Sideショウ
「・・・・先輩、こっちです」
本日のお嬢さまは小猫ちゃんだ。小猫ちゃんの命令で俺は執事服ではなく私服を着て、今、小猫ちゃんに引っ張られながら小猫ちゃんとどこかに向かっている。俺は俺の手を引っ張ってどこかに向かっている小猫ちゃんを見て
妹がいたらこんな感じなのかな?なんかいいな。こういうのも......。
そんなことを考えていると小猫ちゃんの足が止まった。
「・・・・着きました。ショウ先輩」
着いたところはケーキバイキングの店だった。まあ、小猫ちゃんだったらこういうところだろうな。
小猫ちゃんは基本は食べ物以外に欲みたいなものはないしな。
「・・・・・ショウ先輩。あれに挑戦します」
俺は小猫ちゃんが指す方向にある張り紙を見てみると
カップル限定のケーキ五十人分大食いキャンペーン開催中!一時間以内に完食したお客さまには賞金十万円をプレゼント!
あ、勝ったな。
一瞬で勝てると俺は思った。ここにいる小猫ちゃんは小柄だが、そこらにいる大食いより何倍も食べる子だからな。家で毎日ご飯を作っている俺が一番よくわかる。あれ、でもこれ....。
「お嬢さま、これは、カップル限定でございますので私たちは参加できませんが」
つーか、俺には朱乃がいる。朱乃となら参加できるけど朱乃は小食だから大食いは無理だけど。
「・・・・・・バレなきゃ平気です」
親指をグッとして言ってくる小猫ちゃん。バレなきゃって.....そんなに食べたいのか?
「まあ、いいでしょう。それじゃ、行くぞ。小猫」
俺は執事口調を止めて小猫ちゃんと一緒に店のなかに入る。そして近くにいる店員に張り紙に書いているやつに挑戦すると言ったら席に案内され待っていると大量のケーキが運ばれてきた。
「それではお客様。準備はよろしいでしょうか?」
俺と小猫ちゃんは頷き答える。
「制限時間は一時間!それではよ~い始め!」
そうして始まったケーキ大食い大会。そして、始まって数分.....。
ギブ.....。
俺は五個くらい食べてから気持ち悪くなってきた。横を見ると小猫ちゃんはまだケーキをおいしそうに食べているのを見て
良し!後はまかせよう!
残りの全部を小猫ちゃんにまかせること三十分.....。
「・・・・ごちそうさまでした」
本当に小猫ちゃんは残りの全てのケーキを完食した。それにしても本当に小猫ちゃんの胃袋はどうなっているんだ?
そうして、俺と小猫ちゃんは賞金を貰い次にどうするか訊いてみる。
「お嬢さま、次はどちらにまいりますか?」
限定カップルが終わったため俺は執事口調に戻ると小猫ちゃんが
「・・・・・先輩、もうその口調やめてもいいですよ」
と、言ってくれたので俺は遠慮なく止める。
「ああ、よかった。正直疲れるんだよな、あの口調。ありがとうな、小猫ちゃん」
俺は礼を言いながら小猫ちゃんの頭を撫でる。小猫ちゃんも嬉しそうに撫でられる。
ああ、癒されるな~。
俺は小猫ちゃんに癒されたあと、それからは賞金を使ってあちこちに行き家に帰り寝ようとしていたが
コンコン
ノック音がしてドアを開けると
「どうしたの?小猫ちゃん」
ワイシャツ一枚だけを身に着けた小猫ちゃんがいた。やばい、小猫ちゃんのワイシャツ姿萌えるな。と考えていると
「・・・・先輩、一緒に寝てもいいですか?」
「もちろん!おいで」
上目遣いでお願いする小猫ちゃんののお願いを俺は速攻でOKする。
やばいやばいやばい。可愛すぎる!なんだこの可愛い生き物!もう反則だろ!?ああ、今すぐにでも抱きしめて愛でたい!
