新約 やはり俺の青春ラブコメは間違っている SAO篇   作:gakinaga

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何か意見感想あればお願いします。
今回はキリトとか出てません。以上です。


第1話

ソードアートオンラインβ版 発表2日前

 

とある研究室

 

ここは大きな研究機関と言ってもいいだろう。

時刻は3時半に差し掛かっていた。

ドアにはナーブギア研究室と書かれていた。

暗い研究室の中に、一台のパソコンの光が部屋を照らしていた。

そして、そのパソコンの目の前には一人の男が座っていた。

キーボードを叩く音が響き渡る中、男は不敵な笑みでこう呟いていた。

 

「ふふふ、これで遂に完成した。」

 

男は立ち上がり、近くにあった大きなパソコンのような装置に手を当てて

 

「さて諸君たち、精々私を楽しませてくれよ」

 

そう言って、男は立ち上がり、暗闇の中に消えていった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ようやくこの時が来た。

俺こと比企谷八幡はこの日を待ちわびていたのだ。

11月6日 遂にβ版を経て、SAOソードアート・オンライン正式サービス開始日がとうとうやってきたのだ。 

ベットに寝っ転びながら、宅配便で先ほど送られた大きな箱を見ていた。

 

「よっやああああああ!!」

 

こんなにも叫んだのはいつぶりだろうか・・。

昔、黒マントを羽織って叫んだあの日が・・違う違う。

いけない。余りもの喜びで変な黒歴史まで思い出すところだった。

まあ、こんな感じで朝からかなりハイテンションの俺なのだが、そのせいでお袋には病院に行くことを勧められ小町からはゴミを見るような目で見られ・・。

あれ、目から汗が・・・。

とりあえず箱の中からナーブギアなどを取り出した。

 

ナーブギア

 

天才科学者 茅場昌彦によって開発された世界初の「フルダイブ」が可能なV技術を用いられたマシンだ。

 

「お兄ちゃん、朝からうるさいよ・・。何かあったの・・。他人に迷惑かかるからやめて」

 

ハイテンションでナーブギアのセットをしていた為か声が大きかったのか知らないが、かなり不機嫌な小町がおられるではないか?

 

「お兄ちゃん、また車に轢かれたんだって・・。どうして人は寄ってこないのに、車は寄ってくるのかね?」

「うるせえ、俺だって知りてえよ・・。」

 

そうここは病室の中。

昨日、俺は車に轢かれたのだ。それも轢かれそうになった猫を助けようとして・・。

もう俺って何で車にこんない好かれているんだろう(棒)

 

「ありゃ、お兄ちゃんバイクにでも乗るの?」

「あ、これか?こいつはゲーム機みたいなもんだ。ヘルメットではないぞ」

 

実は言うと、このナーブギアは俺が直接買ったものではない。

轢かれた車に乗っていたは、このゲームの製作者である茅場昌彦であった。

そしてお詫びとして、このゲーム機を貰ったわけだが・・・。

それを小町に説明しても、『あー、何か最近はやっている奴?』とか返って来ず・・。

挙句は手には『お兄ちゃん、ゲームはいいんだけど、ちゃんと人とコミケーション取らなきゃダメだよ』と言われてしまい

癒しの妹にメンタルゴリゴリ削られたのであった。後、小町よ。コミュニケーションな?コミケーションって何だよ・・。

コミケと何かするの?そんなどうでもいい事を考えていた。

 

「全く、心配したんだからね?あっ今の小町的にポイント高い!!」

「最後のがなければいいんだけどな・・。」

 

まあ、急いで病室に入って来たようだし。汗も結構かいていたのを見ると、本当に心配したんだろうな・・。

一応、手を小町の頭にポンッとのせ、撫でながら言った。

 

「悪いな、心配かけて。もう大丈夫だぞ。小町もお兄ちゃんを見習って事故に気を付けるんだぞ?おっ今のも八幡的にポイント高いよな?」

「何それ?お兄ちゃんシスコン?」

 

変な目線で俺を見てくるも、撫でられるのはまんざらでもないらしく、手を振り落とすことはなかった。

その後、小町は帰って行った。いい妹を持ったものだ。やはり小町には変な馬に引っかからないようにせねば!!

近くのテーブルに置いてあった雑誌を手に取り、パラパラとめくりながら、眺めた。

 

「さて、久しぶり戻るとしますか・・・。あそこへ」

 

そう言い、ぱたんっと閉じ、元の場所に戻した。

ゲームにログインする前に引っかかるフレーズがあった。

雑誌の中にはこう書かれていた。

 

『これはゲームであって、遊びではない』

 

また茅場さんが俺の前から去る際言った

 

『楽しみにしたまえ』

 

あまりその意味を考えず、俺はナーブギアを被り横たわり、呟いた。

 

 

 

 

「リンクスタート」

 

 

 

それの本当の意味を知るのは、その後だった。

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アバターは普通の顔にしておくか・・。

さすがにゲームで『うわあ、あいつ眼腐ってね』とか『ゾンビだあああああ!!』とか言われたくないしな・・。

ほら、仮想世界だし・・。夢ぐらい見てもいいよね!!

