水態の神器使い   作:ユキシア

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悲劇の真実

Sideショウ

 

「これで終わりだッ!氷粒子爆殺煙(アイテクルデスフェメ)ッ!」

 

ドォォォォオオオオオオオオオオオンッッ!

 

俺はオーディンさまと旧魔王派の悪魔の奴らと戦い残り五人まで倒しその五人の周りに氷の粒子を爆発させ何とか倒しその場に座り込んだ。

 

「つ・・・疲れた」

 

なんとか呼吸を整えようやく呼吸が整ってきた。

 

「やるのぅ、お主」

 

オーディンさまがゆっくり歩いてくる。やっぱりすごいな。主神は、俺の倍は相手にしていたのに俺より早く倒したのに息ひとつ乱してねぇ。

 

「すみませんが、オーディンさま俺はすぐに皆のところに行きます。後の事はお願いします」

 

「わかっとるわ。早く仲間のところへ行ってやれ」

 

俺は立ち上がりオーディンさまに一礼し翼を広げ皆のところまで飛んだ。

 

待ってろよ。皆。今行く!

 

俺は急いで神殿に向かった。

 

Sideout

 

 

 

 

 

 

 

Sideイッセー

 

「ふぅー。まずは一勝か」

 

俺と小猫ちゃん、ゼノヴィア、ギャスパーで『兵士(ポーン)』八名と『戦車(ルーク)』二名を倒し神殿の奥へと行くと今度は『僧侶(ビショップ)』二名と『女王(クイーン)』がいた。

 

「待っていました、リアス・グレモリーさま」

 

ディオドラの『女王(クイーン)』がフードを取り払い、顔を見せる。おおっ!ブロンドのお姉さん!

 

確か『女王(クイーン)』は炎の魔力が凄まじかったのを覚えてる。

 

「あらあら、では、私が出ましょうか」

 

一歩前に出たのは朱乃さん!

 

「あとの『騎士(ナイト)』は祐斗だけ・・・・じゃなくてもいいみたいね」

 

「そのようですね」

 

部長と朱乃さんがこちら、いや、その後ろ?俺は振り返ってみると

 

「お~い」

 

ショウがこっちに向かって走って来ていた。おおっ!ショウ!無事だったか!

 

「部長。私だけで十分ですわ」

 

「何言っているの。ショウの前だからってはりきっちゃって!ここは堅実にいって最小限のことで抑えるべきだわ」

 

雷光と滅びの力!どちらも強力だ!

 

「なに?小猫ちゃん」

 

横を見てみるとショウがしゃがんで小猫ちゃんがショウの耳元で小さな声で耳打ちしていく。なんだ?

 

「それでいいの?小猫ちゃん」

 

「・・・・はい。それで朱乃さんはパワーアップします」

 

朱乃さんがパワーアップ?小猫ちゃん何を言ったんだ?

 

「おーい。朱乃ーー」

 

ショウが朱乃さんを呼ぶと朱乃さんは振り向く。

 

「そいつらに完勝したら今度デートしよう」

 

カッ!バチッ!バチッ!

 

電気が辺り一面に散らばりだした。朱乃さんは雷光のオーラに包まれていた。

 

「・・・・うふふ。うふふふふふふふふふふふ!ショウとデートができる!」

 

朱乃さんは迫力ある笑みを浮かべながら周囲に雷が走らせる。

 

「なんか・・・思っていたより効果抜群だな」

 

ショウも予想以上の朱乃さんのパワーアップに驚いている。

 

「あ、朱乃!あなたねぇ!」

 

「あらあら。あなたには関係ないはずよ?リアスにはイッセーくんがいるじゃない」

 

「そ、そうよ!でも・・・!」

 

「いくらショウがあなたの眷属でも想い人のコミュニケーションを邪魔する権利なんてないでしょ?私たちは愛し合っているのよ」

 

「うううううぅ・・・」

 

「ぶ、部長!なんで迷ってるんですか!?」

 

口論が続くなか『女王(クイーン)』が全身炎のオーラをまといながら、激高する。

 

「あなた方!いい加減にしなさい!私たちを無視して男の取り合いなどと」

 

「「うるさいっ!」」

 

ドッゴォォォォォオオオオオオオン!

 

部長と朱乃さんが特大の一撃を『女王(クイーン)』『僧侶(ビショップ)』二人に撃ち放った。滅びと雷光の魔力が同時に巻き起こり、うねりとなって、敵に容赦なく包み込んでいった!周囲の光景も木端微塵にぶっ飛ばしながら!

