水態の神器使い   作:ユキシア

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朱乃とデート

Sideショウ

 

最後の罰ゲームは朱乃だが、それはもう終わった......。あの後フィルと凛の墓参りから帰った日に朱乃から鞭で叩かれた。危うく新しい扉を開けるところだった....。決して俺はMじゃない!イッセーはMみたいだが、俺は違う!あ、でも、Mになったとしても朱乃になら......じゃねえぇぇぇぇぇっ!なに考えてんだ!俺は!おっと、それどころじゃなかった。今日は約束の日だ。

 

俺は一人で駅近くでいると.....来た!

 

「ゴメンなさい、待たせちゃたかしら?」

 

フリル付の可愛いワンピース姿の朱乃が俺の目の前に現れた!

 

「・・・・・・・」

 

俺はあまりにも朱乃の可愛さに思わず凝視してしまった。

 

いい!いつもの落ち着いた感じもいいけど、これもいい!ああ、こんな可愛い人が俺の彼女だなんて.....俺はもう何もいらねえ。

 

「ショウ!?どうしましたの!?その満足感に満ちた顔は!これからですわよ!私とショウの初デートは!」

 

ハッ!そうだった!何、もう満足そうにしてんだよ!俺は!これからだぞ!俺と朱乃の初デートは!

 

俺は自分の頬を叩き意識をしっかりとさせる。よしっ!

 

「ごめん、朱乃。すごく似合ってたから・・・・綺麗だよ。朱乃」

 

俺がそう言うと朱乃恥ずかしそうにしながらも嬉しそうにしていた。

 

可愛いぃぃぃぃぃぃぃっ!何!?この生き物!?可愛い過ぎる!今日の朱乃いつもと違うからギャップがあるせいかいつも以上にドキッとする。ハッ!もしかして昨日の鞭はこれが狙いだったのか!?恐るべし策略!

 

などと、俺は考えていると朱乃は俺に身を寄せてくる。

 

「さあ、行きましょう。ショウ。私たちの初デートに」

 

朱乃は喜びに満ちた表情で言ってきたので俺も笑顔で言った。

 

「ああ、じゃあ、行こうか。朱乃・・・・・・・でも、アレ、どうする?」

 

俺が後ろを指すとそこには電柱に隠れている完グラスと帽子を被った紅髪の女性、同じく眼鏡をかけた金髪の女性、白いローブを着た二人の女性、覆面を被っている小柄な女性、サングラスに付け髭をつけている男性、紙袋をかぶった怪しい奴、そして普段の格好の木場がこちらへ手で謝っていた。

 

俺は一瞬、あれ?フィルは?と思ったがフィルはそんなことしないと思い考えるのをやめる。

 

「・・・・・まったく、リアスったら」

 

朱乃は嘆息するがすぐにほほ笑んだ。

 

「ほっといて行きましょう。いざとなったら撒いちゃえばいいのですから」

 

「そうだな、行くか」

 

「ええ」

 

こうして、俺と朱乃の初デートが始まった。

 

 

 

 

 

 

まず俺たちが着いたのは服のブランドショップだった。朱乃はさっそく服を選び始めた。

 

俺はどうしよう。服のセンスなんてわかんねえし。ここは朱乃に頼んで選んでもらうとするか。

 

「ねえ、ショウ。どっちがいいかしら?」

 

朱乃はさっそく二つの服を持ってきて俺に訊く。

 

「ん~、どっちも似合うとは思うけど、俺、センスねえからな・・・」

 

頭を掻きながら言う俺だが、朱乃は小さく笑う。

 

「大丈夫、私はショウが気に入ったのが着たいんです。センスとかは関係ありませんわ」

 

朱乃がそう言ってくるので俺は少し顔が熱くなった。

 

その後、俺は何着か朱乃に似合いそうな服を選ぶと朱乃は嬉しそうに笑ってくれた。

 

次に俺たちが着いたのはゲーセンだ。だが、ここで一つ問題があった。

 

「私、ゲーセンは初めてですわ」

 

そう、朱乃は今までゲーセンに来たことがなかった。実はというと俺もそんなに来たことがない。

 

イッセーなら詳しいだろうけど、俺はそこまで知らねえし、朱乃は初めてみたいだしな。何をするかな......。

 

どうするか考えていると俺はあることに閃いた。

 

「朱乃、こっち来て」

 

俺は朱乃の手を引っ張り少し歩くとそこへ到着する。

 

「プリクラ?ですか」

 

「ああ、せっかくの俺と朱乃の初デートなんだから記念に撮ろうと思ってな。じゃ、さっそく入ろう」

 

俺は朱乃を連れてプリクラのなかに入ると思っていたより狭かった。

 

「なかは結構狭いのね」

 

どうやら朱乃も同じことを考えていたようだ。俺は金を投入して、種類を選ぶ。そして、カメラの前に立つと

 

「ショウ」

 

朱乃が突然俺を呼んだので俺は朱乃のほうを見ると

 

ちゅっ

 

カシャ

 

朱乃が突然俺にキスをしてきた。ん?今、カシャって、まさか...っ!?

