Sideショウ
「先日も話した通り、イッセーくん、木場くん、朱乃くんの三名は数々の殊勲を挙げた結果、私を含めた四大魔王と上層部の決定のもと、昇格の推薦が発せられる」
サーゼクスさんからイッセーたちに中級悪魔の昇格試験の推薦が告げられた。
コカビエル、
「ちゅ、中級とか、じょ、上級悪魔・・・・っスか!お、俺にそんな資格があると・・・?」
どうやらイッセーはまだ自分が昇格できることに実感がわかないみたいだな。さっきから顔が百面相みたいに変わっていやがる。
「イッセー。少しは自分に自信を持て。お前の実力だけなら上級悪魔と変わらない。むしろ、今まで昇格の話が来なかったのが不思議なぐらいだぞ?」
「ショウくんの言うとおり、キミたちは大きな功績を出した。イッセーくんは『乳龍帝おっぱいドラゴン』として人気もある。これは当然の結果だよ」
俺の言葉に続けるようにサーゼクスさんも言って来てくれる。
「昇格推薦おめでとう、イッセー、朱乃、祐斗。あなたたちは私の自慢の眷属だわ。本当に幸せ者ね、私は」
部長さんも嬉しそうに笑みを浮かばせていた。
そりゃ、自分の大切な眷属が一気に三人も昇格の話が来たら主としても嬉しいような。
「イッセーさん、木場さん、朱乃さん、おめでとうございます!」
「うん、めでたいな。自慢の仲間だ」
「中級悪魔の試験とかとても興味があるわ!」
「ぼ、僕も先輩に負けないように精進したいですぅ!」
「私も早く昇格して高給で安定した生活が欲しいところです」
「ライザーお兄さまのチームではもう太刀打ちできないほどの眷属構成になってしまいましたわね」
「昇格推薦おめでとう。イッセー、朱乃、木場」
俺を含めてコメントしながらも皆素直に喜んでいた。だけど、一人だけ・・・小猫ちゃんだけはどうしたことか元気がないように見えるがどうしたんだ?
俺が小猫ちゃんの容体を心配しているとイッセーがサーゼクスさんに言った。
「あ、あの、ショウは?ショウには昇格の推薦はないんですか?」
ああ、その事か。
「イッセー。俺に昇格の話が来ないのは当然だ。俺は一度皆から離れて『はぐれ』になりかけた。そんな奴にまですぐに推薦なんかくるわけないだろう」
「で、でもよ!ショウはすぐに俺たちのところに戻って来たじゃねえか!?」
「結果的にはな。でも、離れていた事実は変わらないし、こうして俺が生きていれらるのも皆がいてくれたからだ。今こうして皆といられるだけで俺にとっては奇跡みたいなものだ」
本来なら俺は死んでいてもおかしくはない。でも、皆がいてくれたから俺は生きて皆といられる。それだけで充分だ。
「まあ、今は無理だけどいつか推薦を貰えばいい。悪魔の寿命は長いんだから気長に待つさ」
なんだって一万もあるんだからな。それまで気長に頑張っていけばいい。
少し空気が気まずくなったなかサーゼクスさんが俺に言ってきた。
「ショウくん。確かにキミに中級悪魔の昇格の推薦はないが代わりにこれを受け取ってくれ。グレイフィア」
「はい。駿河さま、これを」
グレイフィアさんが高価な箱を俺に渡してくれて、俺は一度サーゼクスさんを見るとサーゼクスさんは頷きながら「開けてみたまえ」と言われ俺は箱を空けるとそこにはチェスの駒・・・・・・え?これって・・・。
「イーヴィル・ピースッ!?これって
「「「「「「「「「ええええっ!?」」」」」」」」
俺の言葉にサーゼクスさん、グレイフィアさん、アザゼル先生以外驚いていた。部長さんはすぐにチェスの駒を取って確認する。
「・・・・・・本物だわ。本物の
部長さんが驚きながらもサーゼクスさんに問い詰める。
いや、俺も疑問だよ。中級を飛ばしていきなり上級だなんて。昇格試験とかそういうのも無しで!
