水態の神器使い   作:ユキシア

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告白

Sideショウ

 

サイラオーグさんの女王(クイーン)を倒し、いよいよ俺たちは最後の決戦が始まろうとしていた。相手はサイラオーグさん、そして謎に包まれた兵士(ポーン)の二人。こちらはイッセー、部長さん、アーシア、俺の四人。数で言えばこちらが勝ってはいるが正直まずい。

 

「・・・・・・・」

 

「・・・・・・・」

 

睨み合うイッセーとサイラオーグさん、俺の後ろには部長さんとアーシアさんで前にはサイラオーグさんの兵士(ポーン)相手に俺はすでに禁手化状態でかまえてはいるが冷や汗が流れる。

 

まずいな。俺にはもう戦う力は殆ど残っていない。

 

クイーシャさんとの戦いで俺は全力の力を出してしまったため残りの僅かな力で戦うしかなかった。この禁手化は能力を底上げすることが出来るがその代り消費が激しい。体力やスタミナなどは問題ないが能力が低下し槍周辺しか能力が使えないようになってしまった。

 

気体はを操作するのはもう無理に近いな。ならこの槍に残っている水を使ってなんとかするしかないな。

 

イッセーはサイラオーグさんとタイマンするだろう。なら部長さんも向こうには手を出さないはず、なら俺は少しでも勝つ確率を上げるためにせめてダメージは与えておこう。

 

『・・・・では、開始してください!』

 

ついに最後の決戦が始まると同時、サイラオーグさんが小さく笑って部長さんに言った。

 

「リアス、先に言っておくことがある。おまえの眷属は素晴らしい。妬ましくなるほど、おまえを想っている。それゆえに強敵ばかりだった」

 

サイラオーグさんはイッセーの前に立った。

 

「兵藤一誠。ついに、だな」

 

「恨みはありません。妬みもありません。これはゲームですから――――けど、仲間の仇を取らせてもらいます。俺の大事な仲間を屠ってきたあなたを無心で殴れるほど、俺は大人じゃないんですよ・・・・・・・・ッ!」

 

「極限とも言える台詞だ・・・ッ!だろうな。おまえは・・・おまえたちは少なくとも仲間の敗北に耐えられる男ではない。よくぞ、ここまで耐えた。爆発させろ。ああ、それでいい。それでこそ、決着と思える戦いの始まりに相応しいッ!」

 

その言葉が合図になったのかイッセーは背中のブーストを噴かし、サイラオーグさんは闘気を纏い、拳をぶつけ合わせ始めた。

 

始まった・・・・・ッ!

 

俺は槍をレグルスに向け、部長さんも滅びを魔力を手の平の出し戦闘態勢を取った。すると、レグルスは仮面を取りはずすとそこには俺と変わらない歳の青年がいた。

 

ボコッ!ベキッ!

 

だが、突然、変貌するかのように体が盛り上がり、巨大な黄金のライオンとなった。

 

獅子王の戦斧(レグルス・ネメア)ッ!』

 

ルルナが驚愕するかのように叫んできた。

 

いったいどうしたんだ?知っているのか?

 

『気をつけて!あの獅子は神滅具(ロンギヌス)の一つよ!でも、何故、所有者がいないのに自立できているの?普通は所有者が死んだら次の所有者に神器のなかにいくはず・・・』

 

何かあるんだろう。それだけの理由が。だけど俺の相手はその神滅具(ロンギヌス)か・・・。なあ、ルルナ、今の俺の状態で勝てる確率はどれぐらい?

 

『・・・・ほぼゼロよ。全力が出せるならともかく殆ど力が残っていない貴方じゃ勝てないわ』

 

ルルナの言葉に俺は苦笑しながら納得した。

 

わかった。なら少しでもダメージを与えるしかねえな!