 

煙を立ち上げながら『女王(クイーン)』と『僧侶(ビショップ)』は床に倒れ込んでいる。

 

「ショウ。今度の日曜日、デートしましょうね」

 

「ああ、今度の日曜日な」

 

朱乃さんがいつもの笑顔でショウに言う。ショウもOKの返事をする。部長が一度俺を見た後、寂しそうな表情をしたのはなんでだろう?

 

まあ、とりあえず『女王(クイーン)』と『僧侶(ビショップ)』を撃破した俺たちはさらに神殿の奥へと進んでいくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

アスタロトが部室から消えたあと俺はアーシアさんに訊いた。

 

「なあ、アーシアさん。アーシアさんって後悔している?あいつの傷を治したことに」

 

訊きたかった。あいつのせいでアーシアさんは辛い想いをした。たくさん傷ついたからな。どうしてもそれが訊きたかった。

 

俺の問いにアーシアさんは首を横に振った。

 

「イッセーさんにも訊かれましたがあのとき、彼を救ったこと、後悔していません」

 

「でも、あいつのせいでアーシアさんはたくさん辛い想いをしたんだろう?どうしてそんなことが言えるんだ?」

 

あいつがアーシアさんの前に現れなかったらアーシアさんはそんな想いをしなくて済んだのに。

 

「確かに私は辛い想いをたくさんしました。でも今は毎日が楽しいです。イッセーさんや部長さん、ショウさん皆さんが私は大好きです。皆と暮らせるのがすごく幸せです」

 

過去に囚われることより、今を楽しむ。やっぱりすごいな。アーシアさんは。

 

「・・・・アーシアさんは強いな」

 

思わずそう呟いた。俺はアーシアさんの手を掴んで

 

「アーシア、約束する。絶対アーシアをあいつなんかに渡さない。イッセーと一緒にあいつを倒してアーシアの今の幸せを絶対に守ってやる」

 

そう、約束したんだ!絶対助けてやる!待ってろ!アーシア!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ディオドラの『騎士(ナイト)』が待っているであろう神殿に足を踏み入れたとき

 

「や、おひさ~」

 

白髪の神父。

 

「フリードッ!」

 

まだ生きてたのか!クソ神父!懐かしいじゃねぇか!

 

「まだ生きてたんだなって思ったっしょ、イッセーくん?イエスイエス。僕ちん、しぶといからキッチリキッカリ生きてござんすよ?」

 

相変わらず俺の考えていること当ててくる野郎だな!てか、『騎士(ナイト)』の二人は?

 

「おんや~もしかして『騎士(ナイト)』のお二人をお捜しで?」

 

フリードが口から何か吐き出したのは........指だった!

 

「俺さまが食ったよ」

 

「・・・・その人、人間を辞めています」

 

小猫ちゃんが忌むようにつぶやくと奴は人間とは思えない形相で哄笑をあげる!

 

「ヒャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!てめえらに切り刻まれたあと、ヴァーリのクソ野郎に回収されてなぁぁぁぁぁぁあっ!腐れアザゼルにリストラ食らってよぉぉぉおおっ!」

 

ボコッ!やぐにゅりっ!と異様な音を立てながら、フリード体が各所不気味に盛り上がり

 

「行き場無くした俺を拾ったのが『禍の団(カオス・ブリゲード)』の連中さ!奴ら!俺に力をくれるっていうから何事かと思えばよぉおおおおっ!きゅはははははっはははっ!合成獣だとよっ!ふははははははっははははははっはっ!」

 

背は片方コウモリの翼もう片方は巨大な腕。全身がめちゃくちゃだ!フリードの面影など一切残さない異形な存在だった。

 

「ヒャハハハハハハハッ!ところで知ってたかい?ディオドラ・アスタロトの趣味をさ。これが素敵にイカレてて聞くだけで胸がドキドキだぜ!」

 

突然フリードが話し出した。

 

「ディオドラの女の趣味さ。あの坊ちゃん、大した好みでさー。教会に通じた女が好みなんだって!そ、シスターとかそういうのさ!」

 

俺のなかですぐにアーシアと直結した。

 

「しかも狙う相手は熱心な信者や教会の本部になじみが深い女ばかりだ。俺さまの言ってることわかるー?さっきイッセーくんたちがぶっ倒してきた眷属悪魔の女たちは元信者ばかりなんだよ!自分の屋敷にかこっている女どももおんなじ!ぜーんぶ、元は有名なシスターや各地の聖女さま方なんだぜ!ヒャハハハ!マジで趣味良いよなぁぁっ!悪魔の坊ちゃんが教会の女を誘惑して手籠めにしてんだからよ!いやはや、だからこそ、悪魔でもあるのか!熱心な聖女さまを言葉巧みに超絶うまいことやって堕とすんだからさ!まさに悪魔のささやきだ!」

