side クロコダイン
もうオレには後が無い・・・小僧達の実力を知るハドラー殿やザボエラはともかく、少数の人間に苦戦していると知ったら他の軍団長達に何を言われるか、分かったものではないわ。あいつらが騒げば、ことの次第が大魔王バーン様の耳に入り、軍団長解任も十分にありうる事態だ。
いまからオレは鬼とならねばならん・・・!武人としての誇りも・・意地も・・すべて勝利あってのもの・・!!
オレは配下のモンスター達に総攻撃を命じた。本来であればロモス王国なんぞ、手を抜いていても吹き飛んでしまうぐらい貧弱な相手だ。百獣魔団での総攻撃なんぞ弱いものいじめ以外の何物でもないが、オレに傷を負わせるほどの相手だ。これを機に全力で殲滅してやるぐらいで丁度良いだろう・・・もうオレには後がないのだから・・・
side リーゼ
さて久しぶりの登場です。今日はロモス王国の奮戦ぶりを見学に来ました。勇者パーティーVSクロコダイン・ザボエラ連合軍の戦いの行方が、王国存亡の鍵となるでしょう。もう一つのポイントは、実はこのロモスという王国には、隠棲している伝説の魔女がイルのです。
ロモス王国には遥か昔からこんな話があります。大人が悪さをした子供を躾けるのに『悪いことをしていたら《
まぁあの気まぐれやさんが人間に手を貸すかは解りませんが、介入して来た場合クロコダインはワニのステーキになってしまうかもしれません。なにせ彼女を初めて見た時、とある男と対戦中だったのですが、相手が放った
そんな昔話はともかくとして、宿屋を飛び出してモンスターを追って行くダイ少年が見えました。遅れて飛び出してきたマァムをこっそり見送りながら、今回のターゲットであるポップとの接触を開始しましょう。
どうせ臆病風に吹かれたポッブが尻込みしている間に、マァムが「先生から何をおそわったの!!」とか「命をかけて先生の仇討ちをしようとしていると思っていたわ!!」とか「もう頼ったりしないわ・・・アンタなんて最低よ!もう顔も見たくないわ!!!」などとポップを抉るセリフの連弾を叩き込んだ後でしょう。
そこで彼と接触して戦の女神の様に、やさしい近所のお姉さんの様に、そして大人の女性の様に振舞い最終的に戦いに赴く様に仕向けましょう。(ただ甘やかすだけではいけないのが、難しいところですが・・・)
マァムは彼の操縦法がまだ分かっていないのでしょう。彼の強さは《勇気》・・・・何度も傷つき、凹み、臆病風に拭かれ、挫折を繰り返しながらも前に進む《勇気》・・・それがポップの本質なのです。今はへっぽこですが、幾度の挫折を繰り返しながら成長して《大魔道士》となるのですから、今の内に知り合いになっておいた方が良いでしょう・・・・なるべく恩を売った状態がベストですね。(私もどんどんと外道になっていきますね・・)