 

俺は槍をかまえ、突撃するかのようにレグルスに突き刺そうとするがレグルスは見た目とは違い俊敏な動きで俺の背後に移動し爪で斬り裂いて来ようとしたが俺は槍を逆手に持ち直しギリギリのところで防御する。

 

「ショウ!避けて!」

 

部長さんがレグルス目掛けて滅びの魔力を放つがレグルスはそれまで躱して今度は部長さんに攻撃を繰り出そうとしていた。

 

「させるかッ!プロモーション騎士(ナイト)!」

 

すぐさまプロモーションの騎士(ナイト)の力で部長さんの前に立ち槍のなかにある水を槍の周りに集めそれを凍らせ氷の盾を作りガード。

 

ガブッ!

 

「ぐっ・・・・ッ!」

 

「ショウ!」

 

「ショウさん!」

 

だが、レグルスは牙で俺の肩を噛み切るかのように噛みついてきやがった!

 

「クソッ!」

 

俺は魔力を拳に集め、レグルスに殴ろうとしたが殴る寸前にレグルスは噛みつく力を緩め俺から離れた。

 

「ショウさん!今治します!」

 

アーシアさんはすぐに神器で俺の体を治そうとしてくれたがレグルスがそれを妨害しようと再び襲いかかって来た。

 

「喰らいなさい!」

 

部長さんは俺を庇うかのように滅びの魔力を放ったがレグルスの俊敏さには当たる気配もなかった。

 

「キャッ!」

 

レグルスは爪で部長さんにダメージを与え部長さんの体から血が流れ始めた。

 

『リアス・グレモリーはこのままいけば失血でリタイヤとなるだろう。助けたければ、フェニックスの涙を使用するしかない』

 

・・・・なるほど。涙を使わせるためにダメージを与えてきたのか。

 

イッセーは部長さんのポケットからフェニックスの涙を取り出し部長さんにかける。俺のほうはどうやら隙を与えてくれないらしい。少しでもアーシアさんが回復をかけようとしたら襲い掛かってくる。

 

『どうやら先程の試合で力を使い果たしたみたいだな』

 

淡々と言うレグルスに部長さんたちも俺の方に視線を向けてくる。だが、レグルスはサイラオーグさんに叫んだ。

 

『サイラオーグさま!私を!私を身にまとってください!あの禁手ならば、あなたは赤龍帝も氷血神を遥かに超越する!勝てる試合をみすみす本気も出さずに――――』

 

「黙れッ!あれは・・・あの力は冥界の危機に関してのときのみに使うと決めたものだ!この男の前であれを使って何になる!?俺はこの体のみでこの男と戦うのだ!」

 

ッ!!まだ強くなれるのかよ!ならその前に何とかするしかねえ。

 

俺は少しでもレグルスにダメージを与えようと何とかしようとした瞬間。

 

「――獅子の力を使ってください」

 

イッセーが自然なまでにそう口にした。その言葉に俺も部長さんも驚いている。

 

「それを使ったサイラオーグさんを超えなければ意味がないんです。今日、この日までに培ってきた意味がないんです!」

 

感情のままにイッセーは正直にサイラオーグさんに向かって叫んだ。

 

「―――今日、俺は最高のあなたを倒して勝利をつかむッ!俺達は夢のために戦ってんだッ!本気の相手を倒さないで何になるんだよッ!?」

 

イッセーの叫びに部長さんは呆れた顔で「本当にバカ」と顔を寄せていた。俺も部長さんと同じ呆れたかのようにため息が自然と出ていた。

 

本当にバカだよ、イッセー。でもお前の気持ちはよくわかった。なら・・・・。

 

俺はイッセーの隣に立ちイッセーに言う。

 

「イッセー。足手纏いになるかもしれないが俺もお前に付き合ってやる。皆のためにも一緒に勝つぞ」

 

「応ッ!」

 

ドゥッ!

 

サイラオーグさんの体に気迫がみなぎっていく。

 

「このような戦いを終生一度あるかないかと想像すらできなかった自分があまりに腹立たしいッッ!レグルスゥゥゥゥッ!」

 

『ハッ!』

 

「よし、ではいこうか。俺は今日この場を死戦と断定するッ!殺しても恨むなよ、兵藤一誠ッ!駿河彰!」

 

黄金の光を浴びながらサイラオーグさんは高らかに叫んだ。

 

「我が獅子よッ!ネメアの王よッ!獅子王と呼ばれた汝よ!我が猛りに応じて、衣と化せェェェェェッッ!」

 

ドォォォォオオオオッ!

