今、俺とイッセー、木場と小猫ちゃんの四人で教会が見える位置で様子を窺ってた。
木場の話によると、中に堕天使がいるのは確実らしい....それが、一番の問題だな。
「なぁ、木場、協会の中で一番怪しい所ってどこかわかるか?」
と、木場に聞いてみると、木場は、ポケットから教会の見取り図を取り出し、みんなに見えるように広げると
「聖堂の他に宿舎。怪しいのは聖堂だろうね」
「どうしてだ?」
「この手の『はぐれ悪魔祓い』の組織は決まって聖堂に細工を施してるんだ。聖堂の地下で怪しげな儀式を行うものだよ。」
「どうして?」
イッセーの問いに、木場は苦笑し、
「今まで敬っていた聖なる場所、そこで神を否定する行為をすることで、自己満足、神への冒涜に酔いしれるのさ。愛していたからこそ、捨てられたからこそ、憎悪の悪意を込めてわざと聖堂の地下で邪悪な呪いをするんだよ」
イカレてるな。堕天使って.....いや、神や教会も同じか
「この図面を見た限り、入り口から聖堂まで近いな、問題は.....刺客を倒せるかどうか」
そして俺たちは、入り口を潜り、一気に聖堂まで走りぬくと....
パチパチパチパチ
突然、聖堂内に鳴り響く拍手。柱の物陰から白髪の神父らしき人影が現れた。
「ご対面!再開だねぇ!感動的だねぇ!」
「.......フリード」
フリード?あの白髪神父のことか、じゃああいつが、刺客か.....
フリードは、気持ち悪い笑みを浮かべ
「俺としては二度会う悪魔はいないってだけどなぁ~。ほら、俺、メチャクチャ強いんで悪魔なんて初見でちょnぐべっ!!」
「悪いな。なんか長引きそうだから、黙って寝てくれ」
俺は、フリードを蹴飛ばした。
「いってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇな!いきなり蹴飛ばすとはひどくありませんかぁ!?」
フリードは起き上がり懐から光の剣と銃を取り出した。
「悪魔に加担する人間は、すぐに殺してあげますよぉぉぉぉぉ!!」
フリードは、俺に向かって光の剣で切ろうとするが....
「氷結の槍」
ギィン!
俺は、『三態の水零』を発動し、すぐさま、氷の槍を作り、フリードの攻撃を防いだ
「ちっ神器もちか!」
「今だ!俺が、こいつをなんとかしているから、早く行け!!」
「でも、ショウ、お前一人じゃあ」
イッセー達は,俺の加勢に来ようとするが....
「俺たちの目的は、アーシアって子を助けることだろうが!!俺の加勢する暇があったら早く行け!!」
「........わかった。でも、死ぬなよ!!」
俺はイッセー達に怒声をあげ、イッセー達を行かせた。.......死なねえよ
「てめぇら、アーシアたん助けに来たの?もうすぐ死ぬっていうのに!」
死ぬ?どういうことだ、と疑問に思っていると、フリードは薄汚い笑みを浮かべ
「堕天使の姉さんがアーシアたんの神器を抜き取って愛を貰うために、アーシアたんはその人柱になってもらうってさ!知ってる?神器を抜き取られた人間は死ぬってこと、今日はその為の儀式なんだ...よっ!」
「おっと!」
フリードは銃で撃ってきたが、、それを躱し、フリードと距離をとった....それにしても、神器を抜き取られた人間は死ぬのか....間に合えよ、イッセー
「考え事とは、余裕ですなぁ!!」
フリードは再び光の剣で、攻撃するが俺はそれを躱し、距離を取り
「悪いが、すぐに終わらせてもらうぞイカレ神父」
俺は、氷結槍から『水冷の剣』に変え、バイザーの時に出した
「俺の神器『三態の水零』の全ての水を使った技だ。これで終われフリード!」
氷の弾丸をフリード目掛けて
「
発射させた
「マジですか」
ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガがガガッ!!
「.................少しやりすぎたか?」
フリードがいたところは、長椅子も壁もなくなっていた.......
「まーいいや、それよりはやくイッセーのところへ行かねえと、おっと、その前にどこかで水を補充しねえと」
俺は、どこか水が補充できるところを探していると、俺の足に激痛が走った。
「ぐあぁぁ!」
俺は、痛さのあまり倒れてしまった。......クソっ!いったいどこから、まさか!?