「前例はないが彼の功績ならこれは当然のことなんだ。コカビエルの打倒し、オーディンと共に複数もの上級悪魔を討伐。さらに悪神ロキで子供とはいえフェンリルを一撃で倒した。それに彼にはイッセーくんと同じブラッド・アイスナイトとして多くの人気を誇っている。実力、名声、素質。それら全て含めて我々四大魔王も上層部も認めて彼を上級悪魔への二段階昇格が確定したんだ」
・・・・・俺たちが知らない間にそんなことがあったんだな。
「ショウくん。キミはどうしたい?私的にはこのまま上級悪魔になって欲しいのだがキミが中級から始めたいと言うのならキミの意志を尊重するよ」
突然問いかけてくるサーゼクスさんに俺は一つ問いかけてみた。
「あの、これは功績として俺にくれるんですよね?」
「もちろんだとも。それとも何か他がよかったかい?」
だったら前から考えていたことがもしかしたら・・・・・・。
「サーゼクスさん。どうしても貴方に会わせたい人がいます」
Sideout
Sideイッセー
ショウがいきなり中級を飛ばして上級悪魔になった!驚いたがショウなら納得できた。あいつはどんなときでも大切な人のために体を張ってきた。親友としてショウが上級悪魔になったことに嫉妬半分、嬉しさ半分だが・・・・・・それでも正直に祝福するぜ!だけど、ショウは突然、サーゼクスさんに会わせたい人がいると言って部屋から出ていき、少し待っていると部屋の外から声が聞こえた。
『大丈夫だから。早く行くぞ』
『そうですよ。ショウが信じられないのですか?』
この声はショウとフィルナだな。今の言葉から察するに二人以外誰か連れて来たのか?
『ちょ、待ってほしいにゃ!いくらなんでも魔王と会うだなんて』
・・・・・ん?今の声ってどこかで聞いたことあるような?
「・・・・今の声は・・・・」
小猫ちゃんの今の声を聞いて驚愕の表情をしていた。そして、部屋の外からフィルナとショウ。ショウに引っ張られている黒い和服のネコミミの女性・・・・・って!
「黒歌!?」
「・・・姉さま・・・・ッ!」
「ハ、ハロー。赤龍帝ちん、白音」
ヴァーリチームのはぐれ悪魔の黒歌だった!
「・・・・ショウくん。どうして彼女をここに?」
「たまに俺の家に遊びにくるのでそこをフィルに頼んで捕まえてきました」
サーゼクスさまの問いに平然と答えるショウ。
いや、捕まえたって・・・・それ以前に遊びにくるって。一応、テロリストなんだぞ?ショウ。
そんなことを思っているとショウが真正面からサーゼクスさまに言った。
「サーゼクスさん。この
その言葉に俺達は驚いた。だけど一番驚いていたのは黒歌だ。
「ちょっ!何って言っているの!?私は別にそんなこと頼んでないにゃ!」
「わかってるよ。これは俺の我が儘で言っている」
「・・・・一応、理由を聞いておこうか?主殺しは大罪だよ。それに彼女はSS級のはぐれ悪魔だ。そんな彼女をどうして助けようとするんだい?」
サーゼクスさまは表情が変わらないが口調は少しきつめにショウに問いかける。サーゼクスさまの横にいるグレイフィアさんもすぐに動けるように警戒している。可能であれば黒歌を捕えるつもりなんだろう。
「確かに黒歌は自分の主を殺した。だけど、それは小猫、自分の妹を守るためだったんです」
「・・・え?」
ショウの言葉に小猫ちゃんは口がポカンと空いていた。だけどそれは俺やリアスたちも同じだった。
「ずっと疑問に思っていたんです。黒歌が小猫を見ている目・・・あれは力に溺れた者の目じゃない。妹を大切に想っている優しい目で小猫を見ていた。だから俺はフィルに頼んで黒歌の元主のことについて調べてもらいました。フィル」
「はい。サーゼクスさま、これを」
フィルナがなんらかの資料をサーゼクスさまに渡しサーゼクスさまはそれに目を通すと目を見開いていた。
「黒歌の元主は能力向上という理由で自分の眷属に無理矢理な強化を強要していました。さらにそれを身内にまで手を伸ばそうとしていました」
黒歌がお尋ね者になった原因、それはそのマスターを殺したからだ。その理由は小猫ちゃんを守る為・・・・。
