Sideイッセー
ショウが俺たちから姿を消して数日、あれからすぐに部員全員でショウを探したが足取りすら見つけられなかった......。
皆、ショウがいなくなって落ち込んでいるが、一番酷いのは朱乃さんだ。ずっとショウの部屋から出てこない。一緒に住んでいる小猫ちゃんとゼノヴィアが傍についているが二人も普通にしているがどこか元気がない。残った俺と部長、アーシア、木場、ギャスパーとアザゼル先生でショウの行方を見つけるために部室に集まっているがイリナは皆を励まし、木場は皆に心配かけまいと普段どうりに接している。ギャスパーは段ボールの中ですすり泣きしているし、アーシアは目元が少し腫れている。部長もショウがいなくなった日、影で泣いていた。今も少し目が赤い。また、泣いていたんだろう。俺も皆と同じ気持ちだがショウがいない分俺が皆を支えないと。
「・・・・今、俺の部下とサーゼクスに連絡した。ショウの足取りを少しでも見つけるためにな」
やっぱりこのなかで一番冷静なのはアザゼル先生だ。サーゼクスさまと連絡を取り合っていたんだな。
「俺たちはショウのことを殆ど知らねぇ。今はサーゼクスたちからの情報が来るまで待つしかない」
先生のいうとうり、俺たちはショウのことは殆ど知らない。ショウ自身話さなかったからな。
「あの、朱乃さんなら何か知っているのではないでしょうか?前に本人から聞いたって言っていましたし」
木場が手を上げそう言うが、今の朱乃さんが話してくれるだろうか.....。俺がそう考えていると先生は首を横に振る。
「今の朱乃の精神状態じゃ無理だ。余計にあいつが落ち込むだけだ」
先生は否定し、木場もそれ以上は何も言わなかった。クソ!ショウ。何でおまえはそう一人で抱えこむんだ!少しは俺たちを頼ってくれてもいいだろう!
俺はショウに頼りにされていない不安を感じていると俺たちのケータイが同時に鳴った。
全員、それが何を意味しているか知っているが、
「・・・・・行きましょう」
部長が重い口を動かし言う。
俺たちは町にある廃工場に着くと、
「・・・・・またね」
辺りを見渡して部長がそう言う。
廃工場にいるのは『
「ショウくんですね。これは」
木場の言葉に全員頷く。何回か『
『皆の敵は俺が倒す。それが皆を傷つけた俺にできる償いだから』
事実、ショウはその言葉のどうり、俺たちが戦うはずの『
「とりあえず、冥界へ移送するわね」
部長がそう言って魔方陣を介して『
「ショウ・・・・。お前は今、どこにいるんだ?」
俺は空を見上げてそう呟いた。
Sideout
Sideショウ
「はあ・・・・はあ・・・・」
俺は皆から離れ数日が経った。今は部長さんの管轄している町より少し離れた廃ビルを拠点とし、先程、『
「今日も神器持ちか・・・・」
最近神器持ちの『
少し寝よう。
俺は神器から氷の小動物たちを作り
「頼んだぞ」
それだけを言うと皆動き出した。『
「これでOKと・・・・」
俺は動物たちを放ち眠りについた。
Sideout
Sideイッセー
俺たちは夜に悪魔稼業を終え帰ろうとしたが急にギャスパーが皆に話したいことがあるということで帰らないでいる。
「ギャスパー、話したい事ってなんなんだ?」
俺はギャスパーに訊くとギャスパーは段ボールに入ったまま言ってきた。
「えっ・・・と、ぼ、僕が言っていいのかわからないですけど・・・・実はショウ先輩の過去について少しなら知ってるんです」
その言葉に皆目を見開いていた。だってショウの過去について知っているのは朱乃さんだけかと思っていたから、
「ギャスパー!どうして今まで話してくれなかったの!?」
部長がギャスパーに声を上げて言うとギャスパーは段ボールごとビクッ!として涙声で言った。
「ず・・・・ずっと・・・迷っていたんです・・・ショ・・・ショウ先輩の過去・・・を、僕が話していいのかなと。ショ・・・ショウ先輩は自分の事を話さなかったですし、ぼ、僕は先輩のおかげで今ここにいるんです。だ、だから僕から話していいのかなと、ずっと迷っていたんです」
確かにギャスパーはショウの説得のおかげであの部屋から出てこれたからな。自分から話さないショウの過去をギャスパーから簡単に話せるわけないか。
俺はギャスパーの段ボールに手を置き
「ギャスパー、話してくれ。俺たちはショウのことを何も知らない。ショウを助けるためにもショウのことを俺たちは知らないといけない。だから、頼む。ギャスパー。少しでもいい。ショウのことを教えてくれ」
知らないといけない。ショウが何を背負っているかを、それを知らないでいるなんて親友とは呼べねぇ。
俺が懇願すると部長も俺の隣に来て
「お願い、ギャスパー。少しでもいいから教えて頂戴。たった一人の下僕の救えないなんて『
部長もギャスパーに頼んでいる。それにしても最後はなんて言ったんだ?