振り返ると、こちらに銃口を向けていた無傷のフリードがいた。
「....おまえ、なんで....」
あれだけ広範囲の弾丸ををどうやって.....フリードは、気持ち悪い笑みで
「いやいやいや、俺も危なかったですよ~いや、ほんとマジで。とっさに長椅子を盾にして、なんとかよけれましたよ。じゃあ、そろそろ殺してOK?言わなくても殺すけど」
フリードは、光の剣を出し、ワザとらしく、ゆっくりと近づいてくる。
(くそっ!こいつ本当に人間かよ!?たったそれだけで、いったいどうやって、避けたんだ!?)
俺は、フリードの驚異的な身体能力に愚痴ったが、それどころじゃねぇ!!
(もう水は、使い果たした。気体から集めようにも、今の俺じゃ全然って言っていいほど、扱えねぇどうすれば、いいんだ....俺は、死ぬわけにはいかねぇんだ!イッセーの為にも、あいつとの約束の為にも、死ぬ訳にはいかねぇんだ!!)
俺は、必死に生き残るために、思考を凝らしてると...
『力が欲しい?』
俺の頭の中で女の人の声が聞こえた....何だ?
『力が欲しい?』
また、聞こえた。誰だ?力をくれるのか?だったらくれ。俺は、死ぬ訳にはいかんねぇんだ。
『なぜ?』
俺が死んでイッセー達にあんな想いをしてほしくない。それに、あいつとの約束を破るわけにはいかねぇんだ!!だから、力を寄越せ、みんなを守る為にも!!約束を守る為にも!!
『わかったわ』
その言葉と同時、俺の頭に力とその使い方が流れ込んできた。......これはっ!
「死ねぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
ギィン!
「なっ!」
俺は、すでに水がなくなったはずの『三態の水態』で、フリードの攻撃を防いだ。いつもの氷の槍で
「テメェ、もう力は使い果たしたんじゃ」
フリードは驚愕し、今度は、銃で撃とうとするが...
「無駄だ」
俺は、フリードの腕ごと銃を凍らせた。
「うおぉぉ、腕がっ!どうなっていやがる!?」
フリードは、俺から距離を取った。
「なるほどな.....これが」
俺一人納得したかのように、頷いているのが、気にくわなかったのか、フリードは、襲ってきた。
「なに、一人で、納得していやがる!きめぇぇぇぇぇんだよ!!」
銃が使えない今、また、光の剣で俺を斬ろうとするが、俺は、フリードの凍った腕のほうを見ていた
(今なら、できるか?)
俺は、意識を集中させ、フリードの凍った腕を一瞬で気体に変え
ボォン!!
「ぎゃあ!!」
爆発させた。
「
「ふざけんなよッ!!クソがぁぁぁぁぁっ!悪魔に加担する奴が、何、チョーシくれてんだよ!!
殺す!絶対にだ!徹底的に切り刻みまくってやるよ、クソがぁぁぁ!」
フリードは、爆発した腕を抑えながら叫んだ。
(やっぱり、そこまでうまくいかなかったか)
フリードの爆発した手は、傷は負ってはいるが、まだ、治療すれば、元に戻るぐらいだった。
「ちっ」
フリードは、懐から丸い物体を取り出し、それを叩きつけた。
その瞬間光が俺の目を襲った
「おい。お前、ショウだっけ?俺、お前殺すから。絶対だよ?俺の腕をこんなにした奴絶対許さない
んじゃ、ばいちゃ」
目が慣れたころには、もう、フリードはいなかった...逃げたか....
「はぁ~厄介な捨て台詞残しやがって」
それにしても、あの声は、いったい.....いや、今は、それどころじゃないか、気体も自在に操れるようになったし、イッセー達のところへ行かねえと...
俺は急いで、聖堂の地下へ向かおうとしたが.....
「イッセー?」
「....ショウ」
涙を流しながら、息の荒い金髪の女の子を抱えた、イッセーがいた.....
「ショウ......俺は.....」
イッセーが何が言いたいのか、すぐにわかった。それ以上は何も言わなくていいのに、誰も責めたりもしないに、でもイッセーは、懺悔するかのように
「間に...合わなかっ...た」
ただ、残酷な現実認めなければいけなかった.....