ドラゴンボールUW~記憶を失くしたサイヤ人~ 作:月下の案内人
ここは博麗神社、霊夢が人里に出かけてからホウレンは一人で昼寝をしていた。
そこに一人の来客がやってきた。
「ホウレンさーん!いらっしゃいますかー?」
やってきたのは妖夢であった。妖夢の呼び声に寝ていたホウレンは目を覚まして神社の外へ顔を出した。
「なんだなんだ?人が気持ちよく寝てるってのに……って妖夢じゃねえか。どうしたんだ?」
「こんにちわ。今日はちょっと頼みがあって来ました。」
「頼み?」
「はい!その……私の修行相手になっていただけないでしょうか!」
「修行相手?なんだ突然。」
「この間のホウレンさんと霊夢さんの戦いを見て思ったんです。私ももっと鍛錬を続けて一人前の強さになりたいって。お仕事は幽々子様に頼んで少しづつ休暇をいただきました。だからお願いします!どうか私の鍛錬に付き合ってください!」
深々と頭を下げる妖夢にホウレンは頭をかきながら笑った。
「……へっ。仕方ねえな。いいぜ、付き合ってやるよ。」
「本当ですか!?」
ホウレンの言葉を聞いた妖夢は頭を上げてホウレンに詰め寄った。
「お、おう!落ち着け、顔が近いぞ?」
「あ……す、すみません!つい……。」
妖夢はハッとしてすぐに後ろに下がった。
「まあ……なんだ。俺も修行相手が欲しかったとこだ。これからよろしく頼むぜ。妖夢。」
「はい!こちらこそよろしくお願いします!」
「よーしそうと決まればさっそく始めるか!」
「え!?いますぐにですか!?」
「ああそうだ!まわりが驚くくらい強くなってやろうぜ!」
「は、はい!がんばります!」
こうして二人は共に修行をすることになった。そしてその頃、守矢神社では……。
「はぁ…はぁ…も、もうダメです……。」
早苗は汗だくになって肩で息をしながらその場に座り込んだ。
「あれだけの強さがありながら情けない奴め。まあいい、今日のところはこれくらいにしておいてやろう。」
「や、やったぁ……!あ…ありがとうございました……!」
修行がようやく一息ついたところに神社から諏訪子が出てきた。
「修行はもう終わりかな?だったら話があるんだけど。」
「早苗にか?」
「うんまあ、早苗なんだけど。ピッコロにも聞いといて欲しいかな。」
「そうか。」
早苗はようやく息を整えて立ち上がった。
「なんですか?諏訪子さま。」
「実はさ。最近、近くの山で凍りついた草木が見つかったらしいんだ。」
諏訪子の言葉に早苗は首を傾げる。
「凍りついた草木…ですか?」
「どういうことだ。この季節に草木が凍りつくなどありえん。」
「そうなんだよ。それも一つや二つって話じゃない。あちこちで発見されてるんだ。まだ断言はできないけど。これは異変だと私は思う。」
「異変か。なるほど、確かにオレにも関係があるかもしれんな。」
「でしょ?それで早苗とピッコロにこの異変を調べて欲しいんだ。」
異変と聞いてやる気を出した早苗は元気よくそれに答えた。
「わかりました!私たちに任せてください!ね、ピッコロさん?」
「いいだろう。異変解決というやつを見せてもらおうか。」
「任せたよ。くれぐれも無茶はしないようにね。」
「はい!任せてください!よーし、やりますよー!……とその前に汗を流してきてからでいいですかね?もうベトベトで・・・。」
出鼻をくじかれてピッコロはガクリと肩を落とした。
「さっさと行ってこい。」
「すみません。じゃ、ちょっと待っててください!」
そう言って早苗は神社の中へ走っていった。すると諏訪子が先ほどよりも更に真剣な顔でピッコロに話しかけてきた。
「……ピッコロ。ちょっといいかな。」
「む?」
それから十数分が過ぎ、神社の中から早苗がスッキリした顔で出てきた。
「お待たせしました~!さあ、行きましょうピッコロさん!」
「ようやく来やがったか。さっさと行くぞ。」
「はい!私についてきてください!」
そう言って早苗は空高く舞い上がった。
「ピッコロ。任せたからね。」
「……ああ。」
早苗をに続きピッコロもゆっくり空へ上がっていき一気に加速して二人は飛んでいった。