「もし、俺が黒歌と同じ立場なら同じことをしていたでしょう。でも、そのせいで小猫が傷ついた事実も変わりませんし、どうすることもできません。だけど、黒歌も小猫も血の繋がった姉妹です!どんな理由があれ離れ離れになっていいわけがありません!」
ショウはサーゼクスさまの前まで行き土下座をしながら懇願した。
「お願いします!黒歌からはぐれ悪魔認定を解いてください!功績が足りないのならもっと功績を挙げてみせます!それでもダメなら黒歌の罪も俺も一緒に償います!黒歌と子猫を一緒にいさせてあげてください!」
「・・・・・先輩!やめてください!」
「そうにゃ!私なんかのために頭を下げるなんて・・・・・ッ!」
小猫ちゃんも黒歌も土下座しているショウにやめるように言い止めるがそれでもショウは頭を下げていた。すると、フィルナと朱乃さんがショウの両隣にまで行くと同じように頭を下げた。
「サーゼクスさま。私からもお願い致します」
「朱乃さま同様にお願い致します。ショウの頼みを叶えてあげてはいただけないでしょうか?」
朱乃さんもフィルナも懇願するかのようにサーゼクスさまに言った。
「ショウがここまでする黒歌がどうしても悪人とは思えません。ですので、どうかサーゼクスさま。ショウの願いを叶えてあげてください」
「人間風情である私が魔王さまに発言するのはおこがましいではあるでしょうが聞いてください。はぐれ悪魔黒歌さまは確かに主を殺しましたが黒歌さまが主を殺さなければ小猫さまにまで被害が来てしまいます。黒歌さまの行動は決して欲には溺れてはいません」
「サーゼクスさま。俺からもお願いします!」
「お兄さま!私からもお願いします!小猫は私の眷属です。確かに小猫を見捨てた黒歌は許せませんがショウがここまでするのです。どうかお願いします」
朱乃さんたちに続いて俺やリアス、さらには木場たちもサーゼクスさまに頼み込んだ。すると、サーゼクスさまが少し考える素振りを見せるとショウに問いかける。
「ショウくん。どうしてキミがそこまでするんだい?キミと彼女は何の関係もないだろう?」
「・・・はい。だからこれは俺の我が儘です。ただ黒歌と小猫が離れ離れになっているのが見たくない俺の勝手な我が儘。お願いします。サーゼクスさま。俺の我が儘を聞いてください」
「・・・・ショウ先輩」
「ショウ・・・」
小猫ちゃんも黒歌も俺たちを見ながら涙を流している。たぶん、本気で嬉しいんだろう。自分のために魔王様であるサーゼクスさまに頭を下げているショウに。
サーゼクスさまは瞑目しながらしばらく考えていると口を開いた。
「ショウくん。キミの願いはわかった。この資料通りなら確かに黒歌の行動は納得できる。いいだろう。魔王としてキミの願いを叶えよう」
「ッ!?本当ですか!?」
「もちろんだとも。その代わり、キミは上級悪魔になり黒歌を自分の眷属にして彼女を監視する事。それと、彼女が何か起こしたらキミが責任を持って彼女を殺す事。いいね?」
「はい!ありがとうございます!」
再び頭を下げて礼を言うショウ。
よかったな、ショウ。
「・・・・・ショウ先輩ッ!」
「ショウ!」
小猫ちゃんと黒歌は涙を流しながらショウに抱きつくとショウも二人を抱きしめた。そうして、ショウは俺たちの中で誰よりも早く上級悪魔へと昇格した。
Sideout
Sideショウ
サーゼクスさまのおかげで黒歌をはぐれ悪魔認定から解放することが出来た。その後、ヴァーリに黒歌のことを話したらヴァーリは「駿河彰なら任せられる」と一言だけ。
「それじゃあ、ショウ。早く私をあなたの眷属にしてにゃ」
「ああ、でもちょっと待ってくれ」
俺はもう最初に眷属にする人はもう決めてるんだ。
俺は
そういえば部長さんの駒も紅色だったな。
そう思いながら俺は
「フィル。これからも俺の傍で俺を支えてくれないか?眷属としても恋人としても俺はずっとフィルに傍にいて欲しい」
「もちろんです。これからもどんなときでも私はショウの味方。永遠に貴方の傍で貴方を支えます。私の愛しい人」
