絶句しているアバンに対しハドラーは追討ちのごとく、更なる事実(ハドラーはそう思っている)を語ります。「大魔王バーン様こそ、我が主君にして全知全能の魔界の神!その軍勢はかつての魔王軍とは比較にならんほど強大だ!!」と言いアバンに向け更にこう言い放ちました。
「そしてバーン様は、慎重な御方だ。人間の中でも
ハドラーも未練を断ち切る様に、戦闘態勢を取りました。「貴様を葬るのに生半可な呪文では、足りないだろう!?」そう言って両腕に魔力を集中し始めました。アバンもその魔力量から危険を感じ取ったのか、奥義であるアバンストラッシュの構えを取っています。二人の溜めが終わった瞬間に、攻撃が始まりました。
アバンストラッシュ!
お互いが放った一撃は、大半の部分が相殺された様です。されなかった部分が、二人にダメージを与えた様です。アバンの攻撃はハドラーの肉体に多少の損傷を与えましたが、それほどの効果的とは言えない様子です。逆にアバンの方は体から煙が立っており、全体的にダメージが深いのは誰の目にも明らかでした。
そのことでポップに止められていたダイ少年の我慢が限界に達したのか、二人の間に割って入りました。ダイ少年はハドラーに向って「今度は俺が相手だ!!」と言って、レオナ王女から貰ったパプニカのナイフで、攻撃を仕掛けます。思った以上の攻撃にハドラーは若干ビックリした様子ですが、冷静に対応しています。
ハドラーが防御に回って、ダイ少年を観察しています。そして、ダメージで動けないアバンに向ってこう話掛けました。「アバンよ、おそろしい逸材を見つけたものだな! あと数年修行すれば俺を倒せたかもしれんが、だからこそ生かして返す訳にはいかないな!!」と言ってダイ少年に向って、
アバンはダイ少年に逃げる様に言っていますが、集中状態に入った彼にはまったく聞こえていない様です。二人の溜めが完了し、先程の光景が再現されます。
アバンストラッシュ!!
ダイ少年の一撃はハドラーの肉体に小さくない傷を残しましたが、致命傷とまではいかなかった様です。対してハドラーの一撃は、ダイ少年に多少ダメージを与えたに過ぎなかったのですが、これを予期していたのかハドラーは間髪いれずに、第二撃を放つ準備を開始しています。
「油断したなアバンの弟子よ!!」そう言ってハドラーは、
このままでは直撃をもらい、大ダメージを受けることは間違いありません。とはいえ今のダイ少年には、防ぐ手段はありませんでした。あわや直撃かと思った瞬間、アバンが身を挺してダイ少年を庇ったのでした。