「僕からも頼むよ、ギャスパーくん。イッセーくんとショウくんは復讐に囚われた僕を助けてくた。今度は僕がショウくんを助ける番だ」
「私からもお願いします。ショウさんは前に私が捕まったとき本気で心配してくれました。そんな優しいショウさんを私も助けたいです」
「私からもお願いっ!ギャスパーくん!初めて会ったとき駿河くんは無謀なことで命を粗末にしようとしていた私とゼノヴィアを本気で怒ってくれた!だから、お願いっ!」
皆、ギャスパーに必死に頼んでいる。木場もアーシアもイリナも皆ショウに救われた。今度は俺たちでショウを助ける。そしてショウが抱えているものをもうショウ一人には背負わせない!
「・・・・わ、わかりました。ぼ、僕の知っている、ショウ先輩の過去を話します」
ギャスパーは段ボールから顔を出して話してくれたショウのことを。
幼馴染の凛という女の子のことを。
その幼馴染の凛が神器持ちで父親に化け物と呼ばれ毛嫌いされていたことを。
その凛をショウが体を張って守っていたことを。
自分のせいで凛を死なせてしまったことを。
そしてショウが決めた誓い。
「こ・・・これが、僕の知っているショウ先輩の過去です」
ギャスパーが言い終わりしばらく無言が続いたが部長が口を開く。
「あの傷はその子を守る為についた傷だったのね」
部長は前に見たショウの傷に納得し、
「・・・・ショウさんにそんな過去が」
アーシアは口を押さえ涙目になっていた。
「ショウくんが仲間の守りたい気持ちが人一倍強いのと、人の辛さに敏感だったのはその出来事があったからなのか・・・・」
木場は何とも言えない表情をし、
「だからあんなに怒っていたのね・・・。」
イリナも悲しい表情をしていた。
まさか、ショウにそんな過去があったなんて......。ショウ・・・おまえはそれを一人で抱えていたのか。
「ねえ、イッセー。皆、聞いて」
部長が真剣な表情で皆に言ってきた。
「ソーナとのレーティングゲームの後、私はショウに言われたの。傷ついた人の気持ちは傷ついた人にしかわからないって・・・・そのときの私はその意味がわからなかったわ。でも今、ショウの過去を聞いて少しわかった気がするの」
部長は顔を俯き涙を流していた。
「そんな辛い過去を持っているショウの気持ちを私は何も知らないで訊いた。そのときは私がショウの話を聞いて助けるつもりでいたわ。でも、ショウは一言しか言わなかったわ。『守っていた人を守れなかっただけですよ』の一言だけ・・・・私は何も知らず傷ついたショウの過去を余計に傷つけた・・・」
部長は涙を流しながらを言った。
「ショウのことを大事に想っているならショウから話してくれるまで待ってるべきだったんだわ・・・・。それを無理矢理訊こうとして・・・・最低だわ」
部長は自分のしたことに悔やんでいた。俺は今の部長の言葉を聞いて悩んでしまった。もし、ショウを見つけたとしてもショウを助けられることができるのかと。傷ついた人の気持ちは傷ついた人にしかわからない......か。なら、どうすればいいんだ?