そして場所は変わりここは魔理沙の家。ここではパラガスが魔理沙の手伝いとして住み込んでいた。
「魔理沙。少しいいか?」
「ん?なんだよパラガス。」
「実はこの茸なんだが。」
そう言ってパラガスは懐から氷漬けになった茸を取り出して魔理沙に見せた。
「先ほど森の奥で見つけたんだが。これはどういった種類なのだ?」
「……なんだよこれ。」
「知らんのか?となると一体…?」
「いやこの茸自体は知ってるんだよ。でもこんな季節に氷漬けになってるなんてありえないだろ。」
「ふむ、確かに。」
「なあパラガス。この茸が生えてた場所って他も凍ってたのか?」
「ああ。中途半端にあちこち凍りついていたよ。」
「中途半端に……。だったらとっくに溶けてるかもしれないけど、そこまで案内してくれ。」
「わかった。少し距離があるがいいかな?」
「別にいいぜ。」
「そうか。では案内しよう。俺について来てくれ。」
パラガスに案内されて魔理沙は凍った茸を見つめながらそれについていった。
(この茸。随分時間が経っているはずなのに全然溶け始めない……。もしかしたら異変かもしれないぜ。)
更に場所は変わってここは人里。
「じゃあ霊夢さん。ボクはこれで。」
「ええ。気を付けてね。慧音によろしく。」
「はい。さようなら!」
悟飯は霊夢に軽くお辞儀をして遠くへ走っていった。
「……さて。さっさと買い物を済ませちゃいましょ__ッ!?痛った~!ちょっと何よもう!」
霊夢は何かに足を打ち付け、目に涙を浮かべながら足元を見るとそこには石が地面に張り付くように氷漬けになっていた。
「もう、誰よこんなイタズラ仕掛けたの!まったく。誰か怪我したらいけないし、危ないから取っちゃいましょ。」
霊夢はその石に手を伸ばして思いっきり引っ張るもその石はビクともしなかった。
「……?随分硬いわね。引いてダメなら……よし!」
霊夢は氷から手を離し、思い切り殴りつけた。だが凍り付いた部分以外の場所だけがひび割れて石はまるで無傷だった。
「痛った!なによこれ。全然壊れない……。大体氷ならもう溶け始めてもおかしくないはず……。」
何かがおかしいの感じた霊夢はキョロキョロと辺りを見渡して歩いている村人に話しかけた。
「ねえ!そこのおじさん!ちょっといいかしら?」
「おや、これはこれは!博麗の巫女様じゃないですか!私に何かようですか?」
「最近人里で何か不思議なことが起こってない?なんでもいいの。」
村人は少し考えると手をポンと叩いて霊夢に話した。
「そうだ。あれがありました!不思議なことが一つありましたよ。」
「それってどんな?」
「えっとですね。里の外れの方で草木が凍りついてるのが見つかったんですよ。」
村人の話に霊夢は今の凍り付いた石が頭をよぎった。
「……その氷ってまだあるかしら?」
「ええ。不思議なことにその氷はまったく溶けないみたいで、そこに住む人が困り果てているらしいですよ?」
「……そう。引き止めてごめんなさい。情報ありがとね。」
「いえいえ、それでは私はこれで。」
おじさんは軽く手を挙げ去っていった。それを見送った霊夢は顎に手を当てて考える。
「……溶けない氷……か。何か嫌な予感がするわね。」
そして霊夢はおじさんから聞いた場所を探して歩きまわり、その場所へたどり着いた。
そこにはこの季節にはあり得ない凍り付いた木々があった。
「……ほんとに凍ってる。この木もさっきの石と同じなら……。」
霊夢は確認の為に凍りついた木を蹴りつけるが木にはヒビ一つ入らなかった。
「やっぱり。さっきのといい、この木といい、普通じゃありえない強度だわ。手加減してるとは言え私の攻撃でヒビ一つ入らないなんて。」
霊夢はそれを異変と判断して深くため息をついた。
「やれやれ、買い物どころじゃなくなっちゃったわね。間違いなく異変だわ。さっさと原因を探して解決しちゃいましょ。」
霊夢、魔理沙、早苗はそれぞれ異変の解決へ向けて行動を始めた。
あの氷は一体何なのかを調べるべく霊夢は自らの勘を頼りに飛び出したのだった。