水態の神器使い   作:ユキシア

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乙女心

Sideショウ

 

どうも、駿河彰です。無事京都での事件を解決し日常へと戻ることができました。その早朝

 

「・・・ショウ・・・もっと・・・」

 

「・・・すー・・・すー・・・」

 

俺の両隣で寝ている朱乃のとフィルより先に俺は目を覚ました。だが、最近は慣れて来たのか特に緊張せず寝ることが出来る。

 

まだ寝てるし、起こすのは悪いな・・・。

 

俺は二人を起こさないようにベットから出ようと動こうとしたが・・・・・・・動けなかった。何故なら俺の腕を枕にして二人は寝ているからだ。

 

「んっ・・・」

 

更に二人とも俺の体にしがみ付くように寝ているため身動きすら取れない・・・・。

 

ああ、二人ともスタイルがいい上に胸も大きいから二人の胸の感触が・・・・・んっ?

 

両隣からの二人の感触以外にもう一つ・・・・・胸の辺りから・・・・。

 

俺は掛布団を捲るとそこにはゼノヴィアがいた。涎を俺の寝間着に着けぐっすりと寝ている状態で。

 

お前もか、ゼノヴィア。これじゃ身動き一つ取れねえじゃねえか。というか涎を垂らすな!

 

そんないつもの日常を満喫し俺はもう一度寝ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ずむずむいやーん!」

 

「「「「「「「「ずむずむいやーん!」」」」」」」」

 

冥界の旧首都―――ルシファードにある大型コンサートで今日はおっぱいドラゴンのイベントショーに出演に来ていた。ただ今イッセーが適役の怪人と戦っている。

 

凄い人気だよな、これ。会場は満席。ステージも舞台装置などよく出来てる。イッセー、お前将来女より子供に囲まれるな・・・・。

 

「駿河さーん、そろそろ出番です」

 

「あ、はーい」

 

俺はスタッフの人から渡された衣装というより鎧を着て騎士の格好になると神器で氷の槍を持ち今現在やられかけている乳龍帝目掛けていざ、出陣!

 

「情けないぞ、乳龍帝。貴様はここで終わる奴ではないはずだ」

 

「な!?ブラッド・アイスナイト!」

 

血まみれの氷騎士。俺です。どうやらロキ戦や京都の事件がニュースなどで流れこういう役をいただきました。このキャラの設定はとある国で氷の力を持った騎士がいました。その騎士は一度罪を犯して己の体を血で染めその罪を償う為乳龍帝に味方する。

 

「乳龍帝。貴様は道を踏み外すな。貴様は我と違い真っ直ぐに道を歩み続けてくれ」

 

そう言ってブラッド・アイスナイトはその場から姿を消す。乳龍帝がピンチの時にしか現れない設定になっているらしい。

 

「ショウ、お疲れ様です」

 

「ありがとう、朱乃。といってもイッセーに比べると楽だけどな」

 

イッセーに比べると俺はまだないに等しい。

 

「ふふ、でも、しっかりと役になりきっていましたわ。まさかショウにそんな才能があるなんて」

 

「いや、そんなことはないよ」

 

台詞も短いし、動きもそんなにないからな。普通だって・・・。

 

舞台裏に到着し俺は椅子に腰を掛けると朱乃は俺の隣に座り俺の肩に頭を乗せてきた。いつものことだから特には気に掛けなかったが今日はいつもと何か違った。

 

「どうした?朱乃」

 

「ふふ、いつもはフィルナちゃんがいましたが今だけはショウを独占できるので甘えているのです」

 

「あー、なるほど」

 

京都の事件終了後、俺はフィルに告白し、めでたくフィルとも付き合うことになった。それからは甘えてくる二人に俺は平等に甘やかしたが

 

「えっと、嫌だった?」

 

もしかして平等じゃなく個々でしたほうがよかったのかと思い訊いてみるが朱乃は首を横に振った。

 

「違いますわ。ただ、たまにはこうしてショウを独り占めしたいだけですわ」

 

よかった。不満があったわけじゃないんだな。

 

