終末のイゼッタ 黒き魔人の日記   作:破戒僧

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Stage.58 本気(で迷惑な)ボンバー

 

1941年1月29日

 

はいはいトラブルトラブル。はいはいフラグ回収フラグ回収。

 

フラグがたってからだいぶ間が空いた末のことではあるけども……しっかり面倒ごとは起こってしまいました。

それも……特大のが。

 

……欧州に直接影響は(今のところ)ないんだけど……放置とか、選択肢として絶対にありえないレベルのトラブルだ。

ToLoveるではない。トラブルだ。

 

ToLoveるだったらまだよかったんだけども……あいにくと僕に、浮いた話なんぞ転がってこない。そんな暇もないし。ヒロインになりそうな娘もいないし。

 

イゼッタは忙しいし、フィーネはもっと忙しいし、ビアンカはフィーネ命だし、

マリーも忙しいし、ニコラは……なんていうか、従者だし。ロッテちゃんも忙しいし。

 

……改めて見てみると、僕の周り……仕事が恋人、って感じのワーカホリックばっかりだな。戦争はこんなところでも悪影響を及ぼしていたのか……嫌な話だ。

 

……話がそれた。

ともかく、トラブルだ。

 

何が起こったかというと……アトランタがやらかしやがった。

 

……この世界でも、元の世界のアメリカとイギリスの関係と同じで……アトランタは元々、ブリタニアから独立してできた国なんだそうだ。

 

そのせいもあってか、アトランタはブリタニアとの間の海域……すなわち大西洋のどこかに、極秘裏に使える秘密基地をいくつか持っている、なんて話があった。

 

なんか昔、過去のいざこざを忘れて友好国として歩んでいきましょう、って平和条約を結んだ時に、所有権をめぐってアレだったのを、なし崩し的に解決した、っていう裏事情があるんだけど。

 

その基地の1つが……消滅した。

 

なんかブリタニアが、近くを航行していた漁船とかに片っ端から聞き込みして調べたらしいんだけど……それによると、状況としては、次のような感じ。

 

まだ明るいうちのこと。自国としては、午前10時くらい。

 

突然、島の影も形も見えない遠くの方で……何かが光ったような気がした。

光の色は桃色で……数秒間、光り続けたように見えた。

 

その後……光と入れ替わりで、キノコ雲、と表現するのがぴったりな噴煙が確認されて……さらに十数秒遅れたくらいで、すんごい衝撃波がここまでとどいた……とのこと。

船がひっくり返るかと思ったそうだ。

 

その、キノコ雲が上がった地点に、ブリタニア海軍の巡視船が向かったところ……確かにそこにあったはずの島が、丸ごとなくなっていた。

 

どう考えてもまともな事態じゃない、ってことで、そこを使っていたはずのアトランタの研究機関にはもちろん、最近、戦時中の連合国が中心になって立ち上げられた国際機関――もうすぐ『EU』っていう名前がつく予定――にも、話が持ち込まれた。

 

で、協力して調べたところ……爆心地から微量の放射性物質を検出。

これはまた『原爆』か? 研究開発に失敗して暴発でもしたのか? って話になった。

 

あの野郎共……何だってよりによって、こんな、欧州寄りの研究所でやってんだよ。自国でやれコラ、迷惑だっつーの。もう全くと言っていいほど好感情持てないわ。

 

こないだも……ベルクマン大佐(昇進した)からの報告だと、暗殺狙いで潜入してきた、アトランタのそれと思しきエージェントをダース単位で始末したそうだし。

『エージェントに黒人が入っているのなんて、あの国くらい』だそうだ。そうなのか。

 

ただ、ちと妙なことに……その放射性物質の濃度が……その後繰り返し確認するために測定したところ……どうも、徐々に下がっていってるらしいんだよな。

 

周囲に拡散してるとかじゃなく……検出できる範囲は、空中、海中を問わず一定で、その中での放射能汚染の濃度がどんどん下がり……今ではもう、防護服とかなしでも安全なところにまで下がっているそうだ。

 

……ちょっとまて、それ……どういうことだ?

