梨子「なんというか、随分と期間が空いたわね。なにをしてたの?」
アルト「えっと…構想に苦戦してました。」
梨子「ってことはAqoursの埼玉公演にも行かなかったしクルマで遊んでたりもしてなかったってことかしら?」
アルト「すいません、Aqoursの埼玉公演にも両日参加しましたしクルマで遊んでたりもしてました…w」
梨子「…!こ~ら~!」
アルト「ゴメ~ン!!Σ≡≡≡≡≡ヘ(; >д<)ノ」
梨子「まて~!=ヽ(`・ω・´)ノ」
コウさんの店にチラシを置いて帰宅中に今日も浜辺で練習をしていると曜から連絡があったので向かってみる。
僕「…グループ名が決まって無かったのか…」
梨子「まさか決めてないなんて!」
千歌「梨子ちゃんだって忘れてたくせに!」
曜「とにかく、早く決めなきゃ!」
千歌「そうだよね…どうせなら学校の名前が入ってるほうがいいよね?『浦の星スクールガールズ』とか?」
梨子「まんまじゃない!」
千歌「じゃあ、梨子ちゃん決めてよ。」
梨子「えっ!」
曜「そうだね!ほら、東京で最先端の言葉とか!」
千歌「うん!そーだよ!そーだよ! 」
僕「あんまりプレッシャーかけるのやめてあげて…?」
梨子「え、えぇっと…じゃあ、3人海で知り合ったから『スリーマーメイド』とか…」
ようちか「1、2、3、4、5、6、7、8」
梨子「まって!今のなし!」
千歌と曜…せめてなにか言ってあげてくれ…
千歌「曜ちゃんはなにかない?」
曜「うーん、『制服少女隊!』どう?」
千歌「ないかな。」
梨子「そうね。」
曜「えぇー!?」
曜の趣味丸出しじゃねーか…
千歌「祥くんはなにかいい名前思いついた?」
僕「僕?うーん…『Preiades』…?」
千歌「ぷれあです…?」
僕「プレアデス星団、和名だと『六連星』や『昴』って言うんだ。」
曜「それ、祥くんの車のメーカーじゃん…(ジトー)」
ちかりこ「…(ジトー)」
そんな目で見ないで…豆腐メンタルだから俺泣いちゃうよw
それからも色々考えたけどいい名前が思いつかない…それと千歌よ「みかん」って…自分の好きな食べ物じゃんかよ。
梨子「はぁ…こういうのはやっぱり言い出しっぺが付けるべきよね。」
曜「さんせーい!」
僕「がんばれ、千歌…」
千歌「戻ってきた~!」
梨子「じゃあ『制服少女隊』や『プレアデス星団』でいいって言うの?」
千歌「『スリーマーメイド』よりはいいかな?」
梨子「それはなしって言ったでしょ!」
千歌「だってぇ、ん?」
ふと砂浜を見ると明らかにここにいるメンバーが書いてない文字が書かれていた。
千歌「これ、なんて読むの?A、q、ours…?」
梨子「『アキュア』?」
曜「もしかして『アクア』?」
梨子「水ってこと?」
僕「スペルを見ると造語みたいだね。」
4人「おぉ…」
千歌「『水』かぁ。なんか良くない?グループ名に!」
梨子「これを?誰が書いたのかを分からないのに?」
千歌「だからいいんだよ!名前決めようとしている時にこの名前に出会った。それってすごく大切なんじゃないかな?」
曜「そうかもね!」
梨子「このままじゃいつまでも決まりそうにないし!」
千歌「じゃあ決定ね!この出会いに感謝して、今から私たちは!」
こうしてグループ名が『Aqours』に決まった。それにしても『Aqours』ってどっかで聞いたことがあるような…
後日───────。
町内放送で千歌たち、Aqoursのライブ告知が流れてきた。
3人「浦の星女学院スクールアイドル、Aqoursです!」
梨子「待って!でもまだ学校から正式な承認もらってないんじゃ!?」
千歌「あ~!じゃあ、えっと…浦の星女学院非公認アイドル、Aqoursです!今度の土曜14:00から浦の星女学院体育館にてライブを…」
梨子「非公認っていうはちょっと…」
千歌「じゃあなんて言えばいいのー!!」
おいおい、大丈夫かよ…?3人で事前に話す内容考えなかったのか…?