それから俺と朱乃はそのままイッセーたちが戻ってくるまで雑談をしているとスタッフの人たちが何故かブラックコーヒーを片手に一気に飲み干していた。カフェイン摂取?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、俺とイッセーは一年生の教室前に来ていた。小猫ちゃんやギャスパーがいるクラスにレイヴェル・フェニックスが転入して来たからだ。

 

「・・・・あれ、二年のケダモノ先輩・・・・?」

 

「・・・やだ、見られるだけで謎の催眠術にかかって好き放題にされちゃうって噂が・・・」

 

一年生女子たちの酷い視線がイッセーに向けられていた。可愛そうに。松田たちのデマがここまで広まるとは・・・・。

 

「あれは駿河先輩?」

 

「間違いないわ。木場先輩の恋人の」

 

「でも、駿河先輩の隣にいる人は・・・・彼女?」

 

「いえ、きっと本命は木場先輩のはずよ!」

 

よし、そこの腐女子共!後でちょっとOHANASIだ!松田と元浜、てめえらはあとで死刑だ!

 

「・・・ショウ、もしかしてそっちもいける人なのですか・・・・?」

 

フィルもそんなこと訊くな!俺はホモじゃねえ!ノーマルだ!つーか、まだ流れていたのか、俺と木場のホモ疑惑!この学園変態が多すぎるだろう!

 

「あら、イッセーとショウ、フィルナも様子見?」

 

「ぶ、部長もですか?」

 

「ええ、ちょっと気になって」

 

俺たちと部長は教室を覗くと小猫ちゃんとギャスパーは教室の隅でレイヴェルは・・・・いた。

 

「フェニックスさん、教科書はあるの?」

 

「フェニックスって、珍しい名字だね。かっこいいわ!」

 

「ギャーくんに続いて外国の転入生が入ってくるなんてこのクラスで良かったわ!」

 

クラスの女子たちに囲まれていた。でも、対応に困ってんな、あれは。

 

すると俺たちに気づいたのか俺たちのほうに近づいて来て部長さんと俺の手を取って廊下を曲がったところまで連れてこらされた。

 

「どうしたんだ?レイヴェル」

 

「・・・て、転校が初めてですので・・・・ど、どう皆さんに接したらいいのかわからなくて・・・・。わ、私、悪魔ですし、人間の方々との話題が見つからなくて・・・・」

 

「そう難しく考えることはないと思うぞ?あ、そっか、レイヴェルは貴族育ちだから貴族以外、平民との接し方がわからねえのか」

 

俺がそう言うとレイヴェルは気恥ずかしそうに首を縦に振る。

 

んー、俺は貴族なんてどんな生活しているのかわからねえし、あ、いい例がいたな。

 

「部長さんはその辺りどんな感じなんですか?」

 

超貴族の部長さんがここにいたんだ。

 

「私?そうね・・・・・私は特に気にしていなかったから上手く説明できないわ。ごめんなさい」

 

「い、いえ!リアスさまが謝ることはございませんわ!私が不手際なせいです!」

 

難しい問題だな、俺は人と話すときなんか特に話題なんか気にせず普通に話せるけどあれ?そういえば・・・・。

 

「レイヴェルは何でここに転校して来たんだ?」

 

何とかなく気になって訊いてみるがレイヴェルは顔を赤くしごにょごにょと何か言っているがよくわからなかったのでもう一度訊いてみようとしたが

 

「ショウ、レイヴェルは平民の生活で何か学びに来ているのよ。そうよね?レイヴェル」

 

「は、はい!私だって成長しているんです!貴族以外の方とお知り合いになって平民の生活から何かを学ぶのも大切だと思っているんです!」

 

「というわけでレイヴェルは今日から貴方の家に住むことにしたからよろしくね」

 

「・・・部長さん。前から言おうと思っていましたがそう言う大事なことは前もって言ってください。部屋は足りると思いますから平気ですけど。そろそろ経費が底をつきそうなんで援助お願いします」

 

朱乃に小猫ちゃんにゼノヴィアにフィルにロスヴァイセさんにレイヴェル。こりゃ大家族になったな。

 

「もちろん、それぐらいはするわ」

 

「ならいいですけど。よろしくな、レイヴェル。何かあったら微力ながら手を貸すよ」

 

「はい、よろしくお願い致します!ショウさま」

 

さま付け・・・・何か妙な感じがするがまあいいだろう。それよりどうやったらレイヴェルがクラスに馴染めるだろうな・・・・。

 

(リアスさま、ありがとうございます!)

