Sideショウ
いよいよ、ゲーム当日。俺たちは空中都市―――アガレアスという宙に浮いた島に到着した。
「すげーよな、本当に空に島が浮いてんだから」
イッセーの言葉に俺は頷く。
人間のときだったら実際にこんな空に浮かぶ島なんて非現実的だと思っていたけど悪魔になってこういう世界もあると再認識しないとな。・・・・って悪魔になっている時点ですでにファンタジー世界に来ているか。
そんなことを思いながら俺はアザゼル先生にテロリストのことを訊くとそれは杞憂に終わった。どうやらヴァーリが今回のゲームの警戒に当たってくれている。
こういうときだけど心強い存在なんだな。ヴァーリは。
そして、ゴンドラは空中都市にたどり着いた。俺たちはファンやマスコミの大群、歓声に包まれながらリムジンに乗り込むと中にはレイヴェルがいた。
「お待ちしておりましたわ」
レイヴェルは俺達より早く家に出たと思ったらどうやら準備をしてくれてたらしい。凄いな。
「ありがとな、レイヴェル。準備大変だったろ?」
「いいえ!これもショウさまたちのことを思えば平気ですわ!」
本当に気遣いできるいい子だな。
俺は無意識にレイヴェルの頭を撫でているとレイヴェルは顔を真っ赤にしていることに気づきすぐに手をどかした。
「おっと、悪い。子供扱いしたな」
「い、いえ・・・むしろ、嬉しいです・・・・えへへ」
そう言ってくれると助かる。ところで何でさっきから小猫ちゃんは俺の太ももを抓っているのでしょうか?
「・・・・負けない」
いったい何に勝つつもりなんだ?小猫ちゃんは。
そうしているうちに俺達は高層高級ホテルへと到着し通路を進んでいる時だった。通路の向こう側から肌にピリピリするような冷たいオーラを放つ集団がやってきた。
フードを被った不気味な集団。
《これはこれは紅髪のグレモリーではないか。そして、堕天使の総督》
口からではなく俺達の頭に直接語りかけてくるように言葉を発する骸骨。それを聞いたアザゼル先生が皮肉そうに笑んでいた。
「これは、冥界下層――地獄の底に住まう、死を司る神ハーデス殿。
ハーデス!俺でもよく知っている神話系の神。冥府の神。
アザゼル先生とハーデスはそれから皮肉攻めをしているなか視線を一誠に移した。
《
いったいどれだけ暴れていたんだ?ドライグとアルビオンは。
内心苦笑しながらそう思っている今度は俺に視線を移してきた。
《・・・・ルルナか。こちらも懐かしい限りだ》
・・・・やっぱり神話系の伝説の神ならルルナのことは知っている。
《まあよいわ。今日は楽しみとさせてもらおうか。せいぜい死なぬようにな。今宵は貴様たちの魂を連れにきたわけではないんでな》
それだけを言い残してハーデスたちは通り過ぎて行った。
「あ!オーディンさま!」
ロスヴァイセさんが素っ頓狂な声の先にはオーディンさまが「これはマズイ!」と叫びながらその場を去って行く。
「ここで会ったのが百年目!まてぇぇぇぇぇぇっ、このクソジジイ居ィィィィィィィッ!その隣にいる新しいヴァルキリーはなんなのよぉぉぉぉぉっ!」
鎧の姿となったロスヴァイセさんはオーディンさまを追いかけていく。
「・・・・イッセー、ショウ、祐斗、ゼノヴィア、お願い、ロスヴァイセを止めてきて」
嘆息しながら言う部長さんの言葉通り、俺やイッセーたちはロスヴァイセさんを止めに行った。
まぁ、元はと言えばオーディンさまが悪いんだけどな。
いよいよ、ゲーム開始目前、俺達はそれぞれのリラックス方法でギリギリまで待機しているなか俺はフィルと会っていた。さすがに部長さんの眷属でないフィルがずっと俺たちのところにいるのは駄目らしい。
「ショウ。私はイリナさまと一緒に応援していますので無茶せず頑張ってくださいね」
「いや、多少の無茶は見逃してくれ」
体術を極めたと言ってもいいサイラオーグさんと能力重視の俺じゃ相性が悪い上に俺じゃ禁手状態でも一発貰ったら終わりと言ってもいい。そんな相手に無茶を通さないで勝つことは出来ない。
「それでもです!ショウはすぐに無茶をして私や朱乃さまを困らせるのですから少しは自重という言葉を知ってもらわなければ」
「そのセリフそっくりそのままフィルに返してやる」
隙あれば喰う勢いで俺に襲いかかってくる貴女が言いますか?朱乃たちがお互いに牽制し合っているから今のところ喰われてはいないが。
「では、そろそろ私は行かなければなりませんので頑張ってくださいね」
「ああ、頑張ってくる」
「あ、ショウ。少し目を閉じてはいただけませんか?」
「ん?これでいいか?」
俺はフィルの言うとおりに目を閉じると急に頭を抱えられ顔に温かくて柔らかくて心地いい感触が・・・・ってフィルの胸に俺の顔が埋まっているのか!?