 

俺は急いで写真を見るとそこには完璧にバカップルのようにキスをしている俺と朱乃がいた。

 

「ふふ、忘れられない思い出、一つ目ですわ」

 

朱乃は頬を赤く染めながらそう言う。

 

いや、朱乃。嬉しいけど、これ、誰にも見せらられねえぞ。まあ、朱乃がいいのならいいけど。

 

そんなことを考えながら俺と朱乃は写真を分けて次の場所へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

次に着いた場所は水族館。俺と朱乃は魚を見ながらはしゃいでいると朱乃がある生物に興味を持ったかのように見る。

 

「かわいいですわね。この子」

 

朱乃がしゃがみながらその生物を見る。その生物は体が透明な部分が多く、体の前半に局在する内臓のみが不透明。胴体の前部に透明な一対の翼足。そう、クリオネである。

 

「朱乃、知ってる?クリオネの名前はギリシア神話に登場する文芸の女神たちムーサイの一柱クリイオーに由来しているんだ。そして、その姿は『流水の天使』あるいは『氷の妖精』と呼ばれてるんだ」

 

「博学ですね。ショウは」

 

「そうでもないよ。たまたま知ってただけだよ」

 

なんてな!こんなこともあろうかと水族館にいそうな魚は猛勉強したし、クリオネはこの時期にこの水族館にくるってあらかじめ調べておいたんだ。いいとこ見せる為にな!

 

すると、朱乃は立ち上がり人差し指で俺の口を塞いで言う。

 

「嘘はいけませんわ。ショウがこっそりと勉強しているところ私、知っていますわよ」

 

マジかよ!?誰にも気づかれないようにこっそりとしてたのに!?

 

俺は驚愕していると朱乃は微笑む。

 

「ありがとうございます。私のためにそこまでしてくれて」

 

朱乃は微笑みながら礼を言ってくるので俺は思わず照れてしまった。

 

クソ....可愛いな。本当に。

 

それからは水族館のなかを一通り見て回って水族館を出る。

 

それにしても、あいつらどこまでついてくるんだ?

 

俺は後ろに振り向くとイッセーたちはまだついてきていた。

 

俺はそろそろ朱乃と二人っきりになりたいし、撒くか。

 

そう思い俺はその事を朱乃に伝えると朱乃も承諾してくれた。

 

Sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Sideイッセー

 

今日は部長たちと一緒にショウと朱乃さんのデートを尾行している。部長たちは何で尾行しているかわからねえけど、俺はショウに激しく嫉妬しているからだ!あんな美人とデートするなんて!いくら両想いでもこの嫉妬心は誰にも止められねえ!そして、俺たちはショウのあとをつけて水族館に出る。すると、ショウたちはこちらに振り向くと朱乃さんと手を繋いで走りだした!

 

「追うわよ!」

 

部長の指示どうり俺たちはショウを見失わいように追いかける。ショウたちはあちこち動き回って俺たちを撒こうとしたが、あいにく、そう簡単に見失うかよ!

 

俺たちはちょくちょく姿を見失うがそれでもすぐに見つけられることが出来た。ショウたちも俺たちを撒けたかのように清々しい表情をしている。

 

ハハハハ!そう簡単に見失ってたまるか!

 

「あれ?どうしたのですか?皆さま」

 

突然の声に俺たちは声のするほうを見るとそこにはフィルナがいた。

 

「あなたこそ、どうしたの?こんなところで」

 

部長がフィルナにそう訊くとフィルナは買い物袋を見せる。

 

「ショウが勧めてくれた漫画を買ってきたところです。ショウの妻になるのですからショウの趣味ぐらいは知っておきたいと思いましたので」

 

「「「「「「「っ!?」」」」」」」

 

フィルナの言葉に俺たち全員が目を見開いて驚く。ショウの妻......あれ、朱乃さんは?

 

「あ、何か勘違いされる前に言いますが、ショウは私と朱乃さま両方と結婚しますので。悪魔ですので一夫多妻は認められています。ですので、どちらかを捨てるなんてことはショウはしませんよ」

 

なるほど、悪魔だから一夫多妻は認められているんだな。じゃあ、俺も部長やアーシアとも結婚できるということか!?悪魔バンザイ!