 

(気にしなくていいわ。でも、敵は大勢いるから頑張らなくてはダメよ)

 

(は、はい)

 

「あ、そうだ。小猫ちゃんに」

 

「・・・・呼びましたか?」

 

いつのまにか現れた小猫ちゃんとギャスパー。

 

「小猫ちゃん。レイヴェルでの学園生活のサポートをしてくれないかな?お願い」

 

同じクラスの小猫ちゃんなら何とかしてくれるだろう。それに小猫ちゃんを介して会話が続いたら小猫ちゃんとレイヴェルも仲良くなるだろうし一石二鳥。

 

「・・・・・・。・・・・・・先輩がそう言うなら、別にいいですけど・・・・」

 

「ありがとう。レイヴェル。小猫ちゃんがフォローして」

 

「・・・・へタレ焼き鳥姫」

 

俺の言葉を遮って小猫ちゃんがぼそりとつぶやくと一瞬の静寂が訪れた。

 

「い、いま、なんとおっしゃいましたか・・・・・?」

 

「・・・・へタレ」

 

間髪入れず返す小猫ちゃん。ちょっと待て!この二人こんなに仲が悪いのか!?いや、悪くなるようなことなんてあったか!?

 

「あ、あ、あなたね!フェニックス家の息女たる私にそのような物言いだなんて・・・・!」

 

「・・・・そんな物言いだから、いざというときにへタレるんじゃないの?もっと決心を持って人間界に来たと思ったのに・・・・。ショウ先輩の手を煩わせるなんて・・・・世間知らずの焼き鳥姫」

 

ブチン!と何かが切れる音がレイヴェルから聞こえると不気味なオーラを漂わせていた。

 

「むむむむむ!わ、私はショウさまの手を煩わせるようなことなんて・・・・!こ、この猫又は・・・!」

 

「・・・・焼き鳥」

 

「はいはい、そこまで!小猫ちゃんも俺のことを想って言ってくれるのは嬉しいけど俺は別にそんな風に思ってないから!レイヴェルもいつでも俺に頼っていいからな」

 

「「どっちの味方ですか!?」」

 

「何でそこは息がピッタリなんだよ!?」

 

仲が良いのか悪いのかわからねえなおい。

 

「・・・・・先輩は優しすぎます」

 

いや、そう言われても困るぞ、俺・・・・・・。はぁ、前途多難だな。同じクラスで悪魔なんだから仲良くしてくれよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

そらから数日後、俺たちはグレモリー領にある高級ホテルでサイラオーグさんと合同の記者会見をすることになった。内容はゲーム前に意気込みだがよく考えたら俺はちゃんとしたレーティングゲームは初めてだった。

 

一回目はライザーだけどあれは非公式だし、生徒会長さんのときは俺は倒れていたから出れなかった。頑張らねえとな・・・・。

 

気を引き締める為もう一度身だしなみをチェックしようとしたが小猫ちゃんが膝の上から降りてくれない。

 

というより今日はなんか妙に懐いてくれるな。

 

怪訝そうにする俺に気づいたのか小猫ちゃんが頬を赤く染める。

 

「・・・・今日は焼き鳥がいないのからショウ先輩のひざの上にいたいんです」

 

「あらあら。小猫ちゃんったら、レイヴェルちゃんにショウが取られると思ってるんですわね」

 

朱乃にそう言われ、気恥ずかしそうにする小猫ちゃんにそうなのか訊くと口を尖らせながら答える。

 

「・・・・・・・先輩はやさしすぎるから、困ることも多いんです」

 

「ハハ、ごめんな、小猫ちゃん」

 

俺は苦笑しながら小猫ちゃんの頭を撫でる。これで少しは機嫌を治してくれたかな?

