終末のイゼッタ 黒き魔人の日記   作:破戒僧

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えー……ほんの1時間ばかり前に、ちょっとしたミスをやらかしまして……心当たりがある人、すいません、本っっ当にすいません。お騒がせしました。
何のことかわからない人……大丈夫だ、問題ない、そのまま読んでください。

……ぶっちゃけると、投稿する順序を間違えました。すぐ消しましたけど……。

……前にもちらっと言いましたが、3月ごろから、暇なときに書き溜めてたものを、矛盾点とか重複内容とかぎりぎりまで直しながら投稿してるので、たまにうっかりしてやらかすことがあります。すいません……気を付けます。

……じゃあ、今日の更新です。どうぞ。


Stage.16 その名はゼロ、他

1940年6月22日

 

イゼッタとの再会に始まった、あの一見から3週間……帝都ノイエベルリンでの叙勲も済ませ、今僕は……一時的にではあるが、前線を退いて、療養がてら参謀本部に戻ってきている。

 

というのも、帝国の仇敵である『魔女』の戦歴に土をつけた僕は、現在帝国内においてある種の英雄扱いになっているので……それに伴った仕事というか、業務内容をこなすことになった。

しかしそれは、前線に出て指揮官として軍を率いる、という感じのものではなかった。

 

そもそも戦傷にともなう療養中(と、大武勲を立てて勲章までもらったことによる恩賜の休暇)のため、前線からはいったん引き抜き。戦意高揚とプロパガンダのため、帝都やその近傍の都市部にて、連日の式典出席や、マスコミ相手にインタビューやら何やら……気分は芸能人か何か。

 

つまり、治療のために休まなきゃいけない期間とリハビリの期間、何なら余分に休ませてやるから……国威発揚のために後方で踊れ、ということらしい。

 

一部からは反対意見も上がったらしいが、治療が必要なのは本当なのだし、それをもとに式典出席等のスケジュールまでご丁寧に参謀本部が整えてくれやがったので、今更取り消しも何もできなくなって今に至る。

 

まあでも……僕としてはむしろ好都合なので、構わないというか、むしろありがたい。

 

今現在、帝国は……各地方に抱える戦線の大部分が一気に活発化したことによって、その対応に追われている。

 

イゼッタ撃破の報を受けて、この勢いで一気にエイルシュタットを滅ぼそうと画策していた上層部だが、今までほとんど膠着状態にあったテルミドール方面の戦線が過熱しはじめ、規模としてはエイルシュタットを大きく上回るそっち側に力を割かざるを得なくなった。

 

それに便乗し、各地にくすぶっていたレジスタンスたち……特に、リヴォニアやノルドの連中が再過熱しはじめており、現在、それらの戦線を同時に抱えている帝国は、ピンチってことはないが、どこか1か所で攻勢に出るようなこともできない、膠着状態となっている。

 

この期間を利用して、エイルシュタットも防備を立て直しつつあるそうだ。

迅速な情報戦略の甲斐あってか、イゼッタの敗北の情報は……やや歪曲され、単に『攻めきれなかった』『作戦失敗』という形に捻じ曲げられている。少しでも、エイルシュタットの軍の士気や、他国からの期待・評価を下げないで保つために。

 

帝国が思うように動けない時期であることも助けてか、それはうまくいき……現状維持、ってところで何とかなったみたいだ。

 

それでも帝国は、イゼッタが健在で、僕が戦線を離れていようとも、この勢いに乗ればエイルシュタットの制圧は可能だと、最初のうちは強気で攻勢に出ようとして……しかし失敗。

 

そのタイミングで、さっき言ったレジスタンスの猛反撃にあった。結果、かえって戦線を……わずかではあるが、再構成のために後退させることとなった。

僕の後任で前線指揮官になった奴が、1週間で更迭させられることになったと有名である。

 