 

「ところで、皆さまは何をしていられるのですか?」

 

俺が喜んでいるとフィルナはかまわずに先程の質問をしてくる。すると、フィルナはショウたちを見て呆れたようにため息を吐く。

 

「あなたがた、今日はショウと朱乃さまの初デートですよ。それをこんな大勢で尾行するなんてどうかと思いますよ。それにもし、自分の初デートに同じことをされて嬉しいですか?嬉しくないでしょう。気にする気持ちはわからなくもないですが、ここはショウたちを二人っきりにさせてしっかりと楽しませていい思い出を作らせるべきではないのですか?」

 

「「「「「「「「はい、ごめんなさい」」」」」」」」

 

俺たち全員フィルナに謝る。確かにその通りだ。せっかくの親友の初デートを俺たちが邪魔してどうするんだよ。あー、そう考えてきたらなんかすげー罪悪感が.....。

 

「まあ、ショウたちもここにはいないので、さあ、皆さま帰りましょう」

 

「ちょっと待てくれ、ショウと朱乃さんがここにいないって、あそこにいるじゃねえか」

 

先程のフィルナの発言に疑問に思った俺はショウたちのほうを指す。

 

「ああ、あれですか」

 

フィルナはそう言うと手元に魔方陣を展開させ、風の弾丸をショウたち目掛けて放つ。て、ええええええええっ!何してんの!?この子!?

 

パキャァァァン

 

「「「「「「「「えっ!?」」」」」」」」

 

ショウたちが砕けたことに俺たちは驚く。あ、あれって.....。

 

「あれはショウが作った氷人形ですよ。気づかなかったのですか?」

 

当たり前のように言うフィルナ。いやいや、なんでわかるんだよ!?気づく方がどうかしてるよ!?

 

「つーか、ショウもいつのまに氷人形なんて作っていたんだよ。全然気づかんかった。フィルナはどうやってわかるんだ?」

 

俺がそう訊くとフィルナは答える。

 

「愛の力です」

 

.....凄いな。

 

Sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Sideショウ

 

「あ、氷人形が砕けた」

 

俺は氷人形が砕けたことに気づいたが、特に慌てなかった。もう部長さんたちからかなり離れているし、これでやっと二人っきりになれる。

 

「やっと、二人っきりになれましたわね」

 

「ああ、やっとだよ。じゃあ、どこか落ち着くところでも行くか」

 

そうして俺たちはどこか落ち着くところへ行こうとしたが

 

「氷血神と雷光の巫女よ。今日こそ貴様ら悪魔の首、我ら『禍の団(カオス・ブリゲード)』英雄派がいただく!」

 

数十人の禍の団(カオス・ブリゲード)が俺と朱乃を囲むように現れた。普段の俺たちなら部長さんたちに連絡を入れるのだが、そんなのどうでもよくなってきた。

 

禁手(バランス・ブレイク)

 

俺はぼそりと呟き神器を発動させ禁手になる。そして、続けて

 

氷結の心臓(フリーズィング・ハート)

 

俺は力を底上げさせる。そして、朱乃に言う。

 

「朱乃、ちょっと待ってくれ。すぐに終わらせるから」

 

俺は出来る限り笑顔で言うと朱乃は頷いて答える。すると、英雄派の奴らが攻撃をしようするが

 

「死ね」

 

ドォォォォォォオオオオオンッ!

 

俺はすぐに氷の球体を作り英雄派の奴らを囲み爆発させる。だが、これだけじゃ気がすまねえ!

 

それから俺は何度も何度も英雄派を爆発させまくる。そうして立てなくなってきたらそいつらを一か所にまとめる。

 

「お前らさ、空気読めよ。俺たちは初めてのデートで仲間に尾行されて、やっと撒けたんだぞ。わかるか?この気持ち。お前らがどんだけ俺らを倒したいか知らねえけどな、もう少し空気ぐらい呼んでくれよ。さっきから黙ってないでなにか言えよ」

 

「く・・・我々は「うるせえ!やっぱ喋るな!」」

 

ああ、もうイライラする。なんでこんな日まで....せっかくの朱乃の初デートが.....。

 

俺が落胆していると朱乃が後ろから抱きしめて来てくれた。

 

「大丈夫ですわ。デートなんてこれからも出来るのですから、早く終わらせてましょう」

 

うう、朱乃はやっぱり優しいんだな。うん。わかったよ。早く終わらせて続きをしよう。

 

それからは、俺はストレスを英雄派に全部ぶつけてスッキリとした表情をする。英雄派は全員朱乃の魔方陣で冥界の牢獄へと転移させた。

 

はあ、英雄派め、デートを潰した恨みはお前ら全員潰して晴らしてやる。

 

俺は心のなかでそう誓った。

 

Sideout

 

 

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