 

「皆さん、そろそろお時間です」

 

スタッフの人の指示に従い俺たちは会場のホールに姿を現すと凄い数の記者やカメラマンがいた。

 

うわ、凄いな。写真ももう撮られているよ俺たち。ちゃんと答えられるかな?不安と緊張のなか記者会見が始まった。サイラオーグさんの眷属も木場たちも難なく返していくなか質問がイッセーに来ていた。

 

『冥界の人気者おっぱいドラゴンこと兵藤一誠さんにお訊きします』

 

「は、はい」

 

『今回もリアス姫の胸をつつくのでしょうか?つつくとしたらどの場面で?』

 

ブッ!・・・くく・・・・・。

 

俺は危うく笑いが堪えず吹くところだった。いや、予想を斜め上を行く質問だな。頑張って答えろよイッセー。

 

「・・・・・え、えーと・・・・」

 

顔を引きつらせ口を開くイッセー。

 

「えーとですね、ぶ、ぶ、ぶちょ、じゃなくて」

 

『ぶちゅう!?いま、ぶちゅと言おうとしていませんでしたか!?それってつまり、ぶちゅうぅぅぅっと吸うということですか、胸を!?』

 

「ハッハハハハハハ!もう我慢できない!ハハハハハハハハハハハハハハ!!」

 

「笑いすぎだぞ!ショウ!」

 

『リアス姫!これについてコメントをお願いします!』

 

「・・・・し、知りません!」

 

ですよね!でもぶちょうがぶちゅうと聞こえるだけでこんなに面白くなるなんてな!

 

『ブラッド・アイスナイトさんこと駿河彰さんにも今回はリアス姫の女王(クイーン)姫島朱乃さんに愛は叫ぶのでしょうか!?叫ぶとしたらいつ!?』

 

「ちょっと待て!何だ、その質問は!?」

 

愛を叫ぶってなんだよそれ!?

 

『北欧の悪神ロキとの対決で愛を叫び口づけまで交わしパワーアップしたと聞いていますが』

 

・・・・・・・・あの時か!

 

あった・・・・・そして、愛してるも言った、キスもした。さらに邪天使の傷儀式(アジュズヴェンテリート)でパワーアップもした。

 

『姫島朱乃さんも一言お願いします!』

 

「・・・・・・・・・」

 

朱乃も顔真っ赤にして口を閉ざしていた。

 

だよな!俺も顔真っ赤だもん!イッセーも笑うならいいがそんな哀れむような目で見ないでくれ!

 

『サイラオーグ選手はどう思いますか?』

 

「うむ、赤龍帝も氷血神もどちらも恐ろしく強くなりそうだな」

 

真面目に答えないでくれぇぇぇええええええええ!

 

そんなこんなでお笑いに満ちた状態で記者会見は幕を閉じた。

 

もう二度と記者会見なんてしたくね・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

『おっぱいドラゴン、スイッチをぶちゅううううううっと吸う!?』

 

『ブラッド・アイスナイト、愛を叫びパワーアップするか!?』

 

冥界の新聞を見て俺とイッセーは同時にため息を吐く。

 

ひでーよ、俺も朱乃もなんも答えてねえのに捏造だよこんなの。

 

再びため息を吐く俺。だがため息ばかりついても仕方ないので俺はとりあえずアザゼル先生のサイラオーグさんに向けてのミーティングに意識を集中させる。サイラオーグさんの記録映像でサイラオーグさんの圧倒的な体術はもちろんその眷属たちも実力者だ。だけど一人だけ兵士(ポーン)だけの情報がなかったのは痛いな。

 

最後にアザゼル先生が言う。

 

「変えてやれ、レーティングゲームを。ランキング以内も皇帝(エンペラー)も、おまえたち若手がぶっ倒して新しい流れを作るんだよ」

 

