比企谷八幡のラブコメには色々ある   作:Soアニ

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どーもSoアニです!
連チャンで投稿できるとは奇跡かもしれません。笑
もうすぐでこのSSも終わります!

そしてもう1つ
別の男が出てくるという展開は好き嫌いが別れてしまうというのは承知の上です。そのことを感想欄に書いてくださったことを深く感謝すると同時に失望してしまったという読者の方々に深くお詫び申し上げます。

何はともあれこのSSも後少しです。最後までお付き合い下さい!


つまるところ彼女は素直になりたいのである

「〜♪」

 

鼻歌でも歌いたい気分、というか歌いながらスキップでもしようかという勢いで学校へ向かう。

 

だって昨日先輩が意識を取り戻し、毎日お見舞い行くという約束をしたのだから!

 

今日から帰りに詩織達とは会わずに速攻先輩の病院へ向かうつもりです。詩織達には悪いけど。

 

教室へ入り席へ着くと亜美と詩織が駆け寄ってくる。

 

「「おっはよ〜いろは!」

 

「うん、おはよ!」

 

「比企谷先輩、目覚ましたんだって!?」

 

「そうなのっ!」

 

「良かったね、いろは」

 

2人とも本気で心配してくれてたみたいです。やっぱりこの2人には感謝しかないなぁ。

 

「だから詩織、ごめんね。今日から一緒に帰れないや」

 

「わかってるわかってる!」

 

「それとさ、遼君のことなんだけど」

 

「うん、どうした?」

 

「やっぱり間違ってるよね、好きでもない人と」

 

「私が頼んだから会ってくれたんでしょ?」

 

「……うん」

 

「そうだね、もう会わない方がいいかもね。いろはのためにも遼のためにも」

 

「ごめんね」

 

「こっちこそごめん。気を遣わせちゃって」

 

「いいよそんなの私だってーー」

 

「でーも」

 

「え?」

 

「いろはが私に気を遣ってくれたのは嬉しいけど逆に残念です」

 

「……はい」

 

「だから今度駅前にできたクレープ屋さんで奢りなさい」

 

「了解しました」

 

「ちょっと、話についていけないんですけど」

 

「あ、亜美いたんだ」

 

「ひどくない!?」

 

3人の空間ではやっぱり笑いが絶えない。本当にいい友達を持ちました。やっぱり詩織はわたしが無理して会ってたことはバレバレだってみたいです。

 

というか遼君とお見舞いに行く約束をしてしまったんでした……。理由が無いと断れない性格どうにかしなきゃなぁ。

 

ーーー

まぁ特に撮れ高のない授業の描写は割愛させていただくとして、放課後ダッシュで先輩の元へ向かいます!

 

本当は走って向かいたいんですよ?でも汗かいちゃうし髪型もメイクも崩れちゃうので早歩きで。

 

途中でお土産の林檎を買い、先輩の病室へ向かう。

 

つい昨日まではこの病室への道のりが怖かった。扉を開けると先輩がいなくなってしまってるんじゃないか、そう考えずにはいられなかったからです。けれど今はーー

 

「せーんぱいっ」

 

「あ、来たのな」

 

先輩が悪態をつきながらわたしを迎え入れてくれる。

 

「もう!そこは『待ってたよ、いろは』でしょ?」

 

「俺がそんなこと言うと思うか?」

 

「思いません。気持ち悪いです」

 

「おい」

 

「冗談ですよ冗談」

 

「お前が言うと冗談に聞こえないんだが」

 

「あ、林檎剥きますね〜」

 

「おい聞けよ」

 

林檎を食べやすい大きさにカットする。

 

「はい先輩、あーんですよ」

 

「は?自分で食えるわ」

 

「いいからいいから、はい、あーん」

 

「……やらんぞ」

 

「先輩腕がしんどいですぅ」

 

「あざとい」

 

「もう!早くあーんです!」

 

「……はぁ、わかったよ」

 

「分かればよろしい」

 

そうして念願の先輩にあーんをーー

 

「「一色さん?(いろはちゃん?)」」

 

背中に氷水をかけられたような冷ややかな声が病室に響いた。先輩も林檎を目の前にした口を開けたまま固まってました。

 

「待て、お前ら携帯をしまえ」

 

「何をしてるのかしら比企谷君。脅して食べさせているのなら今すぐ警察に連絡するわよ」

 

「キ、キモいヒッキー!」

 

2人の嫉妬の目線が怖い……。

 

「それと一色さん?」

 

「ひゃい!」

 

「あなた、比企谷君に強制的にやらされているのよね?」

 

「も、ももももちろんです!」

 

怖い!笑顔が怖い!

 

「ちょ、お前!俺を売るんじゃねぇ!」

 

「黙りなさい比企谷君。罰として、私がその、あーん、してあげるわ」

 

「は?」

 

まさか、これが狙いかぁ!!!

 

「だ、だから何度も言わせないで。私が、あーんしてあげるのよ」

 

「いや待て、なんでだ」

 

「男なんだからつべこべ言わずあーんされなさい」

 

あーんされなさい、って……。

 

「はぁ、わかったよ」

 

ちょ、先輩!?わたしの時あんなに渋ってたじゃないですか!

 

雪ノ下先輩が林檎を先輩の前に差し出す。最初は躊躇してましたが諦めたのか一気に頬張ってました。

 

「ど、どう?」

 

「まぁ、うまい、な」

 

「むぅー」

 

「どうした一色、あざといぞ」

 

「わたしの時はあんなに渋ってたくせにー」

 

「しょうがねぇだろ……」

 

「ヒ、ヒッキー!あたしも!」

 

「や、なんでだよ」

 

「いいじゃん!2人ともしてるんだからさ!」

 

結衣先輩わたしはまだできてませんからね!?

 

「ほ、ほらヒッキー。あーん」

 

「お、おう」

 

あ、またデレデレしてるー。

 

「先輩、わたしも!」

 

それからしばらくあーん合戦でした。先輩は疲れ切ってましたね。主に精神が。雪ノ下先輩と結衣先輩のアプローチも露骨になってきたし、これは頑張らないと。

 

でもその前にーー

 

ーーー

 

「すみません雪ノ下先輩、結衣先輩。先に帰っててもらえませんか?」

 

2人は驚いていたようでしたが、わたしの真剣な表情を見て快く承諾してくれました。

 

もしかするとこれのせいで先輩との関係が良くも悪くも変わってしまうかもしれない。けれど今話すべきなんです。

 

「先輩」

 

「まだ帰ってなかったのか」

 

「お話があります」

 

「……なんだ」

 

「あの日、先輩はわたしのために距離を取ってくれたんですよね」

 

あの日、というのは言わずとも分かってくれたみたいです。苦い顔をしながらも答えてくれた。

 

「まぁ、そうだな。さすがにバレたか」

 

「まぁ、先輩が葉山先輩と話してるところを見ちゃったんですよね」

 

「……まじ?」

 

「まじです」

 

「ということは会話の内容も?」

 

「まぁ、ほとんど」

 

しまった、という顔をする先輩。会話を聞かれたことでわたしの気持ちを先輩が知ったという事実をわたしに知られたことで反応に困ってるのでしょうね。

 

「それで、返事のことなんだがーー」

 

「先輩!」

 

わたしは思わず叫んでしまった。もしこの先を聞いてしまったらわたしはどうなってしまうのかが怖かったから。

 

「返事は、聞きたくないです」

 

「え?」

 

「すみません、自分勝手で」

 

「……そうか、まぁ気にすんな」

 

先輩を困らせてばっかでだめだなぁわたし。でも先輩、必ずこの気持ち伝えますから待ったて下さいね。




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