 

周囲の風景を吹き飛ばしながらサイラオーグさんとレグルスは弾けた。

 

禁手化(バランス・ブレイク)ッ!』「禁手化(バランス・ブレイク)ゥゥゥゥゥゥゥッ!」

 

まぶしい閃光が辺り一面に広がり俺は眼を瞑り、次に視界に映ったのは黄金の全身鎧(プレート・アーマー)を身に纏ったサイラオーグさんの姿だった。

 

「――獅子王の戦斧(レグルス・ネメア)禁手(バランス・ブレイカー)、『獅子王の剛皮(レグルス・レイ・レザー・レックス)』!兵藤一誠、俺に本気を出させてくれたことに関して、心から例を言おう。だからこそ、おまえに一撃をくれてやる。――――あの強力な『戦車(ルーク)』で攻めてみろ」

 

圧倒的な存在感を放ちながらサイラオーグさんは一歩一歩イッセーに近づきそう言う。イッセーは一瞬俺の方を見てくるが俺が頷くのを確認しサイラオーグさんの前に立ち拳に力を入れ始めた。

 

龍剛の戦車(ウェルシュ・ドラゴニック・ルーク)ゥゥッッ!』

 

『Change Solid Impact!!!』

 

イッセーの鎧は分厚くなり、巨大な拳を振り上げ、一気にぶち抜く。

 

いくらサイラオーグさんが獅子の鎧を身に着けていたとしてもイッセーの全力を喰らってダメージがないはずがない。

 

一度喰らったことのある俺だからこそそう言える。だが

 

ガンッ!

 

サイラオーグさんはイッセーの全力をあっさりと受け止めた。さらに、

 

「――――これで限界か」

 

ガギャァァァァァァァァンッ!

 

「ごぶっ!」

 

「イッセー!」

 

サイラオーグさんの一撃にイッセーは大量の血を吐き出しその場に倒れた。だが、俺が驚いたのはサイラオーグさんの桁外れの力だった。

 

イッセーの最大の一撃を平然と受け止めただけじゃなく、防御力も上がっているトリアイナの戦車(ルーク)の状態のイッセーを一撃で倒した・・・・・・ッ!

 

レグルスを纏う事で攻撃力と防御力が桁外れに上がっている。だがそれでも俺はサイラオーグさんにむかって行った。

 

「ハァァァッ!」

 

残りの全ての力を槍の先端に集め攻撃する俺だがサイラオーグさんはその場から一歩も動かずに

 

バキィィィィィンッ!

 

軽く拳を振るっただけで槍を破壊した。

 

「クイーシャとの試合で力を使い果たしていなければまだまともな死戦が出来ていただろう」

 

ドンッ!

 

「ガハッ!」

 

サイラオーグさんの拳が俺の腹を貫くかのような威力の拳をまともに喰らった俺は口から大量の血を吐き出してふっ飛ばされた。

 

・・・がぁ・・・くそ・・・・ッ!肋骨も内臓もやられた・・・・・ッ!だけど・・・・俺は・・・・ッ!

 

邪天使の傷儀式(アジュズヴンテリート)・・・・発動・・・・」

 

俺はもう一つの神器、邪天使の傷儀式(アジュズヴンテリート)を使い力と魔力を上げ、何とか立ち上がり槍を修復させる。

 

「まだ・・・・・まだだ・・・・」

 

体がふらつき、脚もガクガクと震えながらも俺は何とか立ち上がりサイラオーグさんに向かって行くがサイラオーグさんは防御もすらもしなかった。

 

「先ほどの一撃でおまえの体は限界を超えているはず。何故、立ち上がる?」

 

ああ、その通りだよ。俺はあんたの一撃でもう体はボロボロ。立っているのでやっとだ・・・・。俺はイッセーと比べると攻撃力も防御力も弱い。でもな・・・・立たないといけないんだよ・・・ッ!