アザゼル先生の締めの一言でミーティングは終了し学園祭に向け作業を始めようとした時、俺は細かい材料がないことに気づき近くのコンビニまで買いに行くことにした。フィルと一緒に。

 

「これで、足りるだろう」

 

「そうですね、もし足らなかったらまたあとで買いに行きましょう」

 

俺とフィルは買い物袋を持って学園に戻るなか少し気になることがありフィルに相談することにした。

 

「なあ、フィル。今日の部長さんの様子おかしくなかったか?」

 

「そうですね、ですが、ショウは気にしなくていいと思いますよ。何があってもリアスさまを慰めるのはイッセーさまの役目であり、男の方の甲斐性の見せどころなのですから」

 

「・・・・まあ、そうなんだろうな」

 

お互いが好き同士なんだ。イッセーが何とかするだろう。

 

俺は考えるのを止め学園に到着し、部室に入ろうとしたとき

 

『――――――っ!バカッ!』

 

「・・・とっ!」

 

いきなりドアが開き部長さんが部室から出てきて俺にぶつかった。

 

「どうしたんですか?部長――――」

 

ぶつかってきた部長さんの目からは涙が流れているのを見て言葉が止まった。部長さんはそのまま何も言わずどこかへ行ってしまう。

 

「リアスお姉さま!」

 

アーシアさんが部長さんを追いかけようとするが一度振り返る。

 

「イッセーさん!酷いです!あんまりです!どうしてそこで・・・・・!お姉さまの気持ちをわかってあげられないんですか!」

 

それだけをイッセーに言いアーシアさんは部長さんを追いかけて行った。

 

「いまのはマズいよ、イッセーくん」

 

「・・・マ、マズいって何がだよ?」

 

「それが、だよ。まったくキミときたら・・・・。部長とアーシアさんの苦労がよくわかるよ」

 

「本当ですわ。リアスにアーシアちゃんが怒るのも当然です」

 

「こういうのに鈍い私でもいまのはさすがにどうかと思ったぞ、イッセー」

 

「もう!イッセーくんってホントにダメダメだわ!リアスさんがかわいそう!」

 

「・・・・最低です」

 

全員がイッセーに非難の声を上げるなか、フィルは荷物を俺に渡しイッセーに近づくと

 

パン!

 

イッセーの頬を叩いた。

 

「いきなりなにしやがる!?」

 

「状況はだいたいは把握しました。ハッキリ申し上げます。貴方はリアスさまを傷つけました。今の何倍もの痛みを貴方はリアスさまに与えたのですよ。反省なさい」

 

ハッキリと告げたフィルは黙々と自分の作業に戻った。他の皆も作業に戻るなか俺は朱乃に何があったのか事情を訊く。

 

「・・・・なるほど、まあ、ハッキリ言ったらイッセーが悪いな」

 

あなたにとって私は『何』?『誰』?か。

 

「とりあえず部長さんはアーシアに任せよう。下手に俺たちが行くとかえって傷つけてしまう」

 

それから俺たちは学園祭に向け作業を始めるが誰も話すことはしなかった・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

学園祭の作業が終わり俺は自室で部長さんとイッセーのことを考えていた。

 

イッセーが鈍感なのは知ってるけどいくらなんでも鈍すぎる。どうしたら部長さんもイッセーも自分の気持ちを話せることが出来るのやら・・・・・。

 

フィルは気にするなと言われたが俺には無理だ。どうにかしたいと思っちまう。

 

「俺があれこれ考えても確かに難しいな。はぁ、どうすればいいんだ?」

 

頭を掻き部長さんとイッセーをどうにかしようと考えているとき突然、俺の部屋に魔方陣が出現した。

 

「これは・・・グレモリーの紋様ということは」

 

俺の予想通り魔方陣から現れたのは紅の髪を持つ我が主、リアス・グレモリーさまだった。

 

「・・・・ショウ」

 

儚い声で俺の名前を呼び、部長さんが俺に抱きついてきた。

 

「抱いて」

 

はい?