フィルは笑顔で即答してくれて
「これからもあなたの
「ああ、よろしく」
フィルが俺の
「あ、あの、私もショウさまの眷属にしてはいただけませんか!?」
突然、レイヴェルがそう言ってきた。
「えっと、いいのか?」
「はい!」
確かレイヴェルは今ライザーの眷属じゃなくて母親の眷属になっているんだったな。なら
俺は
「改めてよろしくな、二人とも」
「はい!」
「よろしくにゃ」
俺達は改めて挨拶し合うとサーゼクスさんが俺に言ってきた。
「正式な黒歌のはぐれ悪魔認定はすぐにこちらで解いておくよ。駿河彰くん、新たな上級悪魔としてこれからも期待している」
「はい!」
「上級悪魔おめでとう!ショウ!まさかこんなにも早く上級悪魔になるなんて思ってもみなかったわ!」
「おめでとうございますわ。さすがは私のショウですわ」
部長さんも朱乃もイッセーたちも俺の昇格に喜んでくれた。俺もそれが嬉しかった。するとサーゼクスさんが
「さて、それではさっそくで悪いが上級悪魔としてショウくんには京都へ行ってもらいたい」
「京都?」
サーゼクスさんの話ではどうやら京都で内戦しているらしい。どうやら平和を望まない妖怪たちが
「急ですまないが明日には京都へ向かってもらいたい」
「わかりました。上級悪魔として八坂さんたち、平和を望む京都の妖怪たちを守りに行きます」
上級悪魔として最初に任務頑張らないとな。
そうして俺たちは自宅へと帰り、明日に備えて寝ようとした時
「ショウ、抱いて」
浴衣姿の朱乃が四つん這いになりながら俺に近づいて来ていた。
「あ、朱乃?急にどうしたんだ?」
浴衣姿で俺のベットにいるのは別にいい。それはいつものことだ。だけどどうして急に抱いて欲しいんだ?
「だってずっと待っていたんですもの。ショウから抱いてくれるのを。でも、ショウったらいつまで経っても私を抱いてくれない。私ってそんなに魅力がない?」
「んなわけないだろう。これでも毎日、理性を何度も飛ばしかけて襲いそうになったんだぞ。でも、確かに朱乃の言うとおりだな」
俺は朱乃を抱きしめて次に軽くキスをする。
「ずっと待っていてくれてたもんな、朱乃は。ごめんな。でもだからこそ俺から言わせてくれ。朱乃、俺は朱乃を抱きたい。何度もお前を感じたい。朱乃を俺だけのものにしたい。欲張りかな?」
「ええ、欲張りですわ。ですが私もショウを感じたいですし、ショウに抱かれたい。私もとっても欲張りですわ」
「お互い欲張りだな」
「悪魔ですから」
俺たちは笑みを浮かばせながらそう言い合うと唇を重ね合い、舌を絡ませ合う。何度も何度も特濃と言ってもいいぐらいキスを続け俺は朱乃を押し倒す体勢になり朱乃と見つめ合う。
「朱乃。いいか?」
俺がそう訊くと朱乃は何も言わずコクリと頷いた。それを見た俺はもう一度キスをし、朱乃が着ている浴衣を脱がす。
「「「「「「「ちょっと待ったーーーーーーーーーーーッッ!!!!」」」」」」
朱乃の浴衣を脱がした瞬間、いきなりドアが開かれそこにはフィル、小猫、ロスヴァイセ、ゼノヴィア、黒歌、レイヴェルがそこにいた。
「抜け駆けは卑怯ですよ!朱乃さま!ショウに最初に抱かれるのは私です!」
「ショウ!朱乃副部長を抱くなら私も抱け!」
「・・・・なんだか甘い気配を感じて来ましたが甘々でしたね。ショウ先輩、朱乃さん」
「ショウ。姉妹丼は興味ないかにゃ?」
「エロエロだぁ・・・破廉恥だぁ・・・」
「ショウさま・・・・わ、私も・・・・・」
「「・・・・・・・・・」」
朱乃は顔を真っ赤にしながら俯いている。
ああ、わかるよ、朱乃。冷静に考えたらさっきまでの空気は恥ずかしいよな。それを見られたらもっと恥ずかしいよな。うん、わかるよ。でもごめんな、少しだけなら予測出来てたんだ俺。だから言わせてくれ。
「結局こうなるのかよーーーーーーーーーーーッッ!!」
「「「「「「「ショウ(さん)(先輩)(さま)!こうなったら私達も抱いて!」」」」」」」
「いっぺんに何人も抱けるほど俺の性欲は強くねえ!!」
初めて位いいムードでやらせてくれよ・・・・・。
Sideout