内浦の少女たちと帰郷した青年   作:アルト@FA20

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大遅刻してしまい申し訳ございません。
果南ちゃんの記念ストーリーです。
今回も駄文ですが読んでいただけると幸いです。


松浦果南誕生日記念2

果南 22歳

祥一 23歳

 

 

 

僕「…」

 

 

果南「えへへ~♪」

 

 

 

今僕は座椅子に座ってボケーッとテレビを見ている。と言いたいところだが僕の足の間に果南が収まっており、僕の上半身が背もたれみたいな感じ…人間座椅子って言えば想像しやすいかな?そんな感じになってます。(+あすなろ抱き)

 

今日は僕の大切な彼女、果南の誕生日である。僕は昔っから、彼女になる前からこの子の存在には救われてます。僕もこの子にとっての救いになれていればいいな…

 

 

 

─────────。

~祥一と果南が小学生の頃~

 

 

 

僕はその日、親友と喧嘩をした。理由は些細なこと、そいつがおやつのポテトチップスを僕よりも多く食べたってことだった。それで怒った僕は思ってもいないことを言ってしまい、それに怒った親友が殴ってきたため殴り合いの喧嘩にまでなってしまった。その喧嘩は、お互いの顔面が傷だらけになるまで続いた。その後僕は帰宅し、傷の手当をしてから果南の家にみかんのおすそ分けに行った。

 

 

果南「ちょっと祥!?その傷どうしたの!?」

 

 

僕「ああ…ちょっと色々あってさ…」

 

 

 

果南に心配はかけたくないし、流石に喧嘩したなんて恥ずかしくて言えないので適当に誤魔化した。

 

 

 

果南「お友達と喧嘩でもした?」

 

 

僕「うっ…!」

 

 

果南「その反応は…図星だね。」

 

 

 

誤魔化せないと思った僕は親友と喧嘩したことがらを話した。

 

 

 

果南「これは祥も悪いよ?」

 

 

僕「わかってる。なんであんなこと言っちゃったんだろうな…本当はそんなこと思ってないのに…」

 

 

 

その時、自分が言ってしまったことに段々と罪悪感が湧いてきてつい泣きそうになってしまった。その時…

 

ギュッ

 

果南が僕をハグしてくれた。

 

 

 

果南「そう思えるなら大丈夫。きっと仲直り出来るよ。明日、親友に会ったらちゃんと謝る事!ねっ?」

 

 

僕「うっ…えぐっ………」

 

 

 

僕は我慢出来ずに果南の胸の中で泣き出してしまった。

 

それから次の日の朝…

学校の正門をくぐった所で喧嘩した親友と遭遇した。やることはもちろん、昨日のことを謝ること。

でもさ、親友も僕も顔面絆創膏だらけ。ぶっちゃけ似合わない。なんというか、すごく情けない顔してる。ごめん、我慢できないや。

 

 

 

親友&僕「ぶっ…あははははははは!!」

 

 

 

お互いにお互いの顔を見て爆笑してしまった。

その後、きちんと謝ることが出来た&親友も謝ってくれて無事に仲直りすることができた。

 

 

 

─────────。

 

 

 

大人になってからも果南には救われていたり…w

 

 

 

─────────。

 

 

 

今日、会社ですごく嫌なことがあった。確かにアレは僕が悪いんだけどさ、だからといってあそこまで言われる筋合いはないと思うんだ。イライラしながらも帰宅、回覧板が届いていたので果南の家に届けに向かった。

 

果南の家に到着、回覧板を果南に渡して帰ろうとしたところで果南に声をかけられた。

 

 

 

果南「祥?なにかあった?何となく元気が無いように見えるけど…」

 

 

 

果南って昔っからそういう所に鋭くて、嫌なことがあった後に会うとすぐにバレちゃうんだよな。僕は果南に会社での出来事を話した。

 

 

 

僕「僕、この仕事向いてないのかな…」

 

 

 

そう話すと、果南は僕をハグした。

 