 

「ちょっと待て。じゃあ、アーシアは」

 

「アーシアちゃんが教会から追放されるシナリオを書いたのは元をただせばディオドラ・アスタロトなんだぜ~。シナリオはこうだ。ある日、シスターとセッ〇スするのが大好きなとある悪魔の坊ちゃんはチョー好みの美少女聖女さまを見つけました。会ったその日からエッチしたくてたまりません。でも、教会から連れ出すにはちょいと骨が折れそうと判断して、他の方法で彼女を自分のものにする作戦にしました」

 

......ちょっと、待てって。そ、そんな、アーシアは。

 

「聖女さまはとてもとてもおやさしい娘です。神器に詳しい者から『あの聖女さまは悪魔をも治す神器を持っているぞ』というアドバイスをもらいました。そこに目をつけた坊ちゃんは作戦を立てました。『ケガした僕を治すところを他の聖職者に見つかれば聖女さまは教会から追放されるかも☆』と!傷跡が多少残ってもエッチできりゃバッチリOK!それがお坊ちゃんの生きる道!」

 

あのとき、彼を救ったこと、後悔していません。

 

俺の脳内で、笑顔でそう言ったアーシアが思いだされる。

 

なんだよ、それ、なんなんだよ、それはよ.....。

 

「信じていた教会から追放され、神を信じられなくなって人生を狂わせられたら、簡単に僕のもとに来るだろうと!ヒャハハハ!聖女さまの苦しみも坊ちゃんにとってみれば最高のスパイスなのさ!最低辺まで堕ちたところを掬い上げ、犯す!心身共に犯す!それが坊ちゃんの最高最大のお楽しみなのでした!いままでもそうして教会の女を犯して自分のものにしたのです!それはこれからも変わりません!坊ちゃん、ディオドラ・アスタロトくんは教会信者の女の子を抱くのが大好きな悪魔さんなのでした!ヒャハハハハッ!」

 

俺は拳を握りしめフリードを激しくにらみ、一歩前へ出ようとしたときだった。

 

俺の肩を木場とショウがつかむ。

 

「イッセーくん。気持ちはわかる。だが、キミのその想いをぶつけるのはディオドラまで取っておいたほうがいい」

 

「おまえら、これを黙っていろって言う」

 

そこまでぶちギレて、木場とショウの胸ぐらをつかもうとしたが二人の顔を見て、手を止めた。

 

木場の瞳には怒りと憎悪に満ち、ショウはまるで少しでも触れたら爆発でもしそうなほど怒りを必死に抑えている。

 

「ここは僕たちが行く。あの汚い口をとめてこよう」

 

「・・・・本命はおまえに譲ってやる」

 

木場の怒りよりショウの怒りが凄まじい。さっきまの俺の怒りが今の一言で凍らされたかのように冷たく感じた。

 

二人はフリードの前に立ち、木場は聖魔剣をショウは槍をかまえた。

 

「やあやあやあや!てめぇはあのとき俺をぶった斬りやがった腐れナイトさんじゃあーりませんかぁぁぁっっ!てめえのおかげで俺はこんな素敵なモデルチェンジをしちゃいましたよ!でもよ!だいぶ強くなったんだぜぇぇ?ディオドラの『騎士(ナイト)』二人をペロリと平らげましてね!そいつらの特性も得たんですよぉぉぉっ!無敵超絶モンスターのフリードくんをよろしくお願いしますぜぇ色男さんたちよぉぉぉっ!」

 

「キミはもういないほうがいい」

 

「欠片も残さず殺してやるよ」

 

「調子くれてんじゃねぇぇぇぞぉぉぉぉっ!」

 

憤怒の形相となったフリードは全身から生物的なフォルムの刃を幾重にも生やしてこちらへ

 

フッ!

 

木場が視界から消え

 

バッ!刹那、俺たちの眼前にいたモンスターのフリードは無数に切り刻まれ

 

ドォォォオオオンッ!

 

ショウが切り刻まれたフリードの体を氷で閉じ込め爆発させた。そしてフリードの頭部が床に転がると

 

「んだ、それ、強すぎんだろ・・・・」

 

グシャッ!

 

ショウがフリードの頭を踏みつぶし絶命させた。

 

「続きは地獄の死神相手に吠えているといい」

 

と木場は決め台詞まで言い放つがショウは......まだ怒りが収まらないのか何度もフリードの頭を踏み続けていた。ショウは人の辛さに敏感だけどいったいショウになにがあったんだ?いや、今はアーシア助けないと

 

「行こう、皆!」

 

俺たちはディオドラのいる最後の神殿へ走り出した。

 

ディオドラ、お前だけは絶対に許さない!

 

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