水態の神器使い   作:ユキシア

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覚悟

はぐれ悪魔バイザーの討伐から、二日後、今日イッセーは、学校を休んでいた.....

部長さんの話によると、昨日イッセーは契約を取りに依頼者のところへ行ったが、そこには、『はぐれ悪魔祓い』がいた。命に別状もなく怪我も部長さんのおかげでなんとかなったが、そのとき、悪魔の弱点である光のダメージが残っていて、安静にするようにと、部長さんがイッセーに言ったらしい。

 

「昨日、そんなことが、あったんですね....まーイッセーが無事でなりよりです。」

 

「ごめんなさい、昨日のうちに朱乃に頼んで伝えておくべきだったわね」

 

「いえいえ、仕方ないですよ。それだけイッセーを助けてくれるのに必死だったんでしょう?なりよりイッセーが無事だったんですからいいですよ。」

 

「ありがとう.....それと..」

 

部長さんは、紅茶を一口飲み....

 

「いつになったら、私の眷属になってくれるのかしら?」

 

「あ~、すみませんがもう少し待ってくれませんか?」

 

「なぜかしら?前にバイザーの討伐のとき、あなたの神器の使い方、戦術、剣の腕前は見事だったわ。悪魔になったら、割と早く爵位をもらえると思うのだけど?」

 

爵位か......そーゆうのは興味がない。でも....いや、やっぱり、わかんねぇや....。

 

「すみません、もう少し待ってください。」

 

「わっかたわ」

 

部長さんは、それ以上はなにも、言わなかった.....きっと、気を使ってくれたんだな。あっそういえば...

 

「部長さん、前から思っていたんですけど、いったい、どうやって、イッセーを悪魔に変えたんですか?あの時、紅い駒みたいなのが、イッセーの体の中に入ったのが、見えたんですが?」

 

「あぁ、それは、悪魔の駒(イーヴィル・ピース)よ。」

 

悪魔の駒(イーヴィル・ピース)?」

 

「えぇ、前に悪魔と堕天使、そして天使の三すくみの話はしたわね。」

 

あぁ最初にここに来たとき、話してたな....

 

「その時、多くの純粋な悪魔が亡くなった、もちろん、堕天使と天使も、戦争が終わっても、睨み合いが続いたの、そのとき、人間界の『チェス』を見立てて、少数精鋭の下僕悪魔を作るようになったの。これでね。」

 

部長さんは、ポッケトから、紅い駒を出した、確かによく見たらチェスの兵士(ポーン)の駒だ。

 

「なるほど....ところで、イッセーは何の駒なんですか?」

 

騎士(ナイト)はイッセーには、似合ってねぇし、僧侶(ビショップ)も無理だな、女王(クイーン)は論外だし、残るは、戦車(ルーク)兵士(ポーン)どっちかというとイッセーには...

 

「兵士よ。イッセーは兵士(ポーン)なの。」

 

だろうな.....でも、兵士(ポーン)か....イッセーには、ちょうど、いいかもしれないな....

 

と、思っていると、部室の扉が開き、そこには.....

 

「イッセー?」

 

イッセーだった.....でも、いつもと様子が違った.....

 

(これは、なにかあったな....)

 

「どうしたの、イッセー、今日は休むように....」

 

「部長」

 

イッセーは部長さんの言葉を遮った.....どうしたんだ?

 

「お願いです。部長、アーシアを助けに行かせてください。」

 

イッセーの突然の発言に俺も含め、みんな言葉を失った.....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パン!

 

部室に乾いた音がこだました。原因は部長がイッセーの頬を叩いたからだ。

 

イッセーの突然の発言の後、事の詳細を部長さんに話し、アーシア?という子を助けに教会に行きたいと提案したが、部長さんはその件に関しては一切関わらないと言ったが、イッセーは納得できず、無礼承知で詰め寄ったら部長さんに叩かれたが、そしたら、イッセーは一人でも行くと言い始めた。

部長さんは止めようとしたが、それでもイッセーは、諦めなかった....

 

「あなたの行動が私やほかの部員にも多大な影響を及ぼすのよ!あなたはグレモリー眷属の悪魔なの!それを自覚なさい!」

 

「では、俺を眷属から外してください。俺個人であの教会へ乗り込みます」

 

「そんなことできるはずないでしょう!あなたはどうしてわかってくれないの!?」

 

お互いに一歩も譲らなかった....でも部長さんの言ってるの正しい。イッセーが乗り込んだとしても、今のイッセーだったら、すぐに殺されるし、なにより、堕天使との戦争を呼ぶ引き金になるかもしれない。それでも、イッセーは.....

 

「俺はアーシア・アルジェントと友達になりました。アーシアは大事な友達です。俺は、友達を見捨てれません!」

 

ハハッ、イッセー、やっぱりお前はそうだよな....大切な人を守る為なら、危険だとわかっていても飛び込む.....俺と同じように....だけど

 

「うわっ!ショウ!?離してくれ!おれはまだ、部長に....」

 

俺は、イッセーを拘束し、部長さんから距離をとり....イッセーを...

 

ゴンッ!!

 

「ぐはっ!」

 

おもっきり、殴った。

 

「ショウ!?」

 

部長さんの言葉を無視し、俺は、イッセーの胸ぐらをつかんだ

 

「いいかげん現実をみろ。イッセー」

 

俺は、自分でも驚くほど低い声を出していた。

 

「ショウ....」

 

「イッセー、俺はな、友達を助けたいと思うお前のそーゆうところは、好きだぜ....そんなこと、普通は言えねぇ....でもな、はっきり、言ってやるよ。」

 

俺は、軽く息を吸い...