 

「小猫、ギャスパー、朱乃、ロスヴァイセ、ゼノヴィア、木場・・・・・皆の勝ちたいという想い・・・・俺たちに託してくれたあいつらの覚悟・・・・ッ!ここで負けたらあいつらに合わせる顔がねえんだよ!」

 

俺は槍を捨てサイラオーグさんの殴りかかる。

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッ!」

 

感情のままに叫びながら俺はサイラオーグさんに殴りかかるがそれでもサイラオーグさんはビクともしなかった。

 

ドゴンッ!

 

だが、俺は再びサイラオーグさんに殴り飛ばされる。それでも俺は立ち上がる。

 

「まだ・・・・俺は・・・・戦える・・・・イッセーもいる・・・俺は皆のためにもあんたを倒すイッセーのためにも最後まで諦めない・・・・・ッ!」

 

喰らいついてやるッ!最後の最後まで喰らいついてやる!

 

「何故、兵藤一誠なんだ?今、俺を倒そうとしているのは間違いなく駿河彰、おまえだ。何故兵藤一誠なんだ?」

 

確かに・・・イッセーは今気絶している。でも、それがなんだよ。

 

「イッセーはな、俺なんかよりもずっと強いんだよ・・・・・ッ!誰よりもまっすぐで・・・・明るくて、どんな奴でも親しく接してくれて、諦めも悪くて、どんな時でも決して逃げない不屈の心を持った強い奴なんだよ、イッセーは」

 

俺は何回もくじけ、逃げた。凛のときも皆を殺そうとした時からも俺は逃げた。こんなだらしない俺をイッセーはいつも通りに接してくれた。

 

「イッセーはな!俺にとって目標の人物であり希望なんだよ!俺はイッセーのようになりたい!イッセーのように強くなりたい!」

 

気が付けば俺は自分の感情を剥き出しにしながら叫んでいた。

 

「俺なんかよりもイッセーのほうが何倍も強い!だから、あんたを倒すのはイッセーだ!赤龍帝、兵藤一誠なんだ!」

 

叫んでいると突如俺はその場で倒れ光に包まれていた。それを見てすぐに理解した。俺はリタイヤするんだな、と。体はもう全身がボロボロで力を使い果たした。いつリタイヤしてもおかしくはなかった。

 

「イッセー。立ってくれ・・・・・立って、皆の為にも勝ってくれ・・・・」

 

全身が光に包まれリタイヤする寸前、確かに見えた。イッセーが紅色に包まれているのを。だけど俺の意識はそこで途絶えてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ロミオ、ロミオ。どうしてあなたはロミオなの?その家名をお捨てになってくれたらなら、私も家名を捨てるのに」

 

俺は今、フィルと一緒に優雅さんに頼まれたロミオとジュリエットの劇に出ている。サイラオーグさんとのゲームに何とか勝った俺たちは今は無事に学園祭を満喫している。

 

「まあ、ロミオ様。どうしてここへいらしたの?塀は高く登るのも大変だし、貴方の身分を考えたなら、死も同然のこの場所へ?」

 

ジュリエット役のフィルの台詞に俺も続ける。

 

「恋の翼を軽く広げ、こんな塀など飛び越えました」

 

俺はロミオ役。格好もどこかの貴族が着ているかのような格好に対してフィルはドレス姿。つーか、フィルのドレス姿凄く綺麗だな。一度、朱乃のドレス姿を見た事あるがそれに負けないぐらい似合ってる。

 

それから物語は順調に進み、ロミオ(俺)はジュリエット(フィル)のところに向かっていると

 

「「そこまでだ!ロミオ!」」

 

貴族の格好をし、剣を構えるのは・・・・・・松田と元浜だった。

 

「私の名はモントリア!」

 

「そして、私の名はリゼイブ!」

 

「「モテない男の恨み思い知れ!!」」

 

叫びながら剣を振るってくる松田と元浜!

 

なんだよこれ!この劇に松田も元浜も出ていないはず・・・・・ならこいつら勝手に乱入してきたのかよ!