 

 

僕「ちょっ、果南///」

 

 

果南「私、祥の仕事のことは分からないけど、祥は頑張ってると思うよ。祥が辛いときはこうしてハグしてあげるからさ、もう少しだけ頑張ってみよ?ねっ?」

 

 

 

情けないことに、いい年こいて僕は果南の胸の中で泣いてしまった。

 

数分後…

 

 

 

僕「ごめん、果南…かっこ悪いところ見せて///」

 

 

 

果南「大丈夫大丈夫、また辛くなったらおいで?」

 

 

 

そう言って果南はたわわな果実をポンポンと叩いた。

 

 

 

僕「果南…あのさ僕、男だけどいいのか…?」

 

 

果南「?」

 

 

僕「なんて言うかその…よくよく考えたら刺激が強いっていうかその…///」

 

 

 

こういう時なんと言ったらいいか分からず言葉に詰まってしまったところで…

 

 

 

果南「祥だったら…いいよ。」

 

 

僕「えっ?」

 

 

果南「だから、祥だったらいいって言ってんじゃん!」

 

 

僕「!」

 

 

 

果南は僕の胸に飛び込むようにハグしてきた。

 

 

 

果南「実は前から祥のこと、1人の男の子として好きだったんだよ…」

 

 

僕「えっ?そうだったのか…」

 

 

果南「小さい頃から私が落ち込んでいる時、こうしてハグしてくれたよね?その時からずっとだよ!」

 

 

 

僕が落ち込んでいる時、果南はいつもハグをしてくれた。果南がハグをしてくれると安心するし、泣くことも我慢しなくていいんだよって言ってくれてるみたいで…ああ、こういう時なんて言ったらいいかわかんない!ただ、ハッキリと言えることは僕は落ち込んだ時はいつも果南が救ってくれてて!僕だってそんな果南が大好きだってことだよ!

 

そんな果南が大好きで、果南が落ち込んでいる時は僕が果南をハグしていたんだ。それで果南が元気になってくれればうれしいから!

 

 

 

僕「果南、今まで気づけなくてゴメンね。僕だって落ち込んでいる時に果南がハグしてくれた時から好きだったんだよ。」

 

 

果南「そうだったの?」

 

 

僕「うん、果南がハグしてくれたから僕…だから果南…これからずっと、僕のそばにいてください。」

 

 

 

こうして果南と僕は恋人同士になった。

 

 

 

──────────。

今現在

 

 

 

ピンポーン

 

僕「あ、宅急便かな?」

 

 

果南「何か買ったの?」

 

 

僕「うん、ちょっと取ってくる。一旦いいか?」

 

 

果南「うん。」

 

 

 

果南は一旦人間座椅子から降り、僕は玄関に向かおうとすると…

 

ギュッ

 

後ろから果南にハグされた。

 

 

 

果南「早く出なよ?」

 

 

僕「この状態で?」

 

 

果南「この状態で。」

 

 

 

マジかと思いつつも宅急便の人を待たせるのも悪いので後ろから果南にハグされた状態(電車ごっこ状態?)で出てみた。それを見た宅急便のお兄さん、めっちゃ苦笑いしてたぞw

 

 

 

果南「何買ったの?」

 

 

僕「それはだな…コレだっ!」

 

 

 

箱を開封すると中からは果南の誕生日ケーキが出てきた。

 

 

 

僕「果南、お誕生日おめでとう!」

 

 

果南「祥…ありがとう!」

 

 

 

それから2人でケーキを食べ、食べ終えたら再び人間座椅子の状態に戻った。

 

 

 

僕「果南、大好きだよ。」

 

 

果南「祥、大好きだよ♡」

 

 

 

Happy Birthday, Dear Kanan.




今、花丸ちゃんの分も書いています。
申し訳ございませんが恐らく鞠莉ちゃんのも遅刻してしまいそうです。
鞠莉ちゃんのは大遅刻させないようにがんばります。

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