Fate/Grand Orader twins future 作:千ちゃん
PS.Fate/apocryphaのアニメも七月に放送されるのを楽しみに待っています。
「フォウ!フー、フォーウ」
あれ?今、頬を舐められたような・・・・・・そもそも自分はどんな状況なんだ? なんで眠っているんだ?
確か、カルデアまで吹雪の中を歩いて来た俺と立花は入館手続きをしてその間に戦闘シュミレートを済ませた。状況を確認するために重い目蓋を開けるとそこにはショートヘアで桃色のパーカを着た眼鏡を掛けた大人しそうな少女が心配そうに見ていた。
「・・・・・・あの、大丈夫ですか、先輩?」
「えーと、君は?・・・・・・」
頭がボーとしているが立ち上がり、彼女の名前聞いた。
「いきなり難しい質問なので、返答に困ります。名乗るほどのものではない――――とか?いえ、名前はあるんですがあまり口にする機会がなかったで・・・・・・印象的な自己紹介ができないというか・・・・・・。」
人見知りなのかな?自分たちと同じようにマスター候補生だと思うんだけど? もしかしたら魔術師の家系で選ばれた38人の一人なのかもしれない。魔術師は一般的な価値観から離れていると聞いているし、そのせいであまり他人と関わりを持てなかったとか?
「・・・・・・ところで先輩、となりで寝ている女性は起こさなくてよろしいのでしょうか?仲良く通路で眠っていましたが。」
あ、この子と話していたから忘れてた。隣ですやすや幸せそうない寝ている姉に声をかける。
「おーい。起きろ。立花。こんなところで寝たら風邪を引くぞ。」
そう、声を掛け体を揺する。それに反応してゆっくりと体を起こして目を擦りながら不機嫌そうにあくびをしながら起きる。
「うるさいな。・・・・・・夏休みなんだから、起こさなくていいでしょう。」
「・・・・・・コホン、起きたところで質問よろしいでしょうか?先輩たち。」
先輩たち? それってあたしと立見のこと?
それ以前にこの子は誰?疑問に思いながら少女の言葉に耳を傾ける。
「お休みのようでしたが通路で眠り理由がちょっと。硬い床でないと眠れない性質なのですか?」
「あたし達、ここで眠っていたの?」
「はい、スヤスヤと教科書に載せたい程の熟睡でした。」
なんで自分たちは眠っていたのだろう?と考えていると、ウサギのような耳をした子犬程の白い動物が桃色の髪の少女の肩まで登っていく。
「フォウ!キュー。キャン。」
「あ、かわいい!その子の名前は?」
「紹介しますね。こちらのリスっぽい方はフォウ。わたしはフォウさんにここまで誘導され、お休み中の先輩たちを発見したんです。」
「そうなんだ。ありがとう、フォウ君。」
「この子を連れてきてくれてありがとうね。フォウ君」
「フォウ。ンキュ、フォーウ!」
お礼を言われたのを理解したのかフォウは気分を良くして廊下を歩いていく。
”どういたしまして”。と言ったのだろうか?
「・・・・・・またどこかに行ってしまいました。あのように、とくに法則性もなく散歩しています。」
「不思議な生き物ね。ねえ、立見。あの子図鑑で視たことある?」
「・・・・・・いいや、俺の視た動物図鑑には載っていなかったよ。」
見たことない生き物だ。この山岳地帯に住んでいる新種のリス?がここに迷い込んだのかな?
「わたし以外にはあまり懐かないのですが、先輩たちは気に入られたようです。おめでとうございます。二人目と三人目の、フォウさんお世話係の誕生です。」
あまりひとに懐かないときいて警戒心が強いのかなと思うところがあるが、起こしてくれた彼女の名前をまだ聞いていないことに気づき声を掛ける。
「そういえば、君の名――――」
「ああ、ここにいたのかマシュ。ダメだぞ、断りもなしにで移動するのは良くないと言われているだろう。」
名前を聞こうとしたら、シルクハットの帽子を被り緑のスーツを着て、目が細く髪胸ぐらいまである優しそうな男性の声が掛かる。
「おっと先客がいたんだね。君たちは・・・・・・そうか、今日から配属された新人さんだね。わたしはレフ・ライノール。ここで働かせてもらっている技師の一人だ。」
「初めましてレフさん。藤丸 立見です。隣にいるのが俺の双子の姉で藤丸 立花と言います。今日からよろしくお願いします」
「あたしもよろしくお願いします。」
お辞儀をして挨拶を済ませる。
「ふむ、立見君と立花ちゃんだね。召集された48人の適正者、その最後の二人というワケか。ようこそカルデアへ、歓迎するよ。しかし、双子と言うわりにはあまり似ていないような・・・・・・?すまない。声に出してしまって。」
「気にしないでください。よく言われますので。」
「あたし達て容姿もあまり似ていないし、性格も正反対だからよく言われるんです。」
「そうかね。そういってもらえるとありがたい。じきに所長の説明会が始まるから君たちもいそいで参加しないと。」
え、もうそんな時間なんですか!
「レフ教授。わたしも説明会への参加が許されるでしょうか?」
「うん?まあ、隅っこで立っているぐらいなら問題はないが・・・・・・なんでだい?」
「先輩たちを管制室まで案内するべきだと思ったからです。」
心配してくれのはうれしいけど、自分が情けなくなるな。
「・・・・・・マシュがそうしたいのなら好きにしなさい。君たちもそれでいいかい?」
「はい、ありがとうございます。ところでレフ教授。質問があるんでけど?」
「何かな?立花ちゃん。」
「この子はなんであたしたちを先輩と呼ぶんですか?」
「それ、俺も気になっていたんです。先輩と呼ばなきゃいけないのは自分たちなのに?」
マシュと呼ばれた少女は困ったように黙ってしまう。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「ああ、気にしなくていいよ彼女にとって、君たちぐらいの年頃の人間はみんな先輩なんだ。ねえ、マシュ。彼らが先輩なんだい?」
「まったく脅威を感じませんですので、敵対する理由がありません。」
「なるほど、それは重要だ!カルデアにいる人間は一癖も二癖もあるからね!私も賛成だな。」
”すいません。立花は一癖も二癖もあるんですけど”
”なんか悪い気がする。立見も普通とはかけ離れているし”
二人は心の中で否定しあいながら中央管理室まで向かう。
カルデア・スキット 寝顔
「フォー、フォー」
「どうしました?フォウさん・・・・・・これは」
「すぅすぅ。」
「グー、グー。」
「なんて無法備な寝顔なんでしょう。気持ちよさそうに寝ていますけど起こすべきなのでしょうか?でも気持ちよさそうに寝ていますし・・・・・・」
それから悩むこと10分がたち,フォウ君が立見の頬を舐めた。