……僕がやってた多方面の展開作戦、言うは易く行うは難し、の典型例だからなあ……。

きちんと色々考えて、バランスとって配置や進軍を行わないと、すぐほつれてダメになる上に、敵に決定的な隙を、しかもわかりやすく見せてしまう。それだけの腕がなかったんだろう。

 

それに対して、『遺憾の意を表します』って感じで抗議文送っといたので、次の指揮官の選任には慎重に、それなりに時間をかけるはずだ。

その間に、エイルシュタットがきちっと体勢を立て直すだろうけど。

 

まあ、それについては問題ない。

むしろ、これからのことを考えれば好都合だ……問題はむしろ、テルミドール他、他の反乱の主要地にある。

 

大規模に動員しているだけあって、戦い方は稚拙でも、物量と性能でやがては押し込めてしまうであろう公算が立っているが……そうなると困る。

なので……前々から用意していた作戦を、いよいよ発動させようと思う。

 

さぁて……そろそろ時間だ、向かわなきゃ。

 

今日明日は僕は、検査入院ってことで時間を取ってあるけど……実際には、腕はもうほとんど完治してるし、目だって義眼を入れて、片目で見る視界にも慣れている。大げさに入院なんてしなくても、簡単なメディカルチェックで十分なレベルだ。

 

この空き時間を利用して……ちょいと、暗躍するとしよう。

 

この戦乱の時代を……終局に向かわせるためのショック療法として、おおいにひっかきまわす……その、引き金を引くために。

 

 

☆☆☆

 

 

その日、エイルシュタットの王宮において、フィーネとイゼッタは……いつも通りの日々を過ごしていた。

 

帝国との戦線が膠着ないし小康状態にある今、無理にイゼッタを出動させる必要はない。出せば勢いをつけて敵国を押し戻せるだろうが、向こうもむきになって戦力を投じてくれば、泥沼の戦いになることは間違いないのだから。

 

加えて、イゼッタは先の一件の後、ケガが治らないうちに無理をおして出撃している。それを知っている情報部はもちろん、イゼッタにかかっている負担が大きいことを知っている末端の兵士たちにしても、なるべく休んでほしいという思いはあるため、問題はない。

自分たちでどうにかなる戦線くらい、守り切って見せる、という意気のもとに。

 

本当にその力が必要となる時まで、ゆっくりと休んで疲れをいやし、備えてほしい……そんな懇願を届けられては、イゼッタもそれに甘えることしかできなかった。

 

……と、思われたのだが、

 

 

 

「まーたこのようなところで働かれて!」

 

『まったくもう!』とでも言いたげな顔で、小さなメイド……ロッテは、王宮の広い庭の一角で、呆れたようにそう……庭の花壇の一角で、麦わら帽子をかぶり、首にタオルをかけ、鎌を手に草むしりをしている……1人の少女に声をかけていた。

 

この国において、知らぬものなき英雄……『白き魔女』イゼッタその人に。

麦わら帽子やタオルといった、田舎娘スタイルが妙に似合っていた。

 

「あ、あはは……み、見つかっちゃった」

 

「何をそんな、使用人のやるような仕事をなさっているんですか……イゼッタ様は今、英気を養うための療養中なんですよ!」

 

「で、でもその……体、もともとそんなケガとか、大したことなかったし……もう治ってるのに、何もしないでベッドで寝てたり、部屋にいるのって、落ち着かなくて……」

 

「一昨日は厨房に潜り込み、昨日はリネンで洗濯……今日は草むしりか。本当に働き者だな、そなたは」

 

ロッテの後ろから、近衛のビアンカと共にやってきたフィーネもまた、呆れ半分、感心半分、といった様子で語り掛ける。

 

「だって、お日様が上るとどうしても目が覚めちゃって……今までずっとそうだったから、体動かしてないと申し訳ないっていうか……何か仕事してないと落ち着かないんです」

 

魔女イゼッタ、15歳。この年でワーカホリック?になりかけていた。

 

