?俺あのとき壁を破壊して乗り込んだからな....弁償しろって言われたらどうしよう....。
そんなことをを考えていると部長さんのお母さまはクスッと笑い。
「初めまして、私はリアスの母、ヴェネラナ・グレモリーですわ。よろしくね、兵藤一誠君、駿河 彰君」
それから数時間後、俺たちはダイニングルームで部長さんのご両親と食事をすることになった。俺は貴族の食べ方が知らないので周りの食べている風景を観察しながら食べている。
「うむ。リアスの眷属諸君、ここは我が家だと思ってくれるといい。冥界に来たばかりで勝手がわからないだろう。欲しい物があったら、遠慮なくメイドに言ってくれたまえ。すぐに用意しよう」
朗らかに言う部長さんのお父さま。欲しい物と言われても特にないからいいか....。
「ところで兵藤一誠くん、駿河 彰くん」
「は、はい!」
「はい」
「ご両親はお変わりないかな?」
「俺の両親は海外で働いておりますので詳しくはわかりませんが恐らく元気にしていると思います」
俺が両親のことを話すと俺はある人物を思い出した。
そういえばもう会うことはないだろうけどあの頑固者は元気かな?懐かしいな......。
そんなことを考えていると話は進んでいて部長さんのお母さまが話かけてくる。
「ところで二人とも」
「はい」
「は、はい!」
イッセー。緊張するのはわかるけどお前はわかりやすいぞ。もう少し隠せ。と内心呟く。
「二人のことは名前でよんでもいいかしら?一誠君、彰君?」
「もちろんです。むしろ光栄に思います」
俺は笑顔で快諾すると
「は、はい!もちろんです!」
イッセーも快諾した。
「しばらくこちらに滞在するのでしたらあなたたちには紳士的振る舞いを身につけてもらわないといけませんから。少しこちらでマナーのお勉強をしてもらいます」
ん?イッセーならわかるけど何で俺も?イッセーは言うまでもなく部長さんが好きで部長さんもイッセーが好きなのだから俺は必要ないはず。
「お父さま!お母さま!先ほどから黙って聞いていれば、私を置いて話を進めるなんてどういうことなのでしょうか!?」
テーブルを叩き部長さんがそう言うと部長さんのお母さまは目を細める。
「お黙りなさい、リアス。あなたは一度ライザーと婚約を解消しているのよ?それを私たちが許しただけでも破格の待遇だとお思いなさい。お父さまとサーゼクスがどれだけ他の上級悪魔の方々へ根回ししたと思っているの?一部の貴族には『わがまま娘が伝説のドラゴンと眷属を使って婚約を解消した』と言われているのですよ?いくら魔王の妹とはいえ、限度があります」
あれは俺とイッセーが勝手にやったことです。と言いたいがそんなこと今更言ってもなんの意味もないしなんの解決にもならない。部長さんのお母さまの言うとおり部長さんのお父さまとサーゼクスさんには申し訳ないことをしてしまったな。それに部長さんとサーゼクスさんは関係ないと思うけどそう思わない奴もいるからな。部長さんのお母さまは息を一度吐いたあと、笑みをこちらに向ける。
「リアスの眷属さんたちお見苦しいところを見せてしまいましたね。話は戻しますが、ここへ滞在中、一誠君と彰君には特別な訓練をしてもらいます。少しでも上流階級、貴族の世界に触れてもらわないといけませんから」
「あ、あのどうして俺とショウなのでしょうか?」
「失礼ですがどうして俺もなのでしょうか?」
俺とイッセーの問いに部長さんのお母さまは真面目な表情で言う。
「イッセー君は次期当主たる娘の最後のわがままですもの。親として最後まで責任は持ちます」
まぁ、イッセーはそうだろうな。
部長さんのお母さまは俺を見て
「これは個人的な理由ですが私は彰くんをリアスの結婚相手の一人として考えています」
その言葉に一瞬時間が停まり
「「「「「「「「ええええええええええええええっっ!?」」」」」」」」
俺を含め皆が部長さんのお母さまの言葉に驚いた。