Sideショウ
俺は
「ショウ!」
イッセーを見るとイッセーから尋常じゃないほどの波動を感じた。
「ショウ、おまえ、それは・・・」
イッセーが俺の左手のブレスレットを指すが今はそれどころじゃない。
「イッセー、これはあとで説明する。それより今はロキを倒すことに集中しろ。今の俺とお前なら倒せるはずだ」
「ああ!乳神さまの加護のおかげで一回だけミョルニルが使えるからな!絶対倒すぞ!」
「・・・・・とりあえず、これが終わったらお前は病院に行け」
実際、イッセーの力は上がっているが本当に乳神がいるのか俺は今にも疑問に思ってる。
「覚えのない神格の波動を感じるな。異世界の・・・・乳神?今回の赤龍帝は不思議でいっぱいだな!」
ロキはそう言うとマントを広げて、再び自身の影を拡大させそこから、また、量産型のミドガルズオルムが五匹現れた。
ブオオオオオオオオオオオオオオオンッ!
だが、黒い炎らしきものが地面から巻き起こり、うねりとなって、ロキと子供のフェンリル、量産型のミドガルズオルムを包み込んだ。
「この漆黒のオーラは!?
タンニーンさまがそう叫ぶ。そしてイッセーのイヤホンから堕天使の副総督シェムハザから、あれは匙らしい。どうやら、ヴリトラの神器を全部くっつけてああなったらしい。
「くっ!なんだ、この炎は!?動けん!・・・ぬぅ!力が徐々に抜けていっている!?こ、これはあの黒いドラゴンの力か!?特異な炎を操る龍王がいたと聞いたことがあるが、まさか、これがッ!」
イッセーはミョルニルを巨大なハンマーに変え、言った。
「部長!美猴!その炎で子フェンリルやドラゴンは動けない!一気にたたみ掛けましょう!」
イッセーの言葉に全員が頷いた。そしてイッセーのハンマーに雷が発生し俺とイッセーはロキ目掛けて突っ込んだ。ロキは魔術の一撃を放つが俺がイッセーの前に行き、ロキの魔力を溶かし防いだが
ボオウンッ!
ロキが匙の炎の結界を打ち破った!さすがは神だな。
「この程度でこのロキを捕え続けるなど!」
ロキは空中高く浮かび上がった。
「赤龍帝!ルルナの担い手よ!我は一時退却する。ふはははは!しかし、三度ここに訪れて混沌を」
ビガガガガガガガガガアアアガガガガガガガガガガがッ!
俺がロキの動きを氷結させる前に雷光が煌めき、特大の一発がロキを包み込んだ。振り向けば、朱のとバラキエルさんがお互いに手を取り合っていた。二人とも黒い堕天使の翼を出していた。
やったな、朱乃。
「な・・・・何をした!」
煙を上げ、落下しているロキ。
ゴオオオオオオオゥッ!
黒い炎が再びロキを包み込んだ。よくやった!匙!
「バカなっ!一度は解いた炎の結界のはずだ!」
驚くロキ。俺は炎のなかまでツッコミロキを捕まえて言った。
「ロキ、感謝するよ。おまえのおかげで俺は前へ進めることができた」
俺は拳を作りそれをロキ目掛けておもっきり
「これはその礼だぁぁっ!」
ドゴン!
殴りイッセーのところまで飛ばした。
「今だ!イッセー!」
『・・・・やれ、兵藤っ!』
イッセーは一気にハンマーを振り上げて
「おりゃあああああああっ!俺式ミョルニルゥゥゥゥゥッ!」
ドンッ!
巨大なハンマーの頭がロキの全身へ完璧に入った。
「いまだぁぁぁぁぁぁあああああッ!いくぜ、ドライグッッ!」
『応ッ!』
『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!』
『Transfer!!』
ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガっ!!
ブーステッド・ギアでパワーを譲渡されたミョルニルから特大の雷が発生しロキを呑みこんだ。
ボロボロになったロキは地面に墜落していく。
「・・・・聖書に記されし神が、なぜ、禁手という現象と・・・・神滅具などとという神を殺せるだけの道具を消さずに残したのか・・・。こういうことが起きると想定していたのか・・・・?なぜ、人間に神殺しの術をもたせようとした・・・・・?」
それだけを、言い残して、ロキは完全に気を失った。
同じ頃、子供のフェンリルと量産型のミドガルズオルムも倒されていた。
「・・・・人間に神殺しの術をもたせようとした・・・か」
俺はロキの最後の言葉が気になったが考えたところで答えはたどり着けないと悟り考えるのをやめた。
それから、アーシアに治療してもらい、俺はバラキエルさんを立ち上がらせようとしていた朱乃のところに行き、バラキエルさんに肩を貸す。
「駿河 彰か・・・」
俺はバラキエルさんに肩を貸しながら言った。
「バラキエルさん。俺は朱乃が好きだ。ずっと一緒にいたいと思ってる。今ならハッキリと言えます。俺は朱乃を愛しています」
俺がそう言うと朱乃は顔を真っ赤にしていた。
「・・・・そうか」
バラキエルさんはどこか満足そうな表情をしていた。そして、他の場所で待機している味方の転移用魔方陣で先に送った。
あれから、戦場の処理を終え俺は自分の部屋へと向かい扉を開けるとフィルが俺のベットに座っていた。
「・・・ショウ」
フィルは俺に気づきこちらを見ると目元が腫れていた。泣いていたんだな.....。
「ショウ!」
フィルは立ち上がり俺に近づいて
パン!
フィルは俺に平手打ちをした。まあ、あんなことをしたんだからこれぐらいは当たり前か。
そしてフィルは俺に抱き着き涙を流した。
「バカ・・・・ショウのバカ・・・・・・生きてて良かった」
フィルは俺が生きているのに安堵の涙を流してくれた。俺はそんなフィルを優しく抱きしめ
「ゴメンな」
謝るぐらいしかできなかった。
なあ、凛。俺は幸せ者だよ。こんなにも俺のことを想ってくれる人がたくさんいるんだから。
そうして俺はフィルが泣き終わるまでずっと抱きしめていた。
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