田舎暮らし・旅暮らしの習慣だと言えばそれまでなのだが……もはや本能的と言っていいレベルで、怠けることができない気質の少女に、お偉方のようにふんぞり返っているだけの生活は、性に合わないというか、不可能なようだった。

 

「だからって、せめてもっと他に……草むしりはないでしょう、草むしりは……。一昨日だって、休憩時間にロッテが厨房でおやつもらおうとしたら、エプロンに三角巾を装備したイゼッタ様が顔を出されて『おまちどうさまー!』って……びっくりしてひっくり返るかと思いましたよ」

 

「……あの日食堂で出されたサンドイッチのうちの1種類は、イゼッタが作っていたそうだな……知っていたら私も、せっかくだし食べに行ったのだが」

 

「おやめください姫様……国の英雄が厨房で働いているのに加えて、大公殿下がそこに食べに来たなんて話になったら、卒倒する者が出かねません」

 

「び、ビアンカさん、そこまで言わなくても……」

 

「……あのなイゼッタ、もうそろそろ2ヶ月になるのだから、自分の立場というものをきちんと理解してくれ……お前は今、救国の英雄と言っていい要人中の要人なのだぞ?」

 

「そうだとも。何しろそなたは、ゲルマニア帝国最大の敵にして、世界にその名がとどろく20世紀の神秘……エイルシュタットの白き魔女なのだからな!」

 

そう、ビアンカに続いてフィーネが誇らしげに、嬉しそうに笑みを浮かべて話す。

 

「連日、新聞の報道で……それこそ、他国でまでそなたがほめたたえられている。掲載されている写真はとても凛々しく映っておったぞ! 特に、この間の戦いで、意気揚々と攻め込んできた帝国軍をコテンパンにして叩き返した時の記事ときたら……ああ、思い出しても胸がすくようだ。まさに鉄槌を下す魔女だな」

 

「そ、そんな……私別に、その……大したことは………………1回、負けちゃいましたし」

 

照れながら、たどたどしくの反論だったが……ぼそっ、とつぶやくように最後に行ったその言葉には、ややフィーネもばつが悪そうにするも、その笑みが引っ込むことはなかった。

 

「何を言う……そなたがいなければ、それこそこの国は国ごと負けていたと言っても過言ではないのだ。それに、あの件はもう収束している。取り立てて醜聞が表に出てくるようなこともなかったし、帝国との戦線は今膠着状態だ……他ならぬ、その後にそなたが打ち立てた功績でな。感謝こそすれ、文句を言う者など、誰一人いようものか。それに……」

 

そこで、一拍置いて、

 

「……こう言ってはなんだが、テオも生きていた。まあ、そのおかげで帝国がやや勢いづいてしまった面もあるが……そなたが気に病むことは、何一つなかろう」

 

それは、フィーネの心からの本音であり……同時に、実際に今起こっている事実だった。

 

帝国軍は今、イゼッタの奮戦――集積地の襲撃と、一斉攻撃をかけてきた際に逆に壊滅させられたこと――によるダメージの修復と、他国の戦線との兼ね合いを考えた、今後の進軍計画の再構成のため、足踏み状態にある。

 

その間に国防のために色々と準備を整え、外交においても、帝国に対して連合国で戦うための備えを……と考えていた。

それもさすがに、思い立ってすぐに動く……というわけにはいかなかったため、しばらくの間、めずらしくイゼッタやフィーネには暇な時間ができていた。

 

「しばらくの間は、私もゆっくりできる。こまごまとした仕事はあるだろうがな……どうだイゼッタ、何か、したいことや行きたいところはないか?」

 

「うーん、そう言われても……料理も洗濯も、草むしりもやったし……あとやってないことは……」

 

「だから、候補に挙げるものがおかしいとさっきからだな……」

 

「お休みですよー。仕事から離れて考えませんかー、イゼッタ様ー……」

 