ライブ前日─────。
志満さんから代わりに曜を家まで送ってほしいとの連絡が入った。でもまだまだ打ち合わせが続きそうとのことだったので差し入れに寿太郎みかんのジュース(1L)1本持っていくか。
………
……
…
志満「ゴメンね祥くん。私も美渡もちょっと忙しくて手が離せないの。」
僕「気にしないで!大事な幼馴染みの為だし、これぐらいはね!」
志満「あらあら、よろしくね~。」
僕「それと3人への差し入れ持ってきたんだけど、どうすればいい?」
志満「あら、ありがとう。千歌ちゃんの部屋に持って行ってあげて。喜ぶと思うわ。」
僕「わかった。」
千歌の部屋の前に行くと美渡さんが千歌の部屋を覗いていた。
僕「あれ?美渡s(ry」
美渡「シーッ!見てごらん?」
僕「?」
流石に女の子の部屋を覗くのはどうかと思ったけど美渡さんに促されて覗いてみた。
梨子「いいとおもうんだけど…?」
曜「じゃあここで私がこっちに回り込んでサビに入る?」
梨子「間に合う?千歌ちゃーん?どう思う?」
千歌「すぅ…すぅ…」
疲れたのか千歌は机に伏せて眠っていた。
梨子「今日はそろそろおしまいね?」
曜「うん。」
美渡さんはこのタイミングでそっとドアを閉め、僕と美渡さんはリビングまで歩き始める。
僕「がんばってるな…」
美渡「でしょ?」
僕「人、集まってくれるかな…」
美渡「大丈夫でしょ!だって祥くんも会社や車屋で宣伝したんだろ?」
僕「うん…ってなんで知ってるんだ!?」
美渡「会社の方は千歌から聞いてたけど、車屋の方は私の会社の人がいつもお世話になってるから聞いたんだよ。車屋だから多分祥くんだと思った。そこのオーナーさん、ライブ当日は店閉めて従業員みんなでライブに行くって言ってたらしいよ!」
僕「そっか…コウさん、そこまでしてくれるんだ…」
美渡「それと、千歌たちの前であまり不安そうな顔するなよ?」
僕「う、うん…」
本人達でも無いのに何故か不安になってしまう自分がそこにはいた。
美渡「ほらしっかりしろ!祥兄ちゃん!」(バシーン!)