 

仮にだけど、この爆発が原子爆弾のそれだとしたら……放出される放射性物質の濃度は、そんなに生易しいもんじゃないと思うんだけど。

 

僕の前世の世界で、1945年に原爆で被爆した被爆者の中には、年号が平成に変わってから20年を超えてもなお、苦しんでいる人もいるらしいし。

 

……放射能汚染を、除去する。簡単なことじゃない。

化学物質を使って少しずつ薄めていく、っていう方法があったと思うけど、それだってかなり手間が必要なはずだ。東北の震災で原子炉が事故った時もそうだったはずだし。

 

そんな厄介者を、これだけ急激に浄化できるものというか、手段を……僕は1つしか知らない。

 

しかし、『GNドライヴ』は、横流しや窃盗にあった様子はない。きちんと僕らのところで管理下に置かれている……というか、アレは『魔女の力』を使えないと、起動させることはできないはず………………いや、ちょっと待てよ?

 

……そうか……ある、あるぞ。

 

GN粒子じゃないけど……それと極めて類似の性質を持つ物質が、ある。

同時に……きわめて強力な爆薬でもある、そんな物質が。

 

魔力そのもの……『エクセニウム』だ。

 

となると……今回の事故、まさか……アトランタが研究してやがったのは……『エクセニウム兵器』か? それなら、研究所一つ消し飛ばすくらいの大爆発も、エクセニウムの量によっては可能だろう。

しかしそうなると不思議なのは、放射能汚染が起こったことだ。

 

エクセニウムを使った爆弾、もとい攻撃は……ゾフィーがやってたのを見て知ってるけど、放射能なんか出ない。

なのに、何で……いや、それは単純に考えればいいのか。

 

出たってことは、放射能系の物質を使ったってことだ。単純に、そういうことだ。

 

……と、いうことは……ええと、つまり何か?

 

 

 

あの国……核にエクセニウムを組み込んだ新兵器でも研究してやがるのか?

 

 

 

1941年2月10日

 

旧ゲルマニアの研究機関から……こちらが押収しきれなかった、一定量のエクセニウムが持ち出され、行方不明になっている。これは、もともと判明していたことだ。

多分だけど、保身を考えた官僚連中の誰かが持ち出したんだろうと思われていた。

 

で、その一部が……アトランタにわたっていたわけだ。

 

そこそこ時間をかけて調べた結果、そういう事実が明らかになった。

 

ベルクマン大佐を筆頭に、手段を択ばないからとにかく裏を洗ってくれ、って頼んだら……本当に手段を一切選ばずに、裏に表にありとあらゆる手段で調べてくれた。

 

……ホントこの人、味方だと頼もしいけど、怖いわぁ。

 

その過程で何人か死んだらしく、ごまかしの手配を頼まれた。しれっと、当然のように。

 

……まあ、死んだのは全員敵みたいだから、いいけど。

ケーニッヒとグランツあたりが暇してたな、やらせるか。

 

で、調査結果をさらにまとめると……やはりというか、連中、プルトニウムとエクセニウムを組み合わせた兵器の研究をしていたようだ。その破壊力と……廃棄物を一切出さない、っていう点に注目して。

 

その供給手段を得るために、最近では僕ら『魔女』を、抹殺ではなく、生け捕りにできないかと画策していたらしい。全部ベルクマンが防いで殺してたけど。

 

送り込まれるエージェントが、捕獲のために手加減して相手できるほど弱くなく、苦労してとらえても、毒ですぐ自殺するもんだから、尋問がほとんどできないそうで。

 

しかもその毒が……奥歯に仕込んだカプセルが云々とかじゃなく、あらかじめ遅効性の毒を飲んでいて、何日以内に中和剤ないし解毒剤を飲まないと死ぬ、って感じで備えているらしく……結果、尋問する前に時間切れで死ぬんだとか。周到な上に、大した勤労精神だな。

 

しかしそれでも、どうにか分かった範囲で……まだいくつか、同様の研究所があるらしい。

 

ブリタニアの力が及ぶ範囲のそれは、残り全部洗ったそうだけど、痕跡なし。

消滅した1か所だけだったらしい。

 

が、そこはベルクマンクオリティ。きっちり残りの研究所と、エクセニウムの所在も突き止めていた。

正確には、物資の流れとかから目星をつけていた。やる~。

 