「んっ」
驚きのあまり目を開けるとフィルが俺の額にキスをし、俺を離した。顔を上げてフィルの顔を見ると真っ赤とまではいわないが少し頬を赤く染めたフィルがいた。
「お、御まじないです。ショウが無茶をして怪我をしないようにと・・・では私は行きます!」
そして、フィルは踵を返して観客席のほうへと走って行った。俺は自分の額に触れると自然に笑みを浮かべていた。
「ああ、無茶しないように頑張るよ」
俺はそううぶやき、部長さん達のところにいるところへ戻ると部長さんが重い口を開けた。
「・・・・皆、これから始まるのは実戦ではないわ。レーティングゲームよ。けれど、実戦に等しい重さと空気があるわ。ヒトが見ているなかでの戦いだけど、臆しないように気をつけてちょうだいね」
『さあ、いよいよ世紀の一戦が始まります!東口ゲートからサイラオーグ・バアルチームの入場ですッッ!』
「「「「「「「「わぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁっ」」」」」」」」」
此処まで伝わってくる声援や歓声。ドームの会場が大きく震えるなかついに俺たちの出番が来た。
『そしていよいよ、西口ゲートからリアス・グレモリーチームの入場ですッッ!』
「「「「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉっ!」」」」」」」」
部長さんが皆を見渡して一言。
「ここまで私についてきてくれてありがとう。―――――さあ、いきましょう、私の眷属たち。勝ちましょう!」
「「「「「「「「はいッ!」」」」」」」」
返事をし、俺達はついにゲートを潜った。
フィールドに到着した俺達やサイラオーグさんたち。そして、今回のゲームには元七十二柱の人や元人間からの転生悪魔にして最上級悪魔、ランキング七位のリュディガー・ローゼンクロイツの実況や審判役、さらに特別ゲストとして何故かアザゼル先生がいた。そして、アザゼル先生の隣にはレーティングゲームの現王者、
豪華すぎるだろう。いや、今回のレーティングゲームにはそこまでの価値があるということか。
あまりの豪華さに緊張が増す俺だが逆に楽しくも感じて来ていた。高揚感かどうかはわからないがまずは目の前の相手を、サイラオーグさんに勝たなければ。
そして、今回のゲームの内容はフェニックスの涙はレイヴェルのおかげで互いに一つずつ使える。だが、それはサイラオーグさんを二回倒さなければならないということ。そして、特殊ルール。両陣営の「
確か、
だけど、駒を消費された眷属はその分の価値となるということだからイッセーは7で俺は1か。出やすいと言えば出やすい。だが
『これより、サイラオーグ・バアルチームとリアス・グレモリーチームのレーティングゲームを開始致します!ゲームスタート!』
観客の声援が会場に響き渡り、ついにゲームが始まった。
『それでは、両「
第一試合の選手を決める為部長さんとサイラオーグさんは台の前へ行きダイスを手に取り振った。
『リアス・グレモリー選手が出した目は―――2!対するサイラオーグ・バアル選手が出したのは1!合計3となり、その数の価値文だけ眷属を送りだすことができます!さあ、両陣営最初に出す眷属は誰なのか!?』
3、か。サイラオーグさんの眷属だったら
「俺か木場が行くしかねえか」
まだゲームは始まったばかりパワータイプのゼノヴィアだとハメ技を貰う可能性がある。始めにダメージを負わせるわけにはいかない。
「ショウくん。僕に行かせてくれ」
「いや、俺が行っても」
「キミとイッセーくんは僕らの切り札だ。序盤で出すわけにはいかない」
・・・・・たく、そう言われたら出にくいじゃねえか。