再びあきれた様子でビアンカとロッテがそうつぶやくと、その背後からさらに1人、この場にいるメンバーと仲がいい女性が現れた。

エイルシュタットの広報担当責任者……エルヴィラである。

 

今まで、即位式でのイゼッタのお披露目や、戦場にマスコミ各社を招いての喧伝などのプランを考え、今日のイゼッタの驚異的知名度を作り上げた立役者の1人である。

飄々とした雰囲気があるものの、その手腕は確かで、フィーネ達から寄せられる信頼は厚い。

 

「でしたら、ぜひやっていただきたいことがあるのですが」

 

「エルヴィラ? 何かあったのか?」

 

「ええ、まあ。差し迫ってというわけではないのですが……この機会にぜひ、イゼッタさん用のパーティ用ドレスの用意や、式典等に向けた礼儀作法の確認などできれば、と」

 

エルヴィラの話すことには、これから国際社会が協力してゲールへの対抗網を作っていく中、フィーネはもちろん、イゼッタのメディアへの露出もますます増えていく。それに備えて、準備を進めておくべきだ、とのことだった。

 

礼儀作法はともかく……ドレスと作るというのは、体の採寸をするわけで……イゼッタとフィーネは、文字通り彼女の手による『採寸作業』で何が起こるのかを理解しているため、それに思わずびくっと反応してしまった……が、

 

「申し訳ないが、それは後にしていただきたい。姫様、突然で申し訳ありません、今よろしいでしょうか……できれば、イゼッタ君とビアンカ君も」

 

突如、その背後から現れた男……ジーク首席補佐官に、その言葉は途中で遮られた。

 

「? 構わんが……何かあったのか、補佐官」

 

「はい。テルミドール方面の、帝国とレジスタンスの戦線に大きな動きが。南部に展開中の帝国軍の2個師団が突如壊滅、共和国残存軍とレジスタンスの連合軍が、トゥーレイユに浸透したと」

 

「な……何だと!?」

 

 

 

その30分後、いつもの会議室に、先程のメンバーのうち、ロッテを除く全員が集まり……補佐官から状況の説明を受けていた。

 

テルミドール共和国は、帝国との戦争において、拮抗すると思われていた国であるが……帝国のその強大な軍事力と電撃作戦により、またたく間に要地を制圧されて敗北していた国だ。

 

現在、わずかに軍の犯行勢力を南大陸に逃がした、共和国軍のド・ルーゴ将軍によって『自由共和国軍』を名乗る組織が編成され、徹底抗戦を掲げている……が、逃がす段階でその大半をテオによって捕捉され、要所要所で徹底的にたたかれて散らされたため、レジスタンスたちと合流して散発的に抵抗活動を繰り返すのが精いっぱい、という形になっている。

はっきり言って、脅威足りえないとして、敵である帝国からすら重要視されていない。

 

そして、トゥーレイユは、共和国領南東部にある港湾都市だ。大きくはないが軍港施設もあり、帝国軍がきちんと見張って管理している、守りの厳重な土地である。

 

ゆえに、現在の『自由共和国軍』の力では、その都市に手が出るはずもないところ……突如としてそこが落とされたという報告は、フィーネ達を大いに驚かせていた。

 

いや、フィーネ達だけではない。その敵である帝国や、帝国と戦っている全ての国、滅ぼされ、亡命政権を樹立している国、直接の利害関係を有せず傍観している国など……この戦争について知るほぼ全ての国が、誰も予想しえなかった事態に、一様に注目していた。

 

詳細は全くの不明だが、妙に迅速に、現地のメディアが国際チャンネルの1つを使って現況を生放送でラジオ報道していた。映像や写真も同時に録画・撮影しているとのことだったため、明日か明後日には、全世界にそれが流されることになるだろう。

 

そのため、エイルシュタットの会議室でも、フィーネ達はそれを録音しつつ、情報収集のためにリアルタイムで聞いていた……その時だった。

 