なら、まずはそこの調査だな……しかし、エクセニウムが相手となると、最悪、僕らが出なきゃいけないかもしれない。

 

実験したから知ってる。エクセニウムを無力化するだけなら……方法はある。

というか、簡単だ。レイラインの魔力を吸い上げる要領で、エクセニウムを蒸発させて吸い上げてしまえばいい。もとは魔力であり、結合も甘く、なまじ物質として取り扱い可能にしているがゆえに、干渉は難しくないのだ。

 

そして、これに協力してくれたのは……ゾフィーである。

 

彼女については今、どうにかして恩赦を出せないかとして議論が進んでいる最中であり、その武器となる功績作りの一環として進めている、魔女の力の研究の成果の1つなのだ。

 

それに関しては、見通し立ってるからいいんだけど……まあ、今後も役に立てる場面が来たら、手伝ってもらうつもりというか、方針である。武器は多い方がいいだろう。

 

……さて、話を戻そう。

ベルクマン調査隊が調べてきてくれた、現在のエクセニウムのありか、およびヤバい兵器の研究状況についてだけど……残りの研究所は、どれもアメリカ……じゃなかった、アトランタ大陸にあるそうだ。北に1か所、南に1か所。あと、領海内の離島に1か所。

 

……EUの管内になかったのはよかったけど、そうなると今度は、こっちから文句を出せない、っていう問題が出てくるな。ベルクマン大佐の調査は、非合法上等な手段で調べたデータばかりで、正規の司法系の手続きには使えないし。

 

……まあこっちとしても、被害がこっちにまで及んだり、その兵器の矛先がこっちに向くとかでなければ……前世の地球みたいに、核武装という名の抑止力として使う、っていうところどまりであれば、最悪、ホントに最悪のケースとして……黙認する手もある。

 

黙認しつつ、きちんと対抗手段は用意するが。

 

……もっと怖いのは、こないだと同じように、アトランタがドジって『やらかす』ことだ。

 

アトランタには、知る限り『魔女』はいない。

というか、居ても、僕らと同じくらいのレベルにまで、『魔女の力』の解析・開発を進められているとは、到底思えない。

 

つまりは……『エクセニウム』を扱うことについて、有力な識者が1人もいない。

 

危険物を、それに関する有識者がいない状態で、兵器開発を前提に研究する……論外じゃないですかねこんな危険行為? 何考えてんのあの国?

そんなに怖いか僕らが。そんなに対抗手段が欲しいか。もしくはそんなに消したいか。

 

足元見られる危険性があるし、そもそも狙われた身の上でそんな義理も何もないから、こっちから協力することはないけど。絶対に。

 

しかもなんかさあ……エクセニウムと、プルトニウム、それぞれ単体で使った時の、いずれとも違う反応を起こしてるっぽいわけなんですが……何だ、中途半端に成功してるのか?

成功しすぎて、基地消し飛ばしたってか?

 

……それは、最早『成功』とは言わない。

 

……ともあれ、これから僕らが、とある方法とプロセスで実行しようとしてる……『魔法』というものを、戦闘手段ではなく、未来への可能性として認識させるための、ある計画……それにけちが付きかねない問題でもあるので、本気でやめてほしいんだけどな。騒ぎを起こすのは。

 

……今回のでこりて、研究やめてくれないかね?

こっちからは何をするつもりもないってのに、そんな調子で研究続けて、これ以上にやばい事故でも起こらないといいんだけど…………あ、なんかこんな感じの終わり方を前にも(日記はここで途切れている)

 

 

 

1941年2月11日

 

……これまでで一番ヤバいことになりつつある。

ちくしょう、やっぱり昨日のアレはフラグだったか。

 

アトランタの研究機関が、中途半端に爆弾の開発を成功させた。

 

成功したのは……破壊力を引き出すという点において。

 

しかし、同時に失敗もした。

それは……エクセニウムを制御できなくなったばかりか、その作用・反応が周囲のエクセニウムに伝播してシンクロニシティを起こし、臨界状態にまで行ってしまったこと。

 

……専門用語を交えずにわかりやすく表現する前に……アトランタがどんな爆弾を作ったのか、もうちょっと詳しく説明しようか。

 

