Fate/Grand Orader twins future 作:千ちゃん
「間に合いました。一番前の列が空いています。立花先輩?顔が眠たそうですが、大丈夫ですか?」」
「・・・・・・眠い・・・・・・すごく眠いよ・・・・・・ふぁ~。」
すごくウトウトしている。シミュレータの後遺症もあるんだろうけれど説明会や難しそうな話、苦手だもんな。フォローするしかないか。
そう思いつつ正面に立っている左髪を三つ編みにした銀髪の女性が話す。
「時間通りとはいきませんでしたが、全員そろったようですね。特務機関カルデアにようこそ。所長のオルガマリー・アニムスフィアです。あなたたちは各国から選抜された、マスター適正という特別な才能を持つ人間です。とは言え、あなたたち自身はまだ未熟な新人だと理解しなさい。ここカルデアは私の管轄で、家柄、功績は重要視されません。まず、覚えることは私の指示は絶対だと覚えなさい。次に貴方達は人類史を守るためだけの道具である事を理解しなさい。」
初対面の自分たちを道具扱いされて周りから非難の声が上がる、しかしここは軍隊と同じぐらいの厳しさかもしれない。
「静粛に、私語は控えなさい。いいですか、今日というこの日は、我々は人類史において偉大な功績を残します。学問の成り立ち、宗教と云う発明、航海技術の獲得、そんな多くある星の開拓にひけをとらない偉業。霊長類である人の理、すなわち人類を継続させ保障すること・・・・それがカルデアの最大の功績、高度な魔術理論によって作られた地球環境モデル。私のカルデアスです。」
我が子を自慢するように得意げに中央に浮いている直径6mぐらいの蒼い地球儀を指す。
「ですが、レフ。レンズの変更角度を正常に戻して。」
蒼かった地球儀が灰色に変化してしまった。
「現状は視てのとうりです。半年前からカルデアスは変色し未来観測は困難しなりました。今まで観測していた文明の明かり、その大部分は不可視の状態になってしまいましたのです。・・・・・・観測の結果、地球に人類の明かりが確認できたのは2016年12月31日、今から1年4ヵ月ぐらいで人類の全滅を観測、いえ、証明されてしまったのよ。」
周囲が騒ぎ出している。無理もない、この事態を解決しないと自分たちも1年後には死ぬのだから。
「言うまでもなく、人類史が急に途絶える何てありえません。私たちはこの半年間、異常現象、未来消失の原因を究明しました。現在にないのなら過去にある。過去二千年までの情報を洗い出し、今までの歴史になかったもの、今までの地球になかった遺物を発見しました。西暦2004年、日本の地方都市に2015年までの歴史には存在しなかった観測できない領域が発見されました。カルデアはこれを特異点Fと名付け人類絶滅の原因と仮定し、量子転移、レイシフト実験を国連に提案、承認されました。これより1時間後、初のレイシフト実験を行います。第一段階として成績上位者8名をAチームとし、特異点Fに送り込みます。Bチーム以下は彼らの状態をモニターし、第二実験以降備えなさい。」
(レイシフトはマスター適正のある人を量子化させて過去に飛ばし事象に介入する行為。こあの特異点に乗り込んで人類滅亡になった原因を取り除けばいいのか。いくら未来を守るためとはいえ、過去を改善していいのかな?)
俺はそんなことを思ってたが所長の話が終わっても周りからは不安などでオロオロとしており、ざわめきが収まらない。
「静粛に、やるべきことは説明したでしょう!たく、一番前にいる彼女を見習いなさい。首を下に向いてまるで眠っているように静かでしょう。・・・・・・・ちょっと待ちなさい!まさかあなた、最初から眠っていたんじゃないでしょうね!」
あ、まずい・・・ばれた!所長は怒りのまま立花に向かっている。さらにまずい状態になるため俺は立花を庇うように前に出て止めようとする。
「所長ダメです。今の状態で近づくのは危険です。」
「はぁー! 何を言っているのよ? いいから退きなさい!」
所長は俺を手で押してその衝撃で尻もちを付く。魔力で強化したのかすごい衝撃だった。
そのまま殺気を出しながら立花の前に立った瞬間・・・・・
「ぐはぁー」
所長の顎に右手のアッパーがクリーンヒットして仰向けに倒れる。倒れた衝撃で目を覚ましたか背筋を伸ばしながら欠伸をしている。
「ふぁ~、よく寝た。・・・・・・あれ?なんでこの人、倒れているの?」
「怒りのままお前に向かって行ったから、それに危機感を持ったから顎をアッパーでぶっ飛ばいしていたぞ。お前危険が近づくと攻撃するからな。」
朝、起こすときはこれに気を付けないといけないし・・・・・・
周りの人達も目が飛び出しそうなくらい驚いている人もいれば、所長の姿をみて笑っている人もいる。
立花も状況を理解したのか顔を真っ青になっている。そして左手で顎を抑えながら立ち上がった所長は顔が真っ赤にして立花の謝罪する暇も与えず、頭に右手で拳骨を食らわせる。立花はうずくまり、頭を押さえている。
「私の話を聞かないで寝ているなんてふざけんじゃないわよ! 庇った君もIDを出しなさい! この事を隠していたんだから同罪です。」
これは素直に従った方がいいと思い、今も痛みでうずくまっている立花にIDを出してもらい所長に渡す。
「たく、どこのチームよ・・・・・・何よこれ!配属が違うじゃない!も一般協力者の、しかも実践経験も仮想訓練もしていないじゃない!私のカルデアをバカにしないで!貴方達みたいな素人を入れる枠なんてどこにもないわ!とっとこのカルデアから出ていきなさい!」
状況はどんどん悪化していく中でレフ教授が所長に話しかける。
「まあまあ所長、落ち着いて。彼等も選ばれたマスター候補生なんですから・・・・」
「だったら!最低限の訓練を済ませなさい!」
怒り狂った所長は俺たちを一秒でも見たくないのか、出って行ってしまった。
「すいません、レフ教授。所長を怒らせてしまったのに庇ってもらってありがとうございます。」
「ごめんなさい、レフ教授。」
俺たちはレフ教授に謝罪する。
「気にしなくていいよ。まあ、相当嫌われてしまったようだけどね。・・・・・・仕方ないか。マシュ、この二人を個室に案内してあげてくれ。私はレイシフトの準備があって同行できないだ。」
「では、先輩たちはこちらに。個室をご案内します。」
俺たちもマシュに案内されて部屋から退出した。
カルデアチャット
「痛ーい!」
あの後、出て行った所長は周りに人がいない事を確認し、叫びながら右手に治癒術を掛けている。
「何よ、あの頭!なんで岩みたいに硬いのよ!骨に少しヒビが入っているし、今度あったらただじゃおかないんだから!」
立花に対してものすごく怒っている。
「でも、さっきの男の子は謝った方がいいかしら? イライラしていたとはいえ、突き飛ばすのはやりすぎたし・・・・・・ああ、やっぱりやめ! あの女の弟なんだからろくでもない奴だろうし・・・・・でもな・・・・」
立見に対しては謝るべきかを呼び出しがくらうまで悩んでいたようだ。