プレーヤー名はβと同じでいいや・・。

 

『hachiman』

 

全ての設定を終えると、《Welcome to Sword Art Online!》と表示された。

目を開けると、周りにはプレーヤーたちは交差するように歩いており、現実とはかなり違う世界が広がっていた。

まじでクオリティーたけーな、オイ・・・。

さすがは天才によって作られた世界、リアルすぎて仮想に見えないぞ・・。

何と言うか凄いとしか言いようがない。

 

とりあえずそのまま突っ立ているわけにもいかないため、俺はまず武器屋に向かい武器、他にも回復ポーションも購入をした。

久しぶりのログインの為、ひとまずモブと対戦するとしますか・・。

近くにいたイノシシのモブに石を投げつけて、挑発した。

すると、イノシシは物凄い勢いでこちらに突進してきた。

俺は先ほど購入した剣を構え、イノシシに向かって走って行った。

 

残念ながら力づくで倒す程腕力がない為、俺はイノシシの突進を一度かわした。

特攻してくる者は、いきなり交わされると、急には方向転換は出来ない。

だから隙が出来、倒せる瞬間を作り出すことができる。

それは上半身しかない物体が突進してくる某ホラー映画で実証済みだ。

それを利用して、俺は交わして背後を取り、剣でそいつを3連続切り付けた。

何度か繰り返すと、モブは青いエフェクトとなり粉々になった。

剣を鞘に納めると、背後から拍手が聞こえてきた。

 

「さすがは、灰かぶりの剣士様。見事な太刀筋だ。」

 

振り返ると、そいつは近くにある塀の上に座っていた。

 

「高みの見物かよ・・。さすがはエリート剣士様のやる事は違げーや。」

「おいおい、俺がエリートだったら、お前は天空の勇者になっちまうぞ?」

「残念ながら、勇者と言う程のスペックは持ち合わせてはいないんだがな・・。」

 

軽々しく話しかけてくる男。

俺はこの男を知っている。

こいつの実名は知らないが、プレーヤー名はシンジである。

日本刀を好み、腰に差している。

嘗て俺がβテストでプレーしていた時、何故か俺に付きまとってきたのだ。

俺がとあるクエストをやろうとすると、そいつは教えてもないのに、いきなり俺の目の前に現れたり・・。

俺がそいつを巻こうと、煙幕で逃げても、捕まったり・・・。

まあ俗にいうストーカーって奴なのだが・・。

 

「何で、お前がここに居るんだよ・・。プレーヤー名も顔も変えたんだぞ・・。」

「甘いな?俺がその程度の変更で分からないとでも?お前は人ゴミを嫌い、単独で行動する、更に片手剣を好む事を知っていれば、お前を見つけるなんぞ朝飯前さ?」

「恐えーよ・・。」

「それと俺はストーカーじゃない。ただの観察者だ。」

 

それって同じじゃないですかね?

ていうか人の心勝手に読まないでくれます?

 

「まあいい、ハチマン。俺と付き合え」

「いや、俺そう言う趣味とかないから・・。」

「俺だってそんな趣味ねえわ!!意味深な事言ってんじゃねえよ!!これだから腐った目は・・。」

「腐った目関係なくね?」

 

とりあえず一日中こいつとレベリングした。

ソードスキルってやっぱいいな・・・。

ある程度モーション溜めると後は自動的に技を出してくれる。

何か必殺技撃ってる感覚で少しテンションが上がるのだ。

シンジに至っては

 

「卍解!!俺の一撃受け止めてみやがれ!!」

 

と言ったり

 

「ぎゃははは、俺の剣に勝とうなんざ百年早い!!」

 

とかやってて、すごく痛い・・・。

見てて、遠ざかりたくなるほどな・・。

材木座と仲良くなれそうなほど痛い・・。

まあ、中二病発症中だから、俺は暖かい目線で見ることした。

 

レベルがそこそこ上がった所でそろそろ切り上げるとするか・・。

 

「おい、シンジ。俺はそろそろ切り上げるわ」

「おいおい、もう帰るのかよ?」

「俺には小町が待っているからな。」

「うわあ・・・。お前、今の顔を鏡で自分で見てみろよ、シスコン」

「シスコンじゃねえよ・・・。」

 

そう断じて俺はシスコンじゃない!!

小町がちょっと好きなだけだからな?

大丈夫だ、問題ない。

と自己完結させて、メニューをいじるのだが・・。

 

あれ・・。

ログアウトボタンがねえぞ・・・。

 

「なあ、ログアウトボタンがねえんだけど・・。」

 

そう言うと、シンジは俺を馬鹿にするような表情で俺を見て笑いながら言った。

 

「お前、目は終わってると思っていたが、ついには頭までいかれたか」

「お前は一々罵倒しないと気が済まないのか・・。」

「そんなもん、メニュー見ればあるに決まってんだろ・・?」

「だったら確かめてみろよ・・。」

「お前な、いくらボッチだからって機械がお前をはぶるわけ・・・。ありゃない・・。」

「ほらな?」

 

おい、さっきまで罵倒しておいてその反応は如何なものかと思うんだが・。

まあ、そんな事は置いておき、ログアウトが出来ないなんて今後の運営にとって大問題だ。

ログアウトできないゲームなんて普通はあり得ないし、こんな壮大なシステムを作ってるのに、ログアウト機能を忘れるはずがない。

仮にあったとしても一度サーバーを停止してプレイヤー全員を強制ログアウトすれば万事解決するはずなのだが・・・。

 

なぜ運営はこの事をアナウンスしないのか・・。

いや、出来ないのか・・。もしくはこれ自体が本来の仕様でだったり・・。

やめだ・・。いくら考えても仕方ない。ログアウトできるまで待つか・・。

嫌な予感が的中しなければいいんだが・・。

そんな事を思いながら、奥から鐘の音が鳴り響く中、俺たちは白い光に包まれ消えた。

えっこれ大丈夫なんだよね・・・。




次回 俺達のデスゲームはこうして始まったのだ。

『ようこそ私の世界へ』

『俺のジャンプがあああああ!!』

『おいおい、まじかよ』

『よろしくな、お前ら』 
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