Side小猫
「・・・・・・はぁ」
私、塔城小猫は次の期末試験に向けて勉強しながらため息が出ました。
「・・・・ショウ先輩」
私に猫又の力を使う勇気をくれて、姉さまと私を救ってくれた大好きなショウ先輩の名前をぼやきながら私はまたため息を吐いた。
ショウ先輩は今日の朝、フィルナ先輩と姉さま、レイヴェルを連れてフェニックス家に向かって行った。レイヴェルは先輩の眷属になるのを聞いてレイヴェルに一歩どころか私より何歩も先輩に近づいているような気がしてならない。
「・・・・・やっぱり、胸でしょうか?」
私は自分の胸を触って落ちこみました。
朱乃さんと姉さまは誰がどう見ても巨乳の部類に入りますし、ゼノヴィア先輩やフィルナ先輩も普通の人以上にあります。レイヴェルもそれなりにはある。先輩に好意を抱いているロスヴァイセさんも・・・・・。私だけが・・・・・・いえ、姉さまだってあんなに育っているんです。私だって努力していますし、まだ可能性はある・・・・はずです。
「・・・・先輩は私の事どう思っているんだろう?」
やっぱり、妹のようにおもっているんでしょうか?朱乃さんたちみたいに一人の女性として見てくれていないのでしょうか?それとも・・・。
「・・・・・先輩は胸が大きい方が好きなのかな?」
イッセー先輩は言われるまでもなく大きい胸が大好きですがショウ先輩はそういう噂も聞いていませんし、先輩の部屋からはエッチな本は出てこなかったのでわかりません。というか先輩はいったいどこに隠しているんでしょうか?今日、朱乃さんたちと家中探してみましょうか・・・・。
「・・・・・はぁ」
何度目かのため息を吐きながら私は一旦手を止め休憩を取ることにしました。
「あら?小猫ちゃん。休憩ですか?」
「・・・・・朱乃さん」
牛乳を飲もうとキッチンへ行くとそこには風呂上りの朱乃先輩がいました。
やっぱり、大きいな・・・・・。
私はつい朱乃さんの大きな胸を凝視してしまった。
「あらあら、そんなに凝視されますとテレますわ」
「ごめんなさいっ!」
苦笑しながら言ってくる朱乃さんに私はすぐに朱乃さんの胸から視線を外しました。
これではまるでイッセー先輩みたいじゃないですか・・・・・あれ?
私はある違和感に気づきもう一度朱乃さんの胸を見ましたがやはり間違いではありませんした。
「・・・朱乃さん。もしかして前より胸が大きくなっていませんか?」
「うふふ、実は少しだけ。これも最近ショウが触ってくれるおかげかしら?」
・・・・・・・・え?
私は嫉妬よりも驚きが隠せませんでした。確かに先輩と朱乃さんは恋人同士ですし、おかしくはありません。ですが、ショウ先輩がイッセー先輩みたいなことをするなんて・・・・。やっぱり、ショウ先輩は胸が大きい人のほうが好きなのでしょうか?
自分の無い胸を触りながら私はまたため息が出ました。
「安心してください、小猫ちゃん。ショウは別にそういう意味で触っている訳ではありませんわ。それに、もしショウがイッセーくんのようにお乳が大好きでしたらどれだけいいか・・・・」
私を励ましながらため息を出す朱乃さん。
朱乃さんも苦労しているんですね・・・・。それでしたら先輩は何故朱乃さんの胸を触っているんでしょうか?
