真剣で俺は平穏が恋しい   作:キゼル

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第1話

 

 主人公 side

 

 

 その後俺たちは祖父に名前を付けられた。

 

 俺は川神裕也、妹は川神百代。

 

 裕也という名前は偶然か運命のいたずらかわからないが俺の前の世界と同じだった。

 

 まあ俺としても前と同じ名前のほうがしっくりくるしよかったと思う。

 

 そしてそんなこんなで5年が経過した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 ………5年間何していた?幼児としての生活だよ。赤ん坊の時は恥ずかしかった。てか言わせん

 

なや。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうして5歳児の俺は、家の鍛錬の様子を見たんだが。

 

 

 

 (普通に男も強いんだな。)

 

 

 

 武士娘が多いとは聞いていたから男はそうでもないと思っていたんだがそういうわけではないら

 

しい。

 

 てか、あのなんかがらの悪そうな人の動きはどう見ても人間やめてるだろうが!?何なんだよ全

 

く。

 

 これは全力で鍛えないと最悪命を落とす可能性も出てきたな。

 

 そんなことを考えていると先ほど人間離れした動きを見せていた人がこちらに気づいたみたいで、

 

近づいてきた。

 

 

 

 「おい小僧、なんでこんなところにいるんだ?……ってよく見ればお前鉄心の孫じゃねーかよ。」

 

 

 「えぇまあそうですけど。」

 

 

 「なんだ、見学か?」

 

 

 「まあ一応。」

 

 

 「………」

 

 

 (え、なに?めっちゃ見てるんですけど。)

 

 

 「…なあ。」

 

 

 「はい?」

 

 

 「お前も鍛錬やんねーか?」

 

 

 ど う し て こ う な っ た

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2時間後

 

 

 やばい、超疲れた。てかあの人5歳児にやらせる鍛錬のメニューじゃないだろ。

 

 しかもこの体のスペックはかなり高いみたいだな。

 

 でも強くはなってる実感はあるな。

 

 あの人も適当にやらせているわけではないんだな。

 

 

 

 (よしこの調子で頑張ろう。平穏な生活を送るために。)

 

 

 

 これが師匠である釈迦堂形部との出会いでもあり、川神裕也が平穏からかけ離れていく第一歩だ

 

った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 釈迦堂 side

 

 

 

 俺はいつもどうり鍛錬をしていた。

 

 そうしたらこちらを見ていた小僧に気が付いた。

 

 俺はその小僧になんでここにいるのか聞こうとしたがそいつの顔をみて納得した。

 

 

 

 (こいつ鉄心の孫か。)

 

 

 

 よく見れば気の量も、もの凄かった。

 

 そういえばあのジジイもこんなこと言ってたっけか。

 

 

 

 『わしの孫、川神裕也は間違いなくわしを超えてゆくじゃろう。』

 

 

 『それはそれは、たいそう自信だな。ジジイ。』

 

 

 『ほっほっほ、そりゃそうじゃ、あの子は生まれつき膨大な気と覇気を宿して生まれたのじゃ。

 

それはまさしく才能の塊、神に愛された子だとわしは感じたんじゃ。』

 

 

 『そこまでかよ。そりゃもう天才じゃなくて鬼才だな。』

 

 

 

 そんな話を思い出しながら俺はもう一度小僧を見た。年の割にもう肝が据わっている。

 

 しかもそのあと、とても5歳児ではクリアできない鍛錬をたった2時間で終わしやがった。

 

 

 

 (なんてやつだ…。)

 

 

 

 そんなことを思いながら俺は決心した。

 

 こいつを育ててみようと。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 主人公side

 

 

 さて鍛錬も終わったし寝るかな。

 

 

 

 「おにいちゃん!」

 

 

 「おお、モモか。」

 

 

 

 俺の前に現れたのは俺の妹川神百代、通称モモ。その妹は枕を抱きながら俺のもとへかけてきた。

 

 よく見るとモモは泣いていた。

 

 

 

 「どうした?そんなに泣いて?」

 

 

 「さっき、ねたら、ひぐっ、こわいゆめを、ぐすっ、みて、ねむれないの。」

 

 

 

 俺はそんなモモを見ていられなくなって抱きしめた。

 

 

 

 「もう怖くないよ。お兄ちゃんがいるからもう大丈夫。」

 

 

 「ほんとう?」

 

 

 「あぁ、本当だ。」

 

 

 「もうこわいのでてこない?」

 

 

 「もう出てこないよ。」

 

 

 「……えへへ///」

 

 

 

 俺が撫でてあげるとモモは照れたように笑う。

 

 てか、めっちゃかわいい。

 

 わが妹ながらなんて破壊力だ。

 

 

 

 「じゃあきょうはわたしとねて?」

 

 

 「!?いやーそれは…。」

 

 

 「だめなの?」

 

 

 

 モモは今せっかく泣き止んだのにまた泣いてしまいそうだ。…はぁ、仕方ない。

 

 

 

 「わかった。今日だけだぞ。」

 

 

 「うん、わかった。おにいちゃんだいすきっ。」

 

 

 (か、かわいい。これが妹萌えなのか?)

 

 

 

 こうして今日はモモと一緒に就寝した。

 

 そして舞台は小学生へととぶ。

 

 




 
 次からもう主人公の名前がわかっているので主人公sideではなく裕也sideと表記します。

 なかなかネタを考えるの結構きつい、でも頑張ろう。

 …次の投稿はいつできるのやら。

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