要するに、アトランタは……原子爆弾を火種にして、エクセニウムに着火(便宜的な意味。実際に『火を着ける』わけではない)するもので……その際に発生する熱反応の暴走で、周囲一帯を反応消滅させるというもの。

これがまた、信じられない威力で……反応臨界まで時間は必要なものの、最終的には周囲数キロから数十キロを巻き込む大爆発で全てを消滅させるレベルだそうだ。原爆より上か。

 

そして、その際に発生する光が、桃色だそうで……おい、どこのフ○イヤだ。

 

で、エクセニウムの蒸発に際して発生するエネルギーが、GN粒子に近い働きをするそうで……そのおかげで、爆心地は最初こそ汚染されるものの、自動的に浄化されていくそうな。

 

放射能汚染の発生しない(発生はするけどすぐ収まる)核爆弾、ってことになるわけだが……威力が凶悪どころじゃないので、お世辞にも改善点と呼べるものじゃあない。

 

……さて、そんな感じでやばい武器を完成(……とは言えないな、制御できてないし)させたアトランタだけども……このたび、ヤバすぎる事故を起こした様子。

 

その情報は、機密事項扱いされてたらしいんだけど……ベルクマン大佐の手の者が接触した、義憤ゆえにこれを黙っていられなかったらしい、アトランタの機密情報取り扱い系部門の人によってリークされ、その証拠となる書類を入手できたらしい。

 

で、何が起こっているのかというと……だ。

 

まず、あの、太平洋上の孤島の研究機関で起こった事故。

あれが、原子爆弾を火種にエクセニウムを臨界させて大爆発、って感じのものだった。

 

……その臨界が、あたかも感染するかのように、近くにあった別なエクセニウム――もちろん、アトランタが旧ゲルマニアの官僚連中から横流しで手に入れたもの――に伝播した。

 

その結果……臨界がはじまり……数時間後、近傍でアトランタが保管していた他のエクセニウムが次々と臨界しはじめ、誘爆し始めた。

 

その現象は、ひとところにまとめられているエクセニウムの量が少ないほどに早く進むらしく、その孤島の周辺でエクセニウムを少量保管していたところでは、どれも数日以内に爆発し、その周囲の全てを巻き込んで消滅したそうだ。

 

しかもどうやら、その伝播は距離とか関係なく……射程距離無限で起こっているらしい。

 

どういうことかというと……近いうちに、あの孤島でのエクセニウム臨界を皮切りとして、この地球上に存在するすべてのエクセニウムが大爆発するかもしれない、ということだ。結晶として固形化しているものだけ、っていう条件は付くが。

 

これが明らかになった段階で、僕らは保有しているエクセニウムをすべて処分した。

……といっても、あんな不完全な状態で保管しているものは、ほとんどなかったので、すぐにそれは終えることができた。

 

それはよかったんだけど……問題は、アトランタが大量に横流しで手に入れて保有しているエクセニウムの方だ。ゲールの旧政権が、ゾフィーに作らせてた分。

 

僕らみたいに、『魔力で干渉し、分解して大気に返す』という安全かつ簡単な処理方法を取れないアトランタは、その身の内に、凶悪な威力の時限爆弾をいくつも抱え込んでしまったことになる。

 

しかもエクセニウムの臨界爆発は、少量であるほど早く、大量にまとまっているほど遅く起こる。

 

少量の保管規模のものは、もうあらかた爆発してしまっているそうだ。国内外で。

 

しかし、大量にまとまっているいくつかが……今現在、いつ爆発するかもわからない時限爆弾状態で、その所在すら隠されている。

 

だが、その爆発による被害を抑えるために、少量に小分けにしようとしたら……その瞬間、爆発が早まってドカン、なんてことにもなりかねない。何せ、少ないと早く爆発するんだから。

 

しかし、そのまま……大量にまとまったまま放置しておけば、今度は威力が問題だ。

火薬と同じで、必然的に、燃料は大量であればあるほど、爆発の威力は高まる。

爆発までに時間があるとはいっても、それ相応の量の爆発が起こってしまうわけで……。

 