 

「力のない今のお前じゃあ、なんにもできないんだよ。悪魔になって肉体は強くはなっているが、ただ、それだけだ。それにな、敵の堕天使のほうが、お前の何十倍も強い。そんな中、一人で行くだと、ふざけんじゃねぇよ!!テメー1人でなにができる!!いくら大切な人を助けに行きたくても、力がなきゃ誰も守れねぇし、救えねぇんだよ!!」

 

俺は、イッセーを離すと、イッセーはその場へ座り込み....

 

「わかってんだよ....そんなこと、でも、俺は....どうしても助けたいんだ!!アーシアを!!確かに俺は、お前のように強くねぇし、神器だって大したことねぇ!!でも、ここで、諦めたら、ずっと後悔する。そうなるぐらいなら俺は、無謀でも無理でも、万に一つの可能性があるなら俺はそれに賭ける!!」

 

イッセーは、俺の胸ぐらをつかみ、叫んだが、俺は、冷徹にイッセーを見て、

 

「例えそれが、自分が死んだとしてもか?もし、お前が死んだらどれだけの人が悲しみを背負うかわかっているのか?」

 

「俺は死なねぇ!!そしてアーシアも助ける!!誰も悲しみなんか背負わせねぇ!!」

 

「幼稚だな。そんなの子供の考え方だ。」

 

「だったら、俺は、子供のままでいい!!そして、アーシアを助ける!!」

 

「絶対にか?」

 

「絶対にだ!!」

 

「だったら、助けに行くぞ....一緒にな。」

 

「おうっ!!.........えっ?」

 

イッセーは、いや、俺以外、全員目を見開き驚いてる。

 

「え~と、ショウ?」

 

「どうした?そのアーシアって子を助に行くんだろ?早く行くぞ。それとも、行かないのか?」

 

「いやいやいや、行くけど、どうして急に?」

 

イッセーの問いに、俺は、ニッと笑い

 

「こんなかで、俺が一番お前のをわかってんだよ。もし、おまえを止めるなら、最初から止めてる。

でも、お前の、覚悟を知りたかったんだ...悪かった。殴って」

 

「いや、ショウも、俺の為に、してくれたんだ。別に気にしてねぇよ...確かに、痛かったけど..」

 

イッセーは俺が、殴ったところをさすって許してくれたが、そろそろ行かねぇとな....

 

「じゃあ、イッセー、行くぞ」

 

「お「ちょとまちなさい!!」...う」

 

空気扱いになっていた、部長さんが止めてきたが...

 

「あなた達は私の下僕なのよ。勝手なことはゆるさないわ!」

 

俺は、扉に向かってた足を180度変え、部長さんと向かい合った。

 

「イッセーはともかく、俺はまだ、あなたの下僕じゃないし、勝手なことは、何一つしていませんよ」

 

「確かにあなたは、まだ私の下僕じゃないわ....でも、勝手なことは、今、してるじゃない」

 

「部長さん。自分の言ったことには、責任を取りましょうね。」

 

「どうゆう意味かしら?」

 

部長さんは、険しい顔で言ってくるが.....

 

「部長さん、前にイッセーに言ってましたよね?どうしてものときは俺を使えって、つまり、俺と一緒だったら行ってもいいことですよね?」

 

部長さんは、思い出したのか、目が大きく開いていた。

 

「思い出したみたいですね?それじゃあ、行ってきます。」

 

俺は再びイッセーと、行こうとするが.....

 

「ちょと、ま「部長」...なに?朱乃」

 

朱乃先輩は、部長さんに近づき、耳打ちをしている。なんだ?

 

「大事な用事ができたわ。私と朱乃はこれから少し外へでるわね」

 

それだけ言い残し部長さんたちは、魔方陣からどこかえ消えた。

 

「イッセー、行くぞ」

 

「ああ」

 

俺とイッセーは、行こうとするが、

 

「兵藤君くん、駿河くん、本当に行くのかい?」

 

木場が呼び止める

 

「ああ、行く。行かないといけない。アーシアは友達だからな。俺が....俺たちが助けなくちゃならない。」

 

「・・・・・殺されるよ?いくら神器を持っていたとしても、駿河くんはまだ人間だし、エクソシストの集団と堕天使を二人で相手にはできない」

 

「なにが、言いたいんだ?木場」

 

「僕も行く」

 

「なっ...」

 

「へぇ....」

 

俺は、木場の一言に一瞬驚いたが、意外だな~と思うほうが大きかった。

 

「僕は、アーシアさんをよく知らないけど、君たちの仲間だ。それに個人的に堕天使や神父は好きじゃないんだ。憎いほどにね。」

 

....こいつにも、なにかあるんだな

 

「・・・・・・私も行きます」

 

「なっ、子猫ちゃん」

 

「いいのか?塔城ちゃん」

 

「・・・・・・三人だけでは不安です。あと、駿河先輩」

 

「何?」

 

「・・・・・私のことは、小猫でいいです」

 

「わかった。ありがとう、小猫ちゃん。」

 

「・・・・・・いえ」

 

俺は、子猫ちゃんの頭を撫でてるとイッセーが.....

 

「感動した!俺は猛烈に感動してるよ、小猫ちゃん!」

 

と、変態が小猫ちゃんに抱き着いてきたが...

 

「・・・・暑苦しいです」

 

変態は壁まで飛ばされた.....小猫ちゃん以外に力あるんだな....気をつけよう

 

「あ、あれ?ぼ、僕も一緒に行くんだけど....?」

 

「大丈夫だよ、あいつは、心の底から変態でスケベだけど、お前のこともしっかり感謝しているはずだ。」

 

寂しげに笑みを引きつらせている木場に一応フォローを入れとく、そして、イッセーは復活し、

 

「んじゃ、四人でいっちょ救出作戦といきますか!待ってろ、アーシア!」

 

そして、俺たち四人は教会へ向かって動き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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