そう言って美渡さんは僕の背中を叩く。
僕「っつ!美渡ねぇ~、なにすんだよ~。」
美渡「はっはっは!反応が昔と一緒だな~!」
美渡さん、笑い事じゃないよ…マジで痛いんだからよ…
そんなやり取りをしていたら曜と梨子ちゃんがリビングにやってきた。
曜「あれ?祥くん?どうしたの?」
僕「もうバス終わってるし志満さんも美渡さんも忙しいみたいだから代わりに曜を家まで送ってほしいって頼まれたんだ。」
曜「えっ…?あっー!終バス終わってる!」
僕「というか美渡さん、僕とここで話してて大丈夫なのか?」
美渡「あーっ!しまった!アレやらなきゃいけないの忘れてた!」
美渡さんはあわてて奥に入って行った。
………
……
…
車で曜を送ってる道中、曜は親に電話をしていた。
曜「うん、うん。」(ピッ)
僕「大丈夫だったか?」
曜「うん、いい加減にしなさいっておこられちゃったけど。」
僕「ホント、夢中だよな。千歌がここまでのめり込むなんて思わなかったわ。」
曜「そう?」
僕「昔の記憶だけど、千歌って飽きっぽいところあったじゃん?」
曜「飽きっぽいんじゃなくて中途半端が嫌いなんだよ。やる時はちゃんとやらないと気が済まないというか。」
僕「そっか、さすが曜だな。」
曜「えへへっ。」
僕「それで、ライブはうまくいきそう?」
曜「うん、いくといいけど…」
曜は不安そうに俯いてしまった。
僕「満員か…」
曜「人、少ないからね、ここら辺。」
僕「大丈夫だと思うよ?みんな暖かいから。」
ライブ当日───。
僕はローイと合流するために沼津駅にいる。
ローイ「おっす!しぐにゃん!」
僕「おっす!ローイ!今日は来てくれてありがとな!」
ローイ「いいっていいって!なんたってしぐにゃんの幼馴染みを見てみたいわけだし!」
僕「見て驚けよ!めっちゃかわいいからな!」
ローイ「言ったな!?期待してるぞ!w」
………
……
…
開場時間の10分前に浦の星女学院の体育館に到着した。
僕「一応入れたけど、まだ人はそれほど入ってないな…」
ローイ「ま、これからだろ?もう少ししたら集まるんじゃね?」
僕「そうだな…」
ダイヤ「?あれっ?祥一さん!?」
僕「ダイヤちゃん!?そういえばダイヤちゃんここの生徒だっけ?」
ダイヤ「そうですわ。それに、私は浦の星女学院の生徒会長ですわ。」
僕「生徒会長だったのか。」
ダイヤ「それより祥一さん、なんでここにいらっしゃいますの?」
僕「なんでって、ライブを見に来たんだよ。」
ダイヤ「そうでしたか。」
ローイ「あのー、お二人さんはお知りあいなんですか…?」
僕「あ、ああ。この子は黒澤ダイヤちゃん。母さんの友達の娘で小さい頃に何度か会ってたんだ。」
ダイヤ「はじめまして。浦の星女学院3年、黒澤ダイヤと申します。」
ローイ「はじめまして、室井直人です。時雨くんの会社の同期です。」
ダイヤ「それで、祥一さんはどこでライブがあるって知りましたの?」
僕「どこでっていうか、Aqoursのメンバーの千歌と曜は幼馴染みだからな。」
ダイヤ「そうでしたか。」
そうこう話しているうちにライブがスタートした。
お客さんは…数え切れるぐらいしかいない。世の中そんなに甘くはないといえどあんなに頑張っていたのにこれだけの人数しか集まらなかったのか。神様ってのは残酷なやつだ。
それでもAqoursは現実を受け入れ、ライブをスタートさせた。
千歌「私たちは!スクールアイドル、せーの!」
ようちかりこ「Aqoursです!」
梨子「私たちはその輝きと」
曜「諦めない気持ちと」
千歌「信じる力に憧れ、スクールアイドルを始めました!」
千歌「目標はスクールアイドル、μ'sです!聞いてください!」
Aqoursの最初で最後のライブがスタートした。曲も歌詞も聞いてて元気が出てくる気がした。ダンスも短期間でここまで踊れるのは正直すごいと思った。ちゃんと笑顔も出せている。ただ、3人の笑顔は何となく違和感を感じた。やっぱり満員に出来なかったのが悔しいからだろうか。
曲がサビに入ろうとしたところで突然───。
バチンっ!
辺りが真っ暗になった。どうやら停電のようだ。原因は恐らく近くで落ちた雷だろう。ったく!神様ってやつはどこまで残酷なんだ!