「・・・・わかった。勝ってこいよ」
「当然勝つよ」
魔方陣の上に立ち姿が消えたと同時、映像に木場とその向かいにサイラオーグさんの
相変わらず凄い人気だな。木場の奴。
『私は主君サイラオーグ・バアルさまに仕える「
青白い馬の乗ったフルーカスが見事な名乗りを上げる。そして、木場は聖魔剣を、フルーカスはランスをかまえ臨戦態勢に入る。
『第一試合、開始してください!』
審判の合図と同時、最初に動いたのはフルーカスだった。
『私とアルトブラウの速度が貴殿に届くか勝負ッ!』
馬が鳴いたと同時姿を消した。
『――速いッ!』
俺も木場と同じ意見だった。ある程度の速さには慣れたつもりだがまだまだ修行不足だな。
だが、木場も負けていない。高速でしかけてくるフルーカスの攻撃を見事受け流し木場も動き出す。今の俺では残像を追うので精一杯。
『我がアルトブラウの脚を持ってせえも互角がいいところとは・・・おそるべし、リアス姫のナイト!』
『そちらこそ、馬とのコンビネーションがバツグンですね。馬を斬ろうにもランスが届き、あなたを屠ろうにも馬がそれを許さない。足場を消し去るしかないか!』
刹那、木場の周囲から聖魔剣が飛びだしてきたが馬は空を跳び、空中を駆け出す。木場の聖魔剣は聖属性もあるがそれはフルーカスも理解している。だが、いくら優れた武器を持っていても当たらなければ意味がない。だが、そんな木場でもいずれフルーカスの動きを捉え倒すだろうがスタミナをかなり消耗してしまう。
『・・・・初手からあまり勢いよく手の内を見せるのは嫌だったんだけどね・・・。どうやら、出し惜しみしていたら必要以上の体力を失いそうだ。ゼノヴィアのこと言えないや』
木場は聖魔剣を消滅させ聖剣を創りだし堂々宣言した。
『僕はあなたよりも強い。この勝負、いずれ僕があなたの動きを捉えるだろう。けど、そのためにはスタミナをかなり消耗する。今後の戦いを考えると
木場の宣言にフルーカスは不敵に笑いながらも覚悟を決めこちらの戦力を削ぎに来る。木場は聖剣を構え、静かにつぶやく。
『――
とうとう出したか。木場。
聖なるオーラに包まれ、地面から聖剣の刃が幾重にも出現してドラゴンをモチーフにした甲冑騎士が現れる。
そう、あれこそが木場の新たな可能性。聖剣使いの因子を譲り受け、聖剣を創りだせる神器、
『フルーカス殿!いざまります!』
騎士団と共に駆け出す木場。
『くっ!まだここで終わるわけにはいかん!』
フルーカスは諦めず馬と共に幻影を作り木場とぶつかりあうと一振りの金属音が鳴り響く。
『・・・・見事だ』
フルーカスの傷口から聖剣によるダメージである煙が上がりフルーカスの体が光だし、その場から消えていった。
『サイラオーグ・バアル選手の「
その報告に観客は沸き、俺達も歓喜した。
よし!まずは一勝!
『初戦を制したのはグレモリーチーム!さあ、次の試合はどうなるのでしょうか!』
再び、部長さんとサイラオーグさんがダイスを振るうと今度は部長さんが6でサイラオーグさんが4の10。
デカい数字が来たな。これなら朱乃もイッセーも部長さんも出れる。もしくはギャスパーと一緒に誰か出ることも可能だ。
「手堅くいきましょう。ロスヴァイセ。それとサポートに小猫。二人にお願いするわ」
「わかりました」
「・・・・了解」
魔法使いのロスヴァイセさんに仙術の小猫ちゃん。仙術で小猫ちゃんが攻め、その間にロスヴァイセさんが魔法で攻撃。いいかもしれない。
「あ、あの、ショウさん・・・」
そんなことを考えていると俺の前にロスヴァイセさんがいた。
「どうしました?ロスヴァイセさん」
「い、いえ、少し・・・お願いがあるのですが・・・」
なんだろう?お願いって?