「私の他にもフィルナちゃんやゼノヴィアちゃんのお乳も触っていますわ。ショウの、いえ、アザゼル先生が立案した新しい技にはどうしても必要なことらしいので」
アザゼル先生が?どう考えても嫌な技しか思いつきません。でも、そこまで変な技ならショウ先輩は会得しよとはしないはずですし・・・・。
「・・・・・いったいどんな技なんですか?」
「ごめんなさい。ショウに口止めされているのでいくら小猫ちゃんでも教えられませんわ。でも、一つだけヒント。イッセーくんのようでショウらしい新技ですわ」
朱乃さんは意味深な笑みを浮かべたままショウ先輩の部屋へ行ってしまいました。
イッセー先輩のようでショウ先輩らしい新技?想像もできません。
「え?ショウの新技がどんなのか教えて欲しい?」
後日、私はショウ先輩の新技が気になりイッセー先輩たちがいる教室へ足を運びました。
「・・・はい、それと出来ればショウ先輩の性癖も」
親友であるイッセー先輩に聞けば多少なりはわかるはず・・・。
「え~と、ゴメン!小猫ちゃん!ショウに口止めされてんだ!もし、言ったら俺のお宝が一つ残らず消えちまう!」
涙目で言ってくるイッセー先輩に私はショウ先輩の念入りさに若干感心しました。
いったいどれだけ知られたくないのですか?ショウ先輩。それとも知ったら駄目な技なのでしょうか?いえ、イッセー先輩たちが知っている時点でそうではないでしょう。
「あと、ショウの性癖は俺もわからん。何回は訊こうとはしたことはあるけどそのたびにボコられた」
「・・・・・わかりました。失礼します。役立たず先輩」
「ひどっ!何で今毒吐いたの!?」
後ろで役立たず先輩が何か叫んではいましたけ無視して次へ行きました。
「あら、小猫じゃない。どうしたの?」
私が次に会いに来たのは私の主であるリアス部長。ショウ先輩が上級悪魔になりましたけど部長の下僕であることには変わりありません。もしかしたら知っているかも。
そう思って私は先程役立たず先輩に訊いたことをそのまま部長に訊いてみました。
「ん~、そうね。少なくともショウの新技は今初めて知ったわ。でも、アザゼルが関わっている以上変な技には違いないでしょうけど。それならショウは会得しようとはしないと思うし」
「・・・・それは私も思いました。朱乃先輩が言うにはイッセー先輩のようでショウ先輩らしい技らしいです」
「イッセーのようでショウらしい?ますます意味深ね。帰ったらイッセーにでも訊いてみるわ。それとショウの性癖だけど・・・・・朱乃もフィルナもゼノヴィアも胸が大きいからイッセーと同じじゃないかしら?」
・・・・・やっぱりそうなのでしょうか?仙術で胸大きくならないかな?
落ちこむ私にリアス部長は微笑みながら頭を撫でて来ました。
「冗談よ。例え、ショウがどんな性癖を持っていようときっと貴女の事も大切にしてくれるに違いないはずよ。レイヴェルに負けないよう頑張りなさい。私はいつだって貴女の味方なのだから」
「・・・・・・はい」
リアス部長に励まされ私は更なる情報を集める為行動を開始しました。
「・・・・・はぁ」
色々調べているうちにすでに放課後。私は誰もいない教室で今まで集めた情報をまとめながらため息が出ました。
一年、二年、三年、教職員学園中動いて結局のところわかったことはショウ先輩は学園の
「・・・・・・私、先輩のこと何も知らなかったんだ」
調べてみてわかりました。私はショウ先輩のこと何もわかっていなかった。一緒に住んで、一緒に同じご飯食べて、朱乃先輩たちと寝食を一緒にしているのにこんなことしかわからなかったんだ。
先輩に頭を撫でられて気持ちよかった。先輩の作ってくれたご飯が美味しかった。先輩の膝の上が居心地がよかった。先輩の優しさが、温かさが私は大好きだ。でも、私は先輩に甘えてばかりだ。勇気を貰ったのに、姉さまを救ってくれたのに私は・・・・・何もしてあげていなかった。
「・・・・・せめて、胸が大きければ・・・」
先輩の欲求を満たすことぐらいはできるはず・・・・。いえ、それ以前に先輩は私の事どう思っているのでしょうか?妹でしょうか?先輩は私の事一人の女性ではなく妹みたいに可愛がっているだけなのかな?
「・・・・・・いや」
気が付けば私の目から涙がこぼれて始めていた。
一番でなくてもいい、朱乃さんやフィルナ先輩やゼノヴィア先輩や姉さまが先にいてもいい、私を一人の女性として愛して欲しい。
「・・・・・いったいどうしたら・・・・」
誰もいない教室で私は一人悩みました。
「・・・・あの、泣いているんですか?」
「・・・・・え」
突然の声に私は顔を上げるとそこには全体的白で覆われたゴスロリ衣装を着て、私と同じ白髪を両方の頭に輪を作るかのようにリボンで結っている私と同じぐらい小柄な女性がいた。その人はポケットからハンカチを取り出して私に手渡してくれた。
「これ、よかったら・・・・」
「・・・・・ありがとうございます」
私は彼女から手渡されたハンカチを使って涙を拭きながら彼女のことを訊いた。
「・・・・貴女はこの学園の生徒・・・じゃないよね?」
この学園の生徒なら制服着ているし、何より私と同じ白髪がいたら嫌でも目立つはず。
「そうですね。実は今日は下見に来たんです。そしたら偶然泣いている貴女をお見かけして」
「・・・・・・転校生?」
「少々違いますが、似たようなものですね」
転校生じゃない?なら何でこの学園に?
「・・・・名前は?」
「・・・・・・そうですね。通りすがりの、じゃ変ですよね。
「・・・・塔城小猫」
「小猫さんですね。それで小猫さんはどうして泣いていたのですか?」
「・・・・・・・」
私は正直悩んでいる。ハンカチを貸してくれたが、つい今しがた会った人に打ち明けていいのだろうか?
私は視線を華さんに向けると華さんはニコニコと笑顔のまま私が話そうとしているのを待っていた。
何も知らない人間に悪魔のことを話すわけにはいかない。でも、なんでだろう?何故か華さんからショウ先輩のような雰囲気を感じてどこか安心する。
「・・・・私は・・・」
気が付けば私は話してしまっていた。ほぼ口が勝手に動いたかのように言ってしまった。それだけ私は思い悩んでいるのだろうか?
「・・・・なるほど、つまりはその先輩は自分のことを妹のように思われているのか不安で、後から来た友人のほうが一歩リードしているような気がしてならない。ということでしょうか?」
華さんの言葉に私は首を縦に振る。
「しかも、その先輩は超が付く程鈍感でしかも現在その先輩に惚れている人が複数人いる。・・・・・何者なんですか?このラブコメ主人公のような先輩は?」
・・・・・否定できない。
皆、先輩に助けられた。先輩の優しさに朱乃さんたちも好きになった。私もその一人。ある意味華さんの言うとおりラブコメ主人公のような存在ですね、ショウ先輩は。
「・・・・・まあ、今はそれは置いときましょう。それからこれは私個人としての意見ですがよろしいでしょうか?」
私は首を動かして返事をする。
「その先輩を自分の色に染めたらいいんじゃないですか?」
「・・・・・・・・それはどういう意味?」
「その先輩は貴女のことを妹として見ていようが他にもその先輩を狙っていようがその先輩を自分の色に染め自分のモノにすればいいんじゃないですか?それならいくら貴女のことを妹と思われようが他にも狙われていようが関係ありませんし、愛していただけるのではないですか?」
「・・・・・でも、先輩にはもう・・・」
朱乃さんやフィルナさんやゼノヴィアさんが・・・・。
「ですから関係ありませんよ。例え恋人がいたとしても染めてしまえばこちらのものです」
「・・・・私、体も胸も小さいし・・・」
「最近の男性はそちらの方が好ましいはずですよ。男性である限りその先輩も例外ではありません。いえ、むしろ、好物と言っていいでしょう」
好物・・・・ショウ先輩もそうなのかな?
「・・・・・好きになってくれますかね?私の事を一人の女性と見てくれますかね?」
「それは貴女次第です。いっそのこと強引に責めて無理矢理自分のものにするのも・・・・」
華さんは急に私の耳に口を近づけ・・・・・。
「例外ではありませんよ」
そう、言ってきました。
い、言われてみれば確かに朱乃さんたちもやや強引にショウ先輩に責めるかのように積極的。なら、私も同じようにすれば・・・・・・。
的を射た言葉に私の心は決意が決まった。
「・・・・・ありがとうございます、華さん。私、頑張って先輩を私の色に染めてみます」
「元気が出たようでなりよりです。あっ」
突然、華さんの携帯が鳴り、華さんは電話に出ると申し訳なさそうな表情で私に言ってきた。
「申し訳ありません。私はそろそろ・・・・」
「・・・・いえ、こちらこそありがとうございました。あ、これを」
私はポケットから悪魔のチラシを渡した。
「・・・・・サービスしますから」
「なんだかよくわかりませんがありがたく貰っておきますね」
そこで私は華さんと別れ、部室へと向かった。
ショウ先輩、帰ったら覚悟して下さいね。必ず先輩を私の色に染めてみせます。
Sideout
「はい。偶然にも
初めての小猫視点!小猫ってこんな感じだったろうか?そして、ショウの新技、新たな敵?華!これから少しずつオリキャラを考えていきます!次回から上級悪魔、駿河彰の初めての任務!リアルが忙しいから次はいつ投稿できるかわかりませんが頑張って投稿していきます!読者の皆様!駄作ではありますがこれからも読んでいただけると嬉しいです!byユキシア