 

『あーあー、さーて、ロミオは愛するジュリエットのために己の臣下を斬ることができるか?』

 

突然、アナウンスからアザゼル先生の声が聞こえすぐにピンときた。

 

あんたの仕業か!アザゼル先生!というかこんな嫉妬に狂って斬りつけてくる臣下なんているかよ!

 

「くたばれ!イケメン!」

 

「今日こそは俺達の怒りを思い知らせてやる!」

 

襲い掛かってくる松田と元浜に俺はキレた。

 

「私に刃を向けるという事は死すら覚悟の上なのだな」

 

一応、それらしいセリフを言って俺は何のためらいも容赦もなくモントリア(松田)とリゼイブ(元浜)をボコボコに叩き潰した。

 

『ロミオ。意外に容赦ない!』

 

あんたも後で覚えていろよ!アザゼル!

 

そうして進んでいると今度現れたのは・・・・・ドレス姿のゼノヴィアだった。

 

「私の名はゼノヴィ・・・・ゴホン、ジョゼリア。ロミオを私というものがいながら何故ジュリエットのところへ行く?」

 

さらっと本名を言いそうになるゼノヴィアだが何とか言い直した。

 

(ゼノヴィア!何でお前までここにいるんだよ!?オカ研のほうはどうした!?)

 

(ああ、そちらはイッセーに任せてきた。私はどうしてもショウに伝えなければならないことがあるのでアザゼルに頼んでこの場にいる)

 

伝えたい事?

 

いったいなんだ?と思っているとゼノヴィアがこう言ってきた。

 

「私はあなたが好きだ。だから私をあなたの女にしてくれ」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

突然の告白に頭が真っ白になるが俺はすぐに正気を取り戻した。

 

「私は馬鹿でいつも考えなしに突っ込むような女だ。こんな色気のない女で良ければ私をあなたの女にしてはくれないだろうか?」

 

本気・・・・なんだろうな。ゼノヴィアは。

 

確かに前に子供を作ろうと聞いた時は驚いたし、どうしようかわけがわからなかった。だけど一緒に生活をしてわかったことがある。ゼノヴィアは不器用で真っ直ぐ突き進むような素直な奴だ。ならこの告白も本気なんだろう。

 

「ジョゼリア。剣を抜け」

 

俺は剣をかまえるとゼノヴィアはどういう訳かわからないままただ剣を抜いた。

 

「俺の答えはこいつで教えてやる」

 

剣を見せつけるように言うとどういう訳かわかったのかゼノヴィアの目はやる気に満ちていた。

 

「そういうことか。ああ、聞かせてもらうぞ!」

 

ぶつけ合う剣技のなか俺は小言でゼノヴィアに言う。

 

「ゼノヴィア。お前は俺の事をどう思っているのかはわからない。でも、お前はこんな俺でいいのか?」

 

「ああ、ショウ。お前は強くて優しい奴だ。でもそれと同時、弱い人だ。それでも私がショウに対するこの気持ちは変わらなかった」

 

剣の持っていない方の手で自分の胸に触れながらゼノヴィアは続けて言って来てくれた。

 

「鈍感な私でもわかった。だから、ショウ。私は不器用で可愛げもなく、朱乃副部長のようになれないし、フィルナのようにショウを支えることは出来ないかもしれない。なら、私はショウの隣でショウと共に戦う」

 

「・・・・・そうか。わかった」

 

俺はゼノヴィアの剣を弾き飛ばして上空へと飛ばしてゼノヴィアの耳元でつぶやくように言った。それを聞いたゼノヴィアも満足そうに頷きその場を去って行った。それからはこれ以上の乱入者いなく無事劇は終了した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

劇が終わり俺とフィルは部室に向かうと朱乃たちが部室を覗くように見ていた。すると部室からイッセーの声が聞こえた。

 

「・・・・俺、リアスのことが・・・・リアスのことを一生守っていきたいです・・・・。俺、惚れています!リアスのことが大好きです!」

 

とうとう言えたんだな、おめでとう。イッセー。

 

俺は笑みを浮かばせていると他の皆はイッセーと部長さんにのぞかれていることがバレ、いい雰囲気では終わらなかった。まあ、イッセーだしな。それは仕方ない。

 

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