ザザザ……と、ラジオの音声にノイズが混じり……不審に思って注目するフィーネ達の耳に、不可思議な音声が飛び込んできた。

 

やや低めの、男性の声で……その声の主は、まず最初に……一言。

 

 

「我が名は……『ゼロ』……!」

 

 

☆☆☆

 

 

テルミドール共和国に現れた、一人の反逆者。

その名は、ゼロ。

 

私設の軍隊『黒の騎士団』を率いる総帥であり……彼いわくところの、『この世界に存在する全ての不当な暴力の敵』。

 

このトゥーレイユにおいて、搾取し、民を苦しめ、圧政を敷いていたゲルマニア帝国軍に対し、裁きの鉄槌を下した。それと共に、ここに我々は、これより先、間違った形で力を振りかざす全ての者達を相手に戦う……そう、宣言した。

 

黒いマントに黒い仮面、黒装束の怪人物は、トゥーレイユの民衆やレジスタンスたちを前にして、高らかにその『正義』を語り……不当な暴力を、同じく暴力で持って断罪すると言い切った。

 

『撃っていいのは……撃たれる覚悟のある者だけだ!』

 

次々と紡がれる、力強い言葉。

 

強者の悪を糾弾し、罪なき弱者が虐げられることを決して許さない……そんな意思が、直接聞いている者たちのみならず、電波を通して聞いている者達にまで感じ取れた。

 

それが……口だけでなく、実際に策略を用いて、このトゥーレイユを開放した末のことであったため、皆、その堂々とした演説に聞きほれ……次第に、熱狂し大歓声を上げるに至っていた。

 

もちろん、ただのテロリストのたわごとだと、そう断じる者もいたが……幾人かは、その存在に危惧を抱いていた。

 

現状から見れば、おそらく口だけではなく、その実力は本物……これから先、欧州にさらなる戦乱を引き起こす、台風の目になりかねない、と。

 

『力ある者よ、我を恐れよ! 力なき者よ、我を求めよ! 世界は我々……黒の騎士団が裁く!!』

 

そう、高らかに宣言した仮面の男……『ゼロ』。

その正体を……まだ、誰も知らない。

 

 

☆☆☆

 

 

……ごく一部を、のぞいては。

 

「あー、しんど……結構通気性悪いな、この仮面」

 

「お疲れ様です、テオ様……タオルをどうぞ」

 

「さんきゅー、二コラ。この後すぐ戻るんだよね?」

 

「はい。明日の式典の準備に間に合えばそれで問題はないのですが、念のため、今日の夜帝都に戻って誰かにお姿を目撃させておけば、アリバイ工作はより完璧かと」

 

「うし、じゃーそうしよう。あとの『ゼロ』は現地の手駒に任せて、ひとまず帝都に戻って……次は、どこの誰だっけ?」

 

「えーとですね、明後日ノルド王国のレジスタンスで『ライトニングバロン』ゼクス・マーキス、それ以降は、微調整をしながらですが……同じく共和国のレジスタンス枠で、『赤い彗星』シャア・アズナブル、帝国サイドには傭兵『猛禽』フル・フロンタル、あと、間をおいてですが……連邦で『レッドショルダー』、リヴォニア方面に『ソレスタルビーイング』などの組織をでっち上げ、今後、駒として使えるように整えていく予定です。現地にすでにある武装集団を傀儡化する形で、テオ様が関わっているという証拠が残らないように、ですが」

 

「はぁ……1人何役やらなきゃいけないんだか。まあ、基本的に神出鬼没・正体不明の人物に設定するつもりだから、常時いなくても大丈夫だろうけど……それでも多忙だろうな……。ま、そういう作戦なんだし、仕方ないか」

 

「私共も、精一杯支えさせていただきます……テオ様」

 

「ん、よろしく……二コラ。じゃ、次行こうか」

 

 

 

 

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