小猫ちゃんの上目遣いのお願いに俺は心のなかで悶える。そして小猫ちゃんと一緒にベットに寝転ぶ。
「・・・・・ショウ先輩、あたたかいです」
「そう?」
と、聞き返すと小猫ちゃんは『・・・・はい』と返事をして俺に抱き着いてくる。
「・・・・ショウ先輩、今日はまだ終わってませんから先輩を抱きしめながら寝てもいいですか?」
「そういえばそうだね。ああ、いいよ」
俺は小猫ちゃんの頭を撫でながら言う。つーか、このぐらいはしないとマジでヤバい。小猫ちゃんは俺に抱き着きながら眠りについた。そのとき俺は小猫ちゃんの寝顔を見てしまったためなかなか、寝れないでいた。
「では、ショウ、行きましょう」
本日のお嬢さまはフィルだ。本来なら今日はロスヴァイセさんなのだが、まだ、こちらに来たばかりでしなければならないことが多くあるらしく、フィルに自分の分を譲ったみたいだ。そしてフィルはいつもどうりでいいらしい。
「行くって言ってもどこか行きたい場所でもあるのか?」
と、俺がフィルに訊くとフィルは移動用魔方陣を展開してあるところへとジャンプする。そこは...
「墓地?」
そう、墓地だった。だが、この墓地は凛の墓があるところでフィルは凛の墓の前にしゃがむ。
「お久しぶりですね、凛」
フィルはそのまま話を続ける。
「ショウから、いろいろ聞きました。凛、あなたの意志は神器としてショウのなかで生きているんですね」
そう、あの後、総督に調べてもらってわかったが、ルルナやドライグのように魂が封じられてはいない。凛の意志が神器に宿っているみたいだ。今までに神器所有者の意志が神器に宿る現象はないらしい。
「私は凛もショウも助けることは出来ませんでした。凛を救ったのはショウ。ショウを救ったのは凛。私はまた、何も出来ませんでした・・・」
悔しそうに言うフィル。だが、フィルは立ち上がり俺の腕を抱きしめる。
「凛。それでも私はショウを信じ抜きます。凛が守られ守ったショウを私が守っていきます。それと・・・」
フィルは俺の腕に抱きしめながら左手を手に取る。
「凛。あなたが愛しているショウは私も愛している人です。ですので、見守っていてくださいね」
フィルの愛していますの言葉に俺は照れていると、左手にある神器『
「フフ」
それを見たフィルは微笑むとすぐにブレスレットは消えた。いったいなんだったんだ?と疑問に思ってフィルに訊いてみると
「ショウには内緒ですよ」
と、言われた。フィルは俺の腕に抱きついたまま歩こうとしたが止まり俺を見る。
「ショウ、大好きです。例え、ショウが朱乃さまを愛していたとしても私の気持ちは変わりません」
そう言いフィルはキスをしてきた。前とは違って軽いキス。フィルは頬を少し赤く染め言う。
「私もあなたを愛していただけるように頑張ります。ですので、私も朱乃さまと同じくらい愛してください」
フィルが俺にそう言ってくれるのは嬉しいが.....。
「フィル・・・・悪いけど、俺は朱乃を愛している。もちろん、フィルのことも好き」
フィルが俺の言葉を指で口を塞ぎ言う。
「大丈夫ですよ。ショウなら複数の女性を平等に愛することはできますよ。それに悪魔に一夫多妻は認められているそうですよ。だから、私と朱乃さま、両方と結婚しても何の問題もありません。このことは朱乃さまも喜んで承諾しましたよ」
なにっ!?
俺は携帯を取り出し朱乃に電話をする。
『はい、どうしました?ショウ』
「なあ、朱乃。今、フィルから聞いた一夫多妻の件なんだけど・・・いいの?』
『はい。いいじゃありませんか。これで誰も悲しむことなく皆が幸せになりますよ』
「いや、まあ、そうだけどさ・・・」
バラキエルさんはいいって言うかな?と疑問に思っていると
『大丈夫ですよ。父さまには承諾させましたから』
した、じゃなくて、させた!?
『安心してください。ショウなら皆を幸せにしてくれると私は信じていますから』
フィルと同じことを言い、朱乃は電話を切る。
「寛大だな。俺の恋人」
思わずそう口に出てしまう。そして俺は空を見上げて言う。
「イッセー、俺もハーレムができるかもしれん」
黄昏たように言い。俺はそのあと未来の妻(予定)の一人よデートをした。
明日は朱乃だな.....。
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