いきなりですか!! VSラスボス ☆1
「そこの女、この魔界で天界装備を身に纏って堂々としているとはいい度胸だ!!」
突如この場所に放り出された私に向って声を掛けて来たのは、圧倒的なプレッシャーを纏った魔族の男でした。
私の装備は、男が言う様にとにかく目立ちます。まずは剣ですが、切られた者を滅する様な存在感を放つ
魔界のど真ん中でそんな格好をしていれば、いやでも目立ちます。
この男・・・・・どこかで見た覚えがあるのですが、中々思い出せません。そんな事を考え込んでいたのですが、その隙に相手は容赦なく攻撃を仕掛けて来ました。その一撃には、通常ではありえないレベルの闘気が込められています。破滅的なエネルギーの奔流が、私に迫って来ます。咄嗟に
油断していて良い相手では無さそうです。一撃に込められている力が否応なしに、死を予感させられます。本気で行かなくては、あっと言う間にぬっ殺されてしまうでしょう。とりあえず今は相手の正体の事は忘れて、戦闘に専念する事にします。
-------------------戦闘描写は作者の
「やるな・・・余とここまで戦える者など、魔界広しと言えどもそうはいないであろうな!!」
そう言いながらも戦闘態勢を崩さないこの男からは、途方も無い魔力の高まりを感じました。次の一手で、この勝負を決めに掛かって来ているのは明白でしょう。
先程の戦闘で男が火炎系の呪文を好んで使用していた事から、
(この男たしかに見覚えがあるが・・・・・・思い出せませんね)
私も急いで呪文の準備を始め、火炎呪文を選択しました。(ここで何か別系統の魔法をぶつけたら、私的に負けた気がするんですよね)
お互いの呪文は空中で激突し、均衡状態を保っています。威力はまったくの互角の様です。本来であれば追撃を行うべきなのですが、男の呪文を見てあっけにとられてしまいました。私はその光景に思わず『・・・・・あれは、カイザーフェニックス』と呟いていました。
「呪文に名前など付けた事などなかったが、なかなか良い名前だな。これからそう呼ぶことにしよう」男はそう言ってこちらに話し掛けて来たのですが、私はそれどころではありませんでした。
最初に確認しておけば良かったのですが、そうも言っていられません。不自然にならない様に自分の名前を名乗って、男の名前を聞き出す事にします。男は思ったよりあっさりと名前を教えてくれましたが、やっぱり大魔王バーン様でした。しかもよりにもよって、凍れる時間の秘法によって肉体の時間を止めてしまう前の
ドラクエの世界って事は解っていたが、よりによってダイの大冒険の世界だったとは夢にも思いませんでした。よりによってあのバーン様と一騎打ちするなんて・・・・・・・どこまでかき回す気ですか