 

「何を言っているんんっ!?」

 

突然、部長さんが唇を重ねキスをしてきた。そして、俺はそのままベットに倒れ押し倒されるような格好となった。

 

「・・・・お願い・・・・ショウ・・・・」

 

顔を見ると目の周りは赤く腫れていた。

 

今まで泣いていたんだな・・・・。こんなにも腫れて・・・・。イッセー、お前はいったい何してんだよ・・・・・大事な女を泣かせてどうするんだよ・・・・ッ!

 

「わかったよ、リアス(・・・)

 

俺はリアスを抱きしめた。

 

Sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Sideイッセー

 

部長は帰ってこなかった。いったいどうしちまったんだ・・・・・・?

 

俺は朝、一人で学園に向かう途中、学園の校門前でショウが立っていた。

 

「どうしたんだ?ショウ。こんなところで。朱乃さんを待っているのか?」

 

「いや、イッセー。お前を待っていたんだ」

 

俺を?何で?

 

「イッセー。大事な話がある。ここでは話せないからちょっと移動しようか」

 

「大事な話って・・・・今から学園はどうすんだよ。まだ学園祭の準備だって残ってんだぞ」

 

「そのことならちゃんと手は打ってある。いいからちょっと俺について来てくれ」

 

俺はショウの言われるがままについて行くと人気のない場所に連れてこらされたと思ったら転移用魔方陣でロキと戦ったときの採石場まで連れてこらされた。

 

「なあ、ショウ。こんなところじゃないと話せねえことなのか?」

 

俺がそう訊いてもショウは辺りを見渡して誰もいないことを確認していた。

 

いったいなんなんだ?大事な話って?

 

疑問が付きない俺だったがショウは真剣な表情で俺を見てきた。

 

「なあ、イッセー。今から俺がする質問を真剣に答えてくれ」

 

「いきなり何を言ってんだ?ショウ」

 

「イッセー。お前はリアスが好きか?一人の女性としてお前はリアスを愛しているか?」

 

あれ、今、部長のことをリアスって・・・・・。

 

「お前、いつから部長のことを・・・・」

 

「いいから答えてくれ」

 

そんなの決まってるだろ。

 

「俺は部長が好きだ。もちろん、一人の女性として愛している」

 

「じゃあ、もう一つ。訊く。お前にとってリアスは何だ?誰だ?」

 

「?俺にとって部長は部長で・・・」

 

俺が言葉を言い終わろうとする前にショウが氷の槍で俺の頬を斬った。俺は一瞬驚くがショウと距離を取る。

 

「いきなりなにしやがる!?殺す気か!?」

 

俺は叫んだ。当たり前だ。いくらなんでもいきなり攻撃してくるなんて・・・・・っ!

 

「・・・・・イッセー。実は昨日さ、リアスが俺の家に来たんだよ」

 

「部長はお前の家にきていたのか!?」

 

「ああ、顔を赤くしながら俺の家に来た。そして――――俺はリアスを抱いた」

 

・・・・・・・・・・・・・・。

 

なに・・・言ってんだ?ショウの奴・・・・。

 

「な、なあ、ショウ。今の俺の聞き間違いだよな・・・・?そうだって言ってくれ!」

 

「何度でも言ってやる。俺は昨日、リアスを抱いた。そうしなければリアスが壊れてしまいそうだったからな」

 

「――――――――ッ!」

 

ドォォォォオオオオオオオオオオオンッ!

 

ショウの言葉に俺の体からオーラが噴き出て足下に亀裂が生まれた。

 

『Welsh Dragon Balance Breaker!!!』

 

俺の怒りに反応したのか俺は鎧を纏う。

 

「テメエ・・・よくも・・・よくも部長を・・・・・ッ!」

 

「部長、部長。そのせいでリアスは泣いたんだぞ。それがわからねえのか!?禁手(バランス・ブレイク)ッ!」

 

許さねえ・・・・許さねえぞ!

 

「来い。もうお前にリアスを守る資格はないということを教えてやる」

 

「上等だッ!覚悟しやがれ、ショウ!」

 

Sideout

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