……リーク情報から導き出したところによると……今現在、未起爆の『大量』のエクセニウムの所在は、3か所。

 

北アトランタ大陸の、極秘の研究施設に1つ。これが爆発すると……デトロッドとかいう(どっかで聞いたような)国内有数の工業地域が吹き飛ぶ。

 

南アトランタ大陸の、これまた極秘の研究施設に1つ。これが爆発すると……下手すると、南北アトランタ大陸が分断され、陸路で行き来できなくなる。

 

領海内の離島に保管されていたものは……すでに爆発済み。孤島は、半分ほど消滅したらしい。

施設そのものは完全消滅。生存者は、施設外での業務に従事していた27名だけという悲劇。

 

なお、その生存者は、本土に戻ると口封じされるのが目に見えているので、ボートで懸命に島を脱出して漂流していたところを保護した、ってことにして……亡命を受け入れてこっちで保護しました。ブリタニアの迅速な対応に感謝します。

 

となると、残りのエクセニウムはどこに……ってことで調べたら、これが一番ヤバい状況になっていた。

今まさに、超大型の輸送船で輸送されている最中だったのだ。

 

その量は、アトランタ大陸内の2箇所にあるそれよりもさらに大量。

 

……そして、その状況に輪をかけてひどいことになってるのが……その船の乗組員たちの対応だったりする。

いやまあ……そんな超危険物と一緒に海の上にいるのは、そりゃ怖いだろうけどさあ……

 

……だからって、乗組員全員で船を捨てて、救急用ボートで逃げ出すとは……。

 

……ノルマントン号事件(だっけ?)だとか、最近隣の国で起こった旅客船の転覆事故だとか……いつの時代、どこの国、どんな異世界にもいるもんなんだなあ……そういう連中。

 

自分の身の安全を考えて動くことまで否定はするつもりはないけど……それによって生じる損害とかをね? 他者に押し付けて自分たちだけ助かろうっていうその性根がね?

しかも、貨物取扱の輸送船の乗組員の義務としてある部分すら全部捨てて……もういいや。

 

その船の乗組員が、さあ果たして大海原に小舟で漕ぎ出して助かったのかはわからんし、この際もうどうでもいい。

 

その海域……アトランタ領内では珍しく、海賊被害が報告されてる場所だった気もするし……アトランタの外交部門かどっかが、どこかから入った身代金要求に対して『我が国はテロには屈しない』とかいう対応をしてたらしい、って情報も入ってるけど、それも含めてどうでもいい。

 

……問題は、その、無人となった貨物船に放置されたエクセニウムが臨界爆発を起こした時、どれだけの規模の被害が出るのか……だ。

計算してもらったところ……恐ろしい数値が出た。

 

推定爆発半径は、およそ100㎞オーバー。しかしこれは、『完全消滅』する範囲。

爆風・衝撃波による二次被害は、その数倍であり……1000㎞をゆうに超えるとの試算も。

 

現在、輸送船は海流に乗って海の上を漂っており、このまま流れていくと……大西洋のど真ん中から、若干欧州よりの位置で爆発すると予想され……その衝撃で、様々な二次被害が予想される。

 

衝撃波が海水を伝播して、広範囲にわたる生態系が壊滅、

津波が起こって近傍の島々が壊滅、

大西洋にあるプレート境界に影響が及んでの地殻変動、

それに伴う地震系津波発生の可能性…………とまあ、こんなもんはほんの一部だが。

 

それらによって……アトランタ大陸と、欧州の両方の沿岸部が、壊滅的な打撃を受ける危険性が浮き彫りになった。

 

それに……海ってのは、世界で一番深いところで、水深1万mくらいだったはず。

要するに約10㎞だ。

 

そこに、海水でいくらか減衰する見通しとはいえ、周囲100㎞を消滅させる爆弾なんて……ホントに何が起こるか予想もつかない。

 

……さっき、フ○イヤかよ、って言ったけど、訂正だな。

明らかに……フレ○ヤよりひどい。

 

あの国は、もう……本当に……いらんことをしてくれる!

これから、この後、各国首脳全員集めて、緊急会議だよ! 一刻の猶予もないぞマジで!

 

 

 

 




間もなく終了予定です。
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