ロスヴァイセさんのお願いに俺は首を傾げているとロスヴァイセさんは顔を赤くしながら両腕を広げてきた。
「ぎゅ~って抱きしめてはいただけませんか?そうすれば頑張れそうな気がするのです・・・」
「え~と、こうですか?」
俺は一瞬戸惑ったがロスヴァイセさんを優しく抱きしめる。これで少しでもやる気を出してくれるならいいんだけど。
抱きしめること数十秒、ロスヴァイセさんは俺から離れ満足そうにしていた。
「ありがとうございます。おかげで頑張れそうです」
「はい。気をつけてください」
ロスヴァイセさんが満足そうに魔方陣のほうへ向かって行くと小猫ちゃんが俺の袖を引っ張って来ていた。
「・・・・・ショウ先輩。頭を撫でてください」
「ん?ああ、わかった」
今度は小猫ちゃんの頭を撫でると目を細め喜んだ小猫ちゃんは満足したのかロスヴァイセさんと一緒に魔方陣でフィールドまでジャンプした。
「にしても、何で二人は俺にあんなこと頼んだんだ?」
喜んでくれたのは嬉しいが何故?そう口に出したらイッセーたち(アーシアを除く)はため息を吐いた。
「だからあなたは鈍感なのよ。ショウ」
いやいやいや、そこまで鈍感じゃないですよ、部長さん。
「どうしてあれで気づかねえんだ!?コンチクショウ!」
何悔しがってんだ?イッセーは。というかあれってなんだ?あれって。
「キミはイッセーくんほどじゃないと思っていたんだけど」
何がイッセー程じゃないんだよ。木場。
「むう、小猫は知っていたがロスヴァイセまでもかライバルか」
何のライバルなんだ?ゼノヴィア。
「はぁ、私としては嬉しいですが女性として小猫ちゃんたちの苦労がわかりますわ」
え?何か苦労するようなことしてんの?小猫ちゃんたち。
そんな疑問を感じながらも俺はいつの間にか始まっていた試合に意識を向ける。サイラオーグさんのほうは
確かクロセルは人間の血も宿していてあれは視界に映した場所に重力を発生させる神器、
だが、ロスヴァイセさんも負けていない。閃光を照らしそれを予測していたクロセルの考えまでも読みお互いの位置を入れ替えた。
『小猫さん!攻撃は通っていますか!?』
『・・・はい。もう魔法に対する防御力が展開できないほど、あの大きいヒトのオーラと内部を乱しました』
『了解です!フルバースト、二人とも食らいなさい!』
ロスヴァイセさんは幾重にも魔方陣を展開し、あらゆる属性の魔法攻撃を放った。だが、攻撃が止み、そこに横たわっていたのはクロセルだけ。
『・・・・隙があるって・・・・・さっきも言ったろ・・・・・?倒したと・・・・・思っているときが一番隙を生む・・・・』
瀕死のクロセルの目が怪しく光ったと同時、ロスヴァイセさんと小猫ちゃんの動きが重力に捕らわれる。
『・・・・ぬぅぅぅぅぅぅぅぅんっ!』
そこに満身創痍のバラムの拳が小猫ちゃんに突き刺さった。
「小猫ちゃん!」
俺は思わず叫んでしまった。そして、光に包まれ消えていくクロセル、バラム。そして小猫ちゃん。
『小猫さん・・・』
横たわる小猫ちゃんにロスヴァイセさんが抱きかかえる。
『・・・・良かった。ロスヴァイセさんが残っていればグレモリーはまだ戦えます・・・・』
重症にも関わらず満足そうに笑みを浮かばせる小猫ちゃん。
『・・・・ゴメンなさい、小猫さん』
『・・・・謝らないでください、ロスヴァイセさん。うれしいです・・・・。私、役に立てました・・・・二人も倒せたのですから・・・・』
「・・・・・・・」
俺はその時思い出した。冥界のとき小猫ちゃんが強くなりたい理由、それは皆の役に立ちたいということを。
ああ、頑張ったよ。小猫。
俺は心の中で小猫に賞賛の言葉を送る。そして、小猫ちゃんと共にクロセルとバラムと一緒に光に包まれていった。
『サイラオーグ・バアル選手の「
あとは俺達に任せてゆっくり休んでいてくれ。小猫ちゃん。
『第二試合を終えて、バアル眷属が三名、グレモリーは一名リタイヤ。グレモリー優勢ですが、まだわかりません!ゲームは始まったばかりだからです!』
実況が観客にそう煽りながらも小猫がやられた怒りを勝つために溜め込む。イッセーも木場も俺と同じ考えで怒りを溜めている。そして、第三試合、出た目の数は8。
「こちらは『
選手を出す前から選手を出すと宣言するサイラオーグさんに観客はざわめいた。
いったいどういうつもりなんだ?コリアナさんって確か魔力全般に長けていたな。
『これは出場宣言でしょうか!サイラオーグ選手、その理由は?』
「兵藤一誠のスケベな技に対抗する術を彼女が持っているとしたら、兵藤一誠はどう答えるだろうか?」
その言葉に少なからず俺は驚いた。
確かにイッセーは
女性の胸を声を聞き動きを先読みする
その最低技を持っているイッセーに対抗する技が本当にあるのか?