『何を悩んでいるんだ。相棒』
俺が悩んでいるときドライグが話しかけてきた。なんだよ。今どうすればショウを助けられるか本当に悩んでいるんだ。何かあるなら後にしてくれ。俺は少し苛立った声でドライグに言うとドライグは、
『そんなのいくら考えても無駄だ。相棒、おまえはバカなんだからそれを自覚しろ』
うるせえ!確かに俺はバカだ!でも、バカでも仲間のために親友のために悩むのがそんなにいけねえか!?俺は思わず怒鳴ったがドライグは変わらず言ってきた。
『そうとは言っていない。ただ、お前には合っていないだろう?考えて行動するというのを』
.....どういう意味だ?
『何も考えず自分の思ったとおりにするほうが相棒らしいということだ』
ドライグの言葉にさっきまで悩んでいた自分が本当に合っていないと気づいた。そうだな、確かにそうだな。ありがとう。ドライグ。何かスッキリしたよ。
『フッ、礼には及ばんさ』
今度ショウに会ったら自分の思っていることを全部話す。そして本音でぶつかり合ってみる。
『ああ、それでこそ、相棒だ』
良しっ!そうと決まればやることは一つ!ショウを見つけて本気でぶつかり合う!
Sideout
Sideショウ
「んっ・・・・夜か」
俺が目が覚めたときはもう月が出ていた。以上もなさそうだから動物たちを消し、どうするかを考えていると腹が鳴った。
「飯でも買いに行くか・・・」
俺は廃ビルを出て、部長さんの管轄ギリギリのところにコンビニがある。俺はそこに行きからあげ弁当を買い廃ビルに戻ると何かの気配を感じ近くの茂みに隠れた。
なんだ?悪魔の気配じゃない。堕天使でも天使でもなさそうだし、人にしちゃ何か違うしな....。いったいなんだ?
俺はじっと待っていると廃ビルから出てきたには上半身が人で下半身が鳥のような足。そして背中には翼を生やした魔物がいた。
あれは確か前に部長さんから借りた魔物大図鑑にあった確かセイレーン!海に住む怪物が何でここに
俺はそう考えているともう一人誰か出てきた。暗くてよく分からないが多分女性だろう。その女性はセイレーンに何かを言っていた。もしかしてあのセイレーンは使い魔?いや、あの女性から悪魔の気配は感じられない。ということは魔法使いか。あのセイレーンは魔法で召喚されたのか。
女性はセイレーンに何か言い終わるとセイレーンは空に向かって歌うかのように口を開けると何か耳鳴りの様なものがした。するとセイレーンはこっちを見た。すると女性が魔方陣を展開し風の弾丸を放ってきた。
「クソ!」
俺は神器を発動し、風の弾丸を防ぐが隠れているのがバレてしまった。今の耳鳴りは音波だったのか。それで俺の居場所を.....。
俺は禁手し槍をかまえ、セイレーンと女性と向かい合う。
「何者なんだ?あんたら。さっきの魔法を見る限り魔法使いか?」
俺がそう問うと女性がこっちに近づいてきた。そして月の光が当たり、正体がわかった。派手なオレンジ色のショートカット、凄みと色気がある涼しい目。そして目の色が左右違う、左が金色、右が銀色。歳は俺と同じくらいの女性。俺はその女性を知っている。
「フィル・・・なのか?」
俺がそう言うとフェイと思う人物は微笑み。
「お久しぶりです。ショウ」
そして俺を抱きしめ嬉し涙を流していた。
「会いたかったです。本当に・・・」
「・・・・俺はもう会えないと思ってたよ。フィル」
フィルナ・セフィード。俺と凛の初めての親友であり、もう会うことのないと思ってた人。
Sideout
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