ダイヤ「祥一さん!」
僕「ダイヤちゃん!?」
ダイヤ「発電機を運び出すのを手伝ってください!」
僕「おう!分かった!」
ローイ「俺も手伝うぜ!」
僕「サンキュー!ローイ!」
ダイヤ「助かりますわ!」
僕とローイはダイヤちゃんに続いて倉庫に向かった。そこにある発電機2機を持ち出しダイヤちゃんが指定した場所まで運んだ。
ダイヤ「助かりましたわ!あとは私だけで大丈夫ですので早く3人のところに戻ってあげてください!」
僕「おう!」
ローイ「はい!」
僕とローイが会場に戻ったと同時に電気が復旧した。会場を見渡すとそこは満員になっていた。
美渡「バカチカー!あんた開始時間間違えたでしょ!」
美渡さんが体育館の入口からステージに向かって叫んでいた。
ローイ「な?もう少ししたら集まるって言った通りだろ?(^_-)」
僕「だな…よかった…」(ホロリ)
ローイ「…お前、なに泣いてるんだよ?」(ニヤニヤ)
僕「だって心配だったから…」
ローイ「ったく。ほら、しっかりしろ!あの子達に見られるぞ!」
僕「おう!」
千歌「ホントだ私、バカチカだ…」
お客さんが満員になり、電気が復旧したところでライブが再開される。さっきとはうってかわって観客の歓声も混ざっている。そして3人の笑顔もさっきと比べて格段にいい笑顔になっている。贔屓かもしれないが魅力的だ。思わず見入ってしまった。
こうして曲は無事に終わった。会場は拍手と歓声につつまれた。
曜「彼女たちは言いました。」
梨子「スクールアイドルはこれからも広がっていく!どこまでだって行ける!どんな夢だって叶えられると!」
ん?ダイヤちゃんがステージに向かって歩いている?
ダイヤ「これは今までのスクールアイドルの努力と街の人たちの善意があっての成功ですわ!勘違いしないように!」
確かにダイヤちゃんの言ってることは否定出来ない。でも人が見てるところでいうセリフじゃないだろ?
千歌「わかってます!」
ダイヤ「!?」
千歌「でも…でもただ見てるだけじゃ始まらないって!うまく言えないけど…今しかない瞬間だから…だから!」
ようちかりこ「輝きたい!」
会場は再び拍手につつまれた。
────────。
僕はL〇NEで千歌と曜、梨子ちゃんにライブの感想を送った。その後、ローイを沼津まで送って行った。その道中で…
ローイ「ライブ、よかったよ。なんと言うか…アイドルとかあんまり興味なかったけど聞くのに夢中になれたよ。」
僕「そっか、ありがとう。3人に伝えておくよ。多分喜ぶと思う。」
ローイ「ああ。それにしても、3人ともしぐにゃんの言った通りめっちゃかわいいな。」
僕「ホント、同じ人間なのかなって思っちゃうよw」
ローイ「それで、誰が1番好みなんだ?」(ニヤニヤ)
僕「えっ?」
ローイ「オレンジの娘か?それとも青の娘か?ピンクの娘か?」(ニヤニヤ)
僕「うーん…全員かな!」
ローイ「ズコー!」
僕「だってみんなかわいいじゃん。」
ローイ「はぁ~…こりゃもうアレだな…」
僕「アレってなんだよー…」
ローイ「自分で考えろ。」
僕「ちぇー…」
うーん…アレってホントになんなんだ…ただ、今は体育館が満員になったこととローイが楽しんでくれたことを素直に喜ぶとしよう。
はい、最後まで読んでいただきありがとうございます!
アニメ1期3話分のストーリーはここまでです!いかがだったでしょうか?
Aqours埼玉公演最高でしたね!自分はP.S.の向こう側を生で聴いた時はガチ泣きしました←
それとじもあいコール、すっごい盛り上がりましたね♪あの時のテンションはやばかったですw
次はファンミからの3rdライブツアー、もう今からテンション上がるにゃー>ω</
そしてそして!ついに始まりましたね!アニメ2期♪
今後の展開が気になります(・ω・* )そしてAqoursのみんなかわいい(๑•ᴗ•๑)♡