「いいっスよ!俺、その挑戦受けます!」
「部長さん、俺にも行かせてください。サイラオーグさんが何を考えているのかはわかりませんが俺にも興味があります」
8だから俺とイッセーが出ても問題はない。
「行ってきなさい。私もあなたのあの技を破るという相手の術が気になるわ。でも、決して気を抜かないでね」
「はい!兵藤一誠、行ってまいります!」
「同じく駿河彰も行って参ります」
『おっぱいドラゴン、そして、ブラッド・アイスナイトも戦うみたいです!』
「「「「おっぱいッ!おっぱいッ!おっぱいッ!」」」」」
「「「「キャァァァァァァッ!アイスナイトさまぁぁぁぁぁぁぁッッ!!」」」」
イッセーは子供たちからの声援、俺は何故か女性陣からの黄色い声援を送られた。
実際に出てみるとこんなにも見られているんだな。あ、フィルとイリナ。子供たちは応援しているな。
俺とイッセーが転移した先は辺り一面の花畑。そして、前方にはコリアナさん。
『第三試合、開始してください!』
始まると同時、俺とイッセーは神器を発動し、イッセーは禁手のカウントを開始する。俺は氷の槍を作りイッセーの前へ出る。コリアナさんは氷の魔力を幾重にも放つが俺も大気中の気体を凍らせそれを放ち相殺する。
「やるわね、坊や達」
次に炎まで放ってくるが再び俺は氷でそれを相殺するとイッセーのカウントが終わった。
「禁手化!」
赤い鎧に身を包むイッセー。それを見た子供たちの興奮も上がる。
「きたきたきた!広がれ、俺の―――――」
イッセーはコリアナさんに
「・・・・・」
言うまでもなくイッセーはそれに釘付け。俺は本気になるため上着を一枚脱いだのかと思っていると・・・・・・・今度はスカートまで脱ごうとしていた!
って、何してんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッッ!!
俺が心の叫びをしているとイッセーは
「ショウォォォォォ!見ちゃだめですよ!!絶対見ちゃダメですからね!!」
観客席からフィルがそう叫んでいる。
わかってるよ!ていうか見れねえよ!というかこれがサイラオーグさんの考えていた術ってやつか!?確かに有効だけどさ!
「コリアナさん!貴女は恥ずかしくないのですか!?」
「そうね、少し恥ずかしいぐらいかしら。坊やも見たかったら見てもいいのよ」
見れねえよ!いや、見たいけど!見たら朱乃のフィルにあとで何を言われるかわかったもんじゃないんだもん!
『ブラッド・アイスナイト!自分の手で目を塞いで必死に見ないようにしています!なんて純情なのでしょうか!』
うるせえよ!
実況にツッコミを入れ俺は今だにガン見しているイッセーに言う。
「イッセー!さっさと攻撃してくれ!」
「無理だ!脱衣してくれるお姉さんの前にしてドレス・ブレイクで全裸って選択は俺にはない!」
クソッ!こうなったら奥の手!
俺は水蒸気を発生させフィールド全体に覆う。イッセーもコリアナさんも驚愕するなか俺はコリアナさんに近づき後頭部に手刀を当てて気絶させるとコリアナさんは光に包まれ消えていった。
『サイラオーグ・バアル選手の「
審判からの通達を聞いた俺は水蒸気を解除する。
そして、イッセーを含めた観客の男たちからブーイングを喰らったが少しおっぱいドラゴンを見せしめにしたら黙ってくれた。
Sideout