イッセーは金髪の女の子、アーシアさんを長椅子に寝させた。アーシアさんは息が荒く、顔は真っ青だった。
(あの状態では、もう....)
助からない。俺は、少なくともそう感じた....フリードの言うとおり堕天使に神器を抜かれ、もうすぐ彼女は....
(死ぬだろう....)
理解はできてる、でも、認めたくはなかった....それでもイッセーは...
「待ってろ!もうすぐアーシアは自由なんだ!俺といつでも遊べるようになれるんだぞ!」
諦めていなかった。必死にアーシアさんを励ましていた....涙を流しながらも必死にアーシアさんを励ましていた。すると、アーシアさんは、イッセーの手を取り微笑みながら...
「・・・・私、少しの間だけでも・・・・友達ができて・・・・幸せでした・・・・」
強いな.....と俺は思う。普通自分が死ぬとき、少なからずそれを受け入れず、否定するのに
アーシアさんは、自分の死を受け入れていた。
「・・・・もし、生まれ変わったら、また友達になってくれますか・・・・?」
もうすぐ、死んでしまう。それがわかっているのだろう...でも、イッセーは...
「な、何言ってんだ!そんなこと言うなよ!これから楽しいところに連れて行くぞ!アーシアが嫌だって言っても連れてってやるさ!カラオケだろ!ゲーセンも!そうだ、ボウリングも行こうぜ!他にもそうだ、アレだよ、アレ!ほら!」
否定したかった....アーシアさんが死んでしまうのを、イッセーは認めたくなかった。
「俺ら、ダチじゃねぇか!ずっとダチだ!ああ、そうだ!こいつショウっていうんだ!すっげいい奴でさ、ほら、ショウ!お前も挨拶してやれよ!」
俺は、イッセーのいうとおり、アーシアさんに近づき、挨拶をした。
「初めまして、アーシアさん。俺の名前は駿河 彰っていうんだ。ショウって呼んでくれ」
俺は、できるかぎり、笑顔で挨拶した。アーシアさんも
「アーシア・・・・アルジェントです」
苦しいのに辛いのにもうすぐ死ぬのもわかっているのに笑って挨拶をしてくれた。
俺の、ぎこちない笑顔みたいじゃなく、屈託のない笑顔で挨拶してくれた。....本当にいい子なんだなぁ....
「他にも、松田や元浜にも紹介するよ!あいつらは、ちょっとスケベだけどさ、すっげいい奴なんだぜ?絶対アーシアの友達になってくれる!みんなでワイワイ騒ぐんだ!バカみたいにさ!」
「・・・・きっと、この国で生まれて・・・・イッセーさんとショウさんと同じ学校に行けたら・・・」
「行こうぜ!いいや、行くんだよ!俺たちと同じ学校に来いよ!」
アーシアさんは、イッセーの頬をなでる。
「・・・・私のために泣いてくれる・・・・もう、何も・・・」
イッセーの頬を触れているアーシアさんの手が静かにゆっくりと落ちていく。
「・・・・ありがとう・・・・」
最後の言葉とともにアーシアさんは微笑んだまま、逝った。
イッセーは、アーシアさんの死に顔を眺めながら、ただ泣いていた....
あぁ、やっぱり、きついなぁ...
「なぁ、ショウ...」
「・・・何だ?」
「どうして、神様は、こんないい子を助けてくれなかったんだ?傷ついた相手なら悪魔だって治してくれる、優しい子なのに....」
イッセーは、アーシアさんを泣きながら抱きしめ、俺に言ってきた。
「イッセー、これは、俺の考えだけど、例え、どんなにいい奴でも理不尽な死を迎えてしまう、だから俺は、神様はこの世で一番残酷な存在だと思ってる・・・・」
俺は、答えた。自分の思っていることを、ただ、答えた。ああ、そうだ、神様はこの世で一番残酷なんだ....じゃなきゃ、俺も...
「なぁ、神様!いるんだろ!悪魔や堕天使だっているんだ、神様だっているんだろう!この子を連れて行かないでくれよ!頼む!頼みます!この子は何もしていないんだ!ただ、友達が欲しかっただけなんだよ!俺が、悪魔だからダメなんすか!?この子の友達が悪魔だからいけないんすか!?
なぁ、頼むよ!神様!」
イッセーは、叫んだ...アーシアさんを助けられなかったことに後悔しながら、そして、自分の力の無さに悔やみながら、ただ、叫んだ.....
「あら、こんなところで悪魔が懺悔?それともお願いでもしてたのかしら?それよりも見てみなさい。騎士にやられたこの傷を。」
出てきたのは、あの時、イッセーを殺そうとした、堕天使だった。傷をこちらに見せると堕天使の手から緑色の光を出し傷を治した。たぶん、あれが、アーシアさんの神器....
「見て、素敵でしょ?どんなに傷ついても治ってしまう。神の加護を失った私たち堕天使にとってあの子の神器は素晴らしい贈り物だったわ」
俺は、今にも、こいつを殺したい。でも、こいつを倒すのは....
「イッセー、いいのか?薄汚いこいつにアーシアさんの神器を使わせて、それでいいのか?」
「なんですって?」
堕天使は俺を、睨んでくるが、俺は、それを無視し、イッセーに語りかけた
「さっきお前言ったよな?どうして神様はアーシアさんを助けてくれなかったのかと?あぁ、確かに神様はアーシアさんを助けてくれなかった。でもな、イッセー」
俺は、自分の神器を血が出るほど強く握り
「アーシアさんの、その子の神器を、命を、お前の大切な友達を奪ったのは誰だ!!あいつだろう!
今、お前が感じている怒りを、憎しみをぶつけるべきなのは、自分じゃあねぇだろう!!あいつだろ!立て!!イッセー!そして、お前の感情をすべて、あいつにぶつけろ!!」
「さっきから、うるさいわよ!!」
堕天使は俺に光の槍を飛ばすが、俺は氷結の槍で破壊した。
そしてこの場に一つの声が響く
「返せよ」
「は?」
「アーシアのすべてを、返せよォォォォォォォッ!!」
『Drgon booster!!』
(イッセーの神器が変わった!)
イッセーの神器が変わったのと同時、手の甲の宝玉が眩しいほど輝いていた。
「ハハハ、その神器はただ力を倍にするだけ、それでは私には勝てないわ!」
『Boost』
イッセーは堕天使を殴ろうとしたが、堕天使はそれを躱し、光の槍を投げイッセーの両脚を貫いた。
「ぐぁあああああぁぁあぁっ!」
イッセーは、光の槍を抜いたが、光の槍は床に触れず宙へ消え、その場へしりもちをつくが、すぐに、立ち上がった。
『Boost』
堕天使は、俺のほうを向き
「ねぇ、人間さっきから見てるだけだけど、助けなくていいの?」
もう、勝った気でいやがる.....そうだな、一応聞いてみるか...
「イッセー!助けは必要か!?」
「いらねぇ!!」
やっぱりな...言うだけ無駄か...
『Boost』
「じゃあ、終わらせろ!!イッセー!!」
「おぉ!!俺の神器。俺の想いに答えてくれ!!」
『Explosion!!』
その音声と、同時イッセーから、驚くほどの力を感じた。
堕天使はイッセーから感じる力に怖くなったのか、飛んで逃げようとするが、イッセーが捕まえ
「吹っ飛べ!クソ天使ッ!!」
「おのれぇぇぇぇぇぇ!下級悪魔がぁぁぁぁ!!」
堕天使は教会の外まで、ぶっ飛んだ。
「ざまーみろ」
「とっ」
俺は、倒れそうになったイッセーを支えた。すると、後ろから
「お疲れ。まさか、堕天使を倒しちゃうなんてね」
木場だった。そしてさらにその後ろには
「さすがは、私の下僕ね。堕天使を倒しちゃうんなんて」
部長さんと朱乃先輩だった。ここにいるってことは結局心配だったんじゃないですか....
部長さんの素直じゃない性格苦笑していると、いつのまにか小猫ちゃんは先ほどイッセーがぶっ飛ばした堕天使を連れてきていた。
「朱乃」
「はい」
朱乃先輩が手を上にかざすと、そこには、水が生まれてきた
(あれは...魔力?あんな風にもできるんだな~今度聞こう)
と、考えていると、その水は、堕天使に被せると、水音のあと、すぐに起きた
「ごきげんよう。堕天使レイナーレ」
「してやったりと思ってるでしょうけど、すぐに増援が...」
「来ないわよ。私が消し飛ばしたから」
「嘘よ!」
部長さんは懐から三枚の羽根を出し、だt...レイナーレに見せると、レイナーレの表情が一気に曇った。
その後、二人の話によると、レイナーレたちの計画は、独自で行っているのを聞いていると、部長さんはイッセーの籠手見て、
「・・・赤い龍。そう、そうゆうことね。」
部長さんはイッセーの神器『赤龍帝の籠手』と呼ばれる、神滅具と呼ばれるもので、十秒ごとに持ち主の力を倍にする恐ろしいものだと、わかった。そして...
「そろそろ、消えてもらうわ」
部長さんは、手に赤黒い魔力を出し、レイナーレを睨んだが
「イッセーくん!私を助けて!」
レイナーレは、イッセーに涙を浮かべながら懇願していた。
(この女、どんだけ....)
「この悪魔が私を殺そうとしてるの!私、あなたのこと大好きよ!愛してる!だから一緒にこの悪魔倒しましょう!」
「・・・・・・・」
イッセーは、黙って後ろを向き
「グッバイ、俺の恋。ショウ、頼む...」
「ああ」
俺は、氷の槍をレイナーレに向け、
「凍れ」
冷たく言い放つと同時、レイナーレが、凍り始めた
「な、なにこれっ!?凍っていく!」
レイナーレの体が凍りながら俺は、これからなにをするか教えてやった
「俺の神器『三態の水零』は水態を操る。そして、今の俺なら、氷を一瞬で気体に変え、水蒸気爆発を起こすことができる」
それを聞き、青ざめた表情をし、凍っていくレイナーレは
「お、お願い、助けて。なんでもするから...」
命乞いをしてきたが....
「お前は、俺の親友を誑かし殺そうとした。それでもイッセーは心のどこかで、まだお前を信じていたんだ。そんなイッセーの優しさを踏みにじったお前を許すつもりはない!!」
そして、俺は、一気にレイナーレを凍らし、
「
ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!
レイナーレは跡形もなく吹き飛んだ。
そして、聖堂の宙に淡い緑色の光が浮かんでいた.....これで、終わったが、もう....
何とも言えない感情のなか、俺にとっては、その光が人一倍輝いて見えた.....
次から、いろんな視点で変えていこうと思います。
駄作